門脇智子
banner
eclectically.bsky.social
門脇智子
@eclectically.bsky.social
英語翻訳者。ウクライナ語学習中。編み物好き、着物好き。共訳書『そして私たちの物語は世界の物語の一部となる インド北東部女性作家アンソロジー』(ウルワシ・ブタリア編)など
Reposted by 門脇智子
軽井沢で行われているクマ対策については絵本の8-9ページで紹介しています。
発信機をつけての個体管理とベアドッグの導入はハードルが高いですが、他の対策はそこまでではありません。初期に行われた対策で大きな成果をあげたのは、“クマに開けられないゴミ箱の設置”です。
November 8, 2025 at 7:18 AM
『ハックルベリー・フィンの冒険』と『ジェイムズ』を続けて読んだら面白そうと思って『ハック』のペンギン版(Kindleで500円くらい)を読み始めた。批判や禁書の歴史がわかるまえがきがついていて、本文の注も充実していてよい。注にあった、トウェインがフェニモア・クーパーの小説を「小枝踏みしだくシリーズ」と呼んで茶化していたという話が面白すぎて、何度も思い出し笑いをしてしまう。そして大学時代に読み通せずまだ手元に置いている『アーサー王宮廷のヤンキー』がよく注に出てくる。それもいつか再挑戦したい。
September 14, 2025 at 1:49 AM
Reposted by 門脇智子
\拡散希望🌈/

文芸誌『jem』日本文学の海外受容の状況を大特集した号を刊行したい!
クラウドファンディング挑戦中!

世界中の翻訳家、研究者による計7語圏についての論考
創作では韓国科学文学賞優秀賞受賞の傑作を掲載

9/7(日)まで📣
ぜひ、ご支援をお願いいたします。
greenfunding.jp/lab/projects...
September 3, 2025 at 6:46 AM
Reposted by 門脇智子
久しぶりに #bookpotters のニュースレターを書きました。Bookpotters の書評、訳書、同人誌の紹介と、トロント国際映画祭についても書評の観点から少し……
bookpotters.substack.com/p/057
講座はごぶさたでも、書評は書いてます
ニュースレターもごぶさたですが……
bookpotters.substack.com
September 5, 2025 at 7:19 PM
カムチャツカといえば『消失の惑星(ほし)』は印象に残る小説だった。原著(英語)のタイトル"Disappearing Earth"のEarthには「大地」という意味あいも重なっていると思う。どこまでも途切れずに続く大地、というのがロシア人の精神性を形作っていると言われるけど、それが途切れるところがここなんだ、という。主流の人々の視点からは(事実として知ってはいても)想像の及ばない周縁に生きる女性たちの話。
July 31, 2025 at 2:05 AM
カムチャツカの被害状況はどうなんだろう。『ロシア極東・シベリアを知るための70章』によると「火山や地震の監視体制は脆弱な状況が続いており、隣接する日本が積極的に関与していくことが期待される」と。火山は常にどこかが噴火しているそう。そして今回の戦争での人口あたり戦没者数(シベリア各地が上位を占める)が20位。住民は高齢者と女性と子供の割合が多くなっているかもしれない。
July 31, 2025 at 1:52 AM
ちなみに『ロシア極東・シベリアを知るための70章』では「カムチャッカ」表記。『記者ハンドブック 第14版』では「カムチャツカ」表記だから、新聞などでは大きい「ツ」が多いのかな。どっちでもいいけど統一されてほしい。検索する人にとっても書く人・訳す人にとってもよけいな手間がかかる。
July 31, 2025 at 1:52 AM
緊張した後に心を落ち着けようとして編み物をしたら間違えて直し方もわからなくなってよけいにドキドキしてしまった。翻訳をしたら落ち着いた。鎮静作用を期待するならやっぱり私にとっては翻訳か読書がいいようだ。編むのは落ち着いてから。
April 20, 2025 at 3:01 AM
Reposted by 門脇智子
以前から思っていることだけど、日本の新聞は記事が短い。文字は大きく、記事は短くなった。

「大事なニュースを短く分かりやすく伝えること」は大事だ。ただし現代の諸問題は複雑化している。例えばトランプやイーロン・マスクの言動をシンプル&ストレートに伝えても問題は伝わらない。背景や異論も含めて読ませる長文記事が必要だ。

英語圏の新聞を見ると長文記事が目立つ。ときには日本語換算で1万文字程度になるような大作記事も載る。日本の新聞ではほぼ見られない。

私の個人的な意見としては、新聞もテレビもネットメディアも、記者が長文記事を書く機会が、そして読者が長文記事を読む機会がもっと必要だと考えています。
January 23, 2025 at 10:20 AM
Reposted by 門脇智子
本日1月20日は有吉佐和子さんのお誕生日🎂

