「こいつ(スプリングスティーン)が俺たちみたいな連中のために歌ってると思うか?」というパキスタン出身の父親の説教に対し
「But, he talks to me(彼が僕に語り掛けてくるんだ)」という答えが日本という地で洋楽を聴く自分に重なってかなりぶっ刺さった記憶。
「こいつ(スプリングスティーン)が俺たちみたいな連中のために歌ってると思うか?」というパキスタン出身の父親の説教に対し
「But, he talks to me(彼が僕に語り掛けてくるんだ)」という答えが日本という地で洋楽を聴く自分に重なってかなりぶっ刺さった記憶。
敵の強盗団がプロでなく、血縁関係で結びついている地域のおじさんとあんちゃんたちなので、主人公にメンバーを殺されるたびに敵側もどんどん引き返せなくなっていくのが物語のバイオレンス度を引き上げていた。
敵の強盗団がプロでなく、血縁関係で結びついている地域のおじさんとあんちゃんたちなので、主人公にメンバーを殺されるたびに敵側もどんどん引き返せなくなっていくのが物語のバイオレンス度を引き上げていた。
ファンからも「玄人好み」とされるアルバム「ネブラスカ」の制作過程が主なので、ある程度ブルース・スプリングスティーンを知っていないと辛い。自分も「ネブラスカ」はあまり聴かないアルバムだが、映画館の音響といい感じの映像で見せられると「意外と悪くないな!」と思ってしまったので「ネブラスカ」再発のプロモーションとしては成功していると思う。
ファンからも「玄人好み」とされるアルバム「ネブラスカ」の制作過程が主なので、ある程度ブルース・スプリングスティーンを知っていないと辛い。自分も「ネブラスカ」はあまり聴かないアルバムだが、映画館の音響といい感じの映像で見せられると「意外と悪くないな!」と思ってしまったので「ネブラスカ」再発のプロモーションとしては成功していると思う。
現代のオーストラリアの田舎町を舞台としつつ内容は古典的ウエスタンだが、闇に静まり返った街で自警団を一人一人仕留めていく脱獄囚ジミーの描き方は「ハロウィン」などのスラッシャー映画の影響も感じられる。大傑作、というほどではないが、低予算の初監督作でここまでのことをやれる監督もあまりいないと思う。
現代のオーストラリアの田舎町を舞台としつつ内容は古典的ウエスタンだが、闇に静まり返った街で自警団を一人一人仕留めていく脱獄囚ジミーの描き方は「ハロウィン」などのスラッシャー映画の影響も感じられる。大傑作、というほどではないが、低予算の初監督作でここまでのことをやれる監督もあまりいないと思う。
原作のラストも現代になって見てみるとご都合主義的というか「男性向けファンタジー感」が強かったので、本作における改変されたラストの方が個人的にはしっくり来た。
原作のラストも現代になって見てみるとご都合主義的というか「男性向けファンタジー感」が強かったので、本作における改変されたラストの方が個人的にはしっくり来た。
眉毛とか髪型のせいなのか、ルーイエだけ鳥山明を感じるキャラデザしている気がする。ドラクエあたりにいそう。
眉毛とか髪型のせいなのか、ルーイエだけ鳥山明を感じるキャラデザしている気がする。ドラクエあたりにいそう。
終盤のとある展開はよくSNSで見る仮面ライダーの「あいつ一人でいいんじゃないかな」のネットミームを思い出してしまった。
終盤のとある展開はよくSNSで見る仮面ライダーの「あいつ一人でいいんじゃないかな」のネットミームを思い出してしまった。
主要キャラ以外のキャラクターにも固有のキャラデザがあるとともに、画面中で全てのキャラクターが生き生きと動いており、本当の意味でのモブキャラみたいなのがいないのも何気に凄い。ここまで画面の中のキャラが徹底して動いているのはジブリくらいではなかろうか。
主要キャラ以外のキャラクターにも固有のキャラデザがあるとともに、画面中で全てのキャラクターが生き生きと動いており、本当の意味でのモブキャラみたいなのがいないのも何気に凄い。ここまで画面の中のキャラが徹底して動いているのはジブリくらいではなかろうか。
「努力!友情!勝利!」というキーワードに代表される少年マンガ的なストーリーなので、「知性や規範はあるけど根本的には人間とは相いれないスペース殺人鬼」というこれまでのプレデターの根本的な設定を大きく崩す作品でもあり、既存ファンの中には違和感を感じるかもしれない。
「努力!友情!勝利!」というキーワードに代表される少年マンガ的なストーリーなので、「知性や規範はあるけど根本的には人間とは相いれないスペース殺人鬼」というこれまでのプレデターの根本的な設定を大きく崩す作品でもあり、既存ファンの中には違和感を感じるかもしれない。
ただ、どの作品も怪異パートまでの時間が長く、20分の短編のうち、15分くらいは日常パート的なものを見せられ、最後にようやく怪異が出てくる感じの作品が多かったので、最近観た同シリーズの「~ビヨンド」「~94」と比べると退屈してしまった。
ただ、どの作品も怪異パートまでの時間が長く、20分の短編のうち、15分くらいは日常パート的なものを見せられ、最後にようやく怪異が出てくる感じの作品が多かったので、最近観た同シリーズの「~ビヨンド」「~94」と比べると退屈してしまった。
MI-5が元マジシャンの手を借り、チャップマンがイギリス国内でドイツのために破壊工作をしているように偽装する工作など、映画や小説みたいなエピソードが面白い。
