歌人・文芸評論家の馬場あき子女史の鬼に関する評論をまとめた民俗学の著作。
異形・死者・不可解・神性・山窩・賊徒・仏教的な鬼・人の鬼への変身・修験者・伝承上の鬼・能の鬼と極めて多角的な観点から俯瞰的に「鬼」の文化史を描き出してゆく。
それぞれの項目に関して網羅的に出典を提示しながら丁寧な類型化・分析が行われており、一つ一つの考察も極めて含蓄に富んでいる。
しかも文章がとにかく流麗で美しい。
恐るべき博覧強記の産物。鬼に関する著作は何冊も読んだが、その中でも明らかに頭一つ抜けた一冊。
読むのにかなり時間とエネルギーを要する、巨大な知性に終始圧倒されるかのような読書体験だった。至福!
歌人・文芸評論家の馬場あき子女史の鬼に関する評論をまとめた民俗学の著作。
異形・死者・不可解・神性・山窩・賊徒・仏教的な鬼・人の鬼への変身・修験者・伝承上の鬼・能の鬼と極めて多角的な観点から俯瞰的に「鬼」の文化史を描き出してゆく。
それぞれの項目に関して網羅的に出典を提示しながら丁寧な類型化・分析が行われており、一つ一つの考察も極めて含蓄に富んでいる。
しかも文章がとにかく流麗で美しい。
恐るべき博覧強記の産物。鬼に関する著作は何冊も読んだが、その中でも明らかに頭一つ抜けた一冊。
読むのにかなり時間とエネルギーを要する、巨大な知性に終始圧倒されるかのような読書体験だった。至福!
レタス、春菊、玉葱、お豆腐のコンソメスープ。
青空ごはん部
レタス、春菊、玉葱、お豆腐のコンソメスープ。
青空ごはん部
中野重治『梨の花』
作者の経験をもとに書かれた自伝的小説。作者の本を今まで一度も読んだことが無く、漠然とプロレタリア文学の人だったな、と身構えて読んだが、少なくとも現代の価値観としてはかなり引っ掛かりがなく読めるように思った。潔癖なまでに丁度人間一人分の視野で語られる世界のわからなさは読んでいて小気味良かった。
筋としては北陸の農村で暮らす少年の記録というようなものだが、あまりにも心理描写が本物に見えて『アルジャーノンに花束を』を読んだ時に感じたのと同じ驚きがあった。不可逆に大人になった人間にどうしてあんな文章が書けるのだろう。
中野重治『梨の花』
作者の経験をもとに書かれた自伝的小説。作者の本を今まで一度も読んだことが無く、漠然とプロレタリア文学の人だったな、と身構えて読んだが、少なくとも現代の価値観としてはかなり引っ掛かりがなく読めるように思った。潔癖なまでに丁度人間一人分の視野で語られる世界のわからなさは読んでいて小気味良かった。
筋としては北陸の農村で暮らす少年の記録というようなものだが、あまりにも心理描写が本物に見えて『アルジャーノンに花束を』を読んだ時に感じたのと同じ驚きがあった。不可逆に大人になった人間にどうしてあんな文章が書けるのだろう。
大根、九条葱、小松菜、しめじのコンソメスープ。
青空ごはん部
大根、九条葱、小松菜、しめじのコンソメスープ。
青空ごはん部
青空ごはん部
青空ごはん部
さつまいも、蓮根、大根、青梗菜のコンソメスープ。
青空ごはん部
さつまいも、蓮根、大根、青梗菜のコンソメスープ。
青空ごはん部
青空ごはん部
青空ごはん部
「ジェンダーギャップ指数が先進国最下位にもかかわらず、日本人はいまだ声を上げない。令和になっても女性議員の数は少なく、男性議員からはとんでもない女性差別発言が次々に飛び出してくる。
そんな社会の中で、女性が暴れる『ババヤガの夜』のような小説が出版されたわけですから、「大変そうな国で、しかも就職難世代の女性がこんな物語を書いている!」と、珍しがられたのかもしれません。」
女性差別がある意味では日本以上に苛烈な韓国で今、フェミニズム的な視点の女性作家の潮流が明らかに大きくなっていたりもするけど、欧州などから客観的にみるとかなり相似的な流れが日本からも生まれているように見えてるんだろう
「ジェンダーギャップ指数が先進国最下位にもかかわらず、日本人はいまだ声を上げない。令和になっても女性議員の数は少なく、男性議員からはとんでもない女性差別発言が次々に飛び出してくる。
そんな社会の中で、女性が暴れる『ババヤガの夜』のような小説が出版されたわけですから、「大変そうな国で、しかも就職難世代の女性がこんな物語を書いている!」と、珍しがられたのかもしれません。」
女性差別がある意味では日本以上に苛烈な韓国で今、フェミニズム的な視点の女性作家の潮流が明らかに大きくなっていたりもするけど、欧州などから客観的にみるとかなり相似的な流れが日本からも生まれているように見えてるんだろう
日本の文学業界を生きる上で(特に女性作家が)受けがちなカスみたいな抑圧や加害行為をイギリスで軽く話したら普通にドン引きされたっていう実体験。
「日本は欧米に比べて遅れてる」みたいなことを少しでも言おうものなら「出羽守だ!」「隣の芝は青い!」と条件反射で返す人が(ブルスカにさえ)いるみたいだが、こんな有り様なんだから実際にマジで欧米に遅れてる部分はそりゃ絶対あるでしょうよ
nhkbook-hiraku.com/n/n0e264b35a...
日本の文学業界を生きる上で(特に女性作家が)受けがちなカスみたいな抑圧や加害行為をイギリスで軽く話したら普通にドン引きされたっていう実体験。
「日本は欧米に比べて遅れてる」みたいなことを少しでも言おうものなら「出羽守だ!」「隣の芝は青い!」と条件反射で返す人が(ブルスカにさえ)いるみたいだが、こんな有り様なんだから実際にマジで欧米に遅れてる部分はそりゃ絶対あるでしょうよ
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青空ごはん部
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筑摩書房の本は主にちくま学芸文庫とちくま新書を買っていて、ちくま文庫は海外の小説がいくつか(『オシリスの眼』『スターメイカー』『氷』など)と日本の一部の論考・エッセイ(『思考の整理学』など)しか持っていない。
ただ、以前から気になっているのが、岡田英弘先生の『日本史の誕生』や馬場あき子先生の『鬼の研究』など、ちくま学芸文庫に入っていてもおかしくない本がちくま文庫のほうに入っていることである。
ちくま文庫のほうが廉価で買いやすいが、不思議である。
筑摩書房の本は主にちくま学芸文庫とちくま新書を買っていて、ちくま文庫は海外の小説がいくつか(『オシリスの眼』『スターメイカー』『氷』など)と日本の一部の論考・エッセイ(『思考の整理学』など)しか持っていない。
ただ、以前から気になっているのが、岡田英弘先生の『日本史の誕生』や馬場あき子先生の『鬼の研究』など、ちくま学芸文庫に入っていてもおかしくない本がちくま文庫のほうに入っていることである。
ちくま文庫のほうが廉価で買いやすいが、不思議である。
青空ごはん部
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