15世紀、20世紀、未来と、時代と場所を隔てた五人の物語が平行して語られる。その語りは、先延ばし/シャッフル、ときに二、三ページと短く畳み掛けるようなリズムになるといった具合に巧妙で飽きさせない。
終盤の思いもかけない人物を媒介に各人がつながっていく展開は、長く読んできたからこその感動が。
そして、ここまでスキップされていた逸話が、最後の一ピースとしてはめ込みまれる様の鮮烈さも。
15世紀、20世紀、未来と、時代と場所を隔てた五人の物語が平行して語られる。その語りは、先延ばし/シャッフル、ときに二、三ページと短く畳み掛けるようなリズムになるといった具合に巧妙で飽きさせない。
終盤の思いもかけない人物を媒介に各人がつながっていく展開は、長く読んできたからこその感動が。
そして、ここまでスキップされていた逸話が、最後の一ピースとしてはめ込みまれる様の鮮烈さも。
現代語訳・樋口一葉(松浦理英子、藤沢周、井辻朱美、阿部和重/たけくらべ、
ロス・トーマス/悪党たちのシチュー(これで未訳はあと二冊)、
金井美恵子/重箱のすみから、
岡本仁/ぼくのおやつ地図、
南條竹則編訳/英国幽霊いまむかし、
MONKEY 特集 鏡の国のアリス、
そして、ウワノソラ結成7周年記念の “7 Years Live 2019 – Music & Movie –”を入手、
メイ・シモネスとリアナ・フローレスの新曲”Koneko“を聴きながら、
youtu.be/ZeycZRRZM3Y?...
現代語訳・樋口一葉(松浦理英子、藤沢周、井辻朱美、阿部和重/たけくらべ、
ロス・トーマス/悪党たちのシチュー(これで未訳はあと二冊)、
金井美恵子/重箱のすみから、
岡本仁/ぼくのおやつ地図、
南條竹則編訳/英国幽霊いまむかし、
MONKEY 特集 鏡の国のアリス、
そして、ウワノソラ結成7周年記念の “7 Years Live 2019 – Music & Movie –”を入手、
メイ・シモネスとリアナ・フローレスの新曲”Koneko“を聴きながら、
youtu.be/ZeycZRRZM3Y?...
遭難によりパワハラ上司との孤島でのサバイバルと、オーソドックスでシンプルな設定。
生き残るためのディテールの描写、次第に打ち解け心暖まる心情の交換といった定型ではあるが面白さの前半から、一気に急展開して、ダークな思いもかけない展開の連続、様々なジャンルを横断するような怖さ、そこからさらに振り切ったラストは、爽快でもある。
遭難によりパワハラ上司との孤島でのサバイバルと、オーソドックスでシンプルな設定。
生き残るためのディテールの描写、次第に打ち解け心暖まる心情の交換といった定型ではあるが面白さの前半から、一気に急展開して、ダークな思いもかけない展開の連続、様々なジャンルを横断するような怖さ、そこからさらに振り切ったラストは、爽快でもある。
乾いてタイトなドラムスとそこに音色を付加するバーカスが強力で、序盤の「時間がない」から総立ち。
久しぶりの(小田朋美のピアノとシンリズムのギターが素晴らしい)「真夏のサーガ」と二人が演奏したスティールパンにフルートの音色にかつての数々のライブの記憶が重なり、感慨深い思いにも。
「Runner's High〜素敵な夜」へつなげるといった構成の秀逸さと、何よりもアンコールで(大好きな)「冬来たりなば」が聴けて、長く聴いてきてよかったとつくづく思う夜。
乾いてタイトなドラムスとそこに音色を付加するバーカスが強力で、序盤の「時間がない」から総立ち。
久しぶりの(小田朋美のピアノとシンリズムのギターが素晴らしい)「真夏のサーガ」と二人が演奏したスティールパンにフルートの音色にかつての数々のライブの記憶が重なり、感慨深い思いにも。
「Runner's High〜素敵な夜」へつなげるといった構成の秀逸さと、何よりもアンコールで(大好きな)「冬来たりなば」が聴けて、長く聴いてきてよかったとつくづく思う夜。
