らっぱ亭
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らっぱ亭
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Japanese Laffertian
宮澤伊織『ときときチャンネル』「宇宙飲んでみた 」に続く第二弾「ない天気作ってみた 」が出た。SFには、酒場やクラブで奇想天外なサイエンスほら話を語るシリーズものの系譜があり、代表的なものはクラークの「白鹿亭綺譚」。これを現代に甦らせるにはどのような「場」が考えられるのか? それはネットによる「配信」であり、語り手と、聞き手の相槌という双方向性の関係は、配信者と、視聴者のリプライにそっくり置き換えられる。という訳で、『ときときチャンネル』シリーズは伝統的SFほら話語りものの正統な系譜に連なる新世代のサイエンス奇譚として超オススメなのだ。しかも百合w
November 3, 2025 at 8:30 AM
東京創元社様から宮澤伊織『ときときチャンネル ない天気作ってみた』をご恵贈いただきました。ありがとうございます。『ときときチャンネル 宇宙飲んでみた』に続く、マッドサイエンティスト配信百合もの傑作SF。前作は『SFが読みたい!』国内3位と大好評だったが、お待ちかねの第二弾だ!
October 29, 2025 at 8:14 AM
山形浩生さんが『アポカリプスいろいろ』あとがきで紹介されている『緑の木の中で』は、Ktistec Pressから刊行予定 (原稿が存在する4部作をまとめたもの)なのだが、なかなか出ないなあ。

編集のKevin Cheekインタビューはこちら。
middletownpubliclib.org/wp-content/u...
October 28, 2025 at 12:10 PM
本が届いた。今日はいい日だ。
October 21, 2025 at 12:03 PM
今、ちょうど録画を視ていたところです。私もとり・みきのマンガ版を紹介したかったので、H masaさんに感謝w 実はマンガ版を先に読んでいたのですが、原作を読んでほぼ忠実にマンガ化されていたことに驚愕しました。ストーリーだけじゃなく、読み終えた時の感想もほぼ一致。バラードはあまり得意じゃないのですが、この作品はなぜか好きなんですよね。
September 28, 2025 at 1:49 PM
ラファティが届いた。今日はいい日だ。
September 3, 2025 at 7:10 AM
『溺れる少女』刊行が待たれるケイトリン・R・キアナンは短篇の名手でもあり、ホラー・幻想小説からSF、アメコミ原作と幅広い多作家である。短篇集『ブラッドベリ日和』はキアナンのSF作品に焦点をあてて編纂された800ページの作品集。古生物学者の顔も持つ作者の面目躍如たるブラッドベリ・オマージュ「少年の冒険物語を生きる」(限定版付録)や、SFマガジン掲載作「縫い針の道」、スチームパンクの記念碑的作品「蒸気の踊り子」、オブセッションSFの傑作「オニオン」など。キアナンを女性SF短篇集の叢書で出すなら、この一冊ですよ。出してー
August 30, 2025 at 2:24 PM
リサ・タトル『My Death』
夫を亡くした初老の語り手が、再起のためある女性作家の伝記を書こうと、インタビューに訪れる。しかし作家は、語り手しか知らないことを話し出す。作家が描いた島とヌードが重なるだまし絵「私の死」のごとく、語り手の世界はゆらぎ、反転し、そして…。傑作。

