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@patrick-orouet.bsky.social
だいたい考え事をしながら脳の中がぐるぐるしてます。男性です。映画にまつわるあれやこれやをしています。仕事にまつわったりまつわらなかったりすることを呟きます。x https://x.com/patrick_orouet / Letterboxd https://boxd.it/h5P0l
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#2024年映画ベスト10
#2024年映画ベスト

#ビクトル・エリセ 「瞳をとじて」
#ギヨーム・ブラック 「宝島」「リンダとイリナ」
#黒沢清 「chime」
#ホン・サンス 「スユチョン」
#ホナス・トルエバ 「ジ・アザー・ウェイ・アラウンド」
#ラウラ・シタレラ 「トレンケ・ラウケン」
#マルティカ・ラミレス・エスコバル 「レオノールの脳内ヒプナゴジア(半覚醒)」
#アルベルト・セラ 「孤独の午後」
#ティム・バートン 「ビートルジュース ビートルジュース」
#スカンダル・コプティ 「ハッピー・ホリデーズ」
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サラマーゴ『白の闇』読書会+作家の出身国にちなんでポルトガル料理でした🇵🇹 ケアの役割が女性に偏重してる構成は21世紀に読むにはノイズだねぇと参加者の多くからツッコミが入りつつ、不可抗力によって自由が奪われること、その不可抗力が「権力」である場合、人名や都市の特徴が排された普遍と虚無の世界、「神」がいない状況、など話すことたくさんだったー、お食事には向かない描写も多かったが…
November 30, 2025 at 9:57 PM
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『燈台守』鑑賞。ロバート・エガースの『ライトハウス』はこの映画を参照してるのだろうけど、グレミヨンの方が圧倒的に面白い。時化た海の荒波と風、立ち昇る煙など自然が視覚だけでなく五感に訴えてくるような効果と、燈台の回転装置の動きと光のマシニックさが対比的。腕に残った牙の痕からフラッシュバックの回想シーンへ移行する場面転換もスムーズで、犬がその後どうなって行くかの転末がそのまま息子の命運を示唆するあたりの演出も巧い。Phewによる電子音のライブ・パフォーマンスはこの映画と見事に嵌まっていて、古典的な映画と現代音楽との緊張感のあるコラボレーションにより驚くべきアクチュアリティを獲得していたと思う。
November 30, 2025 at 2:51 AM
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『燈台守』国立映画アーカイブのサイレントシネマ・デイズ2025にてPhewの演奏付き。グレミヨンの不穏さとPhewの電子音の組み合わせは想像以上にベよかった。音量が大きくなると座席にビビりが伝わって最高。ドイツ時代のムルナウに合いそう。フランス語をある程度解するようになってからは初めて見るけど、ラストに出るC'est le devoirは『ファウスト』のLiebe並に強烈でした。
November 29, 2025 at 1:39 PM
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『ジルベルト・ジル ゴッド・イン・ヒズ・ガーデン』、
自宅の庭でのギター、バーカス、コーラスと(家族でもある)5人編成でのライブの模様。MCはほとんどなく、次々と曲を披露していく。楽しそうな笑顔、昼から次第にくれていく光のなか、ジルがギターを弾く模様もよく見れて、(スペイン語やボブ・マーリーの曲なども)ただただ心地いい。
最後のコロナ禍でも、聴いてもらうために、との言葉は感動的。
November 30, 2025 at 1:05 PM
#ターセム 「落下の王国」。眼福映画。石岡瑛子の衣装含めた美術も素晴らしいけど、やはりロケ地ですね、この作品は。実に月並みなことを言いますが。特にチャンド・バオリの階段井戸とジャンタル・マンタルが印象的でした。この映画の評価と直結するかはさておき、ラストのサイレント映画のモンタージュにもグッと来ました。ロイド、キートン、チャップリン…。
November 30, 2025 at 1:42 PM
#イジドール・イズー「涎と永遠についての概論」。現代の映画が、この映画の描く音/言葉と映像の不一致によるところが大きいとは確かに思えたし、その解体、破壊から先へ、というスタンスにも、自己注釈含めた反復を通して突き抜けていこうという徹底した身振りにも強烈な刺激を受けたし、今日の目で見てもかっこいい作品と思うけど、他方で主な語り手である男がどうにも不快な男で、ダメな自慢話をダメと自覚しながらしているって感じも不愉快で、それでも素晴らしいのだから困った作品だと思う。見られてよかったし、今後も繰り返し見直したくなる気もするのだけど、好きにはなれない作品だなぁと。
November 30, 2025 at 1:24 PM
#ナワポン・タムロンラタナリット 「ヒューマン・リソース」。
妊娠がわかったフレンは、しかし夫にその事実を告げられないでいる。その理由は、彼女を取り巻く環境、ハラスメントなんてなんとも思っていない上司、夫の言葉の端々にある無神経な言葉、おそらくガスライティング的に忍従を刷り込んできた母の存在、そしてこの世界そのものをめぐる不安(経済や権力のあり方、洪水やマイクロプラスチックなどの環境をめぐる諸情報)などから徐々にわかってくる。
November 29, 2025 at 10:22 PM
#フオ・モン「大地に生きる」。91年、映画によると急速に機械化が進む前夜の農村の生活を描いている作品とのこと。決して楽な暮らしではなく、加えて中国計画出産協会の話や農村で石油採掘の話など、むしろ無数に影が落ちているのだけれども、生活の細部にはそれでも豊かさがあるし、人間の関係がある。葬儀や結婚式が丁寧に描かれるが、結婚式が特に印象的で、女性を財産として奪うもの、という感触がそのまま儀式に織り込まれている感触に複雑な気持ちになる。不幸な花嫁の結婚式を描く映画とも言えるだろう。 #2025年映画ベスト
November 29, 2025 at 11:55 AM
#D・W・グリフィス 「大疑問」。罪の記憶も神の恩寵としての望外の富も、同じ場所に埋まっているという感触の中で、ならば待つだけで良いところを、それでもサスペンスが発生するのは、結局それが紙一重だからなのかもと思う。世界は気ままに残酷だったり、残酷でなかったりするのだ。貧しくとも心温かい一家と犯罪者の一家との間の行き来の映画とも。そしの黒人の登場人物の扱いは、やっぱり不快です。
November 29, 2025 at 11:54 AM
#細田守 「果てしなきスカーレット」。

