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戦後イギリスの実験文学。行方不明になった少女Sの残した音声テープと日記、Sと共同生活を送っていた夫婦RとLのその後の暮らしが交互に語られる。音声テープの内容などは、断片的でわかり難くて偶然のように並ぶ言葉のところどころが美しい
Sの不在を抱え込んだRとL、欺瞞と妥協で互いを繋ぎとめていた2人の不協和音がじわじわと高まる。いつも受け身だったRと、どこか皮肉に夫婦を観察していたS。ルースがSを羨みつつ憐れんだように、Sもルースを救いたかったのだろうか。(その波紋をなかったことにしてこの先もRとLは…)
#海外文学 @libro.bsky.social
戦後イギリスの実験文学。行方不明になった少女Sの残した音声テープと日記、Sと共同生活を送っていた夫婦RとLのその後の暮らしが交互に語られる。音声テープの内容などは、断片的でわかり難くて偶然のように並ぶ言葉のところどころが美しい
Sの不在を抱え込んだRとL、欺瞞と妥協で互いを繋ぎとめていた2人の不協和音がじわじわと高まる。いつも受け身だったRと、どこか皮肉に夫婦を観察していたS。ルースがSを羨みつつ憐れんだように、Sもルースを救いたかったのだろうか。(その波紋をなかったことにしてこの先もRとLは…)
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まさしく一気読み。事件は陰惨だが、あとがきにもあるように短い章立てでどんどん読んでしまう。メビウスの輪のような構造だった。
finished reading "The Mercy Chair" by M.W.Craven 💙📚
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#海外ミステリー
まさしく一気読み。事件は陰惨だが、あとがきにもあるように短い章立てでどんどん読んでしまう。メビウスの輪のような構造だった。
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#海外ミステリー
生きることはほんとうに面倒くさい、と終わりの方に。でも花ちゃんは花ちゃんなりにまっとうだ。今も面倒と思いながらも生きてゆくしかない。
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生きることはほんとうに面倒くさい、と終わりの方に。でも花ちゃんは花ちゃんなりにまっとうだ。今も面倒と思いながらも生きてゆくしかない。
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歴史学者である著者が旅行記などから中世の旅とはどのようなものだったのかを描き出す。とはいえ中世の旅行記には行ったこともないのに想像で書いたものもあるので注意が必要w 旅の目的は巡礼と交易が主だったようで(旅があまりに苦難の連続なので物見遊山の旅人が少ないのは当然だ)、巡礼ならヨーロッパからエルサレム、交易であればもっと東方(インドや中国)までの旅が紹介されている。時折はさまれる旅の注意や、作法などのコラムが楽しい。それにしても、落書きしたり、記念物の石を削り取って持ち帰ったり、人間はあまり変わらないのねw
池澤夏樹が文学全集を編纂時、夕刊フジで連載していたタイアップ企画の書籍版。連想ゲームの要領で次々に面白い本を紹介してくれる、めくるめく本の万華鏡世界。
名前は知ってるけども、難しそうで手が出ないと思っていても、粗筋を紹介してもらえばそんな事ない、って出会いがそこかしこにある楽しい本。
15年に出た文庫を再読。当時、気になった作品に付箋をはっていたので再読すると自分の変化を実感する。何年かしたらまた再読したい。
思えば池澤夏樹を通して私はアンナ・ポリトコフスカヤや石牟礼道子を知ったんだった。
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池澤夏樹が文学全集を編纂時、夕刊フジで連載していたタイアップ企画の書籍版。連想ゲームの要領で次々に面白い本を紹介してくれる、めくるめく本の万華鏡世界。
名前は知ってるけども、難しそうで手が出ないと思っていても、粗筋を紹介してもらえばそんな事ない、って出会いがそこかしこにある楽しい本。
15年に出た文庫を再読。当時、気になった作品に付箋をはっていたので再読すると自分の変化を実感する。何年かしたらまた再読したい。
思えば池澤夏樹を通して私はアンナ・ポリトコフスカヤや石牟礼道子を知ったんだった。
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『ロボット』をゴーレム伝説などに連なるものとして紹介しつつ、この作品が小説ではなく、戯曲(群像劇)なのは、多様な考え方を観客に対等に提示するためだったのではないかと解説
それにしてもロボット(robot)がチャペックの兄ヨゼフの発案でチェコ語のrobota(賦役の意)から来ていること、作中でロボットの製作者Rossumの名はチェコ語のrozum(理性の意)から来ていることは知らなかった。
bangumi.ouj.ac.jp/v4/bslife/de...
