三浦誠音
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三浦誠音
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三浦誠音 歩行詩人
Miura Makoton a walking poet
こわれてゆく世界の ちいさなまちで
心から尊敬する ひとりのおばあさんが
庭に植えた 小さな木から
ほんのすこし すだちが採れたのだと
サイダーに入れても
お風呂に入れてもいいのだと
ふた粒だけ 持ってきてくれた
ある秋の朝の 宝石のように

#kotobanokakera
December 9, 2025 at 4:43 PM
もうだめだよこの国 もうみんな
マンガやアニメを見る目でしか
世界を見ることができない
簡単に操られて戦争へ行進してゆく
大きな子供ばかりじゃないか

そんなふうにあなたが呟く
とても悔しいんだ
そう この国はもうだめかもしれない

でもそれを認めることは
いま踏みにじられている誰かに
そのまま踏みにじられていてと
言い捨てることにほかならないんだ

紅葉がいっせいに舞い散る
終わりゆく季節のなかで
そんな話をした

#kotobanokakera
December 9, 2025 at 4:39 PM
手をつないで歩いてゆく
恋人たちを見ていました

あなたたちがふつうではないと
いったい誰が決めたの

小さな車椅子を走らせてゆく
車輪の軋みを聴いていました

あなたたちがこわれていると
いったい誰が決めたの

知らないことばの鮮やかなうたを
歌うかれらを見ていました

あなたたちを許さないなどと
いったい誰が決めたの

「やつらを高く吊るせ」と
あらゆる時代のふつうの人びとが叫ぶ

#kotobanokakera
December 9, 2025 at 11:23 AM
わたしたちは
みずべに出かけましょう

(叫び声が聞こえる
 炎が立ちのぼる
 子供達が死んでゆく)

晴れた空の下
あなたといっしょに
みずべに出かけましょう

(叫び声がやまない
 炎が立ちのぼる
 子供達が死んでゆく)

わたしたちは
みずべに出かけましょう

(叫び声がやまない)

あしたが訪れないとしても
みずべに遊びましょう

#kotobanokakera
December 9, 2025 at 10:56 AM
月曜日夕、仙台駅前─一番町商店街を、プラカードを持って歩く。

しばらくのあいだ手前を歩いていた、ふたりの若い男性に目を奪われる。
痩せた長身に、お揃いの黒いロングコートを纏って、髪型も同じショートボブにして、仲のいい双子のように、手をつないで歩いていた。おたがいの瞳を覗きこんでなにかを話しては、くすくすと笑う。

まざりけのない幸せは、ときおり、それを見る者をも幸せな気持にすることがある。

夜、地震。青森で震度6強。いろいろな想いがよぎる。東日本大震災の記憶。南相馬市小高区の旧警戒区域。被災地ことに避難所で起きる、性差別や国籍差別のこと、障害のあるひとたちのこと。関東大震災の虐殺のこと。
December 9, 2025 at 1:33 AM
翌日昼、仙台駅前パレスチナ連帯スタンディングへ。

2年前のきょう、イスラエルによって虐殺された、詩人リフアト・アルアライールさんの、 If I Must Die を、オリジナルの英詩と、日本語訳をあわせて朗読した。

─ An angel is there bringing back love.

きっと、きょう、世界中のいたるところで、この詩がうたわれているだろう。

いつまで経っても、イスラエルの極悪を、パレスチナの苦悩を、民族浄化を止めることのできない、わたしたちの、罪に満ちた、ふがいない世界で。

#RefaatAlareer
#FreePalestine
December 6, 2025 at 8:40 AM
ここに書いても意味はないかもしれませんが、パレスチナのために何ができるでしょうか、と仙台駅前で質問してくださった方。

ボイコット、政治家やメディアへの意見送付、署名活動への参加、SNSの活用、本を読んで知識を得る、身近なひとに話す、などなど、私のわかりにくい下手な説明に、熱心に耳を傾けてくださいました。

去年からここを通りかかるたびに、自分にもなにかできないか、気にかかっていた、とのこと。とても励まされました。ありがとうございます。

#FreePalestine
November 25, 2025 at 9:03 AM
──素晴らしい詩でした。ありがとうございます。

──ありがとうございます。嬉しいです。

終演後、たまたま近くに立っていらした、瀬尾夏美さんに話しかけた。たったそれだけのやりとりが、なんだか嬉しかった。
November 25, 2025 at 4:07 AM
November 22, 2025 at 11:22 AM