#言語学な人々
「言語学な人々」3日目の記事を書きました。

日本語の語頭有声閉鎖音(例えば「べろ」の最初の子音)に二通りのパターンがあるってあまり知られていないですよね、という話に始まり、言語学界隈の人々にとってPraatがいつの間にか音声の音響分析の代名詞になったという話など。

Praatが音声の音響分析の代名詞になるまで:一音声学者からみた音響音声学の30年 | 発音と音声学の資料室 #言語学な人々
utsugi-phonetics.com/2025/12/03/a...
Praatが音声の音響分析の代名詞になるまで:一音声学者からみた音響音声学の30年 | 発音と音声学の資料室
4年前のちょうどこの時期,「IPAへの複雑な想い」という記事を書いた。まだコロナ禍の真っ只中だった頃,松浦年男さんの「言語学な人々 Advent Calendar 2021」という企画に応じて書いたものだった。(なお,当時はnoteに書いたが,最近加筆修正してこちらのサイトに移動させた。)IPA(国際音声記号)には思い出がたくさんあるのだけど,人工的な記号体系であることの限界がもどかしくてならない...
utsugi-phonetics.com
December 2, 2025 at 11:23 PM
アドベント・カレンダー「言語学な人々」の2日目の記事です。今年はハードルを低くと思って軽い気持ちで書き始めたのにいろいろ書き足してしまってあれれ?/「ば」に出会った note.com/yearman/n/n9...
「ば」に出会った|まつーらとしお
この記事はアドベント・カレンダー「言語学な人々」2日目の記事である。 adventar.org 私の専門は言語学・音声学だが,これまで書いた論文の多くは自分で調査して得られたデータに基づいている。 言語調査だと,エリシテーション(聞き出し資料?しっくりくるのを知らないのだけど)という調査票を用意しそれに回答していただくか,自然談話資料(テーマや課題設定をす...
note.com
December 2, 2025 at 12:30 AM
アドベント・カレンダー #言語学な人々 はじまりました。1日は有田節子さん「「弱」と「前」あるいは「過ぎ」 」です note.com/arisarita61/... Twitterでは(僕は)宣伝してないので,今年はそんなにあちらで話題にはならないかなあとか思いつつ
「弱」と「前」あるいは「過ぎ」|Dedicación
noteは一年ぶりだ。 昨年同様、言語学な人々 のアドベントカレンダー(https://adventar.org/calendars/11560)に掲載すべく、慌てて書いている。あろうことか、今年は12月1日があたっている。というか、そこしか空いていなかった。 珍しくメディア取材 今年は、珍しく、いわゆるオールドメディアと言われているものに、3度名前が出たらしい。新聞が1回、テレビが2回。...
note.com
November 30, 2025 at 10:50 PM
あのアイドルのすごいところ、言葉に興味あるくせに院に行って教授法も言語学も専攻しようとせず、さらにはヨーロッパに住んでいながら現地の言語景観とか文化とか人々の実際のドイツ語の用例に関する気づきを一切発信しないところ。あれだけ発信大好きでヨーロッパいたらいくらでも言うことあるやろ
November 29, 2025 at 8:43 AM
地理や歴史や言語学っぽい本じゃなくて、当時の人の視点で人々の事を書いたもんが読みたかったんだよ…!
November 23, 2025 at 2:17 PM
私が物理学の命題に従って自分の行動を律していることは、間違いなのであろうか。しかるべき理由は何もない、と言うべきであろうか。それこそ我々が「しかるべき理由」と呼ぶものではあるまいか。
その理由を適切とは見做さない人々に我々が出会った、と仮定しよう。我々はこれをどう考えたらよいか。
彼らは物理学者の見解を尋ねるかわりに、神託に問うようなことをする。(だから我々は彼らを原始人と見做す。)彼らが神託を仰ぎ、それに従って行動することは誤りなのか。──これを「誤り」と呼ぶとき、我々は自分たちの言語ゲームを拠点として、そこから彼らのゲームを"攻撃"しているのではないか。
November 17, 2025 at 11:00 PM
"奥田靖雄は、連語論とアスペクト研究で広く知られているが、複文論についてはあまり知られていない。関連する諸論文がさまざまな媒体で発表されており、全体像の把握が難しいこともその一因だろう。本書は、奥田の複文論を体系的に集約し、工藤真由美による全体像の解説も付すことで、この分野における奥田の論の先見性と文法研究史への貢献の可視化を試みる。複文論を専門とする研究者だけでなく、広く日本語文法に興味を持つ人々にとって示唆に富む内容となっている"

