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主に読んだ本の感想を書きます。本は古めのものを中心に年間300冊くらい。その他クラシック音楽、ノベルゲームのことを書くことも。プロテスタントのクリスチャン。山口県下関市出身、北海道札幌市在住。気軽に絡んでください。

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松本清張「時間の習俗」読了。今年234冊目。「点と線」に登場した三原&鳥飼のコンビが再登場する。

神奈川県の相模湖畔で、交通業界紙を発行している会社の社長が死体で見つかった。容疑者ではあるが、動機もなければアリバイも完璧なタクシー会社の専務、峰岡。しかし三原警部補は、峰岡の「完璧すぎる」アリバイに不審を抱く。鮎川哲也とは違った味わいのアリバイ崩しミステリー。

「点と線」に比べると、ミステリーとしては少し弱さを感じるし、特に犯人の動機が後付けで、人間ドラマとしての魅力はいまいちだと思った。しかし三原と鳥飼が協力し、少しずつ真相に迫る面白さは十分味わえ、昭和の警察小説の面白さを堪能できる佳作。
November 17, 2025 at 1:07 PM
72分。麗と右京の対局の場面。右京は「銀多伝」という囲いの使い手らしいんですが、銀多伝って、2枚落ち(上手が飛車と角の2枚を落とす)の下手(駒を落とされる側。つまり弱い方)が使う囲いで、平手ではまず見ない囲いのような気が………。

それをいうと、麗も串カツ囲いで奨励会を勝ち抜けるとは思えないので、そこはフィクションとして割り切った方がいいんでしょうけど。
November 16, 2025 at 3:56 AM
さて、再開。51分でこんな場面に。何が始まったのか(笑)。

今回、将棋シーンが少ないです。もう後半に入ったと思いますが、メインのはずの将棋では、果たしてどうなるのか。麗はちゃんとプロになれるんでしょうか? 完結編なので、ぜひそこまで書いてほしいものですが。
November 16, 2025 at 3:30 AM
26分。修学旅行で、なぜか愛媛県の今治にやってきた麗たち。なぜ今治? もしかして作者さんが今治の方なんでしょうか。

それにしても今回将棋率が低いです。まだ前半ですから、これからなんでしょうね。
November 14, 2025 at 1:36 PM
14分。将棋のお話のはずなのに、突然野球が始まった(笑)。しかしこの作品で1枚絵が出てくるとは思いませんでした。
November 14, 2025 at 1:24 PM
9分経過。やっと将棋が始まった。背景画像を見ると、居飛車振り飛車対抗形ですが、どちらも銀冠?

なおこの世界では、奨励会の位置付けがちょっと謎です。現実では四段からがプロですが、麗は「数年かけて二段を目指す」と言っています。そんなことでは、年齢制限(26歳になると、奨励会は強制的に退会です)にかかるぞ(笑)。
November 14, 2025 at 1:20 PM
「TGF10の感想のない作品を読もうプロジェクト」、今日3本目は「ギャルのショウブテ!月光」。将棋大好きな女子高生、麗がプロ棋士を目指す青春コメディの完結編。

1作目と2作目は読了済みです。果たして、麗はプロ棋士になれるのでしょうか(なお麗は今奨励会初段。かなりの実力ですね)。
November 14, 2025 at 1:09 PM
26分。ギルバートとユメの関係が、なんかいいなあ。文章が、ちょっと現代風に感じるところがあって、ファンタジーならもう少し雰囲気があった方が良いとは思うのですが、この方の他作品同様、キャラクター描写には引き込まれるものがあります。
November 14, 2025 at 10:03 AM
15分。おお? この外見は……。
November 14, 2025 at 9:52 AM
12分。ギルバートと「影」ことユメは一緒に旅をするように。少しだけギルバートのことが分かってきました。魔法も出てくるファンタジー世界ですね。

