淳水堂
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淳水堂
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主に情報収集用です。SNS不慣れなためご無礼ありましたらすみません。
本の感想をブクログに置いています。http://booklog.jp/users/junsuido
#翻訳文学試食会
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『現代カンボジア短編集2』1️⃣
ポル・ポト政権時代から、その後の時代に書かれた短編小説や体験記。時代により【ポル・ポト時代】【社会主義政権下の社会】など章が分けられてそれぞれいくつかの作品が入っている。
あとがきの解説が、収録作品のこと、作者のこと、時代背景、小説に出てくる事件の解説など、大変細かくて素晴らしい!!

【ポル・ポト時代】
試食会テーマの『魔物の島(ヴァンディ・カオン)』と、
ポル・ポトの時代には信仰も伝統も習慣も禁止されたが、庶民が土着の迷信を持ち続けていた逸話『怪物スマル (バン・ソバタナ)』がある。
淳水堂さんの感想・レビュー
淳水堂さんの『現代カンボジア短編集2 大同生命国際文化基金』についてのレビュー:ポットキャスト 翻訳文学試食...
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November 15, 2025 at 8:53 AM
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#読み聞かせ 低学年 5分弱
『ペレのあたらしいふく』エルサ・ベスコフ

一着の服を作るのに、どれだけの人たちが、どんな作業をしているのかな?
絵も話も優しくて落ち着く良い絵本です。

自分の服が小さくなったペレが、自分で世話をしている羊の毛を刈ります。
その羊の毛を持ってペレは大人たちのところへ洋服作りのための作業をお願いして回ります。
大人たちは、ペレにお手伝いをして貰う代わりに頼みを引き受けてくれます。
ペレは言われたお手伝いを全部やって、ついに新しい洋服ができました!
淳水堂さんの感想・レビュー
淳水堂さんのエルサ・ベスコフ『ペレのあたらしいふく (世界傑作絵本シリーズ)』についてのレビュー:読み聞かせ ...
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November 14, 2025 at 12:30 PM
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#児童文学
『なかないで、毒きのこちゃん』デイジー・ムラースコヴァー

チェコの作家による連作短編形式の児童文学。
森に住む猟師の一家がいます。猟師は緑の装束に緑の血を持ち、動物や植物の言葉を理解して、怒りにより天候をも変える、生まれながらの森のあるじです。
そして一人娘のカテジナも「緑色の血」を持った森の娘でした。

 踊るきのこたち
 図鑑を拾って「この蝶(文字)はどうして飛び立たないんだ?と不思議がる熊
 今日もみんなに水を与えたんだから今はチャピチャピ音を立てたい小さな滝
 鳥の歌を楽しむ静寂
 
挿絵の色彩もよいです。
淳水堂さんの感想・レビュー
淳水堂さんのデイジー・ムラースコヴァー『なかないで、毒きのこちゃん 森のむすめカテジナのはなし』についてのレ...
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November 14, 2025 at 12:14 PM
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#翻訳文学試食会
『誰でもない 』ファン・ジョンウン 1️⃣

短編集の題名「誰でもない」という短編は収録されていません。冒頭に「『誰でもない』を『なんでもない』と読み違える」と書かれています。「誰でもないから、みんなのことでもある」って意味合いでしょうか。

『上京』
語り手の女性が、恋人とその母といっしょに田舎の畑に行った。値上がりする都会の生活費、安いが人がいない田舎。経済の悪循環。ソウル暮らしに疲れ田舎に移住しようかとも考えるけれど、根を下ろすほどの決意もない。
淳水堂さんの感想・レビュー
淳水堂さんのファン・ジョンウン『誰でもない (河出文庫)』についてのレビュー:短編集の題名「誰でもない」という...
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November 14, 2025 at 10:43 AM
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#映画鑑賞 『アスファルトシティ』
NY救急救命隊員の葛藤を新人クロス(タイ・シェリダン)とベテランのラット(ショーン・ペン)を通して描かれる。

乱射、過剰摂取者、腐乱死体。命を助けようとする救命隊員だが誰からも尊敬されない。命の選別に迫られることもある。医療の不備を問われ事情聴取もされる。
こんな生活でラットは正気を保っているのか?そしてクロスの心も蝕まれてゆく。

映画の終わりに「緊急救命隊員の自殺者数は殉職者数を超えている。緊急現場で戦う英雄にこの映画を捧げる」と綴られている。
心を削り命と向き合う人々の姿。
淳水堂さんの感想・レビュー
淳水堂さんの『Asphalt City』についてのレビュー:NY緊急救命隊員の映画。「命を救いたいという熱い思いを持つヒ...
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November 5, 2025 at 10:41 AM
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前野ウルド浩太郎『バッタを倒すぜアフリカで』

