三月の水
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三月の水
@waterofmarch.bsky.social
本、音楽、映画その他日々のことなど
この週末は、
現代語訳・樋口一葉(松浦理英子、藤沢周、井辻朱美、阿部和重/たけくらべ、
ロス・トーマス/悪党たちのシチュー(これで未訳はあと二冊)、
金井美恵子/重箱のすみから、
岡本仁/ぼくのおやつ地図、
南條竹則編訳/英国幽霊いまむかし、
MONKEY 特集 鏡の国のアリス、
そして、ウワノソラ結成7周年記念の “7 Years Live 2019 – Music & Movie –”を入手、

メイ・シモネスとリアナ・フローレスの新曲”Koneko“を聴きながら、
youtu.be/ZeycZRRZM3Y?...
February 13, 2026 at 1:04 PM
HELP/復讐島
遭難によりパワハラ上司との孤島でのサバイバルと、オーソドックスでシンプルな設定。
生き残るためのディテールの描写、次第に打ち解け心暖まる心情の交換といった定型ではあるが面白さの前半から、一気に急展開して、ダークな思いもかけない展開の連続、様々なジャンルを横断するような怖さ、そこからさらに振り切ったラストは、爽快でもある。
February 12, 2026 at 1:04 PM
KIRINJI @ NHKホール
乾いてタイトなドラムスとそこに音色を付加するバーカスが強力で、序盤の「時間がない」から総立ち。
久しぶりの(小田朋美のピアノとシンリズムのギターが素晴らしい)「真夏のサーガ」と二人が演奏したスティールパンにフルートの音色にかつての数々のライブの記憶が重なり、感慨深い思いにも。
「Runner's High〜素敵な夜」へつなげるといった構成の秀逸さと、何よりもアンコールで(大好きな)「冬来たりなば」が聴けて、長く聴いてきてよかったとつくづく思う夜。
February 11, 2026 at 1:09 PM
磯崎純一『幻想文学 怪人偉人列伝 国書刊行館編集長の回想』
タイトルにある通り、澁澤龍彦、種村季弘などとの編集を介しての様々な逸話が読める。中でも、須永朝彦の小泉喜美子のとの交友や短歌をやめた理由、 山尾悠子の再び小説を書き始めた経緯、松山俊太郎と小栗虫太郎についてといった自伝的なことを知らない作家の記述が興味深かった。
February 10, 2026 at 1:04 PM
オルセー美術館所蔵 印象派 室内をめぐる物語@ 国立西洋美術館
絵の実物に見て印象に残るのは、その大きさと肌理。
ここでは、ドガ/家族の肖像、バルトロメ/温室の中での大きさに驚き、ラトゥール/デュプール家の肖像の表情生なましさ、モネ/アパルトマンの一隅の青の美しさ、カリエール/病気の子供の儚さ、デュエズ/ランプを囲んでのランプの光漸減していく描写、モネ/瞑想、長椅子に座るモネ夫人の緑のワンピースの生地、手に持つ赤の本とソファの色の対照の美しといった絵に前に佇む時間が長かった。
February 8, 2026 at 1:32 PM
エルスウェア紀行@ 日本橋三井ホール
ギター2本とキーボードのフォーク的な編成から始まる。
そこにドラスム、ベース、E・ギターが入ってのバンド編成へと。
フックのあるメロディと印象的なフレーズを繰り返すギター、そして説得力のある声の魅力。清新さと爽快さときにのぞかせる叙情。
キリンジ以外のバンドで久しぶりに聞けた千ヶ崎学のベースも嬉しかった。
youtu.be/Nitb_7Vv9OA?...
February 7, 2026 at 1:14 PM
『万事快調〈オール・グリーンズ〉
閉塞した現実、あまりにも予想できる凡庸な将来を当たり前のように受け入れている描写のリアルさと、にも関わらず(もしくはそれゆえに)の(三人の女子高校生)ユーモラスな会話、展開がじんわりと心に響く。
ゴダール 、カサヴェテス 、夏への扉、ニューロマンサーなどの固有名詞を配しつつ、前半の人物配置とエピソードをうまく生かしての(苛烈な現実にあがらうような、とはいえ軽快な)展開とラストの爽快感は格別。
February 5, 2026 at 12:59 PM
最近聴いているアルバム、

