ぬまがさワタリ@『いきものニュース図解』ほか3/19同時発売
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ぬまがさワタリ@『いきものニュース図解』ほか3/19同時発売
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『いきものニュース図解』&『図解 ふしぎで奇妙ないきものたち』3/19同時発売!
科博の特別展「鳥」(2025年3月15日〜名古屋)にてイラスト図解を担当しています。
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『モンテ・クリスト伯』が復讐劇のマスターピースとして「強い」と思うのは、主人公エドモン・ダンテスが文句なしの酷い目にあっているところ。親族や愛する人を殺された、とかはよくあるけど、(巌窟王の由来でもある)この仕打ちはさすがにインパクトが凄いし、読者/観客も「これは殺(や)る判断も、やむなし…」と腹から思える。改めて映画で観てもやっぱ一番輝いてるシーン、投獄〜脱獄のあたりだもんな。(いや後半の復讐劇も楽しいけど。)
まぁ副次的にはエドモンの復讐の動機も多岐にわたる(愛する人を奪われたとか親が死んだとか)けど、やっぱこのセッティングがあってこそのエバーグリーンな名作だし、デュマの発想力の勝利よな。
November 11, 2025 at 3:23 PM
『ザ・ピット』、救急医療室という密室を舞台に(ほぼ)リアルタイムの1日を描く群像劇で、とても狭く個人的な視野から「アメリカの縮図」を描こうとする野心的なドラマ。
マジで心身ともに崖っぷちの人ばかり出てくるし、なんでそうも追い詰められたのかという理由に、さりげなく社会の歪みや理不尽さが練り込まれている。(単に笑える不条理な事故もたまにあるのだが…。)
反面トランスジェンダーのお姉さんが出てくるシーンはふと穏やかな時間が流れたり、従来の医療ドラマから少数者の描き方を更新しようという意欲も。
血みどろ大ピンチや地獄絵図もあるのに、最後には「豊かなものを見せてもらった」と心から思えるのは驚くべきこと。
November 11, 2025 at 1:09 PM
感想書いてなかったけど『ザ・ピット』最後まで見終えて、ほんとに素晴らしかったですね。エミー賞も大納得だし、個人的にも今年ベストドラマかな。
ただでさえ一日中修羅場だったのが終盤、とある大事件が起こってマジの地獄絵図になるんだが、ここまで付き合ってきた視聴者としてはもうアドレナリンが出て、不謹慎だがアガるクライマックスにもなってる。
医療を削ろうとかケチろうとか、それで政治的な人気を得ようとか、そういう手合いが跋扈する世の中に抗うドラマでもある。グロ(って言いたくないが)的にキツイ描写は確かに多いが苦手な人も乗り越える価値がある、今年の必見ドラマ
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エミー賞ドラマ部門の「ザ・ピット / ピッツバーグ救急医療室」3話まで観た。いや〜さすが「アドレセンス」抑えて受賞しただけあって面白い。
救命救急センターで働く医師たちの一日を、ほぼリアルタイム方式で「1時間・1話」で描写。1話とか大変すぎて「朝から最初の1時間でこれか…笑」と変な笑いが出る。
ドライな雰囲気で、ありがちな「患者が待っているんです…!」みたいな情に訴えるセリフも演出も音楽も一切なく、時には無情かつ無常に失われていく命。それでも諦めず淡々と業務をこなしていく人々の姿こそ、今の世界に最も必要なものかもしれない
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ザ・ピット / ピッツバーグ救急医療室(海外ドラマ / 2025) - 動画配信 | U-NEXT 31日間無料トライアル
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November 11, 2025 at 1:00 PM
『羅小黒戦記2』バトル映画にして反戦映画だし、なんならもう次回作はバトル無しでいいかもくらいに思ってるところある(人命救助とかパルクールのアクションはぜひほしいけどね)。今回も一番すっげえなと思ったとこはバトル(も鬼ヤバかったけど)じゃなくてノワール探偵パートだし。次こそほんとに(今回の元々の構想だったという)ミステリー編でも文句言わないくらい。

『羅小黒戦記』、アクションの絵面こそめっちゃドラゴンボールだし作り手は鳥山明は大好きと思うが、意外と少年漫画的な強さのインフレ現象には抵抗してるんだよね。
仲間も敵も、前作の仲間や敵より弱い。でもこんなに多様で複雑で面白いものが描けると証明してる。
November 11, 2025 at 8:42 AM
『羅小黒戦記2』、しみじみ好き…と思ったのは、実際に本人が出てくる出てこないは置いといて、フーシーが非常に重要な存在として物語に影を落とし続けるんだよね。ある種、フーシーに捧げられた続編でもある。
「2」で初出のキャラの言動を通じて、前作ではある種の断罪を受けたフーシーへの見方にも揺らぎが生じ、「あれ、てことは、あの時フーシーが言ってたことって…」とか「むしろフーシーって相対的には意外と…」とか、彼の主張や思想をもう一度問い直す機会になってる。その上で現実の私たちは何を選ぶべきか、という思考も促す。

あとみんな思うのは「フーシー、マジでありえんほど強かったんだな…」ということ(1対1でお前)
November 11, 2025 at 8:18 AM
『羅小黒戦記』一作目、中国の国際政治情勢も踏まえた上で、マイノリティにあたる妖精の描かれ方(テロリズム→制圧→同化、的な)はあれでいいのか、的な批判もあって、そういう視点からの批評はアリだと思うし、実際どのクリエイターも政府の表現規制という強い縛りの中で作ってるとは思うんけど、一方で『羅小黒戦記』に匹敵するほど、「消えゆくマイノリティの痛み」をテーマの中心に据えた日本アニメって近年なんかあったかな、フーシーほど強い印象を残すキャラクターって誰かいたかな…とは考えてしまった。
正直『平成狸合戦ぽんぽこ』くらいしかパッと思いつかないが(遡りすぎ?)
