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神奈川県の相模湖畔で、交通業界紙を発行している会社の社長が死体で見つかった。容疑者ではあるが、動機もなければアリバイも完璧なタクシー会社の専務、峰岡。しかし三原警部補は、峰岡の「完璧すぎる」アリバイに不審を抱く。鮎川哲也とは違った味わいのアリバイ崩しミステリー。
「点と線」に比べると、ミステリーとしては少し弱さを感じるし、特に犯人の動機が後付けで、人間ドラマとしての魅力はいまいちだと思った。しかし三原と鳥飼が協力し、少しずつ真相に迫る面白さは十分味わえ、昭和の警察小説の面白さを堪能できる佳作。
神奈川県の相模湖畔で、交通業界紙を発行している会社の社長が死体で見つかった。容疑者ではあるが、動機もなければアリバイも完璧なタクシー会社の専務、峰岡。しかし三原警部補は、峰岡の「完璧すぎる」アリバイに不審を抱く。鮎川哲也とは違った味わいのアリバイ崩しミステリー。
「点と線」に比べると、ミステリーとしては少し弱さを感じるし、特に犯人の動機が後付けで、人間ドラマとしての魅力はいまいちだと思った。しかし三原と鳥飼が協力し、少しずつ真相に迫る面白さは十分味わえ、昭和の警察小説の面白さを堪能できる佳作。
自分をブロックしている人のアカウントにマウスカーソルを載せると、プロフィールが表示されないので、ブロックされていることがすぐに分かります。関わったことが一度もない人にブロックされていると、こちらも良い気持ちはしません。
わたし自身は、ブロックは無用なトラブルを生む危険もあるので、ミュートで済ませています。ブロックしても相手に表示されるのでは、単に相手に悪い印象を与えるだけで、何のメリットもありませんから。
自分をブロックしている人のアカウントにマウスカーソルを載せると、プロフィールが表示されないので、ブロックされていることがすぐに分かります。関わったことが一度もない人にブロックされていると、こちらも良い気持ちはしません。
わたし自身は、ブロックは無用なトラブルを生む危険もあるので、ミュートで済ませています。ブロックしても相手に表示されるのでは、単に相手に悪い印象を与えるだけで、何のメリットもありませんから。
なんとなれば、「Tweet」とは「(鳥の)囀り」です。囀りなら、別に誰に届かなくても、好きなことを書いていればいいのです。が「Post」は「投稿」。つまり相手があることであり、「無差別拡散を前提にした、メディア的文章」化が、ますます進んだように感じます。
そしてインプレッション可視化により、投稿の数字が投稿者の評価に直結する。息苦しくなったものです。
なんとなれば、「Tweet」とは「(鳥の)囀り」です。囀りなら、別に誰に届かなくても、好きなことを書いていればいいのです。が「Post」は「投稿」。つまり相手があることであり、「無差別拡散を前提にした、メディア的文章」化が、ますます進んだように感じます。
そしてインプレッション可視化により、投稿の数字が投稿者の評価に直結する。息苦しくなったものです。
雪が降ると、いよいよチャイコフスキーの季節。大好きなヴァイオリン協奏曲ニ長調を聴きます。この曲は、昔からハイフェッツ&ライナーによる演奏が有名ですが、私にはこの演奏はちょっと味気なく感じ、好みではありません。なので諏訪内晶子とアシュケナージの演奏で。
実演を聞いた時、聴衆が第1楽章が終わった時点で拍手してしまい、若いロシアのヴァイオリニストが、それ以降やる気をなくしたのを今でも覚えています(笑)。
指揮者の小林研一郎は、後半のベートーヴェンの前に「拍手は全楽章終わってから」とお願いしてました。
youtu.be/fh0LaDWI2LA?...
雪が降ると、いよいよチャイコフスキーの季節。大好きなヴァイオリン協奏曲ニ長調を聴きます。この曲は、昔からハイフェッツ&ライナーによる演奏が有名ですが、私にはこの演奏はちょっと味気なく感じ、好みではありません。なので諏訪内晶子とアシュケナージの演奏で。
実演を聞いた時、聴衆が第1楽章が終わった時点で拍手してしまい、若いロシアのヴァイオリニストが、それ以降やる気をなくしたのを今でも覚えています(笑)。
指揮者の小林研一郎は、後半のベートーヴェンの前に「拍手は全楽章終わってから」とお願いしてました。
youtu.be/fh0LaDWI2LA?...