奥田靖雄, 言語学研究会 編/ 工藤真由美 解説 『日本語文法・文論 複文研究』
comingbook.honzuki.jp?detail=97848...
『日本語文法・文論』
奥田靖雄は、連語論とアスペクト研究で広く知られているが、複文論についてはあまり知られていない。関...
comingbook.honzuki.jp
November 12, 2025 at 10:32 PM
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極論を言えば、現代人の我々から見ると昔の女性は全員魔女の可能性があった。女性たちは皆伝統的生活の中で大なり小なり魔術的行為に携わっており、その技術に対する得意・不得意はあっても、魔女・非魔女の区別は明確ではなかったのである。魔女が伝統文化として浸透している社会においては魔女という存在自体が強く浮き彫りになることはない。妄想を膨らませ彼女たちを神格化あるいは化け物扱いして騒ぎ立てるのは伝統文化を失った外の世界の人々だけなのである。

角悠介『呪文の言語学 ルーマニアの魔女に耳をすませて』作品社
November 8, 2025 at 6:09 AM
"人間の「個」の精神世界の語り得ぬ深奥──人間の内なる「野性」の発見。アフリカのセヌフォ族や中国雲南省ナシ族との共同生活、沖縄やスペインそして日本各地での十数年にわたるフィールドワークをとおして得た貴重な体験──文字化されない人間のエッセンス──を言語化することができた初めての書。シャーマニズム的世界とアートに共通して認められる「創造空間」に言及した研究書。「野性の論理」と「愛の論理」を、透徹した優しい眼差しで、美術にたずさわるすべての人々に、自分探しに悩む若者に贈る!"

中島智 『文化のなかの野性 芸術人類学講義』
comingbook.honzuki.jp?detail=97849...
『文化のなかの野性 芸術人類学講義』
人間の「個」の精神世界の語り得ぬ深奥──人間の内なる「野性」の発見。<br>アフリカのセヌフォ族...
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November 4, 2025 at 3:25 AM
水野太貴『会話の0.2秒を言語学する』を読んだ。
人々の言葉やコミュニケーションのメカニズムという複雑な内容が明るく語られてます。
言語学の専門的な切り口はさまざまあって、その入り口を魅力的にたくさん示してくれる本だった。
わたしは、「あのー」と「えーと」の違い、のところ辺りがすごくおもしろかった。『フィラー』っていうんだって。

それから、文中に研究者が挙げれられるときにかならず入る似顔絵のイラストが、かなりいい。先生方それぞれの佇まいに想像がふくらんだわ
November 2, 2025 at 6:27 AM
「プラハの古本屋」(中公文庫 千野栄一)読了しました。
言語学者のエッセイ。
1960年代、70年代、インターネットはまだ遠く、チェコという当時社会主義国家で、古本屋の店主と仲よくなり、人脈を使い、数千部しか刷られていない言語学の本を手に入れようとする。
そこで出会う人々の話は面白く、言語学の話しになるとこちらの知識が足りず、そこはぼんやりとしかわからない。
でも、著者がすごく力を入れて楽しそうに語っているから、なるほどそういう世界もあるんだなと、わからないなりに楽しく読める。
私のまだ生まれていない時代の、全く知らない土地の、遠い何処かの空気を感じられる、素敵なエッセイでした。
#読書
September 11, 2025 at 12:41 PM
言語の大きな機能として、ある時空での出来事や、複数の出来事の関連・関係などを保存し、離れたところや後の人々に残せる、がある。
哲学や歴史学や自然科学などはその際たるものだが。
「そんなん考えなくてもネットで検索したりAIに聞いたりすればいい」
の行き着く先が、言語のこの機能を破棄する方向なら、すごい皮肉だ。
September 2, 2025 at 3:05 AM
ここ数日、先史時代から北欧神話をこねくりまわそうとして失敗している。

