自分の知らない本の話でも楽しいし、
自分の不得手なことをしている人はすごいと思うし、
自分の知らない映画の話は何それ面白そうだし、
人の家のご飯は目に美味しいし、
人の家のわんにゃんでもみんなとびきり可愛いし、
東西南北今日もつつがなく暮らしている情景は等しく愛しいからです
愛想でもなんでもなく、いいね、と思うから押してる次第です
たまにタイミング逃すけどな!
新刊は手に入らない、古書までいかない、けどブックオフにもない、みたいな まいったねぇ
新刊は手に入らない、古書までいかない、けどブックオフにもない、みたいな まいったねぇ
日々の泡/ボリス・ヴィアン(曾根元吉 訳)
若き恋人たちの幸福と悲愴溢れる唯一無二の幻想小説
山口小夜子さんが好きな本に挙げていて気になった一冊
愛の形を具現化したらきっとこんな世界
前半はとてもポップでキュート、中盤は浮かれつつも現実が顔をのぞかせ、そして後半、不幸がふたりを襲いまさかの結末を迎える
コミカルさと文学然とした夢幻が混ざりあうまさに泡のような日々に、しれっと残酷さが注がれ暗転してから夢中で読み終えてしまった
希望に満ちた無敵の明るさからの強烈なビンタ、びっくりだよ
#読書メモ
日々の泡/ボリス・ヴィアン(曾根元吉 訳)
若き恋人たちの幸福と悲愴溢れる唯一無二の幻想小説
山口小夜子さんが好きな本に挙げていて気になった一冊
愛の形を具現化したらきっとこんな世界
前半はとてもポップでキュート、中盤は浮かれつつも現実が顔をのぞかせ、そして後半、不幸がふたりを襲いまさかの結末を迎える
コミカルさと文学然とした夢幻が混ざりあうまさに泡のような日々に、しれっと残酷さが注がれ暗転してから夢中で読み終えてしまった
希望に満ちた無敵の明るさからの強烈なビンタ、びっくりだよ
#読書メモ
幽霊の脳科学/古谷博和
※本書は幽霊を科学的に解明して駆逐してしまうことが目的ではありません
丸善公式さんが紹介していて面白そうだったので
脳神経科医の視点から、実在するかのような幻=幽霊を見ることは誰しも余裕であるぜという解説本
今野圓輔が「日本怪談集」で怪談を蒐集した際に感じた共通点の指摘がすでに鋭い
特に幽霊を見る人は何度でも見る、という点について所謂「親も自分も霊感がある」ことが脳の機能と関連する遺伝と考えれば、腑に落ちる
現代では大多数ができることをできない人は病気と定義されるけど、もっとうんと遡ればできないことが普通だったんだよ、という話も良かった
#読書メモ
幽霊の脳科学/古谷博和
※本書は幽霊を科学的に解明して駆逐してしまうことが目的ではありません
丸善公式さんが紹介していて面白そうだったので
脳神経科医の視点から、実在するかのような幻=幽霊を見ることは誰しも余裕であるぜという解説本
今野圓輔が「日本怪談集」で怪談を蒐集した際に感じた共通点の指摘がすでに鋭い
特に幽霊を見る人は何度でも見る、という点について所謂「親も自分も霊感がある」ことが脳の機能と関連する遺伝と考えれば、腑に落ちる
現代では大多数ができることをできない人は病気と定義されるけど、もっとうんと遡ればできないことが普通だったんだよ、という話も良かった
#読書メモ
氷/アンナ・カヴァン(山田和子 訳)
氷がすべてを飲み込もうとする中、愛する少女を追って「私」は暴力と退廃に満ちた世界を渡ってゆく
極力前情報なく読みたかったので序文はすっ飛ばし
物語は「私」とアルビノの少女、権力者・長官の三人の近づいたり遠ざかったりする不思議な関係によって進む
本筋と主人公の妄想に境界がなく、目まぐるしく世界そのものが変身し続けていくような展開が幻想的
こちらの目を回させたまま押し流していく勢いがあって、立ち止まる暇なく自分でも意外なほど早く読了
殺伐として不穏なのに、荒廃していく風景の描写とすべてをあきらめた真っ白な静けさが美しい終末世界
#読書メモ
氷/アンナ・カヴァン(山田和子 訳)
氷がすべてを飲み込もうとする中、愛する少女を追って「私」は暴力と退廃に満ちた世界を渡ってゆく
極力前情報なく読みたかったので序文はすっ飛ばし
物語は「私」とアルビノの少女、権力者・長官の三人の近づいたり遠ざかったりする不思議な関係によって進む
