野口良平
senjihiranuma.bsky.social
野口良平
@senjihiranuma.bsky.social
経験の場としての読むこと、書くこと、つぶやくこと。
(告知などもここでします。)

新刊『列島哲学史』(みすず書房)、よろしくお願いいたします。
著書に『「大菩薩峠」の世界像』(平凡社)、『幕末的思考』(みすず書房)、訳書にルイ・メナンド『メタフィジカル・クラブ』、マイケル・ワート『明治維新の敗者たち』(みすず書房)ほか。

写真は、四万十川に架かる沈下橋の一つです。
11月23日(日)13時半より、京大地塩寮(YMCA青年会館)2Fホールで行われるシンポジウム「加藤典洋をどう考えるか」で、基調講演をつとめます。(司会黒川創、コメンテーター鶴見太郎)

秋の半日、お近くのかた、ご都合がおつきになるかた、ご参加いただけると嬉しく存じます。

※ご参加の申し込みは、主催の編集グループ〈SURE〉にお願いします(下記)。
www.groupsure.net/post_item.ph...
講演と討議 「加藤典洋をどう考えるか」|編集グループ〈SURE〉
www.groupsure.net
November 19, 2025 at 2:14 AM
Reposted by 野口良平
日本人の閉鎖的、排他的なありかたを内側から克服する根拠を探ったのが、拙著『列島哲学史』(みすず書房)です。この今だからこそお読みいただけると嬉しいです。

www.msz.co.jp/book/detail/...
列島哲学史 | みすず書房
野口良平著。哲学とは何かを考え抜き、答えを出したうえで、強大文明の辺境としての列島で成った哲学を古代から現代まで辿る。未だかつてない試み。
www.msz.co.jp
November 16, 2025 at 3:41 PM
日本人の閉鎖的、排他的なありかたを内側から克服する根拠を探ったのが、拙著『列島哲学史』(みすず書房)です。この今だからこそお読みいただけると嬉しいです。

www.msz.co.jp/book/detail/...
列島哲学史 | みすず書房
野口良平著。哲学とは何かを考え抜き、答えを出したうえで、強大文明の辺境としての列島で成った哲学を古代から現代まで辿る。未だかつてない試み。
www.msz.co.jp
November 16, 2025 at 3:41 PM
拙著『列島哲学史』(みすず書房)について、先崎彰容さんが日本経済新聞で書評してくださった。人間の弱さに寄り添いながら、日本の自己同一性を内側から克服する道筋を探った点で、加藤典洋の批評を引き継いでいるという。
深く感謝します。
www.nikkei.com/article/DGXZ...
書評『列島哲学史』野口良平著 - 日本経済新聞
一読してわかるのは、著者野口氏が、最も正統派の「加藤典洋問題」の継承者だということである。加藤が取り組んだのは、内在的に日本を乗り越えることだった。例えば、丸山眞男や柄谷行人の場合、日本という自己同一性を批判する方法は、つねに「外在的」である。これに対し、加藤は、徹底的に人間の弱さに寄り添う。人間は、私利私欲を追求する生き物である。また人間はイデオロギーにのめり込み、戦争に加担する生き物である
www.nikkei.com
November 15, 2025 at 2:07 PM
哲学の授業、後期前半(全7回)の最終回。多数決で死刑になったソクラテスの姿を見つつ、プラトンは自分の考えを探った。民主主義で大切なのは多数決ではなく、皆の共通利益、合意可能な事柄を確かめ、作り育て合うプロセスなのではないか、という話に強く反応してくれた学生がいたことが嬉しかった。
November 6, 2025 at 3:41 PM
Reposted by 野口良平
【書評】沖縄タイムス、山陰中央新報ほかに野口良平『列島哲学史』評が掲載されました。評者は評者は安藤礼二さん。「…創造的な対話の道が開かれていたことに驚いた。極めて刺激的で注目すべき試みである」
www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1...
[読書]思想 列島哲学史 野口良平著 創造的な対話へ道を開く | 沖縄タイムス+プラス
著者は本書の序説で、極東の列島に紡がれた哲学を考察していくためには「孤立性」「辺境性」「鎖国性」という三つの概念が必要だと記す。一見すると、全てマイナスのイメージを帯びた言葉である。
www.okinawatimes.co.jp
November 4, 2025 at 2:23 AM
拙著『列島哲学史』(みすず書房)を、批評家の安藤礼二さんが今朝の沖縄タイムズ、山陰中央新報紙面で書評をしてくださった。

