ウクライナ軍が実戦投入をはじめた国産巡航ミサイル「フラミンゴ」。トマホークの倍の炸薬量を持ち3000㎞を飛翔する性能を持つ一方で、めちゃくちゃに安く、ほどほどに目標に到達し、それなりに命中する程度の精度しかない。あれこれを極端に割り切った戦時下にしか存在を許されないであろうアイテム。

片道3.5時間飛べばいいので搭載するエンジンは設計や素材を大幅に簡素化し寿命10時間を前提に設計されてるとのこと。どこかで聞いたような片道仕様の寿命十時間のジェットエンジンって響きになんか胸の内がざわざわする

Xで賑わっている教養の話とは違うかもしれないけれど、漫画家さんが取材で研究者さんにお話をうかがう時に、漫画家さんの謙虚のあらわれなのか自虐ギャグなのか読者さん目線への過剰な同調なのか、

研究者さんのご説明に「？？？？？」みたいな反応をする実録おまけ漫画を古き慣習的に描きがち、あれは、あれは、個人的にはなんかこう、よくないよー違うよーと思っていて…！

研究者さんはおそらくは一生懸命に説明してくださるだろうからこちらも精一杯に理解しようとするべきだし、分からないことはこちらも理解できるまできちんと質問するのがスジだし、

そういう分かろうとする姿勢を読者さんには見せるべきだとも思う…

研究者さんの貴重なお時間をいただいているのだから、精一杯に理解しようとするべきだし、その姿勢を実録マンガには描いていただきたいと、本当につねづね思う…

わかっているよ　あほっぽいほうが可愛いと思われる世の中だし自虐はウケルかもしれないよ　「漫画家さんもわかんないんだねー」って読者さんには安心材料になるかもしれないよ　でも個人的にはやっぱり、違うと思うのよ

いや　宇宙工学の取材させていただいた時はさすがに、さすがにこれは数学や物理学がめちゃくちゃイカツイなって個人的には思ったけれど、

ひいひい言いながら夜な夜な分厚いパワポ資料を読んだよ、理解しようとまっすぐに頑張ったよ…

そういえば「きみを死なせないための物語」連載の初期に、ひいひい言いながらいただいたSF漫画のトリックに必要な工学的な試算のパワポ資料のイカツイ表データや数式を読んでいたら、

うん？なんか変だなここ理解できないな、と思うところがあって、理数系の夫さんを捕まえて確認してもらって、なんかここ、理屈が変だよねー納得できないなーと話し合って、取材先様に確認したら、パワポ資料の図表データの単位とかがちょこちょこ間違ってた部分があったいうことがあったよ　細かいことは忘れちゃったけれど

必死に真剣に読もうとすれば専門外でもそれくらいは分かるようになるんだなってその時に思ったよ

本気でイカツかったけれど…

あの時は取材先様の宇宙工学の大学教授の先生が本当にほっこり系のあたたかなお人柄の方で、

無知蒙昧の者に教えることに喜びを見出してくださる方でもあったから、「漫画家さんは本当に、理数系であるなしとか学歴とかは本当に関係なく、説明したらしっかり分かってくださるから嬉しいです」と、褒めて育てよう精神のもとに誉めてくださったことが何度かあったけれど、（心が折れそうになると褒められたかもしれない）

漫画家はそういう姿勢を実録マンガで読者さんには見せてもよいのではないのだろうか……「？？？？？」ではなくて…… 年少の読者さんに将来そういうくせがついてしまってもこまらせてしまう訳だし……

こちらがblueskyですか。皆様よろしくです。
猫成分を増やさねば…