猫つむり
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X で 虹の本棚 のタグが発生した発生源です。
ドイツ語の SD2 持ってます。CEFR/ Deutsch A2
主に読了絡みの投稿になるかと……
Reposted by 猫つむり
グレゴール・寒さ
November 9, 2025 at 12:29 AM
ジム・ボタンと13人の海賊 読了
冷静に考えたら、ドイツファンタジーとアンデルセン(人魚)の要素が互いに上手く交わったファンタジーだ。
アンデルセン童話以降、人魚が活躍するファンタジーは無いモノと思ってだけど、そうでもないんだよな。
必ずしも、ドイツファンタジー=【グリム】では無いが、やはりその印象は強い。
October 11, 2025 at 1:42 AM
ミヒャエル・エンデ著 ジム・ボタンの機関車大旅行 読了

[名付ける]というモチーフは既にあったんだ。
カタツムリを思う[競走用カタツムリ]のモチーフも、砂漠のモチーフも、ここにあったかもしれない。
大旅行、大冒険、友情、勇気・・・・・・
ドラゴンも登場していたけど、『はてしない物語』のフッフールとは方向性が違う。
児童書故に、ジムの複雑な葛藤は薄いけど十分に伝わるんだ。
冒険がベースではあるけど、人間的な面も濃ゆい。
September 29, 2025 at 8:55 AM
マシュー・バトルズ著 図書館の興亡 読了。
物語ではなく【図書館の興りにいたる歴史とその衰退、事件や偉人の解説】本。
どの章にも人間の思想と情報に寄せる思いが語られていて、その読み応えは半端ない。ここで語られる図書館のイメージが浮かび、その図書館で何が借りられていたのか、どんな人がいたのか--などの想像力を刺激した。本に何を思ったか、図書館に求める物は何なのか? 歴史と事件、物語を一冊にまとめた文庫本故に、読み切るのにちょっとかかったな。
September 24, 2025 at 1:11 PM
ビアス著 いのちの半ばに 読了。

『悪魔の辞典』でお馴染み、ビアスの作品。皮肉なコトに、生死不明、行方不明の男による生死の話。
一作品はどれも短く、さっぱりしているのにどこか寂しく、ニヒルな笑いを誘う……
死ぬ主人公、死んでいる者、おそらく死んだ者。死に慄こうが受け入れようが結局死ぬのだ。
「生死不明の男」という一編、自分がこうなると解っていたのか?
ビアスの死にざまも、物語の様な味があったのかな……
September 23, 2025 at 1:38 AM
Reposted by 猫つむり
AIモデルを構築するために、大量の書籍を破壊したAnthropicの功罪 「世界中のすべての本」をデジタル化することは、決して消えないアーカイブをつくることになるのか、それとも出版文化の衰退を招くのか。
wired.jp/article/anth...

過去記事参照:
x.com/Bookness2/st...
AIモデルを構築するために、大量の書籍を破壊したAnthropicの功罪
「世界中のすべての本」をデジタル化することは、決して消えないアーカイブをつくることになるのか、それとも出版文化の衰退を招くのか。
wired.jp
September 18, 2025 at 11:10 PM
マーク・プライヤー著  古書店主
サスペンス、軽いアクション、街と暮らし、恋愛、葛藤とある種の後悔、疑念。
物語を読み込むにつれて要素は増え、登場人物は混乱し、その混乱は文字を通して読者に届き、馴染みのない響きの名前によって名前と人物が絡み……
ちょいとハードな物語だった。けども稀覯本の価値、オークション、古本コレクター、古本屋の暮らしが魅力的過ぎて読むのを止められない。
シリーズ物で続きはあるようだが、やはりミステリーや謎解きがベースって事もあり、読みたいという感じはないかな。
September 6, 2025 at 9:42 AM
ホフマン著 黄金の壺/マドモワザル・ド・スキュデリ 読了。

