三月の水
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三月の水
@waterofmarch.bsky.social
本、音楽、映画その他日々のことなど
ー『天空の都の物語』という古代の喜劇の断片につながりそうなものは、なにも出てこない。著作物のリストはなく、ゼノン・ニニスがなにかを翻訳したり、脚色したり、出版したという情報はない。(中略)ゼノン・ニニスというべつの人はいるか、とコンスタンスは書き、その紙を投入口に入れる。しばらくすると返答がひらひら落ちてくる。〈図書館〉には、その名前のべつの人の記録はありません。
February 14, 2026 at 1:05 PM
アンソニー・ドーア『天空の都の物語』
15世紀、20世紀、未来と、時代と場所を隔てた五人の物語が平行して語られる。その語りは、先延ばし/シャッフル、ときに二、三ページと短く畳み掛けるようなリズムになるといった具合に巧妙で飽きさせない。
終盤の思いもかけない人物を媒介に各人がつながっていく展開は、長く読んできたからこその感動が。
そして、ここまでスキップされていた逸話が、最後の一ピースとしてはめ込みまれる様の鮮烈さも。
February 14, 2026 at 1:05 PM
LivePoketわかりにくいですよね。座席番号が表示されて取れたと思ったら、取れてなかったというのと何回も繰り返して焦りました。
February 14, 2026 at 5:26 AM
この週末は、
現代語訳・樋口一葉(松浦理英子、藤沢周、井辻朱美、阿部和重/たけくらべ、
ロス・トーマス/悪党たちのシチュー(これで未訳はあと二冊)、
金井美恵子/重箱のすみから、
岡本仁/ぼくのおやつ地図、
南條竹則編訳/英国幽霊いまむかし、
MONKEY 特集 鏡の国のアリス、
そして、ウワノソラ結成7周年記念の “7 Years Live 2019 – Music & Movie –”を入手、

メイ・シモネスとリアナ・フローレスの新曲”Koneko“を聴きながら、
youtu.be/ZeycZRRZM3Y?...
February 13, 2026 at 1:04 PM
HELP/復讐島
遭難によりパワハラ上司との孤島でのサバイバルと、オーソドックスでシンプルな設定。
生き残るためのディテールの描写、次第に打ち解け心暖まる心情の交換といった定型ではあるが面白さの前半から、一気に急展開して、ダークな思いもかけない展開の連続、様々なジャンルを横断するような怖さ、そこからさらに振り切ったラストは、爽快でもある。
February 12, 2026 at 1:04 PM
KIRINJI @ NHKホール
乾いてタイトなドラムスとそこに音色を付加するバーカスが強力で、序盤の「時間がない」から総立ち。
久しぶりの(小田朋美のピアノとシンリズムのギターが素晴らしい)「真夏のサーガ」と二人が演奏したスティールパンにフルートの音色にかつての数々のライブの記憶が重なり、感慨深い思いにも。
「Runner's High〜素敵な夜」へつなげるといった構成の秀逸さと、何よりもアンコールで(大好きな)「冬来たりなば」が聴けて、長く聴いてきてよかったとつくづく思う夜。
February 11, 2026 at 1:09 PM
ー一九八〇前後の一部の読者たちが、吸血鬼や天使を執拗に描くこの摩訶不思議な作家から感知していたあのクィアな肌触りを、いまに伝えるのは簡単ではない。(中略)高校時代の私が初めて買った須永本は、黒い箱に入った掌編小説集『天使』で、購入場所は渋谷の西武百貨店の地下にあった詩の専門店「ぽると・ぱろうる」だった。
February 10, 2026 at 1:04 PM
磯崎純一『幻想文学 怪人偉人列伝 国書刊行館編集長の回想』
タイトルにある通り、澁澤龍彦、種村季弘などとの編集を介しての様々な逸話が読める。中でも、須永朝彦の小泉喜美子のとの交友や短歌をやめた理由、 山尾悠子の再び小説を書き始めた経緯、松山俊太郎と小栗虫太郎についてといった自伝的なことを知らない作家の記述が興味深かった。
February 10, 2026 at 1:04 PM
常設展も充実していて、ブリューゲルやマネー/嵐の海、初展示のモネ最初期の睡蓮、さらには小展示展/物語る黒線たち―デューラー「三大書物」の木版画など見どころも多かった。
February 8, 2026 at 1:32 PM
オルセー美術館所蔵 印象派 室内をめぐる物語@ 国立西洋美術館
絵の実物に見て印象に残るのは、その大きさと肌理。
ここでは、ドガ/家族の肖像、バルトロメ/温室の中での大きさに驚き、ラトゥール/デュプール家の肖像の表情生なましさ、モネ/アパルトマンの一隅の青の美しさ、カリエール/病気の子供の儚さ、デュエズ/ランプを囲んでのランプの光漸減していく描写、モネ/瞑想、長椅子に座るモネ夫人の緑のワンピースの生地、手に持つ赤の本とソファの色の対照の美しといった絵に前に佇む時間が長かった。
February 8, 2026 at 1:32 PM
エルスウェア紀行@ 日本橋三井ホール
ギター2本とキーボードのフォーク的な編成から始まる。
そこにドラスム、ベース、E・ギターが入ってのバンド編成へと。
フックのあるメロディと印象的なフレーズを繰り返すギター、そして説得力のある声の魅力。清新さと爽快さときにのぞかせる叙情。
キリンジ以外のバンドで久しぶりに聞けた千ヶ崎学のベースも嬉しかった。
youtu.be/Nitb_7Vv9OA?...
February 7, 2026 at 1:14 PM
『万事快調〈オール・グリーンズ〉
閉塞した現実、あまりにも予想できる凡庸な将来を当たり前のように受け入れている描写のリアルさと、にも関わらず(もしくはそれゆえに)の(三人の女子高校生)ユーモラスな会話、展開がじんわりと心に響く。
ゴダール 、カサヴェテス 、夏への扉、ニューロマンサーなどの固有名詞を配しつつ、前半の人物配置とエピソードをうまく生かしての(苛烈な現実にあがらうような、とはいえ軽快な)展開とラストの爽快感は格別。
February 5, 2026 at 12:59 PM
PaPooz/Papooz & Friends
パリの二人組。
ゼ・イバラ、アート・リンゼイ、レニ・レーン、KINGS OF CONVENIENCEのアーランド・オイエ、ソフィア・ボルトなどの(タイトル通り)参加による各人の個性を生かしたテイストの違いの面白さと、基本になる変わらない明朗なポップさの魅力。
youtu.be/urjg0ijhKWI?...
Papooz & Erlend Øye - Make It Work (Official Video)
YouTube video by PAPOOZ
youtu.be
February 4, 2026 at 1:06 PM
最近聴いているアルバム、

