Miura Makoton a walking poet
心から尊敬する ひとりのおばあさんが
庭に植えた 小さな木から
ほんのすこし すだちが採れたのだと
サイダーに入れても
お風呂に入れてもいいのだと
ふた粒だけ 持ってきてくれた
ある秋の朝の 宝石のように
#kotobanokakera
心から尊敬する ひとりのおばあさんが
庭に植えた 小さな木から
ほんのすこし すだちが採れたのだと
サイダーに入れても
お風呂に入れてもいいのだと
ふた粒だけ 持ってきてくれた
ある秋の朝の 宝石のように
#kotobanokakera
マンガやアニメを見る目でしか
世界を見ることができない
簡単に操られて戦争へ行進してゆく
大きな子供ばかりじゃないか
そんなふうにあなたが呟く
とても悔しいんだ
そう この国はもうだめかもしれない
でもそれを認めることは
いま踏みにじられている誰かに
そのまま踏みにじられていてと
言い捨てることにほかならないんだ
紅葉がいっせいに舞い散る
終わりゆく季節のなかで
そんな話をした
#kotobanokakera
マンガやアニメを見る目でしか
世界を見ることができない
簡単に操られて戦争へ行進してゆく
大きな子供ばかりじゃないか
そんなふうにあなたが呟く
とても悔しいんだ
そう この国はもうだめかもしれない
でもそれを認めることは
いま踏みにじられている誰かに
そのまま踏みにじられていてと
言い捨てることにほかならないんだ
紅葉がいっせいに舞い散る
終わりゆく季節のなかで
そんな話をした
#kotobanokakera
恋人たちを見ていました
あなたたちがふつうではないと
いったい誰が決めたの
小さな車椅子を走らせてゆく
車輪の軋みを聴いていました
あなたたちがこわれていると
いったい誰が決めたの
知らないことばの鮮やかなうたを
歌うかれらを見ていました
あなたたちを許さないなどと
いったい誰が決めたの
「やつらを高く吊るせ」と
あらゆる時代のふつうの人びとが叫ぶ
#kotobanokakera
恋人たちを見ていました
あなたたちがふつうではないと
いったい誰が決めたの
小さな車椅子を走らせてゆく
車輪の軋みを聴いていました
あなたたちがこわれていると
いったい誰が決めたの
知らないことばの鮮やかなうたを
歌うかれらを見ていました
あなたたちを許さないなどと
いったい誰が決めたの
「やつらを高く吊るせ」と
あらゆる時代のふつうの人びとが叫ぶ
#kotobanokakera
みずべに出かけましょう
(叫び声が聞こえる
炎が立ちのぼる
子供達が死んでゆく)
晴れた空の下
あなたといっしょに
みずべに出かけましょう
(叫び声がやまない
炎が立ちのぼる
子供達が死んでゆく)
わたしたちは
みずべに出かけましょう
(叫び声がやまない)
あしたが訪れないとしても
みずべに遊びましょう
#kotobanokakera
みずべに出かけましょう
(叫び声が聞こえる
炎が立ちのぼる
子供達が死んでゆく)
晴れた空の下
あなたといっしょに
みずべに出かけましょう
(叫び声がやまない
炎が立ちのぼる
子供達が死んでゆく)
わたしたちは
みずべに出かけましょう
(叫び声がやまない)
あしたが訪れないとしても
みずべに遊びましょう
#kotobanokakera
しばらくのあいだ手前を歩いていた、ふたりの若い男性に目を奪われる。
痩せた長身に、お揃いの黒いロングコートを纏って、髪型も同じショートボブにして、仲のいい双子のように、手をつないで歩いていた。おたがいの瞳を覗きこんでなにかを話しては、くすくすと笑う。
まざりけのない幸せは、ときおり、それを見る者をも幸せな気持にすることがある。
夜、地震。青森で震度6強。いろいろな想いがよぎる。東日本大震災の記憶。南相馬市小高区の旧警戒区域。被災地ことに避難所で起きる、性差別や国籍差別のこと、障害のあるひとたちのこと。関東大震災の虐殺のこと。
しばらくのあいだ手前を歩いていた、ふたりの若い男性に目を奪われる。
痩せた長身に、お揃いの黒いロングコートを纏って、髪型も同じショートボブにして、仲のいい双子のように、手をつないで歩いていた。おたがいの瞳を覗きこんでなにかを話しては、くすくすと笑う。
まざりけのない幸せは、ときおり、それを見る者をも幸せな気持にすることがある。
夜、地震。青森で震度6強。いろいろな想いがよぎる。東日本大震災の記憶。南相馬市小高区の旧警戒区域。被災地ことに避難所で起きる、性差別や国籍差別のこと、障害のあるひとたちのこと。関東大震災の虐殺のこと。
2年前のきょう、イスラエルによって虐殺された、詩人リフアト・アルアライールさんの、 If I Must Die を、オリジナルの英詩と、日本語訳をあわせて朗読した。
─ An angel is there bringing back love.
きっと、きょう、世界中のいたるところで、この詩がうたわれているだろう。
いつまで経っても、イスラエルの極悪を、パレスチナの苦悩を、民族浄化を止めることのできない、わたしたちの、罪に満ちた、ふがいない世界で。
#RefaatAlareer
#FreePalestine
2年前のきょう、イスラエルによって虐殺された、詩人リフアト・アルアライールさんの、 If I Must Die を、オリジナルの英詩と、日本語訳をあわせて朗読した。
─ An angel is there bringing back love.
きっと、きょう、世界中のいたるところで、この詩がうたわれているだろう。
いつまで経っても、イスラエルの極悪を、パレスチナの苦悩を、民族浄化を止めることのできない、わたしたちの、罪に満ちた、ふがいない世界で。
#RefaatAlareer
#FreePalestine
ボイコット、政治家やメディアへの意見送付、署名活動への参加、SNSの活用、本を読んで知識を得る、身近なひとに話す、などなど、私のわかりにくい下手な説明に、熱心に耳を傾けてくださいました。
去年からここを通りかかるたびに、自分にもなにかできないか、気にかかっていた、とのこと。とても励まされました。ありがとうございます。
#FreePalestine
ボイコット、政治家やメディアへの意見送付、署名活動への参加、SNSの活用、本を読んで知識を得る、身近なひとに話す、などなど、私のわかりにくい下手な説明に、熱心に耳を傾けてくださいました。
去年からここを通りかかるたびに、自分にもなにかできないか、気にかかっていた、とのこと。とても励まされました。ありがとうございます。
#FreePalestine
──ありがとうございます。嬉しいです。
終演後、たまたま近くに立っていらした、瀬尾夏美さんに話しかけた。たったそれだけのやりとりが、なんだか嬉しかった。
──ありがとうございます。嬉しいです。
終演後、たまたま近くに立っていらした、瀬尾夏美さんに話しかけた。たったそれだけのやりとりが、なんだか嬉しかった。