本書は、前作では研究中で書けなかった「サバクトビバッタの交尾と繁殖」について書く研究発表新書、だが、面白おかしく脱線している🦗

サバクトビバッタの繁殖行動が分かれば大発生を防ぐ研究にも繋がるぞ!ということで、屋外研究・屋内研究の違い、餌集めや実験器具作り、など、自分の工夫が具体的に書かれている。
そんなに手間暇掛けても研究結果は論文一行にしかならない。でもこの一行の積み重ねで研究・開発は進歩していくのですね。

将来を考える人たちに向けてのアドバイス、コミュニケーションの大切さも語られます。
淳水堂さんの感想・レビュー
淳水堂さんの前野ウルド浩太郎『バッタを倒すぜ アフリカで (光文社新書)』についてのレビュー:前作「バッタを倒...
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November 5, 2025 at 12:26 AM
新しいタグはこの使い方でいいですか?
#翻訳文学試食会 
#関連本試食会 『日米開戦の人種的側面 アメリカの反省1944』
144回『屋根裏の仏さま』、141回『十七の音節』日系移民の生活、排斥運動、収容所。

日本人移民差別は1900年代カルフォルニア州で始まり、1942年に強制収容が始まった。
当時のアメリカでの反日本キャンペーンの様相、新聞記事や公聴会(著者も参加)の内容などから検証してゆく。

収容所がどんな建物か、収容者の生活、収容所を出た後のこと、日本人が収容されて起きたアメリカ人の変化。

冷静な論調で分かりやすかったです。
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淳水堂さんの感想・レビュー
淳水堂さんの渡辺惣樹『日米開戦の人種的側面 アメリカの反省1944』についてのレビュー:「移民をめぐる文学」より...
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November 4, 2025 at 11:30 PM
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#鬼平犯科帳 21巻

隠居した元盗賊夫婦に降り掛かった危機。だが二人は恩人を裏切らない『泣き男』

捕らえられた盗賊は、かつて鬼平が叱りつけた悪ガキだった。
誰も信用できず世を拗ねた者に、誰かが目をかけてやれば盗賊になどならないのかもしれない『瓶割り小僧』

お馴染の同心である木村忠吾が困った振る舞いしちゃう話『麻布一本松』

隠居した盗賊の親分の命を懸けた覚悟『討ち入り市兵衛』

一人の同心が使っていた密偵に騙されて抜き差しならない状態に…『春の淡雪』

昔気質の盗賊と、店で軽んじられている婿養子の旦那が意気投合して…『男の隠れ家』
淳水堂さんの感想・レビュー
淳水堂さんの池波正太郎『鬼平犯科帳 決定版(二十一) (文春文庫)』についてのレビュー:『泣き男』前巻で、やらか...
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October 31, 2025 at 11:10 AM
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#読み聞かせ 3分程度
#お笑いえほん 『うまにんげん』 

お笑い芸人が原作を担当した絵本シリーズ。こちらの作者は板尾創路。
すっごいシュールで勢いがあって大笑いです。

男の子のケンタと子馬のウルスが街角でぶつかった!そしたら上半身は人間で下半身はウマの「うまにんげん」と、上半身はウマで下半身は人間の「うまにんげん」になっちゃった!
ケンタとウルスはすっかり仲良しになって一緒に遊ぶ。でもやっぱり元の姿に戻りたいなあ…。
淳水堂さんの感想・レビュー
淳水堂さんの板尾創路『うまにんげん (お笑いえほん)』についてのレビュー:お笑い芸人が原作を担当した絵本シリー...
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October 31, 2025 at 10:35 AM
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「ティンガティンガ・アートでたのしむアフリカのむかしばなし」全3巻
ティンガティンガアート:タンザニアのエドワード・サイディ・ティンガティンガさんが始めた、6色のペンキを使って自然や動物や人々の生活などを描くアート。

この巻は「ゆかいなはなし」

まだ動物が真っ白だった頃、ウサギが染物屋を初める『ウサギのそめものや (タンザニアのボリサ村)』

旱魃のときに必死で雨乞いをした小鳥『小さい青い鳥シェルレ(タンザニアのナカパニャ村)』

お腹を空かせたひげが心臓を食べようとして…『しんぞうとひげ(ザンジバルのウングジャ島)』
淳水堂さんの感想・レビュー
淳水堂さんのしまおかゆみこ『ティンガティンガ・アートでたのしむアフリカのむかしばなし ゆかいなはなし しんぞ...
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October 31, 2025 at 10:15 AM
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#読み聞かせ 低学年3分程度
『アンパンマンとムシバラス』やなせたかし

