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昨日は、雨のため神保町ブックフェスティバルは中止だったが:
①東京古書会館での稀覯書展と展示即売会に行き、福沢諭吉『増訂華英通語』1860年初版上下本の復刻版を入手。②国立公文書館での「世界へのまなざし:江戸時代の海外知識」展で新井白石『西洋紀聞』自筆稿ほかを嘆賞。さらに③東京国立近代美術館「コレクションを中心とした特集 記録をひらく 記憶をつむぐ」で、丁寧な解説と優れた構成による広義の戦争画・メディア展を見た。充実した疲労感と共に友人と本郷での酒食を満喫。
October 26, 2025 at 2:37 AM
この4月に私の出版編集の歩みの一端についての記録を『日本政治学出版の舞台裏ーー編集者竹中英俊の闘い』として公刊しました。その延長線で、11/3日のオンライン「共途フォーラム」において、シリーズ『公共哲学』全20巻(2001-06)の出版に関わる「闘創」について話しをします。ちょうど25年前の10月は、この第1巻と第2巻の原稿整理をしている最中でした。
October 23, 2025 at 12:28 PM
辻堂駅西口改札口から眺めた初冠雪の富士山です。平年の10月2日より21日遅いとのことです。
October 23, 2025 at 9:04 AM
須田茂『近現代アイヌ文学史論:アイヌ民族による日本語文学の軌跡〈近代編〉』(寿郎社、2018)を読書中。『同〈現代編〉』(2025)の前史に当たる。「日本人ではなく日本語人に向けて出版する」ことをモットーとしてきた私にとって、須田のこの2冊の著作は、大いなる衝撃であるとともに、大いなる援軍である。
October 17, 2025 at 11:34 AM
今日は10月第二日曜日で、茅ヶ崎中海岸の八大龍王神の例大祭。今年も威勢のいい掛け声とともに神輿が我が家の前を渡御して行きました。
October 12, 2025 at 12:09 PM
9/28日、小樽市奥沢の道路端に咲いていたクロッカス。
October 10, 2025 at 2:47 PM
資料整理をしていたら、京都の神護寺の案内書が見つかった。手書きメモによると、2000年5月1日に訪ねている。案内書は500円、入山料は400円。この日はちょうど虫干しによる一般公開の初日にあたり、わたしは京都駅からバスで向かったのであった。新緑に囲まれた古刹の階段を登り、創建者とされる和気清麻呂の霊廟を過ぎて、会場で伝源頼朝画像、伝平重盛画像を、ガラスケース越しではなく直に見ることができたのは鮮明に覚えている。
神護寺の後に高山寺に詣り、(松下圭一先生ご夫妻の紹介により)山主の小川千恵さんにお会いしてお話しを伺ったことも懐かしい。25年前のこと。
October 10, 2025 at 12:55 PM
9月に続いて、今日も日本民芸館の棟方志功展へ。前回は通り一遍に見ただけの「東北経鬼門譜(とうほくきょうきもんふ)」の板画に注目した。これは、飢餓や貧困に襲われた東北地方への祈りを込めた1937年の作品。「東北経」の「経」は仏典からの発想で「祈り」の意味があるという。この東北経鬼門譜は120点の作品から成り、展示されていたのはその一部であるが、10mに及ぶ大作も展示されていて、その躍動する生命力と凶々しさとに圧倒される思いがした。
October 9, 2025 at 2:31 PM
野沢啓「書くことの唯物論的認識:メショニック詩学の投げかけるもの」(『未来』no. 621,2025秋)を読む。野沢は、詩作において、意識が言語に先行するのではなく、言語が意識に先行する言語意識論を展開する。この文章の末尾の一文に共感した。これは詩作についてのみならず、ある種の言語表現についても当てはまると思う。
《詩が詩であるためにはこうした、事前には何をどう書くことになるのかわからないが、それでも何かどうしても書いておきたい衝動があって成立するものであって、それは書かれたあとにのみ書き手にもその内容が知られるという厄介かつ快楽的なシロモノなのである。》
October 8, 2025 at 1:59 PM