Scott Orr/Portfolio
カナダのSSW
甘やかなヴォーカル/コーラス、着実に刻むリズム、その余白に響くピアノのクールな質感、アクセントとなるときに入る暖かみのあるサックスの対比の魅力。喚起されるエモーションと静けさが広がりゆったりと流れていく時間に癒される思いに。
youtu.be/BHmqJi59GYk?...
February 4, 2026 at 1:06 PM
ホン・サンス/水の中で
(屋内屋外での差はあるが)ピンボケの映像は、逆に音を、会話(人物の立場、関係性が)を際立たせているよう。また、仰ぎ見る逆光の(焦点の合わない)風景などは、かえって美しく、最後の望洋とした海に人が消えていくシーンはピンボケならではの叙情を醸し出す。
そして、ときおり入る音楽が、歌伴のようにも思え、次第に映画を撮影する物語ではあるが、ラストシーンともども完成した映画を見ているような気にもなる。
February 2, 2026 at 12:57 PM
メイ・シモネス@ duo MUSIC EXCHANGE
ベース、ドラムス、ヴァイオリン、ヴィオラの編成。
自身のギターを中心に、早引きのソロ、ボサノヴァ的風味を加えたポップさと、ときに弦だけとの叙情を感じさせる演奏。そしてキュートでクールでもあるヴォーカルと器楽的な印象のスキャットが相まっての魅力。
新曲も4曲披露され、今後も楽しみに。
February 1, 2026 at 1:18 PM
B・S・ジョンソン/若島正訳『不運な奴ら』の予約をしました。
B・S・ジョンソンは、たまたま古本屋ででに入れた「トロール」を読んで、それを契機にピンチョン、バース、バーセルミと言った作家たちを読み始めた作家というともあり楽しみ。

www.tsogen.co.jp/sp/isbn/9784...
不運な奴ら - B・S・ジョンソン/若島正 訳|東京創元社
不運な奴ら 現代を先取りしていた作家、B・S・ジョンソンによる、綴じられていない27のパーツを函に収めた実験的な小説。若くして病死した親友との記憶が記された様々なページ数のパーツは、 最初と最後以外は読む順番は決められていない。
www.tsogen.co.jp
January 31, 2026 at 1:53 PM
ポール・オースター『バウムガートナー』
キッチンへ行き電話をかけようとするが、次々と起こるアクシデントで遂げることができす、思考が、行動が、思いもかけぬ方向に幾重にも迂回/逸脱していく。そのコミカルな面白さと、そのなかで主人公の境遇、思考が浮かび上がる最初の章がとにかく面白い。
二章以降は、喪失とそれに連なる日々の回想やそこから抜け出そうとする物語で、(遺作と知っているだけに)悲しく切ない。とはいえ最終章で冒頭の調子が戻ってきて救われる思いにも。
January 31, 2026 at 1:23 PM
魚返明未p&高橋陸b@ NOTRUNKS
正月の森山威男クインテットでのピアノの演奏が印象に残ったので。
その時の激しい演奏とは打って変わってのバラード中心だか、ブライトで消え際の美しい音色は変わらない。(時に20分以上にわたる)ベースとのやりとりで様々な感情、風景(とその変化)を見せてくれる演奏は魅力的。”Here`s That Rainy Day”などはテイストも違い、スタンダードだけのセットリストやソロピアノも聴いてみたくなった
January 30, 2026 at 1:38 PM
最近聴いているアルバム、

