戦々
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戦々
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本と犬とパンと珈琲とF1が大好きです
最近読んだ本
日々の泡/ボリス・ヴィアン(曾根元吉 訳)

若き恋人たちの幸福と悲愴溢れる唯一無二の幻想小説

山口小夜子さんが好きな本に挙げていて気になった一冊
愛の形を具現化したらきっとこんな世界
前半はとてもポップでキュート、中盤は浮かれつつも現実が顔をのぞかせ、そして後半、不幸がふたりを襲いまさかの結末を迎える
コミカルさと文学然とした夢幻が混ざりあうまさに泡のような日々に、しれっと残酷さが注がれ暗転してから夢中で読み終えてしまった
希望に満ちた無敵の明るさからの強烈なビンタ、びっくりだよ

#読書メモ
November 16, 2025 at 9:52 AM
雨みたいな勢いで雪降ってる
根雪になりそうだな
November 11, 2025 at 9:54 AM
最近読んだ本
幽霊の脳科学/古谷博和

※本書は幽霊を科学的に解明して駆逐してしまうことが目的ではありません

丸善公式さんが紹介していて面白そうだったので
脳神経科医の視点から、実在するかのような幻=幽霊を見ることは誰しも余裕であるぜという解説本
今野圓輔が「日本怪談集」で怪談を蒐集した際に感じた共通点の指摘がすでに鋭い
特に幽霊を見る人は何度でも見る、という点について所謂「親も自分も霊感がある」ことが脳の機能と関連する遺伝と考えれば、腑に落ちる
現代では大多数ができることをできない人は病気と定義されるけど、もっとうんと遡ればできないことが普通だったんだよ、という話も良かった

#読書メモ
November 10, 2025 at 11:15 AM
最近読んだ本
氷/アンナ・カヴァン(山田和子 訳)

氷がすべてを飲み込もうとする中、愛する少女を追って「私」は暴力と退廃に満ちた世界を渡ってゆく

極力前情報なく読みたかったので序文はすっ飛ばし
物語は「私」とアルビノの少女、権力者・長官の三人の近づいたり遠ざかったりする不思議な関係によって進む
本筋と主人公の妄想に境界がなく、目まぐるしく世界そのものが変身し続けていくような展開が幻想的
こちらの目を回させたまま押し流していく勢いがあって、立ち止まる暇なく自分でも意外なほど早く読了
殺伐として不穏なのに、荒廃していく風景の描写とすべてをあきらめた真っ白な静けさが美しい終末世界

#読書メモ
November 8, 2025 at 11:12 AM
足元びしゃびしゃ
こんな寒い日にぴったりの本を読み終えたので後ほど
November 8, 2025 at 4:04 AM
朝起きたら積もってた
November 7, 2025 at 11:44 PM
気圧なのか何なのか、ちょっと心が落ち着かない、そういう時は百閒先生を読む
ちくま版と岩波版は収録の話が微妙に違うので双方持っている
観念して旺文社版集めようかな
遊就館と件はホラーのアンソロジーにもちょこちょこ入ってるからもう何回読んだだろう
November 2, 2025 at 11:57 AM
今日は大雨
一日書を捨てて町へ出、たらふくお寿司を食べたりスンスンのグッズを買ったりモモチャ買ったり読書のお供買ったり本買ったり結局本です本

本屋で手に入れた今年のポチ袋がこちらです
待ってろよ甥っ子 かわいいおまえにせかいのはんぶんをやろう
November 1, 2025 at 9:34 AM
今月の読書のお供は東京のあかサンド
注文したのを忘れた頃に届いてそして賞味期限がめっちゃ短い
和三盆で後味あっさり、女峰を使ったいちごジャムが濃厚な甘酸っぱさで一度に2枚も食べれば大満足
連休中に本読みながら食べるんだ…へへ…

#読書のお供
October 29, 2025 at 3:53 AM
外は雨
来るはずの荷物を待ちながら一日こたつでのんびり読書
今日が賞味期限のアップルパイ with 珈琲と蕎麦茶と焙じ茶のローテーション
こんな日はとっておきにしておいた小川洋子さんでしょう
あんまり新刊の感想は上げないようにしているけど、相変わらず小川さんの書く一緒にいても寂しいような恋愛模様、好きだなぁ
もう一冊何か読みたいけれど余韻の静けさにどっぷりで今日はおしまい
October 26, 2025 at 6:11 AM
自分にとって積読は残りHPだし
マルメロの木はセーブポイントです
October 25, 2025 at 4:03 AM
今夜も君は美しい

今日のマルメロと一月前のマルメロ
急に寒くなったから腐らないか心配だったけど、いよいよ熟していい香り
October 23, 2025 at 12:08 PM
最近読んだ本
ほとんど記憶のない女/リディア・デイヴィス(岸本佐知子 訳)

これは小説か?思想か?詩か?メモか?
目眩く読書体験ができる不可思議な短編集

「話の終わり」に続いてデイヴィスをもう一冊読了
頭に浮かんだ言葉を残らず書き写したような生々しさがあるのに、主人公の主体性は秘匿されヴェールがかかった不思議な世界観
短編集とはいえ、作品ごとの長さが大幅に異なりその不規則なリズムに目が離せなくなった
鋭い話の次に走り書きの冗談のような話を持ってくる肩透かしに段々、この人真面目な顔で言葉遊びしてる?どこまで本気?なんてニヤニヤしてしまう
これ、原文ってどうなってるんだろう