全ての異世界もののアニメは煉獄を描いているのだ、という定義の映画でもあり、許してはならない存在を(自分含め)許せるか、という物語であり(他方で救われたい私の物語でもある)。
平和を語る女性天皇を期待する(私たちを守る母の誕生を待つ)映画でもあり、そんな存在を守る(自衛隊?)を巡る映画でもある。決して整合性を感じさせる映画ではないが、その噛み合わなさも含めて細田監督の欲望なのだろうなぁと考える。そこがこの映画のユニークさになっていると思う。
November 27, 2025 at 3:59 PM
#タン・スーヨウ 「アメーバ」。シンガポールを舞台に女子中学生4人組の、学校から受ける抑圧への抵抗を描く。そこにシンガポールという国そのものが浮かび上がってくる。逃れ難さとそれでも抵抗を選ぶことができるか?って問いかけもある。真面目な青春映画として好感を持つ。 #2025年映画ベスト
November 27, 2025 at 3:47 PM
#アミール・アジジ 「アミールの胸の内」。テヘランの街を自転車で走り抜ける青年アミールは、恋人の後を追って移住するべくビザ発行を待っている。本当にこの街を、友人たちを、飼い猫を捨てて去るのか…淡い葛藤の中、友人たちとの最後の日々を過ごす。
アミールは恐らくイランという国を生きやすく生きられる青年ではない。恋人も新天地に去っている。しかし同じくイランを決して生きやすくは生きていない、ゲイなのだろう同居する男性二人、恐らく政治的な理由で筆を断たれた足に移動を制限する発信機をつけられた文筆家などと、限られた中でも寄り添って生きている。
November 26, 2025 at 2:43 PM
#ツァイ・ミンリャン #蔡明亮 「家へ」。「ツァイ・ミンリャンの近作に多く出演しているアノンが、故郷であるラオスの村に帰省する様子を捉えたドキュメンタリー作品」とのことだが、映画ではその説明はないに等しい。おそらく誰かの故郷なのだろうということを漠然と思いつつ、スクリーンに次々と現れる家々や風景を見つめる。そのフィックスのカメラがとらえるワンショットワンショットの光に、風や動物たちに、時間に、映画が息づくということへの信頼。ただそれだけに賭けられているからこそ、近年の(見ている)ツァイ・ミンリャン作品の中では最も好きな作品と言えそうな気がする。
November 23, 2025 at 5:37 AM
そうそう Letterboxd boxd.it/h5P0l 始めました。
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November 18, 2025 at 11:08 AM
#土井裕泰 「平場の月」。井川遥の演技がとにかく素晴らしい。ぶっきらぼうなセリフの放ち方、手の振り方、繊細な目の動き、厳しいダイエットもされたのだろう身体の作り方含め、今年、最優秀俳優賞とかを受賞するならばこの井川遥じゃない?って思う。対する堺雅人の演技も、カッコよく見せることだっていくらでもできるはずなのに、不器用なブリキ人形のような動き、目の見開き方含め、感情もうまく表現できない感がむしろリアルさを感じさせるのも演出力の高さなのだろうなと思う。土井監督は信頼出来るなぁと改めて思う。 #2025年映画ベスト
November 17, 2025 at 3:22 PM
#メーサーロシュ・マールタ 「ジャスト・ライク・アット・ホーム」。おそらく、不幸にして賢く不幸でそれゆえに大人になった少女がいて、明確な意志で自分の望む相手を選び、他方で高い知性とエゴイスティックだが魅力的な、しかし挫折した不安定な、郷愁と孤独に負けてアメリカからハンガリーに帰ってきた男がいて、その男に残された女(アンナ・カリーナ)がいて、女は子どもとの生活と都会とをなんとかやり過ごして生きていて、男と女の間には昔の愛があって、今もその愛は死んではいなくて。そんな少女と男と女のどうしたってアンバランスな関係は、おそらく国の不幸とも結びついていて。だからたぶんうまくいくはずはないのだけど、
November 17, 2025 at 12:53 PM
#ホン・サンス 「旅人の必需品」。