私は、物語を作るのももちろん好きですし、本を読んで感想を書くのも好きなのですが、曲想を色々と考えたり、自分なりに編曲のアイディアを練っている時が、やはり一番楽しいのです。
「創作」というと、主に物語制作(ゲーム、小説)で、入っても絵まで。音楽制作はなかなか入れてもらえないのですが(笑)、私にとっての創作は、やはり音楽です。
私は、物語を作るのももちろん好きですし、本を読んで感想を書くのも好きなのですが、曲想を色々と考えたり、自分なりに編曲のアイディアを練っている時が、やはり一番楽しいのです。
「創作」というと、主に物語制作(ゲーム、小説)で、入っても絵まで。音楽制作はなかなか入れてもらえないのですが(笑)、私にとっての創作は、やはり音楽です。
仕方ないので、近くの個人経営の八百屋などで買い物をした。古き佳き時代の雰囲気が久々に味わえ、たまにはそういう店で買うのも悪くないなと思いました。スーパーよりもお買い得なものが多いですし。
八百屋でも魚屋でも肉屋でも、そういう地域のお店は、地域住民が大事に育てたいですね。面倒だからとスーパーで済ませていたら、駅前にはイオンしかなくなってしまいますから。
仕方ないので、近くの個人経営の八百屋などで買い物をした。古き佳き時代の雰囲気が久々に味わえ、たまにはそういう店で買うのも悪くないなと思いました。スーパーよりもお買い得なものが多いですし。
八百屋でも魚屋でも肉屋でも、そういう地域のお店は、地域住民が大事に育てたいですね。面倒だからとスーパーで済ませていたら、駅前にはイオンしかなくなってしまいますから。
1作目と2作目は読了済みです。果たして、麗はプロ棋士になれるのでしょうか(なお麗は今奨励会初段。かなりの実力ですね)。
1作目と2作目は読了済みです。果たして、麗はプロ棋士になれるのでしょうか(なお麗は今奨励会初段。かなりの実力ですね)。
「うたいびと」はもっと話題になって良い素晴らしい物語ですし、この方は短編の切れ味も素晴らしいので、この作品にも期待です。
「うたいびと」はもっと話題になって良い素晴らしい物語ですし、この方は短編の切れ味も素晴らしいので、この作品にも期待です。
なお私は作品をプレイしようとするとき、作者さんのTwitterアカウントに飛び、もしブロックされていたらプレイを取りやめます。ブロックするということは、「お前になんかプレイしてほしくねーよ」ということでしょう。無理にプレイしたところで、どちらも幸せになれませんからね。
なお私は作品をプレイしようとするとき、作者さんのTwitterアカウントに飛び、もしブロックされていたらプレイを取りやめます。ブロックするということは、「お前になんかプレイしてほしくねーよ」ということでしょう。無理にプレイしたところで、どちらも幸せになれませんからね。
どの作品も、「幻想に逃げた人物が、現実に潰される」様子を書いており、ユーモアと悲劇のコントラストが味わえる点でも共通しているが、味わいは三作それぞれに異なる。特に「肖像画」における、チャルトコフの「貧乏→成功→狂気→破滅」というグラデーション描写には圧倒された。
ロシア文学としてはかなり読みやすい部類に入るため、いきなりトルストイやドストエフスキーはハードルが高いという人は、この辺りから手を出してみては。
どの作品も、「幻想に逃げた人物が、現実に潰される」様子を書いており、ユーモアと悲劇のコントラストが味わえる点でも共通しているが、味わいは三作それぞれに異なる。特に「肖像画」における、チャルトコフの「貧乏→成功→狂気→破滅」というグラデーション描写には圧倒された。
ロシア文学としてはかなり読みやすい部類に入るため、いきなりトルストイやドストエフスキーはハードルが高いという人は、この辺りから手を出してみては。
表題作「架空の球を追う」は、小学生の野球チームの監督が、選手たちを指導する話。ユーモラスな中に温かみがあった。「銀座か、あるいは新宿か」は、道民からすると「知るか」という感じ(笑)。都会の女たちのかまびすしさと侘しさが感じられ、現代のサガン風味?