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『羅小黒戦記』一作目、まぁwebアニメの劇場版ということもあり多少の荒削り感はある(修行パートの能力云々の説明はやや言葉に頼りすぎ、終盤の鍵となる能力の提示も足りない等)とは思うけど、アクション主軸のエンタメ大作としてこれに匹敵する、近年の日本のアニメ映画を正直ひとつも思いつかないし、やっぱ傑作だよなと。
(中国社会の情勢も踏まえて)少数派の描かれ方が〜的な批判も当時見かけて、一理あるけど、でも「共存という理想の影にある苦しみ」というビターかつ射程の大きなテーマにこれほど正面から向き合った娯楽大作とか、日本で最近あったか…?とも思っちゃうのよね
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『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』リバイバル上映みてきた。
ここ十年の東アジア圏を代表するアニメ映画であることに疑いの余地はないと思うが(スパイダーバースと正面からタメ張れる稀有な作品よな)、改めて特異な一作だなと実感。
劇場で見返すととにかく「静かな」映画だなと驚く。絵も音もエモもひたすら「盛って」いくのが主流の中、本作はBGMもすごく控えめだし、絵柄も全くコテコテしてない。でもとにかく絵の動きの快楽と、過剰な情緒に頼らないシナリオの上手さで魅せていく。
これがなぜ日本から生まれなかったか…と嘆くこともできるが、むしろ往年の日本アニメ的特性が広く東アジアでちゃんと受け継がれたことに喜ぶべきかもね
November 11, 2025 at 8:05 AM
中国の表現規制の問題、確かに軽視してはいけないんだが、とはいえ強固な哲学をもつクリエイターはそんなシビアな言論状況の中でもなんとか果敢にやりたいことをやり、攻めたものを作るもんだな、というのは『羅小黒戦記』に限らず実写・アニメ・ゲームなど他の優れた中国(にも限らず)の作品を観てても感銘を受けるところ。
なので国や社会の縛りに過度に注目することで、クリエイターが作中で率直に表現していること(『羅小黒戦記2』の反戦的テーマ性など)が軽視されたり、変に捻じ曲げて解釈されたりしてはいけないと思う。
じゃあ逆に「規制」がもっと緩いはずの日本では立派なもん作ってんすか、という問い直しも不可避になるわけでな
November 11, 2025 at 7:52 AM
プレデター新作、コンセプトと目指したであろう方向性はかなり好きなのだが、多分作ってる間によりポップな味付けになっていった結果、期待してたよりかなり甘口になっちゃったかな〜って感じ。もっとゴリッゴリに戦闘民族で会話不能だろこいつみたいなプレデターと、冷徹なアンドロイドが出会ってどうしても手を組まないといけない(←ここの動機づけもちょっと弱かったと思う)状況から、相互理解とかムリでしょ的な関係が少しずつ変化して…くらいの味付けが良かったし、そっちの方が面白かったのではと。
ストーリーテリング的にプレデター(と親族)の人間性みたいなものを最初にバッと出さないといけなかった、というのはわかるんだけどね
November 11, 2025 at 7:37 AM
『羅小黒戦記2』で、○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○か、やっぱ中国のアニメだなー」っていう声けっこう見るけど、そこ以外で登場した○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○に見えたけど。
最後にセリフで○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
Skyblur
伏せていない投稿を参照する。
skyblur.uk
November 11, 2025 at 3:38 AM
『羅小黒戦記2』、これは伏せずに言って良いと思うが、というか本来もっとそう語られるべきだと思うので言うが、反戦映画だよね。
細やかな所作で「命を吹き込む」アニメーションの達人的技術があるからこそ、武力衝突によってあっけなく「命が失われる」恐ろしさを描くことができる。戦争の惨禍によって心に深い傷を受けたキャラクターが中心人物でもある。
そして根本的には、戦争を止めるために主人公たちが(それぞれの思想や属性や立ち位置の絶妙な違いを乗り越えて)やるべきことをやろうとする物語である。制作国が中国なことで、変に捻れた見方をする人もネットには多そうだが、かなり素直な意味でいま見られるべき映画じゃないかな。
November 11, 2025 at 3:19 AM
だからやっぱ、『もののけ姫』もそうだけど、根本的には哲学とコンセプトの話なんだと思う。抽象的だからバズりにくいだけで、本当に重要なのはこれなんだろう。
ここはどうしたってAIに置き換え不可能な部分で、人間がやるしかないところ(なのは朗報でもあるかもしれない)
bsky.app/profile/numa...