「黄金の壺」は、冴えない男と蛇と女神と壺と……いくつもの要素がかみ合う、なかなか複雑な物語。男が壊れてゆく様を、冷静かつ冷ややかに語る文章はホフマンにしか書けまい。これは翻訳者の力でもある。
4篇の短編集なんだけど、どれを読んでも「短い」のではなく「濃縮」に近い感じだった。
August 23, 2025 at 7:33 AM
ホフマン著 黄金の壺 読了。
タイトルにある様な【黄金の壺】そのものは、物語にあまり絡まない。
冴えない学生がある浮気めいた恋をして、呵責に責められ、身の周りが混沌とする。蛇にそそのかされる。
あげく、恋人は魔法使いのばあやを頼る。堂々と失敗し、幻想は止まらない。
失恋の寂しさに飲み込まれる……挙句、ガラスの瓶に閉じ込められる。
現実味が濃厚な幻想文学って感じか。
魔法使いの所業はメルヘンチックで、その身なりも、正に【邪悪な魔女】
August 11, 2025 at 5:53 AM
アントニイ・バージェス著  時計仕掛けのオレンジ 読了
奇妙な造語、クソ野郎のアホみたいな語り、社会崩壊。
モラルのモの字もない様なディストピア。
こんなに惹かれる要素があるのに、読了後には、特に何も感じなかった。
キチガイみたいな暴力とキチガイ野郎が別のキチガイ野郎に変身して行く様はじっくり読んだ。
音楽と食事、寝床と束縛。じっくり苦しみ、改心したクソ野郎。友人は彼の事など想いもしない。彼にとっては拷問だったのだろう。精神はなかばいかれてしまったクソ野郎……

世間で謳われる程、私には満足しなかった。古本で買って良かった、と思うほどだ。ファンタジーやハードSF好きにはちょいとハードだったかな
August 3, 2025 at 1:09 AM
Reposted by 猫つむり
【現代思潮新社】廃業のお知らせ
www.gendaishicho.co.jp/index.php

>今般、諸般の事情により、2025年9月末日をもちまして廃業することにいたしました。ここにご報告申し上げます。

『悪徳の栄え』事件で有名な現代思潮社の流れを汲む出版社です。
株式会社現代思潮新社
www.gendaishicho.co.jp
July 15, 2025 at 6:33 AM
ステファン・グラビンスキ著  動きの悪魔 読了

汽車や列車の短編集。人間の、汽車に対するあらゆる思いが詰まった一冊である。恐れ、期待、欲望……人は消えるし列車は事故る。
汽車というのは、車掌、乗客、整備士を運ぶだけでなく、想いや混乱を運ぶのだな……。不気味で、どこか悲しい物語の、テイストに合わない感じが汽笛を鳴らして、私の目玉を通して私に突っ込んできた。

汽車の行き先が数えきれないほどあるのだから、物語も数えきれないのだ。
June 16, 2025 at 1:27 AM
フィリップ・K・ディック著 宇宙の繰り人形 読了。
ディックストーリーでは頻出の「俺は誰?」が物語のベース。故郷に帰ってきた男は、子供の頃死んだことになっているし、街は変わっているし、何一つ記憶通りではない。
そこから「ここはどこ?」⇒「脱出しよう」⇒できない。
街の住人との交流を通して解決法を探るも……
戻す事は正しい事なのか? 現状に満足してる人だっているじゃないか。戻さなくてもいいだろ?⇒やべ、戻さなくては⇒戦うぞ!
May 25, 2025 at 4:35 AM
オリバー・ダークシャー著 世界最古のロンドン古書店奇譚 読了。
古書店で働きだした見習い書店員が店主に弟子入りして古本のアレコレを修めつつ奇想天外な客とやり取りして店を廻してゆく……。
古本屋とは、本を買い取って売るだけが仕事じゃない、というのが「物語」ではなく「体験談」として綴られている。
目録を作り、本を手入れする。ホイホイと買い取りはしない。
書店員は、癖のある客の相手をしなければならない……
May 20, 2025 at 12:06 PM
ディック著 虚空の眼 読了。
陽子ビームの事故でカオスワールドへと引き摺り込まれた個性的な人間が、元いた世界へと戻る方法を探して突き止め、世界を支配する者によって変えられる世界において理解に苦しむ。ある種のパラレルワールドかな。
いかにも嫌味な女、黒人ボーイ、学者、主人公の妻などなど……
宗教観、道徳観、価値観、思考回路がその人の理想郷を作る。その想いは他人にとっては憎むべき物。理想郷に引きずり込まれる、という点では、いわゆる【ナルニア型】。
不気味なイラストの旧版だけど、新装版はスタイリッシュなイラストカバーでタイトルは『宇宙の目』
あのグロテスク卵女は何を意味しているんだろう?
May 14, 2025 at 10:13 AM
幻想と奇怪 不思議な本棚 読了。
本の物語の短編集。本の中に入るとか、本によって異世界に入るとか、その手の物語ではない。
本によって《読ませられる》登場人物。発掘された不気味な古本。本になって葬られる本葬。本は人間にどこまで干渉できるのか?
本は読んでおしまい? ただ、文字が印刷された紙?
ショートショートだからか、一作ごとの衝撃や激しい思いは無かった。しかし数ページの物語であろうと一作が濃ゆいのだ。
私の本棚にも何かが起こるだろうか……
May 10, 2025 at 1:42 AM
Reposted by 猫つむり
The Lord of The Rings: The Hunt For Gollum will be released on December 17, 2027! 🎬