1931年和歌山市生まれ。『地唄』で芥川賞候補となり文壇デビュー。以降『華岡青洲の妻』『恍惚の人』等話題作多数。1984年没。

河出文庫にはリバイバル大ヒット中の『非色』他著作多数。今も新鮮な作品として読み続けられています。
www.kawade.co.jp/np/search_re...
January 20, 2025 at 2:34 AM
クルコフ『ペンギンの憂鬱』をしばらくぶりに再読。こんなに殺伐とした話だったんだっけ…不条理、シュール、ペンギンかわいい、としか覚えてなかった。ソ連の大粛清が過去のものになったと思えていたうちは笑えたということなのか。オチは最高。しかしニーナがかわいそうだな。今読むとヴィクトルをMeTooしちゃいなよと思ってしまう。
January 22, 2025 at 3:50 AM
アンドレイ・クルコフ『灰色のミツバチ』よい小説。兵士も民間人も誰が敵で誰が味方なのかわからない混沌状態にある2017年のウクライナ東部を舞台に、生まれてから50年弱ドンバス地方で過ごしてきた主人公が外部の人々と接触することでこれまで意識しなかったアイデンティティを確認していく物語。主人公だけでなく、また地理的にはざまに住んでいるというだけでなく、さまざまな濃淡・ニュアンスの「グレー」な立場にある人々が暮らしてきた歴史を伺い知ることができる。無力感を覚えることはあるけれど、「民族」や立場を超えた個人と個人のつながりを大切にして、目の前にあるできることをしていくしかない、というメッセージを感じた。
January 8, 2025 at 1:07 AM
『トウキョウ下町SFアンソロジー』を読んだ後、自分は東京の下町に住んでいることが気に入っているけど、かといって地域コミュニティに積極的に参加しているわけではない、このスタンスは何なんだろうと自問。観光客と同じように下町情緒というコンテンツを消費してるだけなんだろうか。前に偉い文化人類学者が書いた深川の本を途中まですごく面白いと思って読んだけど、現代の深川女に会いに行くとかいうようなことを言って深川に根づいて暮らしている若い女性にインタビューして彼氏いるのとか訊いてるところでげんなりして読むのをやめたことも思い出した。
January 7, 2025 at 6:08 AM
デイヴィッド・ロッジの小説の代表作はまだ読めてないのだけど、H・G・ウェルズを主人公にした伝記小説『絶倫の人』面白かった。女性遍歴の面からウェルズの矛盾に満ちた人となりに迫ったコミックノベル。女性遍歴という切り口が最初は楽しめるかどうかわからなかったのだけど、『マッドメン』でドン・ドレイパーの軌跡を追っていたときと同じような気持ちで、女性たちの群像劇としても楽しめた。
January 7, 2025 at 12:48 AM
今年読んで面白かった本ベスト10
ハリケーンの季節/フェルナンダ・メルチョール
もう一度/トム・マッカーシー
絶倫の人/デイヴィッド・ロッジ
異常(アノマリー)/エルヴェ・ル・テリエ
シベリヤ物語/長谷川四郎
君が手にするはずだった黄金について/小川哲
隣の国の人々と出会う/斎藤真理子
野獣の血/キム・オンス
四隣人の食卓/ク・ビョンモ
広東語の世界/飯田真紀
December 30, 2024 at 2:00 AM
北千住、曳舟、押上に出かける計画をぼんやり考えていた日に、注文してた『トウキョウ下町SFアンソロジー』が届き、シンクロニシティがうれしく早速読み始める。隅田川、千住大橋など出てくる、そうそれだよ。「朝顔にとまる鷹」好きだなあ。羽織を流行らせたという辰巳芸者には前から興味があってかっこいいと思ってたからこういう女の人が登場してうれしい。怪奇かファンタジーとしても書けそうなところがSF的設定になってるのもいい。
December 20, 2024 at 8:14 AM
シャーリイ・ジャクスンのおすすめ作品を聞かれて短篇The Mouseのことを思い出したのだけど、面白さを伝えるのがなかなか難しい。はっきり書かれていないことが多く解釈が分かれる作品で、ミソジニーと誤解される余地もありそうなのだけど、私はこれは中絶が違法でピルもなく夫に話し合いや理解を求めることもできない時代の女性の叫びとしてフェミニズム的に読める、そう読みたいと思っている(発表年は死後の1990年代だけど、執筆時期または作品内の設定はもっと昔なんじゃないかな)。細かい何気ない描写から夫婦仲が悪かったわけではないこともわかるように書いてあるのもすごい。
November 23, 2024 at 6:16 AM
『積ん読の本』面白かった〜。積ん読する派しない派、自炊する派しない派、読む本のジャンルなど多様な立場の方々の話があり、また実用的な悩み相談から、積ん読の思想という深いところまでカバー。人の本棚の写真を見るだけでも楽しいのだけど、期待以上にいろいろ考える種が詰まっている本だった。
October 30, 2024 at 12:02 AM
最近の読書:キム・フン『ハルビン』、小川哲『地図と拳』ときて、長谷川四郎『シベリヤ物語』を読み始めたところ。この連想ゲームのようなつながり、続けたいな。途中で脱線、というより分岐して、小川哲まつりも開催中。その他に、「韓国文学を読もう」線、「詩を読もう」線、「積ん読解消」線なども並行して走っている。
October 21, 2024 at 4:21 AM
「いいね」ではなく備忘のためにする「ブックマーク」機能があるといいんだけどなあ。
October 21, 2024 at 4:16 AM
投稿しないでフォローばかりしてるのあまりよくなかったかも。Xの機能変更でこちらに移る人が増えてるんですね、知らなかった。私はXで「ノーベル文学賞」で検索したらヘイト投稿が複数目に入ってしまってげんなりしたのがきっかけです。まだ完全移行するかはわかりませんが。
October 21, 2024 at 2:28 AM