『もののけ姫』見返してつくづく思うのは、やっぱ作品を真に特別にするものって「思想」なんじゃないかと。SNSとかでも「この作画が凄い」とか「このディテールの描き方が凄い」とかってよく話題になって、実際に細部は大事だし、そういう話はオタク的な傾向が強いコミュニティではわかりやすく「凄さ」のネタにもなるんだけど、でもいちばん大事なものってそこなんだろうか、とはよく思ってしまい。今やオタク的な場では嫌われワードなのかもだが、それこそ「思想」というか、哲学やコンセプトといった根本的・抽象的なものが本当は全てを支配しているのではないかと。それはやはりアニメばっかり見てても身につかないもんなんだろうなとも…
November 11, 2025 at 2:33 AM
クリエイターやオタク的な鑑賞者の間での「ディテール」への信奉があって、もちろん美術や小道具や背景の現実らしさや時代考証など設定を含めたディテールは本当に大事なんだけど、でもそれが目的化しては本末転倒だよなとも思っていて。あくまで最終目的地は「面白い作品」「凄い作品」「新しい作品」であって、つまらなかったり古臭いのにディテールだけこだわってもしょうがないよなとも思う。「こんなに細かく作り込んでる、凄いだろ」のアピール合戦になってオタクだけ喜ばせたってしょうがないし。
『羅小黒戦記』も明らかに「ディテール」凄いんだけど、細部へのこだわりは目的化してなくて、わざとらしさも感じさせないのが凄いと思う。
November 11, 2025 at 2:26 AM
『羅小黒戦記』シリーズ、「凄いアクション」がよく話題になって、私も初見勢にはまず(わかりやすいし)そこを推すんだけど、「アクションが凄い」作品はそれなりに日本にもあるんだよね。近年でもたとえば『鬼滅の刃』の映画も気合い入ってたし、カメラがめっちゃ動くとか高速で凄い動きをするとか、いわゆる「神作画」的なアクションは必ずしも『羅小黒』の専売特許ではない。
『羅小黒戦記』が真にヤバいのは、アクションシーンではないところの「アクション」だと思う。雪の降る流石会館に調査に行ったシャオヘイが、滑らないように気をつけながら階段を登ったり、観客には見えない敷居を「よっ」とまたぐ動きをしたり。ここに秘密がある。
November 11, 2025 at 2:15 AM
『羅小黒戦記2』の甲と乙、ほんと絶妙な立ち位置で、○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
Skyblur
伏せていない投稿を参照する。
skyblur.uk
November 10, 2025 at 7:53 AM
『羅小黒戦記2』の甲乙、ルーイエとの○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○的なやりとり(ひどい笑)の後、○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○展開をやったら、普通は○○○○○○○○○○○○○○○○○みたいな会話を入れると思うのだが、そんなことは観てる人が全員思っていることなので(実際には発生したやりとりかもしれないが)逆にわざわざ入れない、みたいな作り手の判断もマジで凄いよな
基本的に「観客にとって自明なことはわざわざ説明しない」の方針を遵守して、一瞬一瞬の捨てる/入れる判断をシビアにやった結果、本作の異様なソリッドさと密度が成立してるんだろうなと思う
Skyblur
伏せていない投稿を参照する。
skyblur.uk
November 10, 2025 at 7:41 AM
ルーイエも本当にえらい
大学の指導教官の言動とか一生思い出してムカついてる私とは人としての格がちがう(それは実際そう)
bsky.app/profile/numa...
『羅小黒戦記2』、ルーイエ(鹿野)がシャオヘイ(小黒)と○○○○○○○○を通じて、○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○物語でもある。それをセリフに頼らず、純粋にアニメーションとストーリーテリングの力だけで完璧に表現していることが素晴らしい。
Skyblur
伏せていない投稿を参照する。
skyblur.uk
November 9, 2025 at 12:25 PM