「ハチの巣退治」は、星新一を思わせる皮肉なコメディ。最後の「彼らが失ったものと失わなかったもの」は、ささやかな日常ドラマながら、読後に強い余韻が感じられ、ラストを締めくくるにふさわしい作品だった。
表題作「架空の球を追う」は、小学生の野球チームの監督が、選手たちを指導する話。ユーモラスな中に温かみがあった。「銀座か、あるいは新宿か」は、道民からすると「知るか」という感じ(笑)。都会の女たちのかまびすしさと侘しさが感じられ、現代のサガン風味?
「ハチの巣退治」は、星新一を思わせる皮肉なコメディ。最後の「彼らが失ったものと失わなかったもの」は、ささやかな日常ドラマながら、読後に強い余韻が感じられ、ラストを締めくくるにふさわしい作品だった。
私は、自分と正反対の意見には、同じ立体を反対方向から見ているのにも似て、むしろ自分には見えていない真実の一端があるのでは、とすら思います。
無論、反対意見を無条件で受け入れたりはしませんが(クリスチャンの私に、無神論を受け入れろといわれても、それは承服しかねる)、そういう視点を持つことで、視野がより広がるのではないでしょうか?
私は、自分と正反対の意見には、同じ立体を反対方向から見ているのにも似て、むしろ自分には見えていない真実の一端があるのでは、とすら思います。
無論、反対意見を無条件で受け入れたりはしませんが(クリスチャンの私に、無神論を受け入れろといわれても、それは承服しかねる)、そういう視点を持つことで、視野がより広がるのではないでしょうか?
日本の教会でこれを採用しているところは少ないですが、救世軍歌集に「こははらからを」として入っています。
「こは同胞(はらから)を滅びより 救わんためのいくさなり
引くな進めよ救世軍 進め進め」
という歌詞が、完全に軍歌です(救世軍では、讃美歌を「軍歌」と言います)。名取裕子主演の映画「吉原炎上」で、救世軍がこの歌を歌いながら吉原(遊郭)を行進しています。
youtu.be/_Ic4w_UEpCQ?...
日本の教会でこれを採用しているところは少ないですが、救世軍歌集に「こははらからを」として入っています。
「こは同胞(はらから)を滅びより 救わんためのいくさなり
引くな進めよ救世軍 進め進め」
という歌詞が、完全に軍歌です(救世軍では、讃美歌を「軍歌」と言います)。名取裕子主演の映画「吉原炎上」で、救世軍がこの歌を歌いながら吉原(遊郭)を行進しています。
youtu.be/_Ic4w_UEpCQ?...
「右大臣実朝」は、鎌倉幕府の第3代将軍源実朝の生涯を、彼の部下であるとある武将の一人称で語る歴史小説。文章が「プルーストか!」と思えるほど長く(1ページの半分近く続く文章が頻出する)、現代文で書かれているはずのに、古文の物語を読んでいるかのような錯覚を覚えた。
「惜別」は、中国(清国)を代表する文豪、魯迅が文学を志すまでを、彼の仙台医専(現在の東北大学医学部)時代の友人の手記という形式で綴った物語。大変面白かった。私が読んだ太宰の物語の中では「津軽」と並んで、最も好きかも。
「右大臣実朝」は、鎌倉幕府の第3代将軍源実朝の生涯を、彼の部下であるとある武将の一人称で語る歴史小説。文章が「プルーストか!」と思えるほど長く(1ページの半分近く続く文章が頻出する)、現代文で書かれているはずのに、古文の物語を読んでいるかのような錯覚を覚えた。
「惜別」は、中国(清国)を代表する文豪、魯迅が文学を志すまでを、彼の仙台医専(現在の東北大学医学部)時代の友人の手記という形式で綴った物語。大変面白かった。私が読んだ太宰の物語の中では「津軽」と並んで、最も好きかも。
全編ブラックユーモアに満ち溢れており、何度も笑えた。登場する世界を、登場人物が本気で「すばらしい新世界」だと思っている様子が、とにかく滑稽。
滑稽なだけでなく笑った後に怖くなる。後半に登場するジョンは「無駄こそが人間だ。見かけの幸福じゃなく、不幸をこそ人間は求めるべきだ!」と叫ぶ。そんな言葉を、登場人物たちは最後まで理解できないのが、また皮肉っぽい。
