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父が多面的であるように、自分も他者も多面的だということ。そこに人と人とがつながる可能性があるのかもしれない。裏切られても「よほどの事情があったんだろ」と父が受け止めることができたのは、人間の多面性を理解していたからじゃないだろうか。主人公が「凡庸な男」としての父にもう一度出会い直すかのようなラストシーンには、胸が熱くなる。俺もまた、先日亡くなった自分の父親を真面目で面白みのない人だと思っていたけど、職場で冗談を言ったり間抜けな失敗をしたり、ひょっとしたらしょうもない悪さをしてたかもしれない。そう気づくことは自分の解放でもある、ってな読後感だった。
January 7, 2026 at 4:22 PM
例えば、煩わしいと思っていたおじさんがいざというときに助けになることだってある。
「私の方こそ、哀れな兄さんにどう接したらよいのかわからなかった。幸いにも機転が利くドンシクさんが兄さんを自分のテーブルに連れていった。厚かましくお節介な人を疎んではいけない。どう見てもこの葬儀、私よりドンシクさんの方が役に立っている」
January 7, 2026 at 4:16 PM
例えば、喧嘩をふっかけられ「おい、落ち着け。落ち着かないことには、いいとも悪いとも言えないだろうが!」と言う父を、娘はこう見ていたりする。
「落ち着いている人は喧嘩をしない。いいとか悪いとか言える人も喧嘩をしない。頭のいい父がそれを知らなかった。だから父は、怒り心頭に発して戦おうとする人に絶対に勝てなかった。そんな父が銃を持って白雲山や智異山を駆けまわった歴戦の勇士だったとは、にわかに信じがたかった」
January 7, 2026 at 4:11 PM
Blueskyは、Twitterに書いたものをリライトして載っけてるので、基本はSNSの使い方としては変わらない。でも、誰もフォローしていないので個人的なメモで居心地がいいし、長く書けるのもいい。来年は少しBlueskyの方で誰かをフォローしてみようかなと思ってるけど、情報を得るという使い方はしないと思うし、前みたいTwitterに戻ることもない気がする。『銀河ヒッチハイク・ガイド』で、滅びゆく地球を去るイルカたちが人類に言うセリフが気に入っている。「さようなら、今まで魚をありがとう」。そんな気分だ。
December 31, 2025 at 10:18 AM
【遊んで学んで】言語の遊戯的な側面にも強く惹かれる。酉島伝法『奏で手のヌフレツン』は造語だらけ、円城塔『コード・ブッダ』はパロディだらけ。その情報量に圧倒された。『ソーンダーズ先生の小説教室』からは小説の言葉を、『読書と暴動』からは抵抗の言葉を、武田砂鉄『「いきり」の構造』からはいきりに抗う言葉を学ぶ。あとは短詩型だな。題詠を遊び倒す高山れおな句集『百題稽古』、ひらがなで世界を捉え直す平井弘歌集『羊をいつぴき』などが印象に残っている。
December 31, 2025 at 9:58 AM
【弱さから読み解く】小山内園子『〈弱さ〉から読み解く韓国現代文学』から「弱さ」という視座を得て、カン・ファギル、キム・チョヨプ、チョン・セラン、パク・ソルメ、イム・