超富裕層への富の集中について、徹底的に批判している。
よくある
「それだけの仕事をして成果を上げているんだから、多くの報酬をもらうのは当然」
みたいな反論に対しては、
「その成果を上げるために、すでにある社会資本にタダ乗りしてんだろ? 納税回避して、従業員にもまともな給料払わないでいるんだから、お前ら盗人じゃねぇか」
と小気味良い。
@libro.bsky.social
book.asahi.com/article/1612...
超富裕層への富の集中について、徹底的に批判している。
よくある
「それだけの仕事をして成果を上げているんだから、多くの報酬をもらうのは当然」
みたいな反論に対しては、
「その成果を上げるために、すでにある社会資本にタダ乗りしてんだろ? 納税回避して、従業員にもまともな給料払わないでいるんだから、お前ら盗人じゃねぇか」
と小気味良い。
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幾度読んでも凄まじさに愕然とする。冒頭におけるリア王の誤りに対して、彼の身に降りかかる惨劇の重みがいくら何でも不均衡で不条理だ。そして苦しんだ先の再会の喜びすら、一瞬の救いで終わってしまう無情さ。
解説によると、同様に死屍累々な『ハムレット』よりも、昨今では高く評価されることが多いとのこと(なるほど…)。フェミニスト的な読みをすれば、リア王がゴネリルに浴びせる呪詛は完全にアウトなので、すでに歪な親子関係があったのだろうとは思う。
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幾度読んでも凄まじさに愕然とする。冒頭におけるリア王の誤りに対して、彼の身に降りかかる惨劇の重みがいくら何でも不均衡で不条理だ。そして苦しんだ先の再会の喜びすら、一瞬の救いで終わってしまう無情さ。
解説によると、同様に死屍累々な『ハムレット』よりも、昨今では高く評価されることが多いとのこと(なるほど…)。フェミニスト的な読みをすれば、リア王がゴネリルに浴びせる呪詛は完全にアウトなので、すでに歪な親子関係があったのだろうとは思う。
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本書は料理をテーマにガザの人々の日常の暮らしを綴ったものである。おいしそうな料理のレシピと美しい写真、そしてそれを作る主婦や農家、商人といった人々を取材した短いコラム風の記事からなっている。取材が始まったのは2010年、その頃すでに封鎖下にあったガザで、これほど豊かな料理、清潔なキッチン、それを支える様々な職業の現場があったとは正直なところ驚きでもあった。2023年10月以降のイスラエルの攻撃によって、これらの家庭の、農場の、工場の、商店の(続く
- 子供のやることは、叱るより、不問に付すほうが心の燃料が要る。そんなことを思ったりした。
- 好きなことを仕事にするなど本末転倒も甚だしい。そんなのは謡や噺家の生き方じゃ。堅気の人間には順番が逆だ。仕事だから好きになる、それが正しいあり方だじゃい
- われながら愛情を我慢できない。不介入に耐えられない。父親になることがこんなに弱い人間になることとは、若い頃は夢にも思わなかった。
- 命というのは、そこにあるのが当たり前ではないのである。
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- 子供のやることは、叱るより、不問に付すほうが心の燃料が要る。そんなことを思ったりした。
- 好きなことを仕事にするなど本末転倒も甚だしい。そんなのは謡や噺家の生き方じゃ。堅気の人間には順番が逆だ。仕事だから好きになる、それが正しいあり方だじゃい
- われながら愛情を我慢できない。不介入に耐えられない。父親になることがこんなに弱い人間になることとは、若い頃は夢にも思わなかった。
- 命というのは、そこにあるのが当たり前ではないのである。
@libro.bsky.social
www.tsogen.co.jp/sp/isbn/9784...