タイトルにある通り、澁澤龍彦、種村季弘などとの編集を介しての様々な逸話が読める。中でも、須永朝彦の小泉喜美子のとの交友や短歌をやめた理由、 山尾悠子の再び小説を書き始めた経緯、松山俊太郎と小栗虫太郎についてといった自伝的なことを知らない作家の記述が興味深かった。
タイトルにある通り、澁澤龍彦、種村季弘などとの編集を介しての様々な逸話が読める。中でも、須永朝彦の小泉喜美子のとの交友や短歌をやめた理由、 山尾悠子の再び小説を書き始めた経緯、松山俊太郎と小栗虫太郎についてといった自伝的なことを知らない作家の記述が興味深かった。
絵の実物に見て印象に残るのは、その大きさと肌理。
ここでは、ドガ/家族の肖像、バルトロメ/温室の中での大きさに驚き、ラトゥール/デュプール家の肖像の表情生なましさ、モネ/アパルトマンの一隅の青の美しさ、カリエール/病気の子供の儚さ、デュエズ/ランプを囲んでのランプの光漸減していく描写、モネ/瞑想、長椅子に座るモネ夫人の緑のワンピースの生地、手に持つ赤の本とソファの色の対照の美しといった絵に前に佇む時間が長かった。
絵の実物に見て印象に残るのは、その大きさと肌理。
ここでは、ドガ/家族の肖像、バルトロメ/温室の中での大きさに驚き、ラトゥール/デュプール家の肖像の表情生なましさ、モネ/アパルトマンの一隅の青の美しさ、カリエール/病気の子供の儚さ、デュエズ/ランプを囲んでのランプの光漸減していく描写、モネ/瞑想、長椅子に座るモネ夫人の緑のワンピースの生地、手に持つ赤の本とソファの色の対照の美しといった絵に前に佇む時間が長かった。
ギター2本とキーボードのフォーク的な編成から始まる。
そこにドラスム、ベース、E・ギターが入ってのバンド編成へと。
フックのあるメロディと印象的なフレーズを繰り返すギター、そして説得力のある声の魅力。清新さと爽快さときにのぞかせる叙情。
キリンジ以外のバンドで久しぶりに聞けた千ヶ崎学のベースも嬉しかった。
youtu.be/Nitb_7Vv9OA?...
ギター2本とキーボードのフォーク的な編成から始まる。
そこにドラスム、ベース、E・ギターが入ってのバンド編成へと。
フックのあるメロディと印象的なフレーズを繰り返すギター、そして説得力のある声の魅力。清新さと爽快さときにのぞかせる叙情。
キリンジ以外のバンドで久しぶりに聞けた千ヶ崎学のベースも嬉しかった。
youtu.be/Nitb_7Vv9OA?...
閉塞した現実、あまりにも予想できる凡庸な将来を当たり前のように受け入れている描写のリアルさと、にも関わらず(もしくはそれゆえに)の(三人の女子高校生)ユーモラスな会話、展開がじんわりと心に響く。
ゴダール 、カサヴェテス 、夏への扉、ニューロマンサーなどの固有名詞を配しつつ、前半の人物配置とエピソードをうまく生かしての(苛烈な現実にあがらうような、とはいえ軽快な)展開とラストの爽快感は格別。
閉塞した現実、あまりにも予想できる凡庸な将来を当たり前のように受け入れている描写のリアルさと、にも関わらず(もしくはそれゆえに)の(三人の女子高校生)ユーモラスな会話、展開がじんわりと心に響く。
ゴダール 、カサヴェテス 、夏への扉、ニューロマンサーなどの固有名詞を配しつつ、前半の人物配置とエピソードをうまく生かしての(苛烈な現実にあがらうような、とはいえ軽快な)展開とラストの爽快感は格別。
パリの二人組。
ゼ・イバラ、アート・リンゼイ、レニ・レーン、KINGS OF CONVENIENCEのアーランド・オイエ、ソフィア・ボルトなどの(タイトル通り)参加による各人の個性を生かしたテイストの違いの面白さと、基本になる変わらない明朗なポップさの魅力。
youtu.be/urjg0ijhKWI?...
パリの二人組。
ゼ・イバラ、アート・リンゼイ、レニ・レーン、KINGS OF CONVENIENCEのアーランド・オイエ、ソフィア・ボルトなどの(タイトル通り)参加による各人の個性を生かしたテイストの違いの面白さと、基本になる変わらない明朗なポップさの魅力。
youtu.be/urjg0ijhKWI?...
