ただ、ひとつ釘をさしておくと、本件において伊藤さん擁護(という言い方もしっくりしないが)してるアカウントでもトランスヘイターがけっこういますから。拡散は慎重に。

ほとんど、被災者や被害者に100%の清廉潔白を要求するような(性暴力被害者の服装にケチをつけるような)狭量さを、言葉どおりの「正義(感)の暴走」、強烈な攻撃性を感じます。

いくつかの瑕疵があったとしても制作サイド(伊藤さん)は対応も説明もしてるし、ここまで「悪者を糾弾」するかのような勢いになってる状態は、ちょっと異常と思わざるを得ない。異常なんて言葉なんて、めったに使わないけど

この件あまり追っかけてなかったので、今回ほとんど初めていくつかの記事を詳細に読んだのだが、読めば読むほど「なんだかおかしくない？」という印象が強い。「なぜここまで伊藤さんが非難されているのか」、全くわからないんですよ。流し読みしてるときと全然印象が違う。

あと、元弁護人であった弁護士のパターナリズムが、あまりにもひどい。あの裁判で代理人弁護士をつとめたからといって、あなたが伊藤さんにそこまで介入できると考えるのはなぜだ？と問いたいし、ほとんど家父長的でまったく賛同できない。

こうなるとちょっとキツイですね。買春処罰法に突き進むのは、是非はともかく、お立場を踏まえれば一応理解はするのだけど、今回のこれはなあ。なんでこうなった？と思ってしまうよ

伊藤さんの映画が被害者的であるとかジャーナリスト的であるとか、そんなラベルを云々する必要はまったくないと思うし、個人的すぎて公共性がないとかに至ってはいったい何を言っているんだというしかない。個人的なことは政治的なことである、という言葉を思い出すべき。

フェミニスト自称の人たちが多くトランス差別に傾倒していく様も大概だが、あわせて今回のBBD批判にかこつけて伊藤さん叩きしている人たちも、ほとんど同類ではないかと言いたい。何度もいうけど、映画の批判はすればいいんですよ。批判よりただの攻撃になってる人が多すぎるんだよ

見たところ、ふだん「フェミニストとして」発言することの多い人たちが何人も、先頭切って伊藤さん叩きに勤しんでいるのがほんとうに腹立たしい。あなたたちのその言動は、まさしくストレートに「家父長的」です。

元代理人弁護士とか、その尻馬にのってSNSで伊藤さん攻撃に余念のない弁護士とか（見たところ主にいつものアンフェ諸氏）、ちょっとなんなのかと思う。

映画の批判をするなとは言わないが、映画の存在じたいを全否定する勢いの人たちとか、伊藤さんを悪の権化のように罵る人たちとか、ちょっと目も当てられないですよ。方向性が違うだけで、性暴力被害者を追い詰める社会と完全に同化してると思います。

被害者が自分の思い通りの言動をするお人形であってくれないために癇癪を起している人たち、というふうにしか見えない。目を覚ませと言いたい。

少なくとも、多くの人がこれを見ることをやめさせたいと考える批判者がいるのであれば(なんなんだよそれ)、見に行くことそのものが意思表示で抵抗になるとも言えると思う。デモやスタンディングみたいなものですよ。行ける人は、ぜひ行きましょう（もちろん、無理な人は無理することない）。

フェミニストにも権威主義の人はいて、有名なフェミニストが伊藤詩織に対してまあすごい批判の仕方をしていたら（例：裁判で伊藤詩織の性被害を主張するには致命的に不利な証拠が提出された、それはアフターピルを処方された際のカルテに記載された行為があった時間！伊藤詩織が証言した時間とぜんぜん違う！とか書くライター）、世の中に対して問題意識はもってるけれど自分であんまり本は読まないし考えない、ただ自分にとって摩擦が少ない主張をする人がたまたまフェミニストだっただけという人たちは、それに倣っちゃうんだね〜ということが今回のことでよくわかってしまい、非常にイヤ