「札幌ほんぽんぼん」でのトーク(@アダノンキ)収録後、地下鉄と徒歩でJR札幌駅北口の串鳥へ(9/27日17:15分)。2年半ほど前にお会いした詩人の高橋秀明さんが北海道横超会の方々と懇親している場に加えてもらう。同会は、吉本隆明の命日(2012/3/16)にあわせて、追悼イベント・研究会を開催している。その逝去については、中国の大学出版社との協議のために出かけていた北京で知った。もう14年以上も経つ。
October 5, 2025 at 5:33 AM
羽田空港から新千歳空港に向かう機上から見えた、下北半島の北東端にある尻屋岬(9/27日)。「しりや」はアイヌ語の「絶壁のある港」の意味だという。石灰岩からなる高さ約20メートルの海食台を指すのだろうか。台地にある、芝生や松林で覆われたでは牛や馬が放牧され、その馬は寒立馬 (かんだちめ) と呼ばれている。30年前の1995年にはは9頭まで激減したが、その後の保護政策により40頭ほどに回復したという。
October 5, 2025 at 3:36 AM
ただいま19:30 新千歳空港ラウンジ。7泊8日の小樽・札幌の旅の最終日。北海道立文学館での展示『長谷川四郎とそのきょうだい』のカタログを開いている。冒頭の池澤夏樹「世界の野原をわたる風」、工藤正廣「長谷川四郎さんに捧げる歌」、平良一良「長谷川四郎さんをめぐって」は、三者三様の文体でもって対象の世界をそれぞれに描く、読ませる文章である。
October 4, 2025 at 10:34 AM
須田茂『近現代アイヌ文学史論: 現代編』(寿郎社)の第1章「戦後のアイヌ文学の幕開け⸺言論活動の復活」を読む。
一節「高橋真と『アイヌ新聞』の挑戦」、二節「『北の光』と新生北海道アイヌ協会」、三節「進駐軍とアイヌ民族の言論活動」で構成されている。
戦後現代のアイヌ文学と言論活動のスタートを切った高橋真と、北海道アイヌ協会の言論活動とを扱い、さらにGHQとの関連での「幻のアイヌ独立論」についても論究していて、とても刺激的である。著者の博捜にも感心する。
October 2, 2025 at 11:38 PM
昨日夕方は札幌駅北口の出版社 寿郎社に、須田茂『近現代アイヌ文学史論: 現代編』を購入するためにアポなし訪問。土肥寿郎さんと歓談もできた。『日本政治学出版の舞台裏』について「近来になく面白く読んだ」と言われ、嬉しい。かつて土肥さんが晩声社に務めていた時に、『舞台裏』に鼎談者として登場する石井彰さんの興した国際書院の初期の本3冊(武者小路公秀はじめ)を作る手伝いをしたということもお聞きした。これはビックリ
October 2, 2025 at 1:16 PM
昨夕は『暗夜の礫をかみ砕く 生誕100年・上西晴治『十勝平野』を読む』を制作した方と札幌駅北口の焼き鳥屋で会食。『社会文学』最新号(62号)に、神村和美が「物語・戦争・身体: 上西晴治『十勝平野』におけるエスニック・アイデンティティをめぐって」と題する本格的な論考を載せているという。また新刊の須田茂『近現代アイヌ文学史論: 現代編』(寿郎社)は、一節を上西晴治に当てているという。生誕100年を契機として上西晴治と『十勝平野』に関心が寄せられることを期待する。
October 1, 2025 at 2:23 PM
昨夕は、札幌市の南2条西八丁目の「たかさごや」で友人と飲み会。出版社編集者、ブックデザイナー、ノンフィクション作家の面々。種類豊富な手作りの品々と、ビールと日本酒とで、美味しい時間を堪能させていただきました。
ところで、この店の道路向かいは、演劇作家の久保栄(1900-58)の生誕地だった。栄の父は札幌市商工会議所会頭。実業家であった祖父・父は、正月の年頭の事業方針挨拶と宴会をこの地にあった広壮な屋敷で行ったというが、もちろん今はその片鱗もない。
September 30, 2025 at 2:38 PM
長月晦日の札幌は、13度〜22度、爽晴。10時頃の北大構内。年齢も国籍も性も異なる多数のツーリストが闊歩する姿が見えるのは、とても良いですね。
September 30, 2025 at 2:03 PM
今朝8:20分、小樽市の奥沢墓地にある小林家の墓に参りました。
 前日は、この奥沢墓地まで歩いて30分の距離にある松ケ枝の宿に泊まりました。今朝7時半に宿を出て、歩いて奥沢墓地に向かいました。
 旧天神小学校の横から墓地に入り、およその場所の検討をつけて歩きましたが、何の標識もなく、ほとんど諦めかけました。急な坂を登ったところに少しだけ平らなところがあり、そこで一休みしていましたら、山側20メートルほど先に「小林家之墓」が見える! それも、写真で見ていた書体だ‼︎ これだと思ってそばに行きましたら、全くその通り‼️
 多喜二が1930年に父親のために建立した墓に、その遺骨は埋葬されたわけです。
September 30, 2025 at 1:38 AM
今朝の北海道新聞の「読書の秋 くらしの良書」欄で、道立文学館副館長の苫名直子さんが伊藤整の『日本文壇史』を薦める快挙! 全18巻。秋から冬にかけての夜長にふさわしいお薦め。同館展示中の「長谷川四郎とそのきょうだい」の案内も。
September 30, 2025 at 12:20 AM
午前、小樽文学館で開催中の「自転車ぎこぎこ、人生の道のり 伊藤礼追悼展」へ。礼は偉大な文学者である伊藤整の次男として整についての著作や日記の編集をしたことで知っていた。この展示は、それも含めて、ユーモアと哲学にあふれた90年の生涯を送った全貌に迫るもの。なかなか楽しい。
September 28, 2025 at 1:42 PM
ただいま羽田空港ラウンジ。札幌に向かう旅のお供は都築勉『政治学の運命:高畠通敏・佐々木毅・三谷太一郎の政治学』(吉田書店)。再読。「第二章 佐々木毅と政治学の運命」が気になって。
September 26, 2025 at 10:42 PM
日本近代文学館「滅亡を体験する—戦渦と文学」を友人達と見学した後、館内にあるカフェのBUNDANで昼食をとった。写真撮影禁止なので紹介できないが、店の壁の本棚には、天井まで届く2万冊ほどの本が並んでいるのが壮観。照明が暗いこともある、手にとって読めそうにもないのが残念。
メニューは文学者ゆかりのものが沢山あり、私は林芙美子ゆかりの「牛めし」を注文した。コーヒーとセットで1900円。『放浪記』とは違う生活だなぁと思いながら美味しくいただきました。
September 23, 2025 at 12:18 PM
秋分の日、友人たちとともに日本近代文学館「滅亡を体験する—戦渦と文学」へ。わたしが一番に目に止めたのは、太宰治の『御伽草子』「瘤取り」。1945年8月15日以前の生原稿、同年10月に筑摩書房から出版された初版、翌46年2月の増刷版の3種が展示されている。太宰治の原稿での「アメリカ鬼」「イギリス鬼」という表現が、筑摩書房の初版では伏字に、増刷版では別表現にかえられているという。おそらく、この変遷は、日本の検閲方針からGHQの検閲方針の変更を示しているように思われる。果たしていかん。
September 23, 2025 at 11:59 AM
1789年のクナシリ・メナシの戦いにおいて松前藩によって処刑されたアイヌ37人を供養する祭りについての記事(2025/09/22朝日新聞北海道版)。
上西晴治『十勝平野』では、第一部の主人公であるオコシップの曽祖父で、クナシリのトマリコタンの首長であったマメキリが、この反乱の首謀者として松前藩によって斬首され、首は松前に持っていかれ、胴体はノッマカップに葬られたとある。さらに、オコシップの父レウカは幕府によって十勝のトカプチからクナシリに連行・強制労働され、逃亡過程で瀕死の深傷を負い、その願いによりマメキリが眠るノッマカップに埋められたとある。
September 22, 2025 at 11:06 PM
イオンシネマ茅ヶ崎で大友啓史監督の映画 『宝島』を見る。原作は真藤順丈による同名小説で、返還に至る沖縄戦史を、コザ暴動を頂点として描いた優れたエンターテイメントであった。映画は191分。原作とは異なる展開だが、妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太などの好演も含めて力作である。
 ただ、1970年のコザ暴動において、反戦のヘルメットをかぶった活動家、また全軍労のヘルメットをかぶった全軍労の労働者が登場していたが、状況からしてあり得ないと思ったが、どうなのだろう。
September 22, 2025 at 2:58 PM