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以下あとがきより引用、p.252
「私自身、サバイバーの一人としてこのテーマを取材できなくなった時期もある。声を上げないのは悪いことではなく、声を上げた人にしても、上げ続けなくてもいい。むしろ次に行動を起こしてほしいのは、当事者よりも、それ以外の人だ。(中略)性暴力やその二次被害を防ぐよう対策を講じるにも、性暴力被害の実相を知ることは欠かせない。」
きつい描写が続きますが、なるべく広く読まれるといいなあと思う。
@libro.bsky.social
以下あとがきより引用、p.252
「私自身、サバイバーの一人としてこのテーマを取材できなくなった時期もある。声を上げないのは悪いことではなく、声を上げた人にしても、上げ続けなくてもいい。むしろ次に行動を起こしてほしいのは、当事者よりも、それ以外の人だ。(中略)性暴力やその二次被害を防ぐよう対策を講じるにも、性暴力被害の実相を知ることは欠かせない。」
きつい描写が続きますが、なるべく広く読まれるといいなあと思う。
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『ダロウェイ夫人』についての十篇もの論考(二篇は翻訳)とインタヴュー、ウルフの作品二篇が収められている。刊行百周年でありながら前衛文学として古びることのない理由を、あらためて教えられる一冊だった。
二つのインタヴュー(斎藤真理子、松田青子、聞き手・小川公代)は、韓国文学にみられるウルフの影響や韓国でのウルフ受容の話、戦争とトラウマというテーマ、松田さんの作品とウルフに共通するあわいの世界や多孔的な自己の描かれ方の話…などなどが頗る面白かった。
#海外文学
オーストラリアの豪華列車ザ・ガンで開かれたミステリー作家が集まるブックフェスティバルで起きた事件を、ミステリー作家が解決する。おもしろくなかったわけではないが、いろいろと過剰で、残念ながらnot my cup of teaだった...
finished reading "Everyon on This Train is a Suspect" by Benjamin Stevenson 💙📚
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オーストラリアの豪華列車ザ・ガンで開かれたミステリー作家が集まるブックフェスティバルで起きた事件を、ミステリー作家が解決する。おもしろくなかったわけではないが、いろいろと過剰で、残念ながらnot my cup of teaだった...
finished reading "Everyon on This Train is a Suspect" by Benjamin Stevenson 💙📚
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連邦共和制というかつてない政治形態を採用した独立当時の米国。その運営を支える憲法はどの様な思想、状況の上で発布され、なぜ受容されるべきなのかを、当時の政治家たちが新聞に発表した論文をまとめた本。
ミュージカル及び原作の『ハミルトン』ロン・チャーナウ著で言及されてたので読んでみた。社説として発表されてるので、各テーマが具体的で案外読みやすい。
また各論の構造がしっかりしてるので、修辞的な観点からしても古典として扱われるに納得。
あと、人間に対して理想を抱いてないところが意外。
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連邦共和制というかつてない政治形態を採用した独立当時の米国。その運営を支える憲法はどの様な思想、状況の上で発布され、なぜ受容されるべきなのかを、当時の政治家たちが新聞に発表した論文をまとめた本。
ミュージカル及び原作の『ハミルトン』ロン・チャーナウ著で言及されてたので読んでみた。社説として発表されてるので、各テーマが具体的で案外読みやすい。
また各論の構造がしっかりしてるので、修辞的な観点からしても古典として扱われるに納得。
あと、人間に対して理想を抱いてないところが意外。
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- 俺の性格は鋭く痩せていった。物語の中にいて、人の世には俺は別れを告げたのだ
