マーベルナイツの頃なので、マットの事務所名がちゃんと「シャープ,ネルソン＆マードック」となってた。マット目線でフランクの策略の巧妙さや何のための罠であるかが語られていてすんなり読める。マットもフランクの罠と半分わかっていてかかりに行っているところもあって、二人の奇妙な信頼関係がうかがえてニヤリとしてしまう。あとネトフリ版デアデビルと同じ構図（鎖で縛られたDD）があったんだけど、これ元々コミックからの引用だよね？

だからガース・エニスのパニッシャーを先に読んだほうがよかったんだろうな。そこはちょっと後悔している。ずっと読みたいと思ってたんだけどね。次アンリミに入ったら優先的に読まないと💀

ソウル期にあやふやなままだったミューズの行く末をきっちり見せてくれたのもとてもすっきりした。エリカ・シュルツはこの前のWoman without Fearでもズダースキー期でちょっとだけ出てきた少女アリスのこともほったらかしにしないでくれたので好感（しかしどちらも、男性ライターが投げた設定の後始末を女性ライターがしている形になっているよなあ…）

デアデビル：アンリーシュ・ヘル面白かったからレッドバンドであまりたくさんの人に読んでもらえないのは少し勿体ない。ギットギトの血まみれだったのは2話だけだったし、そこを少し修正した一般向け版を電子やアンリミで出してくれないだろうか

【Daredevil: Unleash Hell - Red Band #5】
最終話！地獄にて、エレクトラはモーガンを人質に取ったミューズと戦う。しかし「ヘレクトラ」との戦いで分かったように、「地獄で死ぬ」ことはできないからミューズを殺すこともできない。そこでエレクトラの取った方法は…

地獄という、実体のない場所での戦いがすべてが終わった後。モーガンよりももっとたくさんの人を殺し、そしてデアデビルというヒーローとしてたくさんの人も救ってきた自分の魂の行方はどうなるのか、と葛藤するエレクトラが印象的。でもヘルズキッチンもその名の通りまた地獄なのだ、と定義づけるラストが良い

エレクトラと「ヘレクトラ」の戦闘シーンに、エレクトラがブルズアイに殺されたときの構図のオマージュがあったり、ズダースキー期デアデビル終盤でエレクトラがマットを殺した（マットの希望で）ときの回想があったり、どこも熱いぜ！台詞は多いけど勢いとキレがあってグイグイ読める。次の話で読み終わってしまうの勿体ない。やっぱりエリカ・シュルツにデアデビル本誌を書いてもらいたかったな（いや今後書いてもらう希望はまだある）

あ、あと1話でモーガンが殺したのは友人ではなく美術学校の先生だったみたい。だからよけいにショックを受けていた。TAってアシスタントみたいな先生だよね

【Daredevil: Unleash Hell - Red Band #4】
死んで地獄に落ちたエレクトラは、地獄にいる自分の化身「ヘレクトラ」や、マットやブルズアイ、アカ（2022年のWoman without Fearに登場した過去のライバル）らの地獄の分身と戦うことになる。「ヘレクトラ」と同化してしまえば完璧な存在になる、という誘惑に止めに入ったのは、地獄まで追いかけてきたゴーストライダーだった。そしてモーガンは、地獄にいる自分の境遇に疑問を感じ始める…

ミューズが語る、芸術と引き換えにするものや才能を持つべき者に関する演説にパワーがあって、引き込まれてしまった…危ないところだった…

【Daredevil: Unleash Hell - Red Band #3】
モーガンの身体を乗っ取ったミューズは、圧倒的な戦闘力でエレクトラさえも凌駕する。エレクトラは倒され、死を迎える…「最後の息を吐き出すときさえマシューのことを思い出す」というエレクトラの独白がエモーショナル…そして舞台はほんものの「地獄」へと移っていくという作り。なるほどね

その頃、地獄の入口が開いていること・そこにデアデビルが関わっていることを感じ取り、ジャージーシティからソーホーと、ヘルズキッチンを目指してバイクで爆走している人物がいた…大コマで絵になるねえ、ゴーストライダー！

【Daredevil: Unleash Hell - Red Band #2】
モーガンの残した、人体を使った作品が発見される。それをNYPDより早く捜査するコール・ノースが登場（コールからエレクトラに連絡が来て事態を知る）、フォギーの名前も出てきたり、マットも登場してミューズの話をするなどとても楽しい！しかしこの時期のマットほんと頼りにならねぇな！そしてエレクトラはモーガンが作品に残した住所を追って「地獄」へ入り、彼女やミューズ本人と対面する…

レッドバンドにした意味が2話で分かった。ミュースが「作品」を作る経緯（「素材」を用意して、それを「加工」するところ）を見せるんだ…😱