イザベル・ユペールはなんとも怪しげなフランス語教師で、実際、いろいろ馬脚も現れている気もするのだけど、他方、どこまでも堂々と揺らぎなく振る舞うから、これはこれで良いのだろうし、そもそもイザベル・ユペールがそこにいるってだけで何だか説得されてしまうのだから、皆、お金を払ってまた会おうと思うこと自体にも納得してしまう。とはいえ息子の恋人がかなり年上の謎の女性と知った母親としては、いかにユペールといえど認め難いところはあるのだろう、不在の中で息子にいろいろ詰め寄るが、いくらでもマッコリを呑み、酔うこともなく狂ったようにリコーダーを吹き、
November 17, 2025 at 10:10 AM
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『単純な物語』日仏学院のフランス実験映画祭2025にて鑑賞。マルセル・アヌーンの1958年作品。ブレッソンをフラットにしたような絵柄で、最初に救済が描かれ、回想で物語が進む親切設計にもかかわらず、カフェが35フランで宿泊費が600フランとか所持金が計算できてしまいそうなディテールと共に無一文が近いてくる陰鬱さは凄い。疲れ果てた母娘が通りかかった建物から流れてくる音楽に誘われて入り込んだ敷地内で佇むエピソードが印象的。
November 16, 2025 at 1:45 PM
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『ブルーボーイ事件』を観に行った。
トランスジェンダー女性当事者としては、様々なしんどさや今まで投げつけられてきたひどい言葉や行為を再体験することになってしまい、私は今日すごく調子が悪くなってしまって布団から出られない。
ゆえに手放しに当事者やその周りの人々に勧められない。
だけどとてもいい映画だったと思う。
当事者の目線を追体験するという意味でも、当事者でない人たちが沢山観に行ってくれるといいなと思う。
November 17, 2025 at 4:23 AM
#ロベルト・ロッセリーニ 「不安」。物語の題材的には全く被らないのに、不思議と #黒沢清 監督のことを思いながら見る。ただただ追い詰められていく時間の連続がそう思わせるのか。恐ろしいものが映っている。家中の金をかき集めて、脅迫者に金を渡すまでのカット割り、サスペンスの見事さ。ロッセリーニはテクニシャンなのだよなぁと思う一方で、死にゆく実験動物の生命反応を示したグラフの動きをひたすら写す時の凶暴さもきょうぞんする。も共存する。その映画の凶暴さがイングリット・バーグマンを追い詰めていく。
November 17, 2025 at 5:30 AM
#ダン・トラクテンバーグ 「プレデター:バッドランド」

寄せ集め擬似家族的なものに甘いきらいはあるし、上半身と下半身の連携アクションとかとても楽しいし、好きな映画でした。エル・ファニングは良いなぁ。存在が、どこか浮世離れした説得力を持っている。
November 17, 2025 at 5:29 AM
#永田琴 「愚か者の身分」。

貧困を安易にエンターテインメントにしない、むしろ俳優たちの体温とでもいうべきものに敏感な演出は好感度が高い。物語の構造上、少しまだるっこさを感じないと言えば嘘だが、それは丁寧さと裏腹でもあるのだろう。俳優陣は皆素晴らしいが、特に田邊和也が素晴らしかったと思う。彼の身体が、細い綾野剛との対比の中でアクションシーンの面白さを作っていく。 #2025年映画ベスト
November 17, 2025 at 5:28 AM
#ロン・ハワード 「エデン 楽園の果て」。

ロン・ハワードは、映画という装置がどこかに転がるようにスムーズに進んでいく感触を与えると思うけど、その割には複雑にいろいろなものを巻き込んで平然としてもいるようなところもあって、力技なのか、それが映画というものということなのか、結局、時間とはそんなふうに流れるものってことなのか、その全部なのか、よくわからないのだけど、ともあれこれは恐ろしくゲンナリする方向に迷いなく進む話で、とてもゲンナリする。人は確かにこういうものだけど、だからってなぁ。まあ、でも、生き延びるのは大事。
November 17, 2025 at 5:28 AM
#スコット・クーパー 「スプリングスティーン 孤独のハイウェイ」。

「ネブラスカ」好きだなぁとか改めて思ったけれど、それよりもやたら刺さったのは突然差し込まれるスーサイド「Frankie Teardrop」で、わざわざジャケットまで映画で写しているし、大音量でスクリーンで流れてきて大分持っていかれる。あとメリーゴーランドでのキスシーンが素晴らしい。チャック・ベリーとかジョン・リー・フッカーとかを口にするオデッサ・ヤングが出ているシーンは全部良いと思った。ダイナーで忙しく働くシーンとかも。
November 17, 2025 at 5:27 AM