#Lordoftherings #lotr
May 8, 2025 at 5:13 PM
P.J.ホーガン著 未来の二つの顔 読了。
スーパーウルトラメガトン級のSFでございました。根っからの文系だから、正確に理解できた自信はない。それでもしっかり読みたかったから、ゆっくり、のろのろ読み進めた感じだ。
心情だとか感情がどうとか、そういう要素はほぼゼロ。
人工知能はどこまで、どこで、どうやって、何に使うべきなのか?
命令の通りにしか作用しないAIは何の役に立つ?
自分をシャットダウンしうる人間を敵視しないのか?
敵を追っ払えと命令されたから、人間を助けないという状況に、人間は満足するだろうか?

ロボットの反撃云々ではなく、ロボットの行動に頼りすぎるのはよくないのかもしれない。
May 2, 2025 at 11:55 AM
F・K・ディック著 死の迷路  読了
典型的(?)なSFストーリーと言っていいのか。大体こうだろうな、みたいな自前ストーリーに沿って物語を楽しんだ感じだ。始めからぶっ飛んだ登場人物が、周りの死と同調して次々と壊れてゆく。
人間の想像力と不安、鬱、アンニュイ、怒り、憤慨、興奮が、ページごとに濃厚になってゆく。タイトルから想像したのは、登場人物が迷路に放り込まれて四苦八苦し、脱出するまでをどうこう……っていう物語だったんだけど、【迷路】と言うのは複雑に入り組んだ道ではなく、精神的な迷路であり、しかし迷路的要素もあり……死に至るまでの迷路でもあり……
April 26, 2025 at 7:26 AM
ブラッドべリ著 よろこびの機械 読了。
古本で買った90年刷の年代物で、どれも方向性が異なる短編集。結末は、不気味、哀愁、喜び、歓喜、怒り。
けれど憎しみは感じなかった。
何かが過度に足りなくても、何かが異常に余っていても巧く行かないんだなと、漠然と思った。
April 19, 2025 at 11:14 AM
バリトン・J・ベイリー著 ゼンガン 読了。
タイトルがゼンなのに、日本の【禅】要素は薄い。豚が世の中を支配するディストピア。
ヒョンな事から、博物館で展示されていた小姓の少年と武士の掛け合いと、武士なりの思考、敵への礼儀を忘れない武士。
豚が繰り広げる狂った社会。冷静な武士。人間の価値観。劣等感。宇宙においての政治。キメラ等……あらゆる要素たっぷりの物語だ。
翻訳文なのに、「拙者」や「小姓」等の単語を読めてニヤニヤした。
April 5, 2025 at 1:12 AM
Reposted by 猫つむり
Wir alle sollten sowas irgendwo hin malen. Ich liebs.
Guten an alle im blauen Himmel. Ich wünsche euch einen schönen Tag.
March 26, 2025 at 1:58 PM
Reposted by 猫つむり
帰った瞬間目にした光景です
March 20, 2025 at 9:37 AM
ロビン・ストーン著 ペナンブラ氏の24時間書店 読了。
謎であふれた奇妙な古本屋で働く事になった青年と、その店主、ペナンブラ氏が共に古本屋で……
みたいな書店物語を期待していたが、そうとも限らなかった。
オカルト染みた結社、不気味な客、不安に駆られる青年。
March 20, 2025 at 2:26 AM