- 俺たちは俺たちの水気の多い野菜と一緒に熱を啖っている。そして、酒びたりだ、煙草だ、無智だ、献身だ。- 何もかもが、原始の国、東洋の思想と叡智とからは結構遠くにあるのではないか。こんな毒物ばかりが製造されて何が近代だ。
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- 俺の性格は鋭く痩せていった。物語の中にいて、人の世には俺は別れを告げたのだ
- 俺たちは俺たちの水気の多い野菜と一緒に熱を啖っている。そして、酒びたりだ、煙草だ、無智だ、献身だ。- 何もかもが、原始の国、東洋の思想と叡智とからは結構遠くにあるのではないか。こんな毒物ばかりが製造されて何が近代だ。
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DEATH NOTE 短編集
#大場つぐみ #小畑健
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Cキラ編、aキラ編、最初のデスノートの物語「鏡太郎編」、Lの日常と過去 +4コマ。
死神リュークいいキャラですね。
本編もあんまり覚えてない。
また読みたいかも。🍎
#読了 #罪本 📚💙 @libro.bsky.social
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#大場つぐみ #小畑健
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Cキラ編、aキラ編、最初のデスノートの物語「鏡太郎編」、Lの日常と過去 +4コマ。
死神リュークいいキャラですね。
本編もあんまり覚えてない。
また読みたいかも。🍎
#読了 #罪本 📚💙 @libro.bsky.social
> 人の脳は、この恐ろしい真実からわれわれの目を逸らさせるべく、希望ある目標で人生を埋め、そのために努力するよう励ましてくれる。われわれの欲しいもの、それを手に入れる闘いの紆余曲折が、すべての人々の物語となる。物語が人々の存在に意味という幻影をもたらし、恐れから目をそむけさせる。[…]物語はどこにでもある。物語はわれわれだ。
『ストーリーテリングの科学』( www.filmart.co.jp/books/978-4-... )
「ロラン・バルト『作者の死』とその後の現代批評」と題して、まずバルトの『作者の死』を紹介。
「無数にある文化の中心からやってきた引用の織物である」
続いてA.コンパニョンによるバルトの批判と、アレゴリー的解釈と文献学的解釈を乗り越えるための「楽譜としてのテクスト」を紹介。「(テクストは潜在的図式のようなものであって)テクストは指示し、読者は構築する」ここでハンス・ローベルト・ヤウスの「期待の地平」への言及があり、読者の「期待の地平」を広げる(作り直すことを強いる)ものが古典となっていくのではないか。
最後にそういう読みを実践している例として(続く
帝国時代に萌芽した革命からソ連、そして今まさにロシアで活躍する女性活動家たちを紹介した本。
時に捕まり、拷問され、重労働を課せられ、追放され、最悪殺されてしまうことも珍しくないのに、いつの時代の女性たちも声を上げてきた。
何かとプーチンとソ連の影に隠され、姿が見えないロシアという大地で権力に抗う人たちと激動の近代ロシアの歴史をまとめた意欲作。
読んでると詩人の数が多いのに驚く。リュミドラ・ウリツカヤもウラジミール・ソローキンも今は発禁だなんて。ロシア語系文学はいつも政治的権力と戦ってるんだなぁ。
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帝国時代に萌芽した革命からソ連、そして今まさにロシアで活躍する女性活動家たちを紹介した本。
時に捕まり、拷問され、重労働を課せられ、追放され、最悪殺されてしまうことも珍しくないのに、いつの時代の女性たちも声を上げてきた。
何かとプーチンとソ連の影に隠され、姿が見えないロシアという大地で権力に抗う人たちと激動の近代ロシアの歴史をまとめた意欲作。
読んでると詩人の数が多いのに驚く。リュミドラ・ウリツカヤもウラジミール・ソローキンも今は発禁だなんて。ロシア語系文学はいつも政治的権力と戦ってるんだなぁ。
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