Scott Orr/Portfolio
カナダのSSW
甘やかなヴォーカル/コーラス、着実に刻むリズム、その余白に響くピアノのクールな質感、アクセントとなるときに入る暖かみのあるサックスの対比の魅力。喚起されるエモーションと静けさが広がりゆったりと流れていく時間に癒される思いに。
youtu.be/BHmqJi59GYk?...
February 4, 2026 at 1:06 PM
ホン・サンス/水の中で
(屋内屋外での差はあるが)ピンボケの映像は、逆に音を、会話(人物の立場、関係性が)を際立たせているよう。また、仰ぎ見る逆光の(焦点の合わない)風景などは、かえって美しく、最後の望洋とした海に人が消えていくシーンはピンボケならではの叙情を醸し出す。
そして、ときおり入る音楽が、歌伴のようにも思え、次第に映画を撮影する物語ではあるが、ラストシーンともども完成した映画を見ているような気にもなる。
February 2, 2026 at 12:57 PM
Men I Trustのオープニングアクトとして来日していて、単独公演も追加が出るほどの人気でした。新曲も披露したので次のアルバム発表時の来日もありそうです。そのときは、ぜひ。
February 2, 2026 at 12:43 PM
メイ・シモネス@ duo MUSIC EXCHANGE
ベース、ドラムス、ヴァイオリン、ヴィオラの編成。
自身のギターを中心に、早引きのソロ、ボサノヴァ的風味を加えたポップさと、ときに弦だけとの叙情を感じさせる演奏。そしてキュートでクールでもあるヴォーカルと器楽的な印象のスキャットが相まっての魅力。
新曲も4曲披露され、今後も楽しみに。
February 1, 2026 at 1:18 PM
B・S・ジョンソン/若島正訳『不運な奴ら』の予約をしました。
B・S・ジョンソンは、たまたま古本屋ででに入れた「トロール」を読んで、それを契機にピンチョン、バース、バーセルミと言った作家たちを読み始めた作家というともあり楽しみ。

