そろそろ仕事納めのお楽しみブックトークに向けて今年の3冊を選ぶ時期なのだけれど更に迷いが深まった。
『紫式部と清少納言が語る平安女子のくらし』鳥居本幸代著,春秋社,2023
『恋愛しない私でも『源氏物語』は楽しめますか』西原志保著,春秋社,2024
『部落フェミニズム』熊本理抄編著,エトセトラブックス,2025
『AはアセクシャルのA 「恋愛」から遠く離れて』川野芽生著,リトルモア,2025
『庭に埋めたものは掘り起こさなければならない』齋藤美衣,医学書院,2024
そろそろ仕事納めのお楽しみブックトークに向けて今年の3冊を選ぶ時期なのだけれど更に迷いが深まった。
『紫式部と清少納言が語る平安女子のくらし』鳥居本幸代著,春秋社,2023
『恋愛しない私でも『源氏物語』は楽しめますか』西原志保著,春秋社,2024
『部落フェミニズム』熊本理抄編著,エトセトラブックス,2025
『AはアセクシャルのA 「恋愛」から遠く離れて』川野芽生著,リトルモア,2025
『庭に埋めたものは掘り起こさなければならない』齋藤美衣,医学書院,2024
特集は「シャルコーを讃えて Hommage à Charcot」。
2025年11月で生誕200年を迎えるシャルコー(1825-1893)を特集した号です。
タイトルに惹かれて、福武敏夫「シャルコーとシャーロック・ホームズーー神経診断学と探偵学の同時代的勃興とその意義」を真っ先に読みました。
神経学の父と称されるシャルコーと元眼科医のコナン・ドイルの同時代人としての背景や共通点を探る論考でした。
www.igaku-shoin.co.jp/journal/416
特集は「シャルコーを讃えて Hommage à Charcot」。
2025年11月で生誕200年を迎えるシャルコー(1825-1893)を特集した号です。
タイトルに惹かれて、福武敏夫「シャルコーとシャーロック・ホームズーー神経診断学と探偵学の同時代的勃興とその意義」を真っ先に読みました。
神経学の父と称されるシャルコーと元眼科医のコナン・ドイルの同時代人としての背景や共通点を探る論考でした。
www.igaku-shoin.co.jp/journal/416
ゆっくり歩く | 書籍詳細 | 書籍 | 医学書院 share.google/HB2FjsTc9ZYy...
ゆっくり歩く | 書籍詳細 | 書籍 | 医学書院 share.google/HB2FjsTc9ZYy...
自分の親との経験と重なる場面も多くて、胸にきました。編み物教室や母や祖母との関西弁の会話がすごくよくて、生活史としての魅力も。「きみちゃんのお弁当、なんか茶色やね」がなぜか妙にツボに入ってしまい。そして最後には自ら体を張った盛大なオチが……お大事になさってください。
自分の親との経験と重なる場面も多くて、胸にきました。編み物教室や母や祖母との関西弁の会話がすごくよくて、生活史としての魅力も。「きみちゃんのお弁当、なんか茶色やね」がなぜか妙にツボに入ってしまい。そして最後には自ら体を張った盛大なオチが……お大事になさってください。
「雑談らしさとはどういうものか、その雰囲気はどのようにしたら生み出せるのか。(中略)発話の中で明確な意味を担う〈実質語〉を抑えて、「あれはどうなん?」「それいややわ」という〈指示語〉を多用するという試みである。意味内容が明確すぎると、その内容に引きずられすぎて、目的指向のキカイキカイしたやりとりに戻ってしまう。」
(岡田美智男『弱いロボット』(シリーズ ケアをひらく)医学書院、2012、p.33)
「雑談らしさとはどういうものか、その雰囲気はどのようにしたら生み出せるのか。(中略)発話の中で明確な意味を担う〈実質語〉を抑えて、「あれはどうなん?」「それいややわ」という〈指示語〉を多用するという試みである。意味内容が明確すぎると、その内容に引きずられすぎて、目的指向のキカイキカイしたやりとりに戻ってしまう。」