Celso Fonseca+Tony Canto/ Jobim e Domenico Modugno
二人が自国の伝説的な作曲家トム・ジョビンと(イタリアの)ドメニコ・モドゥニョをカヴァーしたもの。
A・ギターを中心にフォンセカのスムースな声が醸し出す(Slow Motion Bossa Novaを思わせる)独特のセンチメントは、心地いい。また、「ヴォラーレ」以外のドメニコ・モドゥーニョの曲を知る楽しみも。
youtu.be/YHDTazKuAMo?...
January 28, 2026 at 1:13 PM
ジャドスン・フィリップス「終止符には早すぎる』
依頼人が殺人の容疑者となった弁護士の一人称による軽妙な語り口の魅力と、ミステリアスで人間味溢れる(富豪の投資家の)依頼人が牽引していく物語の面白さ。それと共にニューヨークの街を、人物を描いた風俗小説としても楽しく読めた。詳細な解説もありがたい。

ー〈アスレチッククラブ〉を出てセントラルパーク・サウスに向かったとき、時刻は六時になっていた。いまはサマータイム期間なので、街は夕方の明るい光に黄色く染まっていた。セントラルパークは瑞々しい緑に色づいている。刈ったばかりの草や花の香りが、排気ガスにまみれた空気を貫いて漂ってくる。
January 27, 2026 at 1:14 PM
ムーンライダーズ@ LINE CUBE SHIBUYA
「50年前の今日、『火の玉ボーイ』でデビューしました。最後にこの曲を聴いてください」のMCに次いで、全員のコーラスから、鈴木慶一のヴォーカルが入る(多幸感溢れる)「髭と口紅とバルコニー」。
アンコールで、不穏なイントロからヘヴィな「火の玉ボーイ」、そして照明をつけての「スカーレットの誓い」。
そして(アルバム最後のように)蛍の光で去っていく姿に、2時間半の充実したライブだったが、ここだけで胸いっぱいになる。
January 25, 2026 at 1:12 PM
樋口一葉 川上未映子訳『たけくらべ』
片付けの合間に冒頭に少し目を落としたところ、リズミカルでスイングする文体と、風景を、人物を、と次々に移って美登利に行くつく(映画的ともいえる)情景描写の視点移動に、すっかり引き込まれ読了。さらに他の翻訳、「裏紫」(文芸別冊)、「大つごもり」(早稲田文学)も見つけ出して再読。

ー廻ってゆけば、吉原のたったひとつしかない大門の、見返り柳までの道のりはかなりな長さになるけれど、そのぐるりを囲むお歯黒どぶ、そう、遊女が厭になっても何があっても逃げられないようにと彫られたどぶには、三階建ての廓の灯りがこうこうと映って、どんちゃん騒ぎも手にとるように感じられる
January 24, 2026 at 1:10 PM
この週末は、
リチャード・デミング/私立探偵マニー・ムーン、
磯崎純一/幻想文学怪人偉人列伝 国書刊行会編集長の回想、
Twee Grrrls Club/Indie Pop Lesson 2、
松永良平/ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブックを入手。
マニームーンは、新潮文庫の同じシリーズ/ 「終止符には早すぎる」が、松永良平は、同じレコード店の大江田信の本 本が面白かったため。
また、Indie Pop Lessonの1がKindleに入ったのでそちらも入手。

カエターノ・ヴェローゾ、トム・ヴェローゾらの新曲を聴きながら、
youtu.be/rQXbXEUjhO4?...
January 23, 2026 at 1:09 PM
最近聴いているアルバム、EP、