www.tsogen.co.jp/sp/isbn/9784...
不運な奴ら - B・S・ジョンソン/若島正 訳|東京創元社
不運な奴ら 現代を先取りしていた作家、B・S・ジョンソンによる、綴じられていない27のパーツを函に収めた実験的な小説。若くして病死した親友との記憶が記された様々なページ数のパーツは、 最初と最後以外は読む順番は決められていない。
www.tsogen.co.jp
January 31, 2026 at 1:53 PM
ーいまや彼は、キェルケゴール論のことも、書いている最中だった一文を仕上げるために二階に持って行こうとした本のこともすっかり忘れている。妹に電話することも、そもそも自分に妹がいるという事実も忘れている。そういうことが大事な、差し迫った案件だったとき以来、実に多くがおきたのであり、いまではそんな話は、誰か他人の人生に属する事柄のように思える。
January 31, 2026 at 1:23 PM
ポール・オースター『バウムガートナー』
キッチンへ行き電話をかけようとするが、次々と起こるアクシデントで遂げることができす、思考が、行動が、思いもかけぬ方向に幾重にも迂回/逸脱していく。そのコミカルな面白さと、そのなかで主人公の境遇、思考が浮かび上がる最初の章がとにかく面白い。
二章以降は、喪失とそれに連なる日々の回想やそこから抜け出そうとする物語で、(遺作と知っているだけに)悲しく切ない。とはいえ最終章で冒頭の調子が戻ってきて救われる思いにも。
January 31, 2026 at 1:23 PM
魚返明未p&高橋陸b@ NOTRUNKS
正月の森山威男クインテットでのピアノの演奏が印象に残ったので。
その時の激しい演奏とは打って変わってのバラード中心だか、ブライトで消え際の美しい音色は変わらない。(時に20分以上にわたる)ベースとのやりとりで様々な感情、風景(とその変化)を見せてくれる演奏は魅力的。”Here`s That Rainy Day”などはテイストも違い、スタンダードだけのセットリストやソロピアノも聴いてみたくなった
January 30, 2026 at 1:38 PM
Delaney Bailey/Concave
儚げで透明感があり、切なさが募っていく”Love Letter From The Sea To The Shore”で魅了された彼女の新作は、その持ち味を残しつつ、リズムを強調した演奏で、この新しい試みも気に入っている。
youtu.be/yDvNErq17-Q?...
Delaney Bailey - How To (Official Video)
YouTube video by Delaney Bailey
youtu.be
January 28, 2026 at 1:13 PM
最近聴いているアルバム、

Celso Fonseca+Tony Canto/ Jobim e Domenico Modugno
二人が自国の伝説的な作曲家トム・ジョビンと(イタリアの)ドメニコ・モドゥニョをカヴァーしたもの。
A・ギターを中心にフォンセカのスムースな声が醸し出す(Slow Motion Bossa Novaを思わせる)独特のセンチメントは、心地いい。また、「ヴォラーレ」以外のドメニコ・モドゥーニョの曲を知る楽しみも。
youtu.be/YHDTazKuAMo?...
January 28, 2026 at 1:13 PM
ジャドスン・フィリップス「終止符には早すぎる』
依頼人が殺人の容疑者となった弁護士の一人称による軽妙な語り口の魅力と、ミステリアスで人間味溢れる(富豪の投資家の)依頼人が牽引していく物語の面白さ。それと共にニューヨークの街を、人物を描いた風俗小説としても楽しく読めた。詳細な解説もありがたい。

ー〈アスレチッククラブ〉を出てセントラルパーク・サウスに向かったとき、時刻は六時になっていた。いまはサマータイム期間なので、街は夕方の明るい光に黄色く染まっていた。セントラルパークは瑞々しい緑に色づいている。刈ったばかりの草や花の香りが、排気ガスにまみれた空気を貫いて漂ってくる。
January 27, 2026 at 1:14 PM
ムーンライダーズ@ LINE CUBE SHIBUYA
「50年前の今日、『火の玉ボーイ』でデビューしました。最後にこの曲を聴いてください」のMCに次いで、全員のコーラスから、鈴木慶一のヴォーカルが入る(多幸感溢れる)「髭と口紅とバルコニー」。
アンコールで、不穏なイントロからヘヴィな「火の玉ボーイ」、そして照明をつけての「スカーレットの誓い」。
そして(アルバム最後のように)蛍の光で去っていく姿に、2時間半の充実したライブだったが、ここだけで胸いっぱいになる。
January 25, 2026 at 1:12 PM