「著者は終章で列島哲学史をこのように記す。「自らの排他性に無自覚なロゴスの威力に屈せざるをえなかった劣位者が、その排他性に抗いながら、しかしロゴスそのものを否定するのではなく、より開かれたもう一つのロゴスをつくり育てようとする努力である」と」。

(続く)
November 1, 2025 at 2:22 PM
 今日の哲学の授業では、プラトン『国家』をとりあげた。
 正義=勝者の利益という思想との対峙。自己中心性の難問を喚起する「ギュゲスの指輪の寓話」。鶴見俊輔が米国の獄中で、英訳を読み込んでいた労働者に出会い、本書が少ない語彙で書かれていることに思いをはせた話。そのどれもが、強い現代性を感じさせる。
 プラトンの出した問題の射程は、とてつもなく広く、深い。それにどう答えていくか。
October 28, 2025 at 2:01 PM
『暴力論』『戦争論』(講談社)の著者高原到さんが、拙著『列島哲学史』(みすず書房)への力のこもった書評を、24日発売の『週刊金曜日』に書いてくださりました。自分の本の先にあるものを示唆していただいた思いです。あらためて襟を正すことができました。
October 23, 2025 at 1:03 PM
私は、この社会(とそこでの学問)のあり方に「第二極」というものがどうしても必要だと考え、その実現のために微力を尽したいと願い続けている者ですが、2500年のモノサシで測れば、その努力を始めるのに「遅すぎる」ということはない、とも考えています。それは、『列島哲学史』(みすず書房)を通して言いたかったことでもあります。
October 22, 2025 at 11:31 PM
哲学の授業でソフィストのくだりにさしかかり、現代のディベート文化にも触れながら、ベン・ラーナー『トピーカ・スクール』(明庭社)の話をし、学生に薦めた。2500年の時間をひとまたぎにする感触。
October 16, 2025 at 10:04 AM
哲学の授業(遠隔)で、『ちくま哲学の森別巻 定義集』(筑摩書房)に収録されているさまざまな言葉について、学生から寄せてもらった定義を集めたものを画面でみながら考える、ということをやってみた。「愛」、そして「馬鹿」についてこうして考える時間をもてたのは、誰よりも自分自身にとって貴重な経験だった。
October 8, 2025 at 11:38 PM
 ベン・ラーナー『トピーカ・スクール』(川野太郎訳、明庭社)を読み終える。
 全編の語りが悲鳴という大理石でできていて、最後にそこに雨が一粒、二粒と滴り落ちてくるようにも感じられる。錯覚かもしれないのだが、白岩英樹さんの力のこもった解説も、その雨滴のよう。
 私がこの作品と比べてみたくなったのは、夢野久作『ドグラ・マグラ』。ディベートは所詮、議論や対話のフェイクでしかない。そんな科学はやめてください、というアンポンタン・ポカンくんの声が、向こうからこだましてくるようだった。
October 8, 2025 at 1:45 PM
この列島でいえば、太夫と才蔵(ツッコミとボケ)の万歳(漫才)芸。これと、中国の掛け合い芸の「偶語」、それにイギリスの「パンチとジュディ」の共通点と違いの両方を、人類の哲学史というものを思い描く一つの手がかりとして考えてみたい。
October 7, 2025 at 2:40 PM
Reposted by 野口良平
『列島哲学史』(みすず書房)、いよいよ刊行の運びとなりました。
2500年の歩みの意味を探る試み。
どうぞよろしくお願いいたします。
September 16, 2025 at 10:21 AM
Reposted by 野口良平
『戦争と漫画』とてもいいアンソロジーだった。与えられたのは短い紙幅だったけど、思い切って三冊を総合するかたちで書評した。
September 30, 2025 at 7:47 AM
お知らせです。
11/23に京都・京大地塩寮(YMCA会館)で開催されるシンポジウム「加藤典洋をどう考えるか」(編集グループ〈SURE〉主催)で、基調講演をつとめることになりました。
よろしければ、ぜひお越しくださいませ。