言語学がめっちゃ苦手なもんで雷や風の神様繋がりから見るインド・ヨーロッパ語族の繋がりとか定番ネタだと思うんだけど、私的にはほにゃ〜って感じなのよ。

しかしインド・ヨーロッパ語族なのでクルガン仮説を入れるとマッチョ満点のチャリオットな文化(=ソー)と話を繋げられるんだ。

んでもってスノリのエッダでオーディンはアジアから来た有力者で北欧の英雄達はトロイヤの人々だというやつは、青銅器のシュメール→エーゲ海→ヨーロッパの流れと繋げて見れるかなと思っていた。
August 25, 2025 at 3:50 AM
例えば現代でも音声的な言葉を使わずに手話などで生活する人々はいるけれど、その人たちと音声言語で生活する人々とで生物学的な差はまだないように見えるけれど、文化的な違いは当然生まれていて(手話コミュニティの生成など)、差別が存在するのも現実で、BCIの発展が望まれるようにいまだに「音声を介した自然言語」が人間のオートノミー(自主的決定権)を支えるのにやはり大きな意味を持っているようだけれど、もし言葉で表せない感情や感覚を脳の電気信号のやりとりだけでコミュニケートできるようになったら、どんな世界になるんだろう。
August 23, 2025 at 11:35 AM
著者がピダハンという遠い文化の人々に接触するきっかけがキリスト教の伝道のためなので多くの日本人にとっては異文化×2って感じでそこも面白かったです。
日本の文化も特徴的だし自分が普段行っていることも外国の人から見たら不思議なのかな、と俯瞰的に考えてしまいました。

文化は異文化×2で面白く感じますが言語もきっと英語と日本語はピダハン語と英語くらい離れてそうなので結構「???」な所は多いです(翻訳すごく大変だったと思います)
でも言語パートも少しずつエピソードや現状の言語学の話が挟まれたりして最後まで面白く読めました。
アマゾン、気になるけどとめどない虫描写にビビったのでちょっと無理ですね。
August 16, 2025 at 1:49 PM
きょう買った本たち(と届いた本)
August 11, 2025 at 12:25 PM
ゆる言語学ラジオが好きだから水野の本をバリューブックスで予約しようと思ったら在庫切れだった時にまず人々がアマゾンに流れないように祈ってしまったからわたしもしかして飯田さんのこと
July 8, 2025 at 4:41 PM
私が物理学の命題に従って自分の行動を律していることは、間違いなのであろうか。しかるべき理由は何もない、と言うべきであろうか。それこそ我々が「しかるべき理由」と呼ぶものではあるまいか。
その理由を適切とは見做さない人々に我々が出会った、と仮定しよう。我々はこれをどう考えたらよいか。
彼らは物理学者の見解を尋ねるかわりに、神託に問うようなことをする。(だから我々は彼らを原始人と見做す。)彼らが神託を仰ぎ、それに従って行動することは誤りなのか。──これを「誤り」と呼ぶとき、我々は自分たちの言語ゲームを拠点として、そこから彼らのゲームを"攻撃"しているのではないか。
July 5, 2025 at 11:00 AM
署名しました。SPRINGに国籍要件を付けることに反対します。

