www.nikkei.com/article/DGKK...
産業競争力なるものは雇用や労働環境、生産性、技術革新、為替などさまざまな要因に起因します。電力料金やエネルギーコストが関係するとしてもその影響は支配的ではありません。このような中で根拠のない断定調を敢えて使うとは、事実とは乖離した恣意的願望の混入の意図が見え隠れします。
この記事を読んだ多くの日本の意思決定層がますます誤解を加速させ、思考停止に陥り、日本が沈没していく…。
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www.nikkei.com/article/DGKK...
産業競争力なるものは雇用や労働環境、生産性、技術革新、為替などさまざまな要因に起因します。電力料金やエネルギーコストが関係するとしてもその影響は支配的ではありません。このような中で根拠のない断定調を敢えて使うとは、事実とは乖離した恣意的願望の混入の意図が見え隠れします。
この記事を読んだ多くの日本の意思決定層がますます誤解を加速させ、思考停止に陥り、日本が沈没していく…。
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(ちなみに、再エネの固定価格買取制度は、従来型電源の隠れたコストを解消し、社会的便益をもたらすため、実は「国民負担」ではないのですが。欧州では極右しか使わないような非科学的表現が日本全体で当たり前に蔓延しているこのヤバさ。)
(ちなみに、再エネの固定価格買取制度は、従来型電源の隠れたコストを解消し、社会的便益をもたらすため、実は「国民負担」ではないのですが。欧州では極右しか使わないような非科学的表現が日本全体で当たり前に蔓延しているこのヤバさ。)
www.nnn.co.jp/articles/-/6...
(有料記事ですが、無料会員登録で閲覧可能です。)
記事よりちょっとだけ引用。
「日本では地球温暖化が真剣に語られず、政府の再エネ目標は国際的な数値よりも低い。再エネに対しては、少数のトラブル事例に注目が集まり、社会的便益(ベネフィット)がほとんど語られていない。」
www.nnn.co.jp/articles/-/6...
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記事よりちょっとだけ引用。
「日本では地球温暖化が真剣に語られず、政府の再エネ目標は国際的な数値よりも低い。再エネに対しては、少数のトラブル事例に注目が集まり、社会的便益(ベネフィット)がほとんど語られていない。」
www.nikkei.com/article/DGXZ...
書かれている情報は間違ってないのですが、どうにもバランスが悪い記事のようでモヤモヤします。
まず、大前提として資材費高騰などを理由にコスト増になっているのは洋上風力だけではありません。道路も鉄道も火力発電も原子力発電もオリンピックも万博もみなコスト増になっている中で、なぜ洋上風力だけが相次いで「コスト増で中止」になってしまうのかという点を分析しようとしないと、チェリーピッキングになり読者に大きな誤解 (洋上風力のみ狙い撃ちにしたネガティブ印象) を与えかねません。
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www.nikkei.com/article/DGXZ...
書かれている情報は間違ってないのですが、どうにもバランスが悪い記事のようでモヤモヤします。
まず、大前提として資材費高騰などを理由にコスト増になっているのは洋上風力だけではありません。道路も鉄道も火力発電も原子力発電もオリンピックも万博もみなコスト増になっている中で、なぜ洋上風力だけが相次いで「コスト増で中止」になってしまうのかという点を分析しようとしないと、チェリーピッキングになり読者に大きな誤解 (洋上風力のみ狙い撃ちにしたネガティブ印象) を与えかねません。
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それなのに、本来、専門家であるはずの審議会委員も既に公知の情報を知らず、思いつき・思い込みでテキトーなことを言って政策を大きく歪ませています。メディアもそれを追求してくれません。
このような情報はほとんど日本語にならず、わずかに研究者が細々と手弁当で警告を発するも、ネットやSNSのフェイクニュースの海に飲まれ、多くの人々に届きません。日本はまさに「ふんわり情報統制」の状態にあります。
それなのに、本来、専門家であるはずの審議会委員も既に公知の情報を知らず、思いつき・思い込みでテキトーなことを言って政策を大きく歪ませています。メディアもそれを追求してくれません。
このような情報はほとんど日本語にならず、わずかに研究者が細々と手弁当で警告を発するも、ネットやSNSのフェイクニュースの海に飲まれ、多くの人々に届きません。日本はまさに「ふんわり情報統制」の状態にあります。
これは熱供給の分野では第3世代のもう数十年前の古い考え方です(しかも🇬🇧は地域熱供給ですらない)。第4世代は50〜60℃、第5世代はもっと低い温度です。その方が熱効率が良い。
欧州は🇯🇵より熱政策が進んでると理解してたのですが、🇬🇧はかなり遅れてる…、と住んでみて改めて認識した次第。🇬🇧は脱炭素の手段として再エネ頑張ってますが、もう一つの有力手段である熱に関しても、もっと科学的手法で前に進んでもらいたいところです。
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'Combi boilers operate at their most efficient when the heating flow temperature is set to 45°C.'
