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「樹明君に」っていう前書きのある句がたぶん全部で3句あって、どれもとても可愛い。（樹明君は友人の国森樹明）

うらから来てくれて草の実だらけ

あんたが来てくれさうなころの風鈴

落葉ふみくるその足音は知つてゐる

分け入つても分け入つても青い山／種田山頭火

算術の少年しのび泣けり夏／西東三鬼

怒らぬから青野でしめる友の首　／島津亮『記録』

ありのすさび【在りの遊び】
あるのに慣れて、いたずらに過ごすこと。生きているのに慣れて、なおざりに暮らしていくこと。（『大辞林』より）