Scott Orr/Portfolio
カナダのSSW
甘やかなヴォーカル/コーラス、着実に刻むリズム、その余白に響くピアノのクールな質感、アクセントとなるときに入る暖かみのあるサックスの対比の魅力。喚起されるエモーションと静けさが広がりゆったりと流れていく時間に癒される思いに。
youtu.be/BHmqJi59GYk?...
Scott Orr/Portfolio
カナダのSSW
甘やかなヴォーカル/コーラス、着実に刻むリズム、その余白に響くピアノのクールな質感、アクセントとなるときに入る暖かみのあるサックスの対比の魅力。喚起されるエモーションと静けさが広がりゆったりと流れていく時間に癒される思いに。
youtu.be/BHmqJi59GYk?...
(屋内屋外での差はあるが)ピンボケの映像は、逆に音を、会話(人物の立場、関係性が)を際立たせているよう。また、仰ぎ見る逆光の(焦点の合わない)風景などは、かえって美しく、最後の望洋とした海に人が消えていくシーンはピンボケならではの叙情を醸し出す。
そして、ときおり入る音楽が、歌伴のようにも思え、次第に映画を撮影する物語ではあるが、ラストシーンともども完成した映画を見ているような気にもなる。
(屋内屋外での差はあるが)ピンボケの映像は、逆に音を、会話(人物の立場、関係性が)を際立たせているよう。また、仰ぎ見る逆光の(焦点の合わない)風景などは、かえって美しく、最後の望洋とした海に人が消えていくシーンはピンボケならではの叙情を醸し出す。
そして、ときおり入る音楽が、歌伴のようにも思え、次第に映画を撮影する物語ではあるが、ラストシーンともども完成した映画を見ているような気にもなる。
ベース、ドラムス、ヴァイオリン、ヴィオラの編成。
自身のギターを中心に、早引きのソロ、ボサノヴァ的風味を加えたポップさと、ときに弦だけとの叙情を感じさせる演奏。そしてキュートでクールでもあるヴォーカルと器楽的な印象のスキャットが相まっての魅力。
新曲も4曲披露され、今後も楽しみに。
ベース、ドラムス、ヴァイオリン、ヴィオラの編成。
自身のギターを中心に、早引きのソロ、ボサノヴァ的風味を加えたポップさと、ときに弦だけとの叙情を感じさせる演奏。そしてキュートでクールでもあるヴォーカルと器楽的な印象のスキャットが相まっての魅力。
新曲も4曲披露され、今後も楽しみに。
B・S・ジョンソンは、たまたま古本屋ででに入れた「トロール」を読んで、それを契機にピンチョン、バース、バーセルミと言った作家たちを読み始めた作家というともあり楽しみ。
www.tsogen.co.jp/sp/isbn/9784...
B・S・ジョンソンは、たまたま古本屋ででに入れた「トロール」を読んで、それを契機にピンチョン、バース、バーセルミと言った作家たちを読み始めた作家というともあり楽しみ。
www.tsogen.co.jp/sp/isbn/9784...
キッチンへ行き電話をかけようとするが、次々と起こるアクシデントで遂げることができす、思考が、行動が、思いもかけぬ方向に幾重にも迂回/逸脱していく。そのコミカルな面白さと、そのなかで主人公の境遇、思考が浮かび上がる最初の章がとにかく面白い。
二章以降は、喪失とそれに連なる日々の回想やそこから抜け出そうとする物語で、(遺作と知っているだけに)悲しく切ない。とはいえ最終章で冒頭の調子が戻ってきて救われる思いにも。
キッチンへ行き電話をかけようとするが、次々と起こるアクシデントで遂げることができす、思考が、行動が、思いもかけぬ方向に幾重にも迂回/逸脱していく。そのコミカルな面白さと、そのなかで主人公の境遇、思考が浮かび上がる最初の章がとにかく面白い。
二章以降は、喪失とそれに連なる日々の回想やそこから抜け出そうとする物語で、(遺作と知っているだけに)悲しく切ない。とはいえ最終章で冒頭の調子が戻ってきて救われる思いにも。
正月の森山威男クインテットでのピアノの演奏が印象に残ったので。
その時の激しい演奏とは打って変わってのバラード中心だか、ブライトで消え際の美しい音色は変わらない。(時に20分以上にわたる)ベースとのやりとりで様々な感情、風景(とその変化)を見せてくれる演奏は魅力的。”Here`s That Rainy Day”などはテイストも違い、スタンダードだけのセットリストやソロピアノも聴いてみたくなった
正月の森山威男クインテットでのピアノの演奏が印象に残ったので。
その時の激しい演奏とは打って変わってのバラード中心だか、ブライトで消え際の美しい音色は変わらない。(時に20分以上にわたる)ベースとのやりとりで様々な感情、風景(とその変化)を見せてくれる演奏は魅力的。”Here`s That Rainy Day”などはテイストも違い、スタンダードだけのセットリストやソロピアノも聴いてみたくなった
儚げで透明感があり、切なさが募っていく”Love Letter From The Sea To The Shore”で魅了された彼女の新作は、その持ち味を残しつつ、リズムを強調した演奏で、この新しい試みも気に入っている。
youtu.be/yDvNErq17-Q?...