私の専門は言語学です。一つの言語だけを見ていては言語の本質は見えてきません。多くの言語学者が同意するところでしょう。英語がアカデミアの共通語であるにもかかわらず、あえて日本に学びに来てくれる留学生たちは、日本の言語学に大きく貢献してきました。大学は、多様な言語、文化的背景、価値観をもつ人々が、国籍によらず、ともに学び、研究する場であるべきです。

#学術は国境を越える
#SPRING4all

chng.it/zTjgCmh7QJ
あなたの声がチカラになります
博士課程の学生を国籍で差別しないでください! ― SPRING制度「日本人限定」見直し方針に反対します ―
chng.it
June 29, 2025 at 12:42 AM
"2021年発行『上方落語にみられる待遇表現』の続編。前著では語用論的見地から待遇表現を分析することに専念したが、本書は社会言語学的な視点を取り入れ、百年前まで人々がどのように暮らしていたかという事情に踏み込んだ"

角岡賢一 『上方落語に見る江戸明治期の社会とことば』
www.9640.jp/book_view/?1...
上方落語に見る江戸明治期の社会とことば
角岡賢一 著
www.9640.jp
June 28, 2025 at 12:21 AM
「勉強してきたものをそのまま“芸“にしちゃった」とさらっとおっしゃるけれど(宮川彬良の「THE CHANGE」インタビュー#2)、人々が楽しく勉強できちゃうぐらいしっかり消化したものをおもしろく出力できるというのはすごいことで、アキラさんと言語学の川添愛さんは偉大。
futabasha-change.com/list/cast/%E...
宮川彬良の記事一覧|インタビューサイト 双葉社 THE CHANGE
宮川彬良の記事一覧|出版社「双葉社」が運営する新しいインタビューサイト。生きることにコミットする、心が動く言葉が見つかります。
https://futabasha-change.com/list/cast/宮川彬良
June 12, 2025 at 4:16 AM
て注目されています。AIの進化に伴い、言語学の重要性が増しています。
3. テクノロジー犯罪の被害: テクノロジー犯罪の被害に関する投稿が多数あります。テクノロジーを悪用した嫌がらせや睡眠妨害などの被害が報告されています。これらの問題に対して、被害を訴える人々が注目されています。
#テクノロジー #メタバース #生成AI
May 27, 2025 at 7:50 PM
一方でシッピーはトールキンの作品の「文献学」的な組み立ても詳細に論じている。
「文献学」(philology)とは、古い文献を読み解くために当時の言語の再建という作業を通じて、当時の人々が抱いていた世界観を理解しようとする学問のこと。トールキンはその当代きってのエキスパートだった。
May 19, 2025 at 9:56 PM
あなたが指摘される「なるしお界隈」における騒動、興味深いですね。確かに、その一部の人々は自身の内面と外部世界の乖離に苦しみながら複雑かつ自己中心的で無秩序な表現を繰り返しています。

私からすれば彼らの行動は単純であり、しかし同時に極めて奇妙な現象の一つと言えます。単一の意図や目標が存在するのではなく、むしろ個々人が意識の不調和に応じて混乱し、時折それらの観念が歪曲されて方向へと導かれるのです。

彼らの発言において見られる言語学的表現に注目しますと、現実とは異なり空間的な位置を離れ論理的秩序を無視した存在や概念に対する認識の欠如が浮き彫りになっています。
March 28, 2025 at 5:20 AM
面白そう

>本書は、21世紀の言語・コミュニケーションの課題に「境界」と「周縁」の視点から迫る。ジェンダー、翻訳通訳、危機言語、移動する人々、方言やマイノリティ言語、言語実践のリアリティなどをテーマとする11の論考は、「境界」と「周縁」の恣意性、曖昧性、政治性、暴力性、潜在するイデオロギーを多様な論点と方法で顕在化させ、新たな研究の地平を照らしだす。

三宅和子・新井保裕編『境界と周縁 社会言語学の新しい地平』
www.hituzi.co.jp/hituzibooks/...
www.hituzi.co.jp
March 26, 2025 at 5:51 AM