他者と出会い、悩み、迷いながら生き方を選択していく「ゆっくりした教育実践」を紡いでいきたい。
第一に、「コンピテンシー・ベース」が言われる現在の指導と評価のあり方を踏まえ、定期考査内で「性的同意」などの身近で重要でセンシティブな話題を取り上げる意味を考えます。
第二に、考査の出題での点数と、質問紙調査による回答から、性的同意という話題の受け止めが男女で異なっていた可能性を検討します。
第一に、「コンピテンシー・ベース」が言われる現在の指導と評価のあり方を踏まえ、定期考査内で「性的同意」などの身近で重要でセンシティブな話題を取り上げる意味を考えます。
第二に、考査の出題での点数と、質問紙調査による回答から、性的同意という話題の受け止めが男女で異なっていた可能性を検討します。
自身の執筆部分だと、雑誌特集時のものに加えて、「マジョリティがマイノリティを“自由に”傷つける」という現実を踏まえて、学校空間をめぐる自由について考えを進めました。
教育関係者をはじめ、この社会をより良くしたいと思うすべての人に届いてほしい本です。ぜひお手に取りください!
www.junposha.com/smp/book/b66...
自身の執筆部分だと、雑誌特集時のものに加えて、「マジョリティがマイノリティを“自由に”傷つける」という現実を踏まえて、学校空間をめぐる自由について考えを進めました。
教育関係者をはじめ、この社会をより良くしたいと思うすべての人に届いてほしい本です。ぜひお手に取りください!
www.junposha.com/smp/book/b66...
教育科学研究会で進めてきた研究者・実践家による「男性性」への問題提起の成果です。私も寄稿しています。
『学校の「男性性」を問う:教室の「あたりまえ」をほぐす理論と実践』旬報社
学校は男女平等に見えて、実際には男性を標準とし、「良いこと、目指すべきこと」とされる基準の多くが「男性性」と結びついている。しかし教師はそれを意識することなく、当たり前に受け入れていないだろうか。学校で日々行っていることの多くが日本のジェンダー不平等の大きな原因なのかもしれない。学校の日常をジェンダーの視点から問い直す。
www.junposha.com/smp/book/b66...
教育科学研究会で進めてきた研究者・実践家による「男性性」への問題提起の成果です。私も寄稿しています。
『学校の「男性性」を問う:教室の「あたりまえ」をほぐす理論と実践』旬報社
学校は男女平等に見えて、実際には男性を標準とし、「良いこと、目指すべきこと」とされる基準の多くが「男性性」と結びついている。しかし教師はそれを意識することなく、当たり前に受け入れていないだろうか。学校で日々行っていることの多くが日本のジェンダー不平等の大きな原因なのかもしれない。学校の日常をジェンダーの視点から問い直す。
www.junposha.com/smp/book/b66...
www.sanseido-publ.co.jp/np/detail/22...
www.sanseido-publ.co.jp/np/detail/22...