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September 30, 2025 at 11:43 AM
 今日の『べらぼう』では、光格天皇の「尊号問題」、紀州治貞に本居宣長が献呈した『玉くしげ』の話がちらりと出てきた。松平定信の厳格すぎる姿勢は、封建制度そのものの解体に対する必死の抗いの表現だったのだろう。
 この先、蔦重が宣長に会いに松坂に行った話や、失職する定信がロシアから帰還した大黒屋光太夫を間近で見る話などが出てくると面白いのだが。
September 28, 2025 at 2:21 PM
Reposted by 野口良平
『ヘンリー・ソロー日記 1852年』山口晃訳(木菟書房)を拝受。全876頁、約830gのヴォリューム。ですので、少しずつ読み進めることも考えましたが、ソローの過剰な集中にならって、一気呵成に。ソローは関係性から物事を捉え、徹底して関係性に生きる人間だった(だからエマソンとの仲違いに悩んだ)!

エマソンの思想を生活の文脈に置き換え、「森羅万象(ユニヴァース)」との関係性で継承したソロー。彼にとっては「天性(ジーニアス)」さえ、個人の所有物ではなく、私たち「共通の特典」でした。自然と詩、思索と実践、花とハチ、人と人。関係性を捉えるために「凝視」するのではなく「眺める」。
September 28, 2025 at 10:27 AM
ある話し合いのサークルで鶴見俊輔が、ソローのcivilを「礼節ある」とし、「礼節ある不服従」と訳していたのを聞いたことがあります。
山口晃『歩く人ソロー』(虹霓社)を拝受。悠々と「境界」をまたぐ自由を謳歌したかと思うと、母校ハーバードの図書館を利用させてくれるよう総長に直談判し――総長が折れて、司書に貸し出しを許可した――「異教」の法典を全身で読む。兄の死に際しては、死ぬべきは自分だったと罪の意識と対峙する。

独善的な蛮行として誤解されがちな「市民的不服従」に関しても、「憎しみではなく、礼節、共同の空間」を尊重したソローには、明らかに超絶主義者とプラグマティストを架橋する言動が息づいています――ソローを収監した収税吏さえ「彼は最も気品ある囚人だった」と誇らしげに語っていたといいます。
September 27, 2025 at 10:12 AM
近鉄・飛鳥駅近くの欽明天皇陵へ。
拙著『列島哲学史』(みすず書房)では、日本書紀に記されている欽明天皇の言葉に、列島の文字に残された最初の哲学的な問いを見てとっています。
思うところの多いひとときでした。
September 27, 2025 at 9:46 AM
グラングリーン大阪で開催中の坂本龍一展へ。
沈黙、音、音楽。「声」、そして言葉への遠く長い暗渠をたどる行程。
September 25, 2025 at 2:34 PM
Reposted by 野口良平
マイケル・ワート『明治維新の敗者たち――小栗上野介をめぐる記憶と歴史』野口良平訳
歴史は勝者により書かれる。小栗を巡る語りを明治から平成まで追い、敗者への公正さを要求した人びとが「勝てば官軍、負ければ賊軍」式の明治政府史観に、いかに抗ってきたかを跡づける。
www.msz.co.jp/book/detail/...
September 25, 2025 at 1:59 AM
Reposted by 野口良平
9/24朝日新聞夕刊「れきしあるき」でマイケル・ワート『明治維新の敗者たち』野口良平訳 が紹介されました。

27年大河の主人公・小栗上野介@群馬・神奈川 幕末に製鉄・造船所、埋もれた功績
www.asahi.com/articles/DA3...
(れきしあるき)27年大河の主人公・小栗上野介@群馬・神奈川 幕末に製鉄・造船所、埋もれた功績:朝日新聞
「偉人小栗上野介 罪なくして此所(ここ)に斬らる」 田んぼが広がる山あい。そこに静かに立つ碑は、何かやむにやまれぬ思いを訴えかけてくるように見えた。 群馬県高崎市倉渕町(旧倉渕村)。2027年のNH…
www.asahi.com
September 25, 2025 at 1:51 AM
Reposted by 野口良平
2025/9/18 OUT!!!

野口良平『列島哲学史』みすず書房
amzn.to/4pyyutv

中国・欧米という強大文明の辺境にある日本で、世界像のゆらぎは世界最大級だった。そこで成る哲学には、強国本位に普遍がイデオロギー化することに抗い、普遍に対する新しい考えを生む可能性があった。古代から現代まで列島哲学を辿る初の試み。
September 22, 2025 at 10:42 AM