全編ブラックユーモアに満ち溢れており、何度も笑えた。登場する世界を、登場人物が本気で「すばらしい新世界」だと思っている様子が、とにかく滑稽。
滑稽なだけでなく笑った後に怖くなる。後半に登場するジョンは「無駄こそが人間だ。見かけの幸福じゃなく、不幸をこそ人間は求めるべきだ!」と叫ぶ。そんな言葉を、登場人物たちは最後まで理解できないのが、また皮肉っぽい。
文章は女性作家らしい柔らかみを感じさせてくれる。心情描写も決して大袈裟にならず、ほのかな動きを行間で読ませるタイプの、慎みがある表現が多数見られ、じっくり読むと実に佳い。
恋愛ものとして見た場合は、ちょっと味が弱いような気もする。だが情熱的な恋があるのと同様、今作のような「虚空に揺蕩うような恋」があってもいい。そんな、日常の中にさざめく波で、登場人物の心が揺れる物語を楽しめる。
文章は女性作家らしい柔らかみを感じさせてくれる。心情描写も決して大袈裟にならず、ほのかな動きを行間で読ませるタイプの、慎みがある表現が多数見られ、じっくり読むと実に佳い。
恋愛ものとして見た場合は、ちょっと味が弱いような気もする。だが情熱的な恋があるのと同様、今作のような「虚空に揺蕩うような恋」があってもいい。そんな、日常の中にさざめく波で、登場人物の心が揺れる物語を楽しめる。
北海道の架空の街(モデルは小樽)を舞台に、大学生の青年が、恋愛支援AI「ARISA」の助けを借りて、恋を成就させる恋愛物語です。ここまでシナリオを書いておいてなんですが、完成する気があまりしません(笑)。
今回は立ち絵を。AIで作りましたが、あくまで「暫定版」です。ここまでたどり着くのに、100時間くらいかかっている気がします(笑)。 #スーパーゲ制デー
北海道の架空の街(モデルは小樽)を舞台に、大学生の青年が、恋愛支援AI「ARISA」の助けを借りて、恋を成就させる恋愛物語です。ここまでシナリオを書いておいてなんですが、完成する気があまりしません(笑)。
今回は立ち絵を。AIで作りましたが、あくまで「暫定版」です。ここまでたどり着くのに、100時間くらいかかっている気がします(笑)。 #スーパーゲ制デー
「伯林あげぱんの謎」は、雑誌の犯人当て企画のために書かれたものらしい。犯人はすぐに分かってしまったが、なかなか面白い構成の短編で、犯人に辿り着くロジックに無理がないため、先に犯人が分かった状態で読んでも、十分楽しめた。
そしてミステリーに文明の利器を持ち込むのは合わないなと、改めて感じた。今後もしかしたら、AIが絡むミステリーが書かれるかも知れないが、私は楽しめる気がしない。
「伯林あげぱんの謎」は、雑誌の犯人当て企画のために書かれたものらしい。犯人はすぐに分かってしまったが、なかなか面白い構成の短編で、犯人に辿り着くロジックに無理がないため、先に犯人が分かった状態で読んでも、十分楽しめた。
そしてミステリーに文明の利器を持ち込むのは合わないなと、改めて感じた。今後もしかしたら、AIが絡むミステリーが書かれるかも知れないが、私は楽しめる気がしない。
様々な人物にスポットが当たることで、徐々に過去の事件や人間関係、そこから派生する現在の事実が判明する構成は、面白いと思った。そして今作にはちょっとしたミステリー要素がある。
ここを面白いと思うかどうかは人によると思う。面白いと言えば面白いが、そのため描写が煩雑になって、物語を非常に把握しにくくなっているのも事実。個人的には、単に20代男女の群像劇でも、十分に水準以上の物語だと感じた。
様々な人物にスポットが当たることで、徐々に過去の事件や人間関係、そこから派生する現在の事実が判明する構成は、面白いと思った。そして今作にはちょっとしたミステリー要素がある。
ここを面白いと思うかどうかは人によると思う。面白いと言えば面白いが、そのため描写が煩雑になって、物語を非常に把握しにくくなっているのも事実。個人的には、単に20代男女の群像劇でも、十分に水準以上の物語だと感じた。