アンパンマンと、昔ある製薬会社のキャラクターだった「ムシバラス」のコラボのような歯磨き絵本。

アンパンマンは歯が痛いカバくんに会います。そこへハミガキマンがやってきてきれいに歯磨きをしてあげます。
すると見上げるほど大きなバイキンマンが現れた!でもバイキンマンはいきなり倒れてしまいました。
バイキンマンの口の中から出てきたのはムシバラス。「奥歯をみんな虫歯にしてやったぜ」と威張ります(痛そう😵‍💫)
アンパンマンとハミガキマンは、正義のハブラシでムシバラスと戦います!
淳水堂さんの感想・レビュー
淳水堂さんのやなせたかし『アンパンマンとムシバラス (フレーベル館の秀作絵本 18)』についてのレビュー:読み聞...
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October 26, 2025 at 11:55 AM
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重松清『おじいちゃんの大切な一日』
小学生向け「働く」本を探して。これは良書!
絵本サイズだが、内容は普通の小説短編くらいの字のサイズと分量で小学校の中・高学年以上

新しいゲーム機を買ってもらうために「ゲーム機が壊れた」と嘘をついたエリカは、両親に言われておじいちゃんが働く工場に行くことになった。そこでは機械を作るための機械の「工作機械」を作っているという
エリカは、工場で働いている人たちが命がないはずの機械に愛情を持って接している姿を見る
人間の手による技術、その技術を受け継ぐ人たち。エリカは働く人も、モノたちも身近に感じるのでした。
淳水堂さんの感想・レビュー
淳水堂さんの重松清『おじいちゃんの大切な一日』についてのレビュー:小学生向け「働く」本を探して。これは良書...
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October 26, 2025 at 11:29 AM
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#海外文学 #翻訳文学試食会 ボラーニョ『通話』1️⃣課題作以外 

【1. 通話】
主に新人作家が語り手となった作品集

売れない作家のルプランスは、戦時中に亡命者の逃亡に携わる。彼は詩作に手応えを感じたこともあったが、まるで透明人間のように印象に残らない男だった
 /「アンリ・シモン・ルプランス」

詩作を通して知り合った”僕”とエンリケとは交流したり離れたり
ある時「中身を見ないで預かってくれ」と封筒を渡された。その後エンリケは詩作を辞めたらしい
彼が死んだあと中身を見たら、彼が書いた数々の詩が入っていたのだ
 /「エンリケ・マルティン」
淳水堂さんの感想・レビュー
淳水堂さんのロベルト・ボラーニョ『[改訳]通話 (ボラーニョ・コレクション)』についてのレビュー:<翻訳文学試食...
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October 24, 2025 at 11:34 AM
#読書
後藤明生『挟み撃ち』
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数年前の読書会で友田とんさん(@tomodaton.bsky.social)高評価だった本です。やっと読みましたー!

「わたし」はその朝とつぜん20年前に着ていた外套をどこで失くしたのだろう?と思い当たった。そこで当時の足跡を巡ることにした
その一日に、ゴーゴリー「外套」「鼻」、永井荷風「濹東綺譚」、当時付き合いのあった人々、子供時代のことなどに思いを馳せる。

何を読んでいるんだかよくわからんような😅行ったり来たりする記憶じゃ印象的なものも多い不思議なお話
「それ、挟んで、ちょい!挟むつもりが、挟まれた!」
淳水堂さんの感想・レビュー
淳水堂さんの後藤明生『挾み撃ち (講談社文芸文庫)』についてのレビュー:<ある日のことである。わたしはとつぜん...
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October 24, 2025 at 10:27 AM
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ハロウィンの時期の写真絵本。
迫力もあって良い絵本です。
大きな写真と数行の文字なので読み聞かせにも使えると思います。(多分5分程度で読める)

種から芽が出て、花が咲き、実が成ってゆく成長のパンプキン。
丸っこいの、ひしゃげたの、オレンジ、黄色、緑手のひらに乗るものから450キロの巨大なものまでパンプキン!パンプキン!