MI-5が元マジシャンの手を借り、チャップマンがイギリス国内でドイツのために破壊工作をしているように偽装する工作など、映画や小説みたいなエピソードが面白い。
ただ、犯人と警察の「知能戦」的なものを期待していたのだが、登場する警察官にアホの子が何人かおり、そのアホさゆえ都合よく佐藤二朗の術中にハマっていくシーンには「そういうことじゃいないんだよなぁ。」と若干テンションが下がる部分もあり。
ただ、犯人と警察の「知能戦」的なものを期待していたのだが、登場する警察官にアホの子が何人かおり、そのアホさゆえ都合よく佐藤二朗の術中にハマっていくシーンには「そういうことじゃいないんだよなぁ。」と若干テンションが下がる部分もあり。
すさまじい映像と演出のパワーで大団円で終わったように当時感じていたが、今見てみると「人間と自然は共生できるのか」という問題については作中言及されつつも、明確な回答がないまま終わっており、宮崎駿と言えども上映時間内に結論を落とし込むことができなかったのかな、とも思える。
すさまじい映像と演出のパワーで大団円で終わったように当時感じていたが、今見てみると「人間と自然は共生できるのか」という問題については作中言及されつつも、明確な回答がないまま終わっており、宮崎駿と言えども上映時間内に結論を落とし込むことができなかったのかな、とも思える。
某人物の良かれと思っての行動が関係者に多大なダメージを与えすぎているのが若干気になったが…
某人物の良かれと思っての行動が関係者に多大なダメージを与えすぎているのが若干気になったが…
(でもよく調べたら「ワイルド・スピード」とか「アトミック・ブロンド」とか結構大作映画にも出てるんだよなこの人…)
(でもよく調べたら「ワイルド・スピード」とか「アトミック・ブロンド」とか結構大作映画にも出てるんだよなこの人…)
前回は工場だったが、今度は遊園地が戦場に。遊園地ならではの工夫(?)をこらしたトラップの数々には笑ってしまった。今回の敵の親玉はシャロン・ストーンなのだが、全体的に扱いがかなりあっさりしていたのが残念。
前回は工場だったが、今度は遊園地が戦場に。遊園地ならではの工夫(?)をこらしたトラップの数々には笑ってしまった。今回の敵の親玉はシャロン・ストーンなのだが、全体的に扱いがかなりあっさりしていたのが残念。
人間の都合により作り出され、孤独で死ぬことすらできない怪物の悲哀にかなり重点が置かれており、ホラー的な要素はほぼゼロになっているのはデル・トロ監督の趣味性というかモンスター愛をかなり強く感じられた。
人間の都合により作り出され、孤独で死ぬことすらできない怪物の悲哀にかなり重点が置かれており、ホラー的な要素はほぼゼロになっているのはデル・トロ監督の趣味性というかモンスター愛をかなり強く感じられた。
綾野剛が北村匠海を裏社会に引き込み、その北村匠海が林裕太を引き込み、という設定なのだが、そこから「引き込んでしまったことへの贖罪」がそれぞれの登場人物の原動力になる、というのは全体的にダークな作品の中でポジティブなメッセージを感じた。
綾野剛が北村匠海を裏社会に引き込み、その北村匠海が林裕太を引き込み、という設定なのだが、そこから「引き込んでしまったことへの贖罪」がそれぞれの登場人物の原動力になる、というのは全体的にダークな作品の中でポジティブなメッセージを感じた。
何度目かの鑑賞で気づいた点など
・「てめえら(侍たち)が米食ってる間、こいつら(百姓)は粟や稗食ってんだ!」と勘兵衛(志村喬)に食ってかかる人足、いい仕事してる。
・クールな役どころの久蔵(宮口精二)だが、菊千代(三船敏郎)がふざけたことをするシーンだとすごい笑ってる。破顔一笑、って感じで演技じゃなくて本当に笑っちゃってる感じすらする。
何度目かの鑑賞で気づいた点など
・「てめえら(侍たち)が米食ってる間、こいつら(百姓)は粟や稗食ってんだ!」と勘兵衛(志村喬)に食ってかかる人足、いい仕事してる。
・クールな役どころの久蔵(宮口精二)だが、菊千代(三船敏郎)がふざけたことをするシーンだとすごい笑ってる。破顔一笑、って感じで演技じゃなくて本当に笑っちゃってる感じすらする。
国内版ブルーレイはプレミアついちゃってるし、国内版4Kも発売されるかどうかも定かではないのでセール時にでも買うかな…
国内版ブルーレイはプレミアついちゃってるし、国内版4Kも発売されるかどうかも定かではないのでセール時にでも買うかな…
東アジアのどこかから放たれたミサイルが、動き出すと止まらないアメリカの攻撃/防衛システムを起動させてゆく過程を様々な担当者の立場から描いており、こういう「攻撃に対する組織の起動」をテーマにした群像劇、という点ではシン・ゴジラっぽい作品だな、と感じた。
あと、登場人物みんながディスプレイに映し出される映像などから状況判断をしていく部分は劇場版パトレイバー2の「幻の爆撃」っぽさもある。シン・ゴジラとかパト2が好きな人であれば興味深く見れる作品だと思う。
東アジアのどこかから放たれたミサイルが、動き出すと止まらないアメリカの攻撃/防衛システムを起動させてゆく過程を様々な担当者の立場から描いており、こういう「攻撃に対する組織の起動」をテーマにした群像劇、という点ではシン・ゴジラっぽい作品だな、と感じた。
あと、登場人物みんながディスプレイに映し出される映像などから状況判断をしていく部分は劇場版パトレイバー2の「幻の爆撃」っぽさもある。シン・ゴジラとかパト2が好きな人であれば興味深く見れる作品だと思う。