プレイ時間が短いので、比較的早く話が核心に入るはず。さてこれからどうなる?
November 14, 2025 at 9:49 AM
5分。夢を喰らう「影」なるものが出てきた。まだどういう物語なのかは、さっぱり見えません。これが、最初に出てきた女性旅芸人二人組と、どう絡んでくるのでしょうか?
November 14, 2025 at 9:41 AM
始まりました。ファンタジー風です。なんだろう、旅芸人のコンビの話? それにしては、会話内容が妙に物騒です。まだ世界観が掴みきれませんが、読んでいるうちに明らかになるのでしょうか。
November 14, 2025 at 9:37 AM
今日はもう1本、TGFの作品をプレイ。この作品にも感想がついていません。「夢、夢のあと」です。30分くらいで読めるようです。名作「うたいびと」の方ですね。

「うたいびと」はもっと話題になって良い素晴らしい物語ですし、この方は短編の切れ味も素晴らしいので、この作品にも期待です。
November 14, 2025 at 9:35 AM
10分経過。なんか、恐ろしいオチしか想像できなくなってきました……。口は災いの元とはこのことか。
November 14, 2025 at 5:21 AM
6分経過。まず1本目「理想の妻」を読み始めます。鐘目当てで近付いてくる女性たちに嫌気が差し、理想の妻を作ろうとする科学者の話、でしょうか。

SF風ですね。こういう話は面白そう。さて、どう展開しますか。
November 14, 2025 at 5:17 AM
4分経過。バックカントリー(山スキーのようなもの?)に来た理玖と彩葉のカップルが、山で立ち往生し、迷い込んだ山小屋に執筆のために来ていた女流作家と話をし、本を読む話らしいです。

面白い作りですね。2種類の話が読めるということでしょうか。
November 14, 2025 at 5:15 AM
1分経過。山でホワイトアウト(猛吹雪で視界が真っ白になり、何も見えなくなる、雪国ならではの恐ろしい現象)に遭遇し、山小屋に迷い込んだ青年が主人公? さて、どのように進むのでしょうか。
November 14, 2025 at 5:12 AM
読書がいち段落したので、TGF参加作の中から、感想がついていない作品を探し、これをプレイ開始。「読み解く者たち」。「盗まれた冬」「東雲に霞む」の方ですね。卓越した描写力を持つ作者さんなので、楽しみです。

なお私は作品をプレイしようとするとき、作者さんのTwitterアカウントに飛び、もしブロックされていたらプレイを取りやめます。ブロックするということは、「お前になんかプレイしてほしくねーよ」ということでしょう。無理にプレイしたところで、どちらも幸せになれませんからね。
November 14, 2025 at 4:58 AM
ゴーゴリ「狂人日記 他二篇」読了。今年233冊目。「ネフスキイ大通り」「肖像画」「狂人日記」の短・中編三作を収めている。どれもロシア文学らしく描写が込み入っているのだが、大変面白かった。

どの作品も、「幻想に逃げた人物が、現実に潰される」様子を書いており、ユーモアと悲劇のコントラストが味わえる点でも共通しているが、味わいは三作それぞれに異なる。特に「肖像画」における、チャルトコフの「貧乏→成功→狂気→破滅」というグラデーション描写には圧倒された。

ロシア文学としてはかなり読みやすい部類に入るため、いきなりトルストイやドストエフスキーはハードルが高いという人は、この辺りから手を出してみては。
November 14, 2025 at 2:25 AM
森絵都「架空の球を追う」読了。今年232冊目。表題作を含む11篇を収める短編集。舞台も設定も色々で(外国が舞台の物語も)、変化に富んだ物語を楽しめる。

表題作「架空の球を追う」は、小学生の野球チームの監督が、選手たちを指導する話。ユーモラスな中に温かみがあった。「銀座か、あるいは新宿か」は、道民からすると「知るか」という感じ(笑)。都会の女たちのかまびすしさと侘しさが感じられ、現代のサガン風味?