以前よりも今風になって、AIを使ったページ要約機能などもあり、かなり便利。何より動作が軽い。私はアドオンとして、マウスジェスチャーの「Gesturef」と、広告ブロックの「uBlock Origin」を入れました。
この「uBlock Origin」の機能が凄く、TwitterやFacwebookの広告投稿が、ほぼ完全に消えて超快適。SNSの広告が煩わしいという方は、Firefox+uBlock Originをお試しあれ。
以前よりも今風になって、AIを使ったページ要約機能などもあり、かなり便利。何より動作が軽い。私はアドオンとして、マウスジェスチャーの「Gesturef」と、広告ブロックの「uBlock Origin」を入れました。
この「uBlock Origin」の機能が凄く、TwitterやFacwebookの広告投稿が、ほぼ完全に消えて超快適。SNSの広告が煩わしいという方は、Firefox+uBlock Originをお試しあれ。
でも、そんな訳の分からない物語を知らずに聴く方が楽しめるかも知れません。大変な名曲です。聴くとその異常な感性にやられてしまうのですが、時々聴きたくなってしまうという、不思議な魅力があります。
シャルル・ミュンシュとオットー・クレンペラーが昔から名盤として知られていますが、私の好みはクレンペラー。
youtu.be/T7G4sy--eWc?...
でも、そんな訳の分からない物語を知らずに聴く方が楽しめるかも知れません。大変な名曲です。聴くとその異常な感性にやられてしまうのですが、時々聴きたくなってしまうという、不思議な魅力があります。
シャルル・ミュンシュとオットー・クレンペラーが昔から名盤として知られていますが、私の好みはクレンペラー。
youtu.be/T7G4sy--eWc?...
でも、これ、改めて自分で見ても、結構不思議に感じます。タネはどうなってるんだっけ(笑)。
でも、これ、改めて自分で見ても、結構不思議に感じます。タネはどうなってるんだっけ(笑)。
今自分で見てみても、これはなかなか面白いマジックだなと思います。
今自分で見てみても、これはなかなか面白いマジックだなと思います。
レズビアンの二人を中心に描かれた家族の物語。家族のドラマとしてはありだと思う。ただ恋愛ものとしては、女同士であるだけに衝突が生々しい。また共感できるポイントがなく、私は残念ながら楽しみきれなかった。
今作が訴えようとしているテーマ自体は、決して押し付けがましくないし(この手の物語が押し付けがましくなると、途中で付き合い切れなくなるので)、こういう物語があっても良いとは思う。
レズビアンの二人を中心に描かれた家族の物語。家族のドラマとしてはありだと思う。ただ恋愛ものとしては、女同士であるだけに衝突が生々しい。また共感できるポイントがなく、私は残念ながら楽しみきれなかった。
今作が訴えようとしているテーマ自体は、決して押し付けがましくないし(この手の物語が押し付けがましくなると、途中で付き合い切れなくなるので)、こういう物語があっても良いとは思う。
康郎と夕起子の、微妙な距離感が非常に上手い。また、康郎の娘であるなぎさのちょっとした変化、彼女の夫である兼介とのずれ具合の描写も、抑制が効いた中に生々しさを感じさせて印象的。
読後感はすっきりしており、大傑作とまでは思わないが、安心して読める長編小説。キリスト教要素が強い三浦の作品(「塩狩峠」「氷点」など)に抵抗があれば、この辺りから手を出すのも悪くないのでは。
康郎と夕起子の、微妙な距離感が非常に上手い。また、康郎の娘であるなぎさのちょっとした変化、彼女の夫である兼介とのずれ具合の描写も、抑制が効いた中に生々しさを感じさせて印象的。
読後感はすっきりしており、大傑作とまでは思わないが、安心して読める長編小説。キリスト教要素が強い三浦の作品(「塩狩峠」「氷点」など)に抵抗があれば、この辺りから手を出すのも悪くないのでは。