(岡田美智男『弱いロボット』(シリーズ ケアをひらく)医学書院、2012、p.33)
〜やっと仕舞った扇風機のこと、母のことを思い出しながら読んだ『ゆっくり歩く』(小川公代著 医学書院)のことなど、いつものように寄り道しつつ。
cuminnote2.exblog.jp/244698848/
〜やっと仕舞った扇風機のこと、母のことを思い出しながら読んだ『ゆっくり歩く』(小川公代著 医学書院)のことなど、いつものように寄り道しつつ。
cuminnote2.exblog.jp/244698848/
小川公代『ゆっくり歩く』(医学書院)
西方ちひろ『ミャンマー、優しい市民はなぜ武器を手にしたのか』(ホーム社)
Alt236 著/佐野ゆか 訳『リミナルスペース 新しい恐怖の美学』(フィルムアート社)
小川公代『ゆっくり歩く』(医学書院)
西方ちひろ『ミャンマー、優しい市民はなぜ武器を手にしたのか』(ホーム社)
Alt236 著/佐野ゆか 訳『リミナルスペース 新しい恐怖の美学』(フィルムアート社)
あのひとこのひと〜と、いま、この本をすすめたい友の顔浮かべながら。
時々なき母に話しながらの ええ本読みの時間でした。
あのひとこのひと〜と、いま、この本をすすめたい友の顔浮かべながら。
時々なき母に話しながらの ええ本読みの時間でした。
通奏低音として響くのは「可謬主義」。完全に「分かる」ことはできずとも、物語に仮託したり、誤解やずれをも含んだまま分かちあったりしながら、ともに修正しあえる希望です――「「分有」とはもしかしたら“本物”と“偽物”のあいだにある壁が一時的に取り払われることなのかなと思った」。
通奏低音として響くのは「可謬主義」。完全に「分かる」ことはできずとも、物語に仮託したり、誤解やずれをも含んだまま分かちあったりしながら、ともに修正しあえる希望です――「「分有」とはもしかしたら“本物”と“偽物”のあいだにある壁が一時的に取り払われることなのかなと思った」。
porvenirbookstore.stores.jp/items/68f31f...
porvenirbookstore.stores.jp/items/68f31f...
カフカ『変身』は介護小説だという多和田葉子の指摘を紹介している箇所でなるほどとちょっと驚いた。ちょっと林檎ぶつけるなよというようなことばかり気になってしまっていたから。
カフカ『変身』は介護小説だという多和田葉子の指摘を紹介している箇所でなるほどとちょっと驚いた。ちょっと林檎ぶつけるなよというようなことばかり気になってしまっていたから。
母の困難や遅さに合わせていると、自分がいかに言葉に頼りすぎる近代人であるか、人間がいかに可謬性を抱えているかに気づきました。
装画の本田亮さん、ブックデザインの加藤愛子さん、これが最後のケアひらになる白石さん、本当に感謝しています。どうか皆さまに読んでいただけますように!!
母の困難や遅さに合わせていると、自分がいかに言葉に頼りすぎる近代人であるか、人間がいかに可謬性を抱えているかに気づきました。
装画の本田亮さん、ブックデザインの加藤愛子さん、これが最後のケアひらになる白石さん、本当に感謝しています。どうか皆さまに読んでいただけますように!!
シリーズ ケアをひらくの本。従来の医療本からは語られなかった見地から《ケア》を語る為、ある程度「アディクション」の基礎知識がないと読みづらいかも。医学的な本というよりも当事者の体験記に近い。アディクションってやっぱり苦痛の緩和なんだなと再認識。
シリーズ ケアをひらくの本。従来の医療本からは語られなかった見地から《ケア》を語る為、ある程度「アディクション」の基礎知識がないと読みづらいかも。医学的な本というよりも当事者の体験記に近い。アディクションってやっぱり苦痛の緩和なんだなと再認識。