「ハチの巣退治」は、星新一を思わせる皮肉なコメディ。最後の「彼らが失ったものと失わなかったもの」は、ささやかな日常ドラマながら、読後に強い余韻が感じられ、ラストを締めくくるにふさわしい作品だった。
November 12, 2025 at 12:01 PM
太宰治「惜別」読了。今年231冊目。「右大臣実朝」と「惜別」の2本を収める。どちらも、長編に入れて良いほどの長さ。

「右大臣実朝」は、鎌倉幕府の第3代将軍源実朝の生涯を、彼の部下であるとある武将の一人称で語る歴史小説。文章が「プルーストか!」と思えるほど長く(1ページの半分近く続く文章が頻出する)、現代文で書かれているはずのに、古文の物語を読んでいるかのような錯覚を覚えた。

「惜別」は、中国(清国)を代表する文豪、魯迅が文学を志すまでを、彼の仙台医専(現在の東北大学医学部)時代の友人の手記という形式で綴った物語。大変面白かった。私が読んだ太宰の物語の中では「津軽」と並んで、最も好きかも。
November 9, 2025 at 11:08 AM
ハクスリー「すばらしい新世界」読了。今年230冊目。ディストピアSFの歴史的傑作。赤ん坊が完全管理のもと「生産」されるようになり、生まれてくる人間の役割も最初から決められ、全ての苦しみがなくなった(ように見える)、一見楽園のような未来の物語。

全編ブラックユーモアに満ち溢れており、何度も笑えた。登場する世界を、登場人物が本気で「すばらしい新世界」だと思っている様子が、とにかく滑稽。

滑稽なだけでなく笑った後に怖くなる。後半に登場するジョンは「無駄こそが人間だ。見かけの幸福じゃなく、不幸をこそ人間は求めるべきだ!」と叫ぶ。そんな言葉を、登場人物たちは最後まで理解できないのが、また皮肉っぽい。
November 9, 2025 at 4:56 AM
川上弘美「古道具 中野商店」読了。今年229冊目。ちょっと変わった店主、中野さんが経営する古道具店で働くヒトミとタケオ。よく店にやってくる中野さんの姉、マサヨ。この4人を軸にした、等身大で不器用な人間ドラマ。

文章は女性作家らしい柔らかみを感じさせてくれる。心情描写も決して大袈裟にならず、ほのかな動きを行間で読ませるタイプの、慎みがある表現が多数見られ、じっくり読むと実に佳い。

恋愛ものとして見た場合は、ちょっと味が弱いような気もする。だが情熱的な恋があるのと同様、今作のような「虚空に揺蕩うような恋」があってもいい。そんな、日常の中にさざめく波で、登場人物の心が揺れる物語を楽しめる。
November 9, 2025 at 4:51 AM
制作中の、長編マルチシナリオノベルゲーム「ARISA - Echoes of Memory」。シナリオが1205KB(文字数60万文字)まで来ました。もうすぐ書き上がります。

北海道の架空の街(モデルは小樽)を舞台に、大学生の青年が、恋愛支援AI「ARISA」の助けを借りて、恋を成就させる恋愛物語です。ここまでシナリオを書いておいてなんですが、完成する気があまりしません(笑)。

今回は立ち絵を。AIで作りましたが、あくまで「暫定版」です。ここまでたどり着くのに、100時間くらいかかっている気がします(笑)。 #スーパーゲ制デー
November 8, 2025 at 10:13 AM
米澤穂信「巴里マカロンの謎」読了。今年228冊目。謎解きが得意な高校生小鳩常悟朗と、甘いものが大好きな小山内ゆきが、今回もちょっとした謎に挑む。短編4つ。表題はエラリイ・クイーンの国名シリーズのもじりなのだろう。

「伯林あげぱんの謎」は、雑誌の犯人当て企画のために書かれたものらしい。犯人はすぐに分かってしまったが、なかなか面白い構成の短編で、犯人に辿り着くロジックに無理がないため、先に犯人が分かった状態で読んでも、十分楽しめた。

そしてミステリーに文明の利器を持ち込むのは合わないなと、改めて感じた。今後もしかしたら、AIが絡むミステリーが書かれるかも知れないが、私は楽しめる気がしない。
November 6, 2025 at 1:05 AM