Marley Chaney/When I Go When I Leave You
アメリカのSSWの1st。
A・ギターの弾き語りなどシンプルな出だしから、感情の高揚につれて楽器が増え、時には荘厳な展開にも。メランコリック、儚さ、清楚さと様々な表情を見せる声に合わせて、曲調もレイドバック、タイトで緊迫感のあると変えるあたりの良さも。
youtu.be/o-unJqhn0TY?...
January 21, 2026 at 1:18 PM
寺山修司 森山大道 中平卓馬『街に戦場あり』
1966年「アサヒグラフ」連載をまとめたもの。競馬、ボクサー、演歌など、いかにも寺山的なテーマを、敗者からの視点でレトリカルに、抒情的に。久しぶりに読むとそんな筆致に懐かしくも読まされてしまう。写真もそこ時代を切り取ったものとした迫ってくる。この60年代後半から70年代前半が寺山的なテーマと、一番一致した時代とも思う。詳細な堀江秀史氏による解説も興味深く、寺山の自己演出/編集的な面が伺える。
January 20, 2026 at 1:01 PM
ラルフ・タウナーが亡くなった。
ときに鋭くときにまろやかなに旋律を奏でるギターに、音と音の隙間/余白のなんとも言えない余韻に魅せられたもの。
(ジャケットの写真が印象的な)最後の作品となってしまった”At First Light”収録の“Danny Boy”を聴いて偲ぶ夜に。
youtu.be/iOYb6RdmFJg?...
January 19, 2026 at 12:57 PM
スティーヴン・ミルハウザー『高校のカフカ、一九五九』
ミルハウザーの物事が次第に増殖/過剰さを増していき、ついには日常性を逸脱していく、そんな作品に魅かれるのだが、今作では、なかなかつながらないカスタマーサービスの自動応答電話に対する独白に若い頃の回想が紛れ込んでいく「お電話ありがとうございます」、シュール/幻想的な雰囲気が魅力の「影劇場」、アドレッセンスの行き場のない感情を描いた「喧嘩」、「ある夏の夜」が印象に残った。
January 18, 2026 at 12:59 PM
ダーグ・ヨハン・ハウゲルード
『SEX』
『Love』、『DREAMS』と同時公開されたなかで未見だった作品をやっと。
セックスにまつわる二つの家族の動揺、逡巡しつつの(他の作品同様)議論/会話が、性格、倫理観、宗教など複雑に絡まり(他の作品とは異なり)すっきりとした結末に至らない。カタルシスは薄れたが、多岐にわたる議論と心理の変化の過程は見どころがあった。
三作品ともオスロが舞台。今作では、鴎の声は聞こえるが、(『DREAMS』と同様)海はほとんど映らない。ただ、『Love』の主な舞台の市庁舎が出てきてと妙に懐かしく思ったりと、三作を見ることでの感想も広がる。
January 16, 2026 at 1:20 PM
『クルビ・ダ・エスキーナの物語』
モノクロでのミルトンの語りからギターの演奏、クレジットタイトル。一転カラーになりアパートの階段に佇む(先ごろ亡くなった)ロー・ボルジェス。ここでミルトンと会ったというシーンで一気に映画に引き込まれる。クラブの、街の、仲間の、そしてアルバムの録音について、往時の写真、映像をは生ながらの回想。ビートルス、マイルス、プログレの影響、ミナスの山の稜線のように大きく飛ぶメロディが多い、 列車に流れる”O trem azul”。何よりも老人になった彼らの楽しそうな会話、笑顔、演奏が心に響く。そして最後に再び映る階段とロー・ボルジェスの姿にすっかり切ない気分に。
January 15, 2026 at 1:01 PM
最近聴いているアルバム、

マヤ・デライラ/The Long Way Round (Deluxe)
ポップスからR&B、ブルース、カントリー、ゴスペル、ファンクなど幅広いジャンルの曲を、音数を少なくしてギター、ピアノ、オルガンを効果的に使った演奏。そこに曲により声を変え、心に沁みるコーラスが加わる。そんな昨年のデビュー作に(バラード、カントリーなと様々なテイストの)4曲を追加したもの。なかでも淡々と歌うなかに切なさを醸しだすこの曲が一番好き。
youtu.be/C66UWEozf8w?...
January 14, 2026 at 1:17 PM