ハロウィンが近くなると、みんなは畑に行ってパンプキンを選んで買うんだ。
そして「おばけランタン」を作ろう。

ハロウィンが終わって畑はさびしくなっちゃった。
でもまた種から芽が出て新たな実りをもたらすだろう。
淳水堂さんの感想・レビュー
淳水堂さんの千葉茂樹『パンプキン』についてのレビュー:●パンプキンハロウィンの時期に。科学絵本。大きな写真と...
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October 24, 2025 at 6:28 AM
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エリカ・シルバーマン『おおきなかぼちゃ』
読み聞かせ 約5分
「おおきなかぶ」のかぼちゃ版みたいなハロウィン絵本。

ハロウィンにかぼちゃパイを作ろうと思った魔女は、畑に実った巨大なかぼちゃを抜こうとしました。
でも大きすぎて抜けません。
そこへ次々とゆうれい、ミイラ、吸血鬼がやってきて…。

最初は「自分一人で」と威張っていたお化けたちが、最後は協力し合ってかぼちゃを抜き、みんなでハロウィンパーティーを楽しみます。
繰り返しが楽しいし、日本語訳のセリフの語呂も良くて読みやすいです。
淳水堂さんの感想・レビュー
淳水堂さんのエリカ・シルバーマン『おおきなかぼちゃ (主婦の友はじめてブックシリーズ)』についてのレビュー:レ...
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October 24, 2025 at 6:21 AM
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ハロウィン絵本
『ハロウィーンって なぁに? 』クリステル・デモワノー

魔法使いの女の子ビビが、おばあちゃん魔女ドーラに「ハロウィーンとはなにか。なぜかぼちゃランタンを作ったり、おばけの仮装をするのか」を教わって、ハロウィーンを楽しむという絵本。
ハロウィーンとはなにか、という基本的なことを教えたいときに良いです。
絵本の後半は、カボチャのランタンの作り方、カボチャのタルトのレシピ、お化け変装のやり方も載っています。
淳水堂さんの感想・レビュー
淳水堂さんのクリステル・デモワノー『ハロウィーンって なぁに? (主婦の友はじめてブックシリーズ)』についてのレ...
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October 24, 2025 at 6:13 AM
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#海外児童文学 エルス・ペルフロム『どんぐり喰い 』
とても良かった。大人もぜひ!

フランコ独裁政権下のアンダルシア地方に住むクロ少年の家は大変貧しく、彼は8歳で学校を辞めて働かなければいけない。
山の上には金持ちの修道院があり、森の所有者は人々に枯れ枝を拾わせないために警備員を雇う。
そんな生活でも、クロは両親を尊敬して逞しく成長する。

独裁政権の圧政ははっきりとは書かれなくても、子供の目を通してこそ見えるものが物語に現れている。
そんな貧しさのなかでも人々は自分たちができることをして生きて、情熱的に踊る。生命を感じる物語でした。
淳水堂さんの感想・レビュー
淳水堂さんのエルス・ペルフロム『どんぐり喰い (福音館の単行本)』についてのレビュー:とても良かった。児童文学...
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October 22, 2025 at 10:25 AM
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#翻訳文学試食会 で名前が出てきたので。

子供の頃クイズダービーでトンデモ回答を繰り広げる笑顔がおちゃめな篠沢教授が、実は「仏文研究者で学習院教授のなんか凄い人らしい」と言われても子供心にピンとこなかったのですが(すみません😅) その後の闘病生活ニュースで「やっぱり凄い人かも!?」と思い、<翻訳文学試食会>でもお名前が出てきたので読んでみました。

時代がかった表現(現在なら発行できないような表現が多いです😅)も多発していますが、わかりやすく楽しく読めました。「文章」っていうけれど、普通の会話や、それらのもとになる思考にも使えます。
淳水堂さんの感想・レビュー
淳水堂さんの篠沢秀夫『学校では教えない文章術 模倣こそ文章上達の王道である (青春文庫)』についてのレビュー:...
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October 22, 2025 at 9:06 AM
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#翻訳文学試食会 チョン・イヒョン『優しい暴力の時代』1️⃣
生きるうえでの生活は保てるけれども、教育により将来が変わる社会、経済格差、人と人のすり減るような関係があり、そのために精神的な孤独、寂しさを抱えている。しかしそんな人々もやはり自己中心だったり、自分のことで手一杯で人を傷つけたり、何かあったら即攻撃する面も感じる。こうやってお互いが優しい暴力で傷つけ合っているんだよなあ。

