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wilderness, folklore, myths
今週は当直業務がある。果たして何歳まで当直できるのかな。そもそも何歳まで働き続けられるのだろうか。まわりを見渡すとかなりの高齢でも現役の方がけっこういらっしゃる。とにかく目の前のことをがんばろう。
September 28, 2025 at 7:35 AM
アキノキリンソウが咲きはじめた。ぼくはこの花は高山にのみ咲くのだとおもっていたけれど、いつか観た資料では里山によくみられる植物だったらしい。北海道のお菓子屋さんの六花亭の包装紙に描かれていて、はじめて知った気がする。坂本直行さんの美術館がある帯広の六花亭はすばらしかった。レストランの食事がびっくりするくらいおいしかったことを覚えている。夏の勢いが衰えて、だんだん秋の落ち着きが満ちてくる。寂しいような、くるまれるような安心感がなつかしいような。そして厳しい冬が確実にやってくる。温暖な地域の出身のぼくには緊張するような、物憂いような。春愁秋思。
September 15, 2025 at 1:33 PM
タイマグラの山小屋、フィールドノートで味噌玉づくりに参加しました。宿に到着すると、薪ストーブで大豆を茹でる甘い香り。柔らかくなったら木桶に大豆を移して長靴で踏んで潰します。私も長靴を履いて大豆を踏んでみましたがなかなか力の要る仕事です。粘土のようになったら手で形を整えます。味噌玉の形になるのです。それを一晩置きました。私の枕元に並べられた味噌玉があったので、寝ているあいだじゅう、甘い香りがしたものです。翌朝、稲の藁で縄をない、吊るせるように味噌玉を縄でくくりました。まずその縄をなうのが私には難しかった。自宅に稲藁の束を持ち帰って練習してちょっとコツがつかめました(遅い)。
March 10, 2025 at 3:34 PM
岩手県南在住です。
出身は神奈川で、母方は山口県防府市ですが、祖母が育ったのは東京なのでおそらく東京の一般家庭のお雑煮が母に受け継がれたものでしょう。その味の記憶をもとに、時々姉にメールで作り方を訊ねたりして毎年こさえています。

根菜のおすましというところは母方の流れで、私の代からは宮城県のせり(汁のなかにあります)や、餅食文化で有名な岩手県一関市の厳美町の知り合いの農家からのもち米が加わっています。もち米を自分の田んぼで生産して自宅の精米機で精米し、自宅で搗いた餅をいただきました。このお餅がとろとろですんごくおいしいです!餅どころ一関は別名「もちのせき」と呼ばれているのもナットクです。
January 1, 2025 at 9:14 AM
恭賀新春 本年もよろしくお願いいたします
令和七年 元旦

巳年 「蛇」紋岩の山、早池峰山にちなむ写真にて新年を寿ぐ
早池峰神楽、タイマグラの福寿草、フィールドノートの味噌玉・しだみ餡づくり、ハヤチネウスユキソウ、ホシガラス、宮澤賢治の詩碑、早池峯神社、ハヤチネワイルドキャット?
December 31, 2024 at 10:16 PM
これは1990年に私が撮影した神奈川県西部の丹沢山地にある鹿防護柵の様子です。先日の早池峰フォーラムで県博の鈴木まほろ先生の「シカに食べつくされる早池峰の森」という講演を聴講しながらこの当時を思い出していました。国の宝である早池峰にも充分な物的人的資源の投入が必要だと思います。
December 10, 2024 at 1:09 PM
真夜中は、窓から、空を見上げる。
夜空は人の感情を無垢なものにする。
雲のない夜は、星を数える。
雨の夜は、無くしたものを数える。
大丈夫、とスピノザは言う。
失うものは何もない。
守るものなどはじめから何もない。
長田弘『世界はうつくしいと』
November 27, 2024 at 9:05 PM
1986年3月24日
November 27, 2024 at 1:07 PM
2010年
November 26, 2024 at 11:51 AM
吉田秀和さん、ぼくの育ての母といえる人が彼の晩年、生活のお世話に行っていた。叙勲されたときにたくさん立派なお花が届いたなかで、ぼくの育ての母が贈った一輪の花がいちばんうれしいです、とおっしゃってくださったらしい。
November 16, 2024 at 1:53 PM
November 12, 2024 at 2:54 PM
きょうは母の命日でした。母との時間は32年間でしたが、ぼくが幼い頃から母が入退院を繰り返していたため、実際に一緒に過ごせたのはもっと短い時間でした。もっとたくさん話をしたかったと思っています。写真に写っている母も、祖母も、弟も、ぼく以外はみんな旅立ってしまいました。
October 25, 2024 at 12:45 PM
遠い 子どもの日
おまえは ものがたりの中にいた
ところが あるとき
ふしぎな体験をした
町の中で ふと
おまえの存在を 感じたんだ
電車にゆられているとき
横断歩道を わたろうとする しゅんかん
おまえは
見知らぬ 山の中で
ぐいぐいと 草をかきわけながら
大きな倒木を
のりこえているかもしれないことに
気がついたんだ

