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映画中心の雑多垢 バットマンを愛し、イケオジを愛で、スコセッシについていく
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監督はシンガポール出身で、元フェンシングの国家代表選手だったのだそう。フェンシングは「筋肉を使ったチェス」と呼ばれるほど心理戦スキルが要求されるスポーツだが、それがやたらと上手い兄と、先読みが不得手でナイーブな弟……というのが、そのまま2人のあり方を反映しているというか、フェンシングを通したやりとりが重要なモチーフとして映画の中心にあるのが面白かった。

ちなみに撮影監督は『ガール・ウィズ・ニードル』『EO イーオー』『リアル・ペイン〜心の旅〜』ポーランドのミハウ・ディメク(なんでや……)。硬質で冷たい画のなかでの長回しが印象的で、台湾青春映画的な爽やかさとはまた違う、ダークなムードが漂う。
December 1, 2025 at 9:03 AM
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究極的には兄弟愛や家族愛についての映画ではあるのだが、死や傷、血といったモチーフ、若い男性たちの強烈な攻撃性と感情的な脆さをその身体性を通し描く……という点で妙に耽美的な雰囲気もあった。(私が宣伝担当だったら、中村明日美子先生、もしくはえすとえむ先生にオルタナティブポスターを依頼するであろう)

一方でクィアなものを明示的に描く姿勢からは、いまの台湾ならではのはっきりとした現代性も感じられて、全体的にバランスはとれてはいるなと思った。フェティシズムに全面的にいきそうでいかない感じというか。刺さる人にはこれめちゃくちゃ刺さる人一本だろうなと思った。

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映画『ピアス 刺心』公式サイト
25.12.5(金)劇場公開|悪夢のような結末、その絶望を凌駕する極限の決断が心に突き刺さる――フェンシング選手の兄弟、その愛と疑念が対立するサスペンス・スリラー。カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭 最優秀監督賞受賞作品。映画『ピアス 刺心』公式サイト
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December 1, 2025 at 9:03 AM
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December 2, 2025 at 9:29 AM
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こういうデル・トロの発言とかに「金持ちだから言える綺麗事だ〜」みたいに冷笑するのは簡単なんだけど、実際は金を持ってしまったがゆえに破滅する人も決して少なくないので、単なる綺麗事とも言えないのよね。
金とは資本主義社会における「可能性」なので、たしかにあれば嬉しいしないと困る。しかし可能性は恐ろしいものでもある。
個人の手に余る大金=大きすぎる可能性は、負の方向に振れればとんでもなく邪悪で愚かなことも可能にしてしまい、誘惑に負ければあっさり人生を破滅させてしまう。
億万長者がおかしくなりがちなのも、この「大きすぎる可能性」が理由のひとつだと思う。
bsky.app/profile/numa...
人に「本性」があるとすれば、それは追い詰められた時に出るのではなく、大金や権力や名声を得た時にそれをどう使うかに出ると思う。
弱者を迫害するために大金や権力を使う人もいれば、虐殺を止めるために名声を使う人もいる。立派な人間とそうでない人間はここで残酷なほどはっきり別れ、歴史は残酷なほどはっきりそれを記憶する。
October 27, 2025 at 4:14 AM