生徒の反応も含めて、はじめて詳細に「実践録」として記しました。『教育』誌「トラブルとしての異性装」のような、教員としての自己の確立過程やマジョリティ社会(おとな)へのインパクトについての言及はやや後景化していますが、かえって生徒の姿が見えるものとなりました。
わたし以外にも、合計8本の実践録と3本の実践検討論文が並びます。生活指導から民主主義を考えるために、ぜひご覧下さい。
生徒の反応も含めて、はじめて詳細に「実践録」として記しました。『教育』誌「トラブルとしての異性装」のような、教員としての自己の確立過程やマジョリティ社会(おとな)へのインパクトについての言及はやや後景化していますが、かえって生徒の姿が見えるものとなりました。
わたし以外にも、合計8本の実践録と3本の実践検討論文が並びます。生活指導から民主主義を考えるために、ぜひご覧下さい。
本号で私は、先月号の特集「性(SOGI)の多様性と教育」を批評する「私たちは社会を作り直せるか」を寄稿しています。願わくば先月号と合わせて読んでもらいたいところdwすが、マジョリティこそが問われるべきであるという提起を引き受けた批評です。書き出しは「「普通」ということは、問われることが少ないため、問うだけでざわつく」。この問題こそが最近のわたしが取り組んでいる問題であると、再確認できました。
本号で私は、先月号の特集「性(SOGI)の多様性と教育」を批評する「私たちは社会を作り直せるか」を寄稿しています。願わくば先月号と合わせて読んでもらいたいところdwすが、マジョリティこそが問われるべきであるという提起を引き受けた批評です。書き出しは「「普通」ということは、問われることが少ないため、問うだけでざわつく」。この問題こそが最近のわたしが取り組んでいる問題であると、再確認できました。
文庫新書部門から、戸谷洋志『生きることは頼ること:「自己責任」から「弱い責任」へ』講談社現代新書。跋扈する自己責任論に哲学で向き合い、人々が頼り合いながら生きていく「弱い責任」に基づく社会を構想する一冊。
単行本部門からは、朝日新聞取材班『ルポ子どもへの性暴力』朝日新聞出版。長期連載企画の書籍化。非常に読むのがつらい本だが特に「第9章 加害を考える」は必読と思う。
学習参考書部門から、小池陽慈編著『“頻出テーマで鍛える”現代文』教学社赤本プラス。優れた評論の引用と丁寧な解説が光る大学入試の現代文参考書。受験生だけでなく大人も読みたい。
文庫新書部門から、戸谷洋志『生きることは頼ること:「自己責任」から「弱い責任」へ』講談社現代新書。跋扈する自己責任論に哲学で向き合い、人々が頼り合いながら生きていく「弱い責任」に基づく社会を構想する一冊。
単行本部門からは、朝日新聞取材班『ルポ子どもへの性暴力』朝日新聞出版。長期連載企画の書籍化。非常に読むのがつらい本だが特に「第9章 加害を考える」は必読と思う。
学習参考書部門から、小池陽慈編著『“頻出テーマで鍛える”現代文』教学社赤本プラス。優れた評論の引用と丁寧な解説が光る大学入試の現代文参考書。受験生だけでなく大人も読みたい。
なお、私は、書評の欄に、虎岩朋加『教室から編みだすフェミニズム:フェミニスト・ペダゴジーの実践』への書評を「いま必要なのはフェミニズム」という題で書いてます。
虎岩さんの『教室から編みだすフェミニズム』は、「フェミニスト・ペダゴジー」という思想と実践を紹介する1冊ですが、虎岩以前、虎岩以後に分けられると言ってもいいほど教育実践への省察、反省への示唆に富む著作です。わたしとっては「もう読む前のあの頃の無邪気さには戻れない」と思える、重要な1冊です。
なお、私は、書評の欄に、虎岩朋加『教室から編みだすフェミニズム:フェミニスト・ペダゴジーの実践』への書評を「いま必要なのはフェミニズム」という題で書いてます。
虎岩さんの『教室から編みだすフェミニズム』は、「フェミニスト・ペダゴジー」という思想と実践を紹介する1冊ですが、虎岩以前、虎岩以後に分けられると言ってもいいほど教育実践への省察、反省への示唆に富む著作です。わたしとっては「もう読む前のあの頃の無邪気さには戻れない」と思える、重要な1冊です。
peatix.com/event/4188832
peatix.com/event/4188832
私の実践は公立高校での事例ですが、本特集では、小学校の事例、私立男子中高の実践事例も掲載したほか、大学からは、DV研究を参照軸とした「教育と男性性と暴力」をめぐる論文と、フェミニスト・ペダゴジーに係る論文を収録しました。充実の内容と自負しております。ご笑覧ください。
私の実践は公立高校での事例ですが、本特集では、小学校の事例、私立男子中高の実践事例も掲載したほか、大学からは、DV研究を参照軸とした「教育と男性性と暴力」をめぐる論文と、フェミニスト・ペダゴジーに係る論文を収録しました。充実の内容と自負しております。ご笑覧ください。