儚げで透明感があり、切なさが募っていく”Love Letter From The Sea To The Shore”で魅了された彼女の新作は、その持ち味を残しつつ、リズムを強調した演奏で、この新しい試みも気に入っている。
youtu.be/yDvNErq17-Q?...
Celso Fonseca+Tony Canto/ Jobim e Domenico Modugno
二人が自国の伝説的な作曲家トム・ジョビンと(イタリアの)ドメニコ・モドゥニョをカヴァーしたもの。
A・ギターを中心にフォンセカのスムースな声が醸し出す(Slow Motion Bossa Novaを思わせる)独特のセンチメントは、心地いい。また、「ヴォラーレ」以外のドメニコ・モドゥーニョの曲を知る楽しみも。
youtu.be/YHDTazKuAMo?...
Celso Fonseca+Tony Canto/ Jobim e Domenico Modugno
二人が自国の伝説的な作曲家トム・ジョビンと(イタリアの)ドメニコ・モドゥニョをカヴァーしたもの。
A・ギターを中心にフォンセカのスムースな声が醸し出す(Slow Motion Bossa Novaを思わせる)独特のセンチメントは、心地いい。また、「ヴォラーレ」以外のドメニコ・モドゥーニョの曲を知る楽しみも。
youtu.be/YHDTazKuAMo?...
依頼人が殺人の容疑者となった弁護士の一人称による軽妙な語り口の魅力と、ミステリアスで人間味溢れる(富豪の投資家の)依頼人が牽引していく物語の面白さ。それと共にニューヨークの街を、人物を描いた風俗小説としても楽しく読めた。詳細な解説もありがたい。
ー〈アスレチッククラブ〉を出てセントラルパーク・サウスに向かったとき、時刻は六時になっていた。いまはサマータイム期間なので、街は夕方の明るい光に黄色く染まっていた。セントラルパークは瑞々しい緑に色づいている。刈ったばかりの草や花の香りが、排気ガスにまみれた空気を貫いて漂ってくる。
依頼人が殺人の容疑者となった弁護士の一人称による軽妙な語り口の魅力と、ミステリアスで人間味溢れる(富豪の投資家の)依頼人が牽引していく物語の面白さ。それと共にニューヨークの街を、人物を描いた風俗小説としても楽しく読めた。詳細な解説もありがたい。
ー〈アスレチッククラブ〉を出てセントラルパーク・サウスに向かったとき、時刻は六時になっていた。いまはサマータイム期間なので、街は夕方の明るい光に黄色く染まっていた。セントラルパークは瑞々しい緑に色づいている。刈ったばかりの草や花の香りが、排気ガスにまみれた空気を貫いて漂ってくる。
「50年前の今日、『火の玉ボーイ』でデビューしました。最後にこの曲を聴いてください」のMCに次いで、全員のコーラスから、鈴木慶一のヴォーカルが入る(多幸感溢れる)「髭と口紅とバルコニー」。
アンコールで、不穏なイントロからヘヴィな「火の玉ボーイ」、そして照明をつけての「スカーレットの誓い」。
そして(アルバム最後のように)蛍の光で去っていく姿に、2時間半の充実したライブだったが、ここだけで胸いっぱいになる。
「50年前の今日、『火の玉ボーイ』でデビューしました。最後にこの曲を聴いてください」のMCに次いで、全員のコーラスから、鈴木慶一のヴォーカルが入る(多幸感溢れる)「髭と口紅とバルコニー」。
アンコールで、不穏なイントロからヘヴィな「火の玉ボーイ」、そして照明をつけての「スカーレットの誓い」。
そして(アルバム最後のように)蛍の光で去っていく姿に、2時間半の充実したライブだったが、ここだけで胸いっぱいになる。