What Temperature Should a Combi Boiler be Set at?
boilerchoice.com/what-tempera...
これは熱供給の分野では第3世代のもう数十年前の古い考え方です(しかも🇬🇧は地域熱供給ですらない)。第4世代は50〜60℃、第5世代はもっと低い温度です。その方が熱効率が良い。
欧州は🇯🇵より熱政策が進んでると理解してたのですが、🇬🇧はかなり遅れてる…、と住んでみて改めて認識した次第。🇬🇧は脱炭素の手段として再エネ頑張ってますが、もう一つの有力手段である熱に関しても、もっと科学的手法で前に進んでもらいたいところです。
この発電所は「築20年」です。洋上風力は決して「新しい」「これからの」技術ではなく、世界では既に実用化された技術なのです。そして、🇬🇧は(🇩🇰も🇩🇪も)京都議定書のすぐ後から行動を移しています。
また、洋上風力発電のリードタイム(計画から着工まで)は平均2.6年と、実は陸上風力より短いという実績が既に10年前に公表されています。
それなのに、それから10〜20年遅れの日本でリードタイムが5年もかかるとはどういうこと? 先行者から学んでないの? 後発者利益は何故取らないの? 日本のぐずぐず感は決して再エネの技術的課題でなく政策や制度設計の遅れにあります。
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この発電所は「築20年」です。洋上風力は決して「新しい」「これからの」技術ではなく、世界では既に実用化された技術なのです。そして、🇬🇧は(🇩🇰も🇩🇪も)京都議定書のすぐ後から行動を移しています。
また、洋上風力発電のリードタイム(計画から着工まで)は平均2.6年と、実は陸上風力より短いという実績が既に10年前に公表されています。
それなのに、それから10〜20年遅れの日本でリードタイムが5年もかかるとはどういうこと? 先行者から学んでないの? 後発者利益は何故取らないの? 日本のぐずぐず感は決して再エネの技術的課題でなく政策や制度設計の遅れにあります。
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日本では太平洋の向こう側の国の大統領の顔色ばかりを伺って、「脱炭素やってる場合じゃない」みたいな言説がここぞとばかり蔓延してますが、米国=世界ではないので、他の国も幅広く情報を収集する必要があります。
英国では2030年までに電源構成(kWhベース)における再エネ導入率を約8割にする目標を掲げています (ちなみに火力は5%程度)。欧州の他の国も比較的似たような目標や見通しが出されています。
こういう情報が日本ではほとんど流されず、「ふんわり情報統制」の状態になっているようです。
日本では太平洋の向こう側の国の大統領の顔色ばかりを伺って、「脱炭素やってる場合じゃない」みたいな言説がここぞとばかり蔓延してますが、米国=世界ではないので、他の国も幅広く情報を収集する必要があります。
英国では2030年までに電源構成(kWhベース)における再エネ導入率を約8割にする目標を掲げています (ちなみに火力は5%程度)。欧州の他の国も比較的似たような目標や見通しが出されています。
こういう情報が日本ではほとんど流されず、「ふんわり情報統制」の状態になっているようです。