ぼのぼの
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@masato009.bsky.social
テレビ業界の片隅に生息しています。ただし仕事絡みの話はつぶやきません。映画・演劇・文学・音楽・美術などの文化ネタがメイン。写真を写すのも好き。シーズンになるとマラソン大会にも出場します。真面目なツイートと馬鹿なツイートの混在が激しい。フリーライターとしての仕事もお引き受けいたします。

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その構造に気づかぬまま読み終えても、本作が紡ぎ出す生と死のイメージ、「今自分がここに存在することの危うさ」には心が震える。しかしこの作品構造を理解して読んだなら、その感動は損なうことなく、何倍も広く、深い世界が見えてくるはずだ。もう一度読み直さなくてはなるまい。
January 6, 2025 at 11:08 AM
とは言うものの、ひとつの作品としては少し狐につままれたような印象も残したまま「作家の言葉」まで読み終えた。その後、翻訳者の解説で作品の構造を知らされたときのショック!
本作を読み始めた人なら誰しも「詩的」という印象を抱くだろう。しかしある作品を「詩的」と決めつけた瞬間、全てをイメージ優先で受け流し、論理的な理解を疎かにする落とし穴が待っている。確かに読んでいて「ん?」と思う部分はあったのだが、それを「詩だから」という理由で流してしまったのは間違いだった。
January 6, 2025 at 11:08 AM
基調音となるのは、生まれてすぐに亡くなった作者の姉。その生と死について綴られる言葉は、私小説のようでありつつ、宇宙的とすら言える広がりを見せ、「もし彼女が生まれていたら、おそらく自分は今ここにいなかった」という現実の残酷さを突きつける。
いや、それははたして残酷と言えるのだろうか。残酷だとすれば、それは誰にとって、どのように残酷なのか…「ひとりの人間が今生きてここにいること」の不思議さと不条理に、頭がクラッとする。
January 6, 2025 at 11:08 AM
調べてみると、ThreadsとBlueskyでは、Threadsの会員数の方が十数倍多いのね。あちらはInstagramと事実上一体化しているからな。
November 17, 2024 at 9:37 AM
そりゃ授業は先生のためにやるものではなく生徒のためにやるものだから…(´・ω・`)
April 9, 2024 at 7:17 AM
私はバッグの中に常にポリ袋を用意していて、ゴミはそこにまとめるようにしています。
April 5, 2024 at 2:55 AM
本作で描かれる優しい人間関係は、確かに心地良い。しかしその底に流れているのは「全てのものは必ず変化する」という無常観であり、誰もが他者に優しくできるが、誰かを決定的に救うことはできないという諦念だ。
『夜明けのすべて』に溢れる優しさは、宇宙空間を思わせるような孤独と無常観の裏返しなのだ。その厳しさと奥深さが、この映画を特別な存在にしている。
February 24, 2024 at 12:22 PM
「宇宙の広大さについて考えると、日常的な悩みなど馬鹿馬鹿しくなる」とよく言われる。それ自体は正しい。

しかし少し視点を変えれば、こうも言える。

「どんなに宇宙が広大で美しくても、それは今自分の前にある悩みや苦しみには一切何の関係も無い(=何の救いにもならない)のだ」と。
 
夜空に輝く星々の光は、何百年何千年年も前のもの。今目に見えている星の中には、すでにこの世に存在しないものもある…そこに壮大なロマンを感じることもできるが、果てしない虚無と孤独を感じるのも間違った感性ではないだろう。
February 24, 2024 at 12:21 PM
ほとんど遺書のごとき、この切実なメッセージを、栗田の弟はどういう心境で逆さまに書いたのだろう…そこに思いを馳せたとき、胸の奥底をギュッと掴まれたような思いにとらわれた。そして確信した。この映画のもう1人の主人公は、すでにこの世にいない栗田の弟なのだと。栗田科学のような環境に恵まれ、星空に関わる仕事を愛していても、やはり命を断たずにはいられなかった人物がいた…それはまさしく藤沢と山添の陰画のごとき存在だ。
February 24, 2024 at 12:20 PM