以下、課題作以外。
※ネタバレ気味です
淳水堂さんの感想・レビュー
淳水堂さんのチョン・イヒョン『優しい暴力の時代 (河出文庫)』についてのレビュー:生きるうえでの生活は保てるけ...
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October 22, 2025 at 9:02 AM
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#読書 ノンフィクション『カレー移民の謎』室橋裕和
ネパール人によるインドカレーの店が増えている。どこもメインはバターチキンカレー、ナン、タンドリーを中心にしている。
しかしこれはインドカレーでも、ネパール料理ではない。本書ではこのようなネパール人経営のインド料理天、本物のインド料理でもネパール料理でもない物を出すお店を「インネパ」として、なぜ日本で増えたのかを探ってゆく。
すると日本の法律の変化や、インド人ネパール人の生活や国民性がみえてきた。

日本が「ホスト国として責任を保つ必要がある」は、お互いのために本当に必要です。
淳水堂さんの感想・レビュー
淳水堂さんの室橋裕和『カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」 (集英社新書)』についてのレビュー:日本には...
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October 22, 2025 at 8:39 AM
#映画 『八犬伝』1️⃣
滝沢馬琴は偏屈絵師の葛飾北斎に戯作「南総里見八犬伝」の構想を語る。
こうして馬琴を中心とした「実の世界」に、八犬伝の「虚の世界」が組み込まれてゆく。

「実」は創作者たちの心持ちなどが語られとても良かった。
馬琴:悪が勝つ世の中だからこそ、勧善懲悪を書く。
(原作者山田風太郎も「戦争、戦後の鬱屈に生きたので、創作では自由奔放な想像力を働かせる」と書いていた)
鶴屋南北:この世は実なのか。本当はこの世こそ虚なのではないか。
渡辺崋山:正しいことが虚であったとしても、それを貫き生きれば人生は実になるのではないか。
October 13, 2025 at 5:13 AM
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#読み聞かせ 3年生以上 「えほん寄席」より「寿限無」

こちらの「えほん寄席」シリーズはNHKアニメを本にしたもので、5分程度なので事前練習もしやすいです。

寿限無寿限無…は四回繰り返されて、これを読む私が大変かと思ったのですが、さすがリズムも良くてあまり苦労せず読めました。

そして教育テレビ「にほんごであそぼ」の影響なのか、たいていの小学生が「寿限無」を言えますね。二回目からはクラスでの大合唱になります。

楽しかった😆
淳水堂さんの感想・レビュー
淳水堂さんの桂文我『えほん寄席 奇想天外の巻 (CDつき おもしろ落語絵本)』についてのレビュー:「寿限無」読み聞...
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October 13, 2025 at 1:27 AM
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#海外文学 アンソニー・ホロヴィッツ『メインテーマは殺人』

脚本家で作家のアンソニー・ホロヴィッツの元に、彼が担当する警察ドラマのアドバイザーのダニエル・ホーソーンが訪ねてくる。元刑事の彼は今ではロンドン警視庁の顧問として事件捜査に協力しているらしい。
そして経済的な理由でホロヴィッツに「俺の捜査に着いてきて推理小説を書いて、利益は折半にしないか」と持ちかけてきたのだ。

「自分が関わった事件の真実」と言いつつ由緒正しい探偵小説になっていて、さらにホロヴィッツ自身が書いたドラマや小説、実在の芸能関係者も出てきて創作者の内情も見えます。
淳水堂さんの感想・レビュー
淳水堂さんのアンソニー・ホロヴィッツ『メインテーマは殺人 (創元推理文庫)』についてのレビュー:『カササギ殺人...
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October 13, 2025 at 1:11 AM
#海外文学
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マルカム・ラウリー『火山の下』①
手こずったーーー😵‍💫
イギリス人作家がメキシコを舞台にした物語。
一章は1939年11月の死者の日で、二章以降はその一年前。
主要人物はイギリス人で元クアナワク領事ジェフリー、彼の元妻イヴォンヌ、ジェフリーの異母弟で革命家を目指していたヒュー。
出ていったイヴォンヌが、やはりジェフリーとやり直そうと戻ってきたが、ジェフリーはイヴォンヌを愛しているけれどすんなり戻れずより一層酒浸りになる。

アル中ジェフリーの見る世界は現実か幻想か入り混じってかなりの迫力で面白い、んだけど、小説全体が理解できない😓
淳水堂さんの感想・レビュー
淳水堂さんのマルカムラウリー『火山の下 (エクス・リブリス・クラシックス)』についてのレビュー:<二つの山脈が...
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October 12, 2025 at 11:47 PM