本筋と主人公の妄想に境界がなく、目まぐるしく世界そのものが変身し続けていくような展開が幻想的
こちらの目を回させたまま押し流していく勢いがあって、立ち止まる暇なく自分でも意外なほど早く読了
殺伐として不穏なのに、荒廃していく風景の描写とすべてをあきらめた真っ白な静けさが美しい終末世界
#読書メモ
こんな寒い日にぴったりの本を読み終えたので後ほど
こんな寒い日にぴったりの本を読み終えたので後ほど
ちくま版と岩波版は収録の話が微妙に違うので双方持っている
観念して旺文社版集めようかな
遊就館と件はホラーのアンソロジーにもちょこちょこ入ってるからもう何回読んだだろう
ちくま版と岩波版は収録の話が微妙に違うので双方持っている
観念して旺文社版集めようかな
遊就館と件はホラーのアンソロジーにもちょこちょこ入ってるからもう何回読んだだろう
一日書を捨てて町へ出、たらふくお寿司を食べたりスンスンのグッズを買ったりモモチャ買ったり読書のお供買ったり本買ったり結局本です本
本屋で手に入れた今年のポチ袋がこちらです
待ってろよ甥っ子 かわいいおまえにせかいのはんぶんをやろう
一日書を捨てて町へ出、たらふくお寿司を食べたりスンスンのグッズを買ったりモモチャ買ったり読書のお供買ったり本買ったり結局本です本
本屋で手に入れた今年のポチ袋がこちらです
待ってろよ甥っ子 かわいいおまえにせかいのはんぶんをやろう
ならばと意を決して大岡昇平読んでる
ならばと意を決して大岡昇平読んでる
雪降っちゃったもんだからね 気分はシャイニングよ
雪降っちゃったもんだからね 気分はシャイニングよ
来るはずの荷物を待ちながら一日こたつでのんびり読書
今日が賞味期限のアップルパイ with 珈琲と蕎麦茶と焙じ茶のローテーション
こんな日はとっておきにしておいた小川洋子さんでしょう
あんまり新刊の感想は上げないようにしているけど、相変わらず小川さんの書く一緒にいても寂しいような恋愛模様、好きだなぁ
もう一冊何か読みたいけれど余韻の静けさにどっぷりで今日はおしまい
来るはずの荷物を待ちながら一日こたつでのんびり読書
今日が賞味期限のアップルパイ with 珈琲と蕎麦茶と焙じ茶のローテーション
こんな日はとっておきにしておいた小川洋子さんでしょう
あんまり新刊の感想は上げないようにしているけど、相変わらず小川さんの書く一緒にいても寂しいような恋愛模様、好きだなぁ
もう一冊何か読みたいけれど余韻の静けさにどっぷりで今日はおしまい
マルメロの木はセーブポイントです
マルメロの木はセーブポイントです
今日のマルメロと一月前のマルメロ
急に寒くなったから腐らないか心配だったけど、いよいよ熟していい香り
今日のマルメロと一月前のマルメロ
急に寒くなったから腐らないか心配だったけど、いよいよ熟していい香り
名刺代わりの小説10選、10作品には絞れないけど八犬伝は絶対入れるくらい好き
この本だけは「面白くなかった」って人に会ったことがないから!
特に河出版は問題の後半をうまく処理し(理由はまた別途…)没入できる訳で超おすすめ。
あと、たぶん津田健次郎さんをキャスティングした理由(いい声!!!)が活かされる展開、シーンまで見られるって信じてる…!
そのへんの事情もこの本で▼
www.kawade.co.jp/np/isbn/9784...
名刺代わりの小説10選、10作品には絞れないけど八犬伝は絶対入れるくらい好き
ほとんど記憶のない女/リディア・デイヴィス(岸本佐知子 訳)
これは小説か?思想か?詩か?メモか?
目眩く読書体験ができる不可思議な短編集
「話の終わり」に続いてデイヴィスをもう一冊読了
頭に浮かんだ言葉を残らず書き写したような生々しさがあるのに、主人公の主体性は秘匿されヴェールがかかった不思議な世界観
短編集とはいえ、作品ごとの長さが大幅に異なりその不規則なリズムに目が離せなくなった
鋭い話の次に走り書きの冗談のような話を持ってくる肩透かしに段々、この人真面目な顔で言葉遊びしてる?どこまで本気?なんてニヤニヤしてしまう
これ、原文ってどうなってるんだろう
#読書メモ
ほとんど記憶のない女/リディア・デイヴィス(岸本佐知子 訳)
これは小説か?思想か?詩か?メモか?
目眩く読書体験ができる不可思議な短編集
「話の終わり」に続いてデイヴィスをもう一冊読了
頭に浮かんだ言葉を残らず書き写したような生々しさがあるのに、主人公の主体性は秘匿されヴェールがかかった不思議な世界観
短編集とはいえ、作品ごとの長さが大幅に異なりその不規則なリズムに目が離せなくなった
鋭い話の次に走り書きの冗談のような話を持ってくる肩透かしに段々、この人真面目な顔で言葉遊びしてる?どこまで本気?なんてニヤニヤしてしまう
これ、原文ってどうなってるんだろう
#読書メモ
話の終わり/リディア・デイヴィス(岸本佐知子 訳)
義父を介護しながら過去の恋愛を小説に書く「私」とその小説の中で想いに縛られる「私」
終わった恋愛についての終わらない話
思考をそのまま小説に写し取ろうとする「私」による実験的な作品
失敗したこと、すれ違ったこと、狂気に似た執着など、恋愛における恥部が中心に描かれ奇妙な印象を受ける
記憶のピントが合ったり暈けたりする点がとてもリアルでいながら、具体的なことは省いて私的領域に入り込ませない、ただその感情には覚えがある…
痛でも快でもない、表紙のマグリット「恋人たち」に象徴されるようなとても不思議な感触の小説
#読書メモ
話の終わり/リディア・デイヴィス(岸本佐知子 訳)
義父を介護しながら過去の恋愛を小説に書く「私」とその小説の中で想いに縛られる「私」
終わった恋愛についての終わらない話
思考をそのまま小説に写し取ろうとする「私」による実験的な作品
失敗したこと、すれ違ったこと、狂気に似た執着など、恋愛における恥部が中心に描かれ奇妙な印象を受ける
記憶のピントが合ったり暈けたりする点がとてもリアルでいながら、具体的なことは省いて私的領域に入り込ませない、ただその感情には覚えがある…
痛でも快でもない、表紙のマグリット「恋人たち」に象徴されるようなとても不思議な感触の小説
#読書メモ
色川武大さんの素敵だな、と感じたところです
色川武大さんの素敵だな、と感じたところです
ロッパ食談/古川緑波
喰いたい放題/色川武大
浅草芸人ロッパと彼を見て育った色川氏、異なる世代の食いしん坊が同じ東京で体験したお食事エッセイ
この二人、ともに糖尿病にもかかわらずとにかく食べる
“食べある記”だけでなく、ロッパ食談は食書への書評、色川氏は家での食事も、そして共通して戦前・戦中の食の思い出が語られる
執筆時期はロッパ食談が50年代、喰いたい放題は80年代と30年の開きがあり、なおかつ常に変わり続ける戦後の東京が舞台なので町の移ろいも面白い
華族出身らしくわがままで豪胆な緑波と、食べることの残酷さを忘れない繊細な色川氏ふたりの対比が楽しかった読書
#読書メモ
ロッパ食談/古川緑波
喰いたい放題/色川武大
浅草芸人ロッパと彼を見て育った色川氏、異なる世代の食いしん坊が同じ東京で体験したお食事エッセイ
この二人、ともに糖尿病にもかかわらずとにかく食べる
“食べある記”だけでなく、ロッパ食談は食書への書評、色川氏は家での食事も、そして共通して戦前・戦中の食の思い出が語られる
執筆時期はロッパ食談が50年代、喰いたい放題は80年代と30年の開きがあり、なおかつ常に変わり続ける戦後の東京が舞台なので町の移ろいも面白い
華族出身らしくわがままで豪胆な緑波と、食べることの残酷さを忘れない繊細な色川氏ふたりの対比が楽しかった読書
#読書メモ
笑わせる、恐怖させるような、ピンポイントの感覚に訴えかけるものって実はすごく文章力がいると思う
無理矢理インパクトを起こすために空白改行を用いると、酷く安っぽい、表現しているふうの表現の放棄に感じる(京極先生みたいに上手な人がやるとキマるんだけど)
まったく面白くないわけではなかっただけに、余計なことを、って気持ちがすごい
笑わせる、恐怖させるような、ピンポイントの感覚に訴えかけるものって実はすごく文章力がいると思う
無理矢理インパクトを起こすために空白改行を用いると、酷く安っぽい、表現しているふうの表現の放棄に感じる(京極先生みたいに上手な人がやるとキマるんだけど)
まったく面白くないわけではなかっただけに、余計なことを、って気持ちがすごい
実際面白いものばかり翻訳するのでしょうがなーい ありがたーい
ずっと気になってた中二階が手に入ってホクホクのニッコニコ
実際面白いものばかり翻訳するのでしょうがなーい ありがたーい
ずっと気になってた中二階が手に入ってホクホクのニッコニコ
犬飼さんという苗字が羨ましすぎて出会い次第プロポーズする気満々なのにまだ遭遇したことがない
犬飼さんという苗字が羨ましすぎて出会い次第プロポーズする気満々なのにまだ遭遇したことがない