#読書メモ
October 19, 2025 at 12:58 AM
最近読んだ本
話の終わり/リディア・デイヴィス(岸本佐知子 訳)

義父を介護しながら過去の恋愛を小説に書く「私」とその小説の中で想いに縛られる「私」
終わった恋愛についての終わらない話

思考をそのまま小説に写し取ろうとする「私」による実験的な作品
失敗したこと、すれ違ったこと、狂気に似た執着など、恋愛における恥部が中心に描かれ奇妙な印象を受ける
記憶のピントが合ったり暈けたりする点がとてもリアルでいながら、具体的なことは省いて私的領域に入り込ませない、ただその感情には覚えがある…
痛でも快でもない、表紙のマグリット「恋人たち」に象徴されるようなとても不思議な感触の小説

#読書メモ
October 18, 2025 at 2:14 AM
最近読んだ本
ロッパ食談/古川緑波
喰いたい放題/色川武大

浅草芸人ロッパと彼を見て育った色川氏、異なる世代の食いしん坊が同じ東京で体験したお食事エッセイ
この二人、ともに糖尿病にもかかわらずとにかく食べる
“食べある記”だけでなく、ロッパ食談は食書への書評、色川氏は家での食事も、そして共通して戦前・戦中の食の思い出が語られる
執筆時期はロッパ食談が50年代、喰いたい放題は80年代と30年の開きがあり、なおかつ常に変わり続ける戦後の東京が舞台なので町の移ろいも面白い
華族出身らしくわがままで豪胆な緑波と、食べることの残酷さを忘れない繊細な色川氏ふたりの対比が楽しかった読書

#読書メモ
October 13, 2025 at 10:26 AM
昨日、岸本さん翻訳の本ばっかり買って我ながらこれは推し活やな…と思った
実際面白いものばかり翻訳するのでしょうがなーい ありがたーい
ずっと気になってた中二階が手に入ってホクホクのニッコニコ
October 11, 2025 at 1:14 AM
最近読んだ本
砂漠の教室/藤本和子
まっくら/森崎和江

「砂漠の教室」はブローティガン作品の翻訳で知られる藤本さんがヘブライ語を勉強した際の記録
訳者あとがきではない藤本さんの地の文を初めて読んだ
翻訳時とは印象が180度違い、まっすぐ鋭く乾いた言葉の数々に別人か?と驚く
始めはイスラエルでの生活を淡々と、途中からご自身の体のセンシティブな問題を赤裸々に書いている
何故ユダヤ人の言葉であるヘブライ語を学ぶのか理由を相当のページを割いて説明している通り、この背景にあるものはとても一言で表せない
ただ、こんなにも著者の言いたいことが「伝わった」と感じる本も珍しい

#読書メモ
October 5, 2025 at 8:32 AM
今日は一日病院
移動時間と待ち時間で米澤穂信「儚い羊たちの祝宴」を読了
ずっと読みたかったけどなかなか手が出ていなかった
ちょっと疲れる読書が続いていたのと、ほかの読書家さんも面白いと仰っていたので読むなら今かな、と
最近60~70年代の本をよく読んでいて、現代ものを読んでいるつもりだったけど読みやすさが格段に違う
October 2, 2025 at 10:44 AM
今月最初の読書のお供と今月の積読もとい燃料です
お月見チーズケーキですってよ
小沼丹読みたいと思ってたら九月にまたP+Dブックスから発売になってた!
October 1, 2025 at 10:26 AM
静かな本が読みたい
例えば長谷川四郎とか小沼丹とか
September 27, 2025 at 1:39 AM
(静かに死を覚悟)
September 24, 2025 at 11:57 PM
秋だわぁ
September 23, 2025 at 3:05 AM
最近読んだ本
百年の散歩/多和田葉子
ある晴れたXデイに/マリー・ルイーゼ・カシュニッツ(酒寄進一 訳)

多和田ワールド全開の言葉遊びから始まる「百年の散歩」
“あの人”に会うために、会いたくて、想いながらひとり歩くドイツの道
「町は変な人たちでいっぱいだ。指揮者がいない。総譜はあるのか。」(本文より)
歴史と妄想の間にぐるぐる揺られ巻き込まれ、その出口で主人公の本音に突き当たる瞬間がたまらない
自分を煙に巻くようでいて答えに気づいてしまう、恋心と歩く街

#読書メモ
September 22, 2025 at 11:53 PM
三島由紀夫「仮面の告白」
吉行淳之介「焔の中」

どちらも半自伝的小説、性を通じた自己紹介といったところ
すーごい好きな二冊
今の時代を生きていても、どちらもやっぱり愛されたんじゃないかと思う
September 22, 2025 at 12:27 PM
雨の日ほど活発なもんで
今日は何かと話題のヒグマ、の剥製を見てきた

成獣になる前の若い個体らしく、けっこう小さくて顔が細い
あらかわいい…と思ったけど前足見たらその感想は吹っ飛んだ
September 13, 2025 at 11:31 AM