Murderous Ink
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映像について書きます。
https://kinomachina.blog
U-NEXTにオタール・イオセリアーニ監督の映画がラインアップされている。先日は『枯葉(1966)』を見た。よかった。
感化されて、近くの店でジョージアのサペラヴィを買ってきて、ネットで調べたレシピをもとに、なんちゃってチジビジを作った(トマトの量が少ない)。
ちなみに映画の最後に出てくる教会は6世紀に建てられたジワリ修道院らしい。
October 16, 2025 at 11:40 AM
Lumière Beneluxが「4Kリストア版」の同じシーン。右がUNEXT。やはり色が違う。
August 21, 2025 at 11:22 AM
9月にクライテリオンが出す4Kのトレイラーが左、UNEXTの同じシーンが右。色味は近いみたいだが、アスペクト比があれ?
UNEXTが正しいというわけではなくて、手もとにあったからなんですが、先年出た日本版の4Kではどうなっているんだろう。
August 21, 2025 at 11:12 AM
黒澤明の『天国と地獄』の4K版が海外で出るというのだが、どういうものなのかがちょっとよくわからない。
左がLumière Beneluxが「4Kリストア版」として公開しているトレイラーから。右はUNEXTの同じシーン。この色の違いはなぜ?
August 21, 2025 at 11:12 AM
遡ってみると、1930年代もおなじで『犯罪王リコ(Little Caesar)』『キングコング(King Kong)』も「Melodrama」と呼ばれています。『キングコング』や『フランケンシュタインと狼男』がメロドラマというのもびっくりかもしれませんが、これらは1950年代以前は「大袈裟なキャラが登場する大袈裟な話」という意味合いの括りで「Melodrama」と呼ばれていたようです。
August 14, 2025 at 2:58 PM
『白熱(White Heat, 1950)』も『フランケンシュタインと狼男』も「Melodrama」です。
August 14, 2025 at 2:58 PM
これは、今「フィルム・ノワール」と呼ばれる映画にも当てはまります。これも1948年の業界誌からですが『悪の力(Force of Evil)』『暴力行為(Act of Violence)』がどちらもメロドラマに分類されています。
SF映画もフィルム・ノワールも後世の概念で、この時代には「シチュエーションが大袈裟で、登場人物は理解しやすく、観客が感情的に揺さぶられる」くらいの意味合いの「Melodrama」に該当する、と考えられていたのでしょう。
August 14, 2025 at 2:58 PM
② 「メロドラマ」はもともとそういった広い意味合いのある言葉ですが、時代によって使われ方も変わります。特に映画の分野では「ジャンル」の概念が確立するまで、「メロドラマ」が広く使われていました。

例えば、これは1949年の業界誌ですが、製作予定の映画リストのなかに『月世界征服(Destination Moon)』と『海底二万哩(20000 Leagues Under the Sea)』があります。どちらも「Melodrama」に分類されているんです。まだ「サイエンス・フィクション映画」というジャンルの概念が浸透していなかったからなんだと思います。
August 14, 2025 at 2:58 PM
J・D・サリンジャーの「コネティカットのひょこひょこおじさん」が、かつてハリウッドで映画化されたことがあります(「愚かなりわが心」)。原作では登場人物たちの言動や態度が決して一筋縄ではいかない曖昧さを抱えて終始するのに対して、映画は極めて明快なキャラクター設定と劇的な(大袈裟な)展開を付け加えていました。原作が「ドラマ」ならば、映画のほうは「メロドラマ」になった、ということです。この映画化のせいで、サリンジャーは自作の映画化を許可しなくなりました。「メロドラマ」化が許せなかったのでしょう。
August 14, 2025 at 2:58 PM
「The Night of the Hunter」のVHSと記念撮影。
August 7, 2025 at 1:30 PM
「キムズビデオ」日本公開に合わせて、パンフレットとして雑誌「南海」の第6号が発行されます。柳下毅一郎さん、福井健策さん、石原香絵さん、という錚々たる方々からのエッセイ、映画に登場するVHSビデオや引用される数々の映画の解説、それにセイビン/レッドモン両監督のインタビュー、と通常の映画パンフレットでは考えられない濃い内容です。私も「デイルズビデオ」というエッセイを寄稿しました。かつてのアメリカの片田舎でのレンタルビデオにまつわるお話です。まず今週末から上映映画館での販売、その後、書店やオンラインでの販売となるようです。VHSサイズのこの雑誌、ぜひともお手に取ってください!
August 7, 2025 at 1:22 PM
アシュレイ・セイビン、デイヴィッド・レッドモン監督の映画『キムズビデオ(Kim's Video, 2023)』が8月8日より劇場公開されます。かつてニューヨークに存在したレンタルビデオ店「キムズビデオ」をめぐるドキュメンタリー映画です。レアでマニア垂涎のタイトルを数多くそろえていた《伝説》の店ですが、VHS、DVD全盛の時代が過ぎて閉店しました。その5万本を超えるライブラリはどこへ行ったのか?を監督たちが追跡する映画です。日本配給のオフィシャル・ホームページは、まさしく「ホームページ」という名詞にふさわしいデザインになっています。
kims-video.com
August 7, 2025 at 1:22 PM
そういえば、コジャックもセットイン・スリーブのトレンチコートでしたね。
May 12, 2025 at 3:42 PM
特にラストの虚無感というかやるせなさは、70年代の映画のなかでも最もリアルで重い。クレジットロールの背景の、車内から撮影したゲットーの風景は「距離」「隔絶」の生々しさがすごい。
May 12, 2025 at 3:42 PM
そういえば、『紅の豚』のポルコの声を森山周一郎に依頼したのは、宮崎駿が「刑事コジャック」が好きだったからだ、とか言う話があります。私は「刑事コジャック」シリーズはあまりピンとこなかったのですが、最近、そのシリーズのもとになったTV映画「The Markus-Nelson Murders (1973)」を見て、本当に驚きました。素晴らしい作品なんです。少年が暴行殺人の冤罪にされた実際の事件をもとにしたドラマですが、この犯人をでっちあげていく様子がとにかくきつい。タイトな演出、ゲットーでのロケ、ホセ・ファーラーのブチ切れた演技、それに大胆な撮影、この作品がほとんど忘れられているのは間違っています。
May 12, 2025 at 3:42 PM
Tullio CraliのPrima che si apra il paracaduteは『風立ちぬ』の冒頭の夢のシーンを思い起こさせます。
May 12, 2025 at 1:20 PM
この絵画は宮崎駿の別の作品の何かを彷彿とさせませんか。Giacomo BallaのCeleste Metallico Aeroplano。この無邪気な作品がイタリア王立空軍本部の大階段に展示されていたそうです。
May 12, 2025 at 1:20 PM
これはTatoことGuglielmo Sansoniの作品。これを見るとポルコとカーチスの決闘シーンを思い出します。これは宮崎駿が敬愛するジャンニ・カプローニの航空博物館が所蔵しています。
May 12, 2025 at 1:20 PM
『紅の豚』を見ていると、ファシスト政権下で隆盛を誇った《エアロピッツーラ Aeropittura》の絵画群もインスピレーションの一つだったのではないかと推測します。いわゆる後期未来派のなかで出てきたムーブメントで飛行機とそのスピードをテーマにした作品群のことを指します。これはGerardo Dottoriの作品。こんな感じのシーンがあったような。
May 12, 2025 at 1:20 PM
これが一般的なラグランスリーブのトレンチコート。
May 12, 2025 at 1:20 PM
ポルコというキャラクターのインスピレーションになったのは色々あると思いますが、その一つは、間違いなく『カサブランカ』のリック(ハンフリー・ボガート)でしょう。
トレンチコートは基本、ラグラン・スリーブなんですが、ポルコのトレンチコートは珍しくセットイン・スリーブなんですよね。実は『カサブランカ』のハンフリー・ボガートのトレンチコートもセットイン・スリーブなんです。おそらく、キャラクターデザインの時に『カサブランカ』を参考にしていて、ちょっと珍しいセットイン・スリーブになったのではないでしょうか。
May 12, 2025 at 1:20 PM
April 16, 2025 at 3:05 PM
Abraham Polonsky.
November 17, 2024 at 1:49 PM
The clapper being used in "The Lost Patrol (1934)".
November 5, 2024 at 11:29 AM
ハリウッド・フィルム・ノワールを追う「FILM NOIR REVIEW 暗黒映画批評」ですが、第2巻を通販で頒布中です。
この第2巻で取り上げた10本の映画を38秒で紹介します。
この印象的な映像を撮った撮影監督たちは
らせん階段(ニコラス・ムスラカ)
ギルダ(ルドルフ・マテ)
暁の死線(ニコラス・ムスラカ)
青い戦慄(ライオネル・リンドン)
記憶の代償(ノーバート・ブロディン)
黒い天使(ポール・イヴァノ)
殺人者(エルウッド・ブレデル)
真昼の暴動(ウィリアム・H・ダニエルズ)
十字砲火(J・ロイ・ハント)
死の接吻(ノーバート・ブロディン)
です。
October 8, 2024 at 10:32 AM