リサ・タトルを読み慣れた読者には、この作家らしさに溢れた作品だが、それでも「おおっ」と唸ることは間違いない。知らずに読んだらぶっとびそう。
August 27, 2025 at 5:54 AM
SFの有名なタイトルをAIに描いて貰った。なんかそれらしいのから、そのまんまやろってやつも。
August 24, 2025 at 1:33 PM
ぐーぐるAIでどろぼう熊の惑星を描いて貰ったらなんかホーカ族味が。
August 24, 2025 at 1:30 PM
ちなみにジーン・ウルフ「Houston, 1943」さらっと記されたナチス・ドイツについての記述から歴史改変SFの可能性が示唆されるとは。まるでチェンソーマンだなあ。
August 3, 2025 at 3:49 AM
ジーン・ウルフ「Houston, 1943」茹だるような熱気とブードゥーの黒魔術に彩られた少年の終わりなき悪夢を描いた本作は、ウルフの少年時代の思い出を色濃く反映したマジック・リアリズムの系譜に連なる傑作。『Tropical Chills』初出。
August 3, 2025 at 3:47 AM
シナバーもろとも(←違う)
August 1, 2025 at 10:48 AM
祝!訳了ということで、長めの作品紹介を。
ケイトリン・R・キアナン『溺れる少女(The Drowning Girl)』はティプトリー賞とブラム・ストカー賞のダブル・クラウンに輝き、その他ローカス賞、ネビュラ賞、シャーリー・ジャクスン賞、世界幻想文学大賞など6賞にノミネートされた作品。
July 28, 2025 at 1:28 PM
日本では井上央訳で『悪魔は死んだ』(サンリオ, 86)が出て、Archipelagoは冒頭を山形浩生さんが訳されていたが、最近のツイートで翻訳再開したようだ。More than...は以前に井上さんがいずれ翻訳したいと言われてたが、どうなったのかしら。
May 31, 2025 at 4:26 PM
ラファティ『悪魔は死んだ』三部作は出版時期も出版社もバラバラで、Archipelago(Manuscript Press, 79)、The Devil Is Dead(Avon, 71)、More than Melchisedech(U.M. press, 92, Tales of Chicago, Tales of Midnight, Argoの三分冊)
More than...は2008にLuluからオンデマンド版が出たがすぐに販売終了となった。
May 31, 2025 at 4:24 PM
1988年、Morriganより刊行、初版1010部(通常版750、限定版250、革装10)限定版には短編 The Story of Little Briar-Rose, A Scholarly Studyとジーン・ウルフによる後書き(Scribbling Giant)を含み、通しナンバーとサイン(ラファティ&ジーン・ウルフ)付き。
通常版に後からサインをいれた可能性もありますが、限定版ならけっこうレアで、ラファティとウルフのサイン入りに飛びつくかたもおいでそうですね。
May 31, 2025 at 2:05 PM
これはラファティ『蛇の卵』原書のサイン。
May 31, 2025 at 12:55 PM
この症例、大きな異常はないだろうと主治医も技師も判断したのだが、翌日に放射線科の診断専門医がみて、慌てて主治医に連絡した次第。医学的知識はあってもふだん画像を見慣れていない医師、日常的にCTを撮像していても診断や治療に携わらない技師には、いささか難しい症例ではないだろうか。
May 19, 2025 at 2:30 PM
ラジエーションハウス最新刊ではやはりSTAT画像報告の話題が。緊急CTなどで重要な所見を放射線技師が報告するってことだけど、難しいよなあ。画像診断は単なる絵合わせではなくて体系的な医学知識を背景に行うものであり、そのような教育を受けていない技師に診断を担わせるのはキツいだろう。あくませも「画像報告」であり、「画像診断」ではないというのも詭弁じゃないかな。少なくとも見落としがあったら責任免除とはならないと思うのだが。
例えば、この症例をみてどう判断するか。夜中に緊急で撮影したCT。50歳代の男性で、右眼瞼腫脹と顔面の痛み、頭痛あり。
May 19, 2025 at 6:24 AM
その昔、Techiiというテクノポップ雑誌があって、69コンピレーションズという69秒の楽曲のデモテープをゲスト審査員が選んでソノシートにするという企画があった。私もよく応募していて、立花ハジメが審査員の時に「およぐひと」という曲が載ったのだが、Youtubeで発見。久しぶりに聴いたぞw 元は教科書に載っていた萩原朔太郎「およぐひと」に曲をつけてバンドでやっていたのだが、応募にあたってオリジナルの歌詞に差し替えたのだ。
www.youtube.com/watch?v=N5QO...
May 3, 2025 at 5:46 AM
「アイスクリーム帝国」のラストで、語り手自身が共感覚が生み出したイマジナリーな存在であったことを自覚するという解釈では、存在しないはずの共感覚の治療薬が説明つかないんだよなあ。むしろリアルがヴァーチャルに逆転して世界ごと変容してしまうディック的なオチなのかも。うーん。

ちなみに「アイスクリーム帝国」に登場する謎本『遠心人力車ダンサー』はこれだ!
April 5, 2025 at 9:34 AM
本日の発掘。『画像診断』より巻頭エッセイ「翻訳と画像診断」(顔写真とかは一応差し替えでw)
たぶん医学雑誌でラファティが登場するのはこれだけw
March 13, 2025 at 1:00 AM
らっぱ亭みんぱくもよろしくw
March 4, 2025 at 1:21 PM
Centipede PressのNewsletterで『The Man Who Lost His Magic』探索中とあったが、入手できたのね。『The Elliptical Grave』の限定版にのみ収録されていて、『Strange Plasma』8号に再録という、最入手困難作の一篇なのだが、全集作ってる版元が入手困難とは。
February 1, 2025 at 1:43 AM