気がついたんだ
おれたちに 同じ時間が 流れていることに

星野道夫『クマよ』
September 15, 2024 at 8:56 PM
8月になるとにわかに新聞、テレビのドキュメンタリー番組で戦争に関するものが増えてくる。どれも人間の業を見せつけるもので、観ていてとても辛くなる。辛くなる異常なものが戦争の本態である。世界ではその異常が日常となって苦しんでいる人がいる。ぼくひとりでは無力である。戦争がなくなることを祈るよりほかない。祈りとは、祈祷やお念仏を唱えることもそうだが、日々の生活において出会う人に誠実に接することもまた祈りであると思う。祈りにはいろいろな形があってもよい。祈りはやがて小さな行いから広がって、この世の憎しみに解決をもたらしてくれるとぼくは固く信じている。
August 22, 2024 at 3:30 PM
一つの心が壊れるのをとめられるなら
わたしの人生だって無駄ではないだろう
一つのいのちの痛みを癒せるなら
一つの苦しみを静められるなら
一羽の弱ったコマツグミを
もう一度、巣に戻してやれるなら
わたしの人生だって無駄ではないだろう
エミリー・ディキンソン
長田弘訳
July 30, 2024 at 1:56 PM
盛夏の候。里に山百合が咲き誇っています。汗がふき出すような湿気と気温ではありますが、夏の花を眺めているとどこか涼し気に咲いているように思えてきます。山百合の花は私の地元の県の花でもあり、いろいろな施設に山百合の意匠をみることができるのです。
July 21, 2024 at 4:24 AM
カトマンズだったか、ポカラだったかいずれかの街でのこと。おんぼろタクシーに揺られていると、通りの向こう側からブンチャカブンチャカ、なにやらにぎやかな一団がやってきた。何事ぞとシートから身を乗り出すと、どうやら新婚さん御一行様がお通りの様子であった。パスポートを見ると1997年のことらしいから27年前か。
April 9, 2024 at 11:38 AM
1997年の春にネパールを旅した。カトマンズの街をぶらぶらと王宮前広場まで歩き、パゴタのような小高い塔にあがってのんびりと過ごしていたときのこと。おじさんがぼくの足元を指さして早口でまくしたて始めた。「おまえはこれからトレッキングに行くつもりか?そんな靴ではダメだ!絶対に怪我をするぞ。」と言ったのだ。たしかにぼくの軽登山靴はあちこち穴があいていた。するとおじさんは頼みもしないのにぼくの靴を脱がせ、パッチをあてて補修し始めた。「俺はシューズドクターだ」と言っていた。諦めて彼に靴の補修をしてもらい謝礼を払った。補修された靴をよく見れば、なかなか丁寧な仕事ぶりだったこともよく覚えている。
February 14, 2024 at 1:47 PM
流木を集め、火を起こし、湯をわかす。テントの煙突から白い煙が立ち昇り、コーヒーのかおりがあたりに漂ってくると、やっとホッとした・・・。幸福を感じる瞬間とは、ありふれていて、華々しさのない、たまゆらのようなものだった。星野道夫 「イニュニック」
February 10, 2024 at 11:19 PM
ことばは沈黙に
光は闇に
生は死の中にこそあるものなれ
飛翔せるタカの
虚空にこそ輝ける如くに
ー『エアの創造』ー

ル=グウィン著、清水眞砂子訳『ゲド戦記』
February 10, 2024 at 11:45 AM