TAQUENACA, Aquirax
banner
aquirax01.bsky.social
TAQUENACA, Aquirax
@aquirax01.bsky.social
武蔵野人文資源研究所所長 明治賢人研究会会長 日本荒れ地学会員 廃寺巡礼講中
法隆寺宝物館で怪異に遭遇した人の話は聞いたことがある。ほの暗いあの部屋に鎮まる仏の柱例の間を巡り歩いていると、妖しい心持ちにもなろうというものだが、専門家に言わせるとアプローチのあの水辺が異界接近のポイントらしい。本館が池を失った暁には、古美術に潜んでいた様々な情念なども周囲の軽躁に灼かれて枯れていくのかもしれん。
November 13, 2025 at 10:36 AM
これがみすずだ! という愚直・直裁な装丁。この白マドを見よ。これでいいのだ。内容については誰かお願いします。
【新刊】フィリップ・テーア『東欧の体制転換と新自由主義』福田・河合監訳、衣笠・辻河・中根・藤嶋訳

1989年以降、世界を席巻し、東欧を作り替え、西欧もを変容させた新自由主義。その時代は終わりつつあると著者は論じる。30余年の欧州現代史を総括し、変化の実相を紐解く。最近の情勢を踏まえ加筆を施した日本語版。10/16配本。
www.msz.co.jp/book/detail/...
October 16, 2025 at 11:16 PM
むかし来日したばかりの若いドイツ人に「日本のドラマはめちゃくちゃ人を殺しててすごい。特に12チャンネル(現テレ東)は午後になると殺人テレビだ」と言われて笑った。「子連れ狼」の再放送などを観ていたらしい。
知りたい。

高倉嘉男『インド映画はなぜ踊るのか』作品社 amzn.to/4oeUnwj

【目次】
まえがき
1 なぜ多いのか
2 なぜ長いのか
3 なぜ踊るのか
4 なぜ怖くないのか
5 なぜ強いのか
6 なぜ濡れるのか
7 なぜ嘘っぽいのか
8 なぜ説教臭いのか
9 なぜ面白いのか
謝辞/注/主な参考文献/日本で公開されたインド映画一覧/引用インド映画リスト
October 14, 2025 at 11:21 PM
『新編 西周全集』は第3巻からの刊行だが、「スター・ウォーズみたいだ」と言っている人がいてなるほどと思った。それぐらい長いサーガになりそうだが、版元がディズニーに買収されたりしないよう望む(いやむしろいいのか)
October 9, 2025 at 10:43 AM
『新編 西周全集』第3巻 x.gd/h7rQb を眺めているが、付録「西周の新造語一覧」に見る「位立」「陰表」「係慕」「所動」「渾体」「根質」「電論」などなど結局その後普及しなかった語が脳髄の何処かに届きそう届かずムズムズしっぱなしである。これはあり得たもうひとつの仮想日本語世界、言語スチームパンクSFが書けるだろう。
October 1, 2025 at 10:19 AM
Reposted by TAQUENACA, Aquirax
それはさておき、『新編 西周全集』(全6巻、国書刊行会)の構成は以下の通りです。

第1巻:哲学・思想編(1)
第2巻:哲学・思想編(2)
第3巻:言語・教育編
第4巻:政治・経済・軍事編
第5巻:翻訳編
第6巻:日記・書簡・資料編

詳しくは国書刊行会のウェブサイトでどうぞ。
パンフレットのPDFも公開されています。

(8/n)

www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784...
新編 西周全集 第三巻〈言語・教育編〉|国書刊行会
新編 西周全集 第三巻〈言語・教育編〉 ◆幕末・維新期における「知の巨人」の新たなる全貌── 津和野藩に生まれ、オランダ留学を経て近代日本の黎明期にさまざまな領域で活躍し、後世に大きな影響を与えた思想家・西周。
www.kokusho.co.jp
September 28, 2025 at 6:54 AM
Reposted by TAQUENACA, Aquirax
西周が翻訳造語した言葉には、例えば次のようなものがあります。

哲学
心理学
生理学
定義
蓋然
概念
演繹法
帰納法
主観
焦点
反証
本能
感受性
具体的
抽象的

これらは、このたび刊行された『新編 西周全集』第三巻に収録された附録「西周の新造語一覧」から一部抜粋したものです。

漢語や漢文の素養があってこそ可能な翻訳の仕事ではあります。

(2/n)
September 28, 2025 at 5:55 AM
Reposted by TAQUENACA, Aquirax
先ほど企画の立役者として石井雅巳さんに触れました。

他方で国書刊行会に、西周はもちろんのこと明治期の文物にも大変に通じた編集者の竹中朗さんがいたのも、21世紀にまさかの西周全集が刊行されるに至った逸せない契機であったことを付記したいと思います。

関連URL

「珍書・奇書を出し続ける出版社」(Daily Portal)
dailyportalz.jp/b/2010/12/14...

竹中朗+山本貴光+吉川浩満「特殊版元探訪――事例・国書刊行会のエコシステム」(『ユリイカ』2023年7月号「特集=奇書の世界」、青土社)
www.seidosha.co.jp/book/index.p...
September 28, 2025 at 7:07 AM
Reposted by TAQUENACA, Aquirax
『新編 西周全集』(全6巻、国書刊行会)ついに刊行開始

西周(にしあまね、1829-1897)の著作、翻訳、日記、書簡を網羅する新たな全集の登場です。

いまでは必ずしもよく知られた人物ではありませんが、西周は幕末から明治にかけての日本において、西洋文化の移入とローカライズ、文化や体制の更新で指導的な役割を果たした人でした。

いまも私たちが使っている言葉のうち、特に学術方面で使われる語彙には、西が造語したものが多数含まれており、現代日本語の建設者の一人でもあります。

(1/n)

国立国会図書館 > 近代日本人の肖像 > 西周
www.ndl.go.jp/portrait/dat...
September 28, 2025 at 5:50 AM
「彩度の高い世界を知ったみすず書房」の感がある。
おもしろそう。2025/9/18 OUT!!!

スティーブ・スチュワート=ウィリアムズ『宇宙の広さを知ったサル――心と文化の進化論』加藤智子訳、みすず書房 amzn.to/4gdOsoy

高知能異星人が地球を調査したら、こう結論するだろう。ヒトという動物は奇妙すぎる、もはや「お手上げ」だ――こんな空想に始まる本書の主題は、そんな奇妙すぎる動物を理解する方法だ。進化心理学と文化進化論を導きに、性差、配偶行動、利他行動、文化という、かのダーウィンも頭を悩ませた難題に進化の論理で挑み、ヒトの本性と文化の裏にあるメカニズムを解き明かす。遊び心たっぷりな筆致も魅力の「まじめな」入門書。
September 17, 2025 at 1:24 AM
趣味が良いとは言い難い新潮社製のマスキングテープ。だが購入
September 15, 2025 at 4:06 PM
紀田順一郎先生が亡くなって、ぼつぼつと周辺のものを読み返していて笑ってしまったのが、紀田さんに教えられ洋書を英国から取り寄せることを覚えた荒俣宏氏のエピソード。取り寄せたある目録に『ゴールデン・ゴブリン(黄金の鬼)』という日本の小説の翻訳が載っており、コメントに「日本の古典怪奇小説」とある。これは珍本に違いないと注文した荒俣青年、ワクワクして数か月が過ぎ船便で到着した包みを開くと、それは『金色夜叉』の英訳本だった……
September 7, 2025 at 3:28 PM
また山本さんのポストを使って気が引けるが、永塚先生にご教示を受けて入手した『白行簡 大楽賦』(飯田吉郎編著、汲古書院)がなんとも言えず面白いので改めて紹介推挙しておこう。いわゆる房中術なのか艶書なのか、格調が高すぎて読むにつけ吹き出してしまう。念のため以下例を引く。

「玉莖、振怒して頭を挙げ、金溝、顫懾して脣開く。屹として孤峰の如く、嵯峨として坎を撻つが如し」
「或いは急に抽き、或いは慢く突く。浅く挿せば、嬰児の乳を含むが如く、深く刺せば、凍虵窟に入るが如し」

一読三吟、晩夏の疲弊した心奥に染み入る。
臨川書店といえば、こちらも続きを楽しみにしております。

武田時昌・平岡隆二責任編集「京大人文研科学史資料叢書」(全13巻)

既刊は、第1回配本の第10巻、永塚憲治編
『素女妙論』(養生思想Ⅱ 房中術、2023/07)

www.rinsen.com/linkbooks/IS...
August 31, 2025 at 4:53 PM
著作集から溢れたこのような山田先生の著作を楽しく見ているが、一方でいわゆるポリマス、博識者としての学者、というありようは先生を以て終わりを迎えるのかな、という感慨もある。井筒先生が亡くなった折にも同じように感じたわけですが。山本さんに頑張ってもらおう。
山田慶兒さんの著作は、編集グループSUREからも何冊か刊行されています。

そちらは全然チェックできていなかったので、少しずつ読んでみようと思います。

編集グループSUREのウェウサいと、久しぶりに訪れてみたら、以前より注文しやすくなっている印象です。

下記は同サイトのショップページを「山田慶兒」で検索した結果です。

stores.jp/hashtag/%E5%...
August 31, 2025 at 2:11 PM
「投手兼指名打者」という語が記載されたニュースが流れてきたが、これもまたある種のレトロニム的な何かだな。
August 7, 2025 at 12:32 AM
現代新書創刊60周年記念サイトの最後の最後、一番下からダウンロードできる『新書へのとびら』小冊子をようやく読んだが、魚住昭氏が執筆した「現代新書はいかにして現代新書になったのか」が現代新書以外の話ばかりで異様に面白い。これもまた戦後出版畸人列伝の一である。文春の社員なのになぜか中公新書創刊の監修を行なう池島信平とか、0.1ミリの罫線に2色の掛け合わせという狂気指定をする杉浦康平とか、実に興趣尽きませんね。
60th.gendai-shinsho.jp
講談社 現代新書 創刊60周年
現代新書60周年記念特設サイト|講談社「現代新書」は、1964年に創刊された教養新書のシリーズです。政治・社会・ビジネスから哲学・思想・芸術まで、幅広いジャンルを取り扱っています。わかりやすく、楽しく、かつ深く学べるような1冊をお届けいたします。
60th.gendai-shinsho.jp
August 5, 2025 at 10:22 AM
群馬から来た客の表情が逆にシベリア帰りのようだ。
August 5, 2025 at 10:08 AM
中国の若き幻想文学研究家・劉佳寧氏によるweb連載「魔窟探訪記」で元国書刊行会編集長・礒崎純一氏宅訪問記事が読める(ブラウザの自動翻訳でほとんど問題がない)。著名な「上田秋成住所事件」が中文で記述されているのが感動的である。
www.douban.com/note/8679582...
魔窟探访记Ⅲ 去礒崎纯一家
希罗多德没有解释任何事。他的陈述平淡无奇。正因如此,这个古埃及故事才得以历经数千年后仍能令人惊叹,发人深思。就好比一粒谷物种子,在金字塔密不透气的小型墓室中放置了数千年,时至今日依旧保有发芽吐绿的力量。 ——本雅明 行至倒数第二座塔下,诗人吟咏了一首短诗。那首诗已经失传,有人说它只有一行,也有人说不过是一个字而已。事实上,那首诗的内容里,包容了整座庞大宏伟的宫殿自远古过去直至现在的所有历史,以及在...
www.douban.com
August 4, 2025 at 6:56 AM
歩みゆくものみな終末期の茜色
August 1, 2025 at 10:56 AM
叩き上げキャリア岩瀬忠震にしても日米修好通商条約は交渉15回。そんなものだろう。結果的に経済混乱は招いたとはいえ、輸入関税は食料・建材以外の物品に20%かけてなかなかの高関税防衛である。しかしその生涯の最期は安政の大獄のとばっちり蟄居謹慎で気の毒だ。幕末からこちら、日本の高級官僚はアメリカと関税の交渉をしながら自らの政府が滅びるのを見つつ死ぬ。
July 23, 2025 at 2:13 PM
FNやAfDのようなポピュリズム極右がついに本邦でも根を生やしたということだろうが、実際の移民圧力を背景の一部としている欧州と違い出発点がデマとマルチレベルマーケティングというのは笑い話にもならない。死者を自己陶酔の材料とし被爆者を侮辱する連中などは早期に駆除すべきである。

ーーとあちらで書いたが、こんなことではもはや手ぬるい。さて。
July 18, 2025 at 4:54 AM
「安上がりの兵器」で殺戮された何万人もの郷土の霊位の地中に満ちる怒りを感じる。このような侮辱がかつてあっただろうか。
July 17, 2025 at 9:49 AM
映画館の匂いがするね、と前を歩く幼子が母親に語りかけていた。キャラメルのポップコーンの香りが流れてくる。いつか彼にとってのマドレーヌになるのかもしれない。
July 15, 2025 at 4:03 AM
誰かを排除したら自分こそがが優遇される、という妄想はどこに起源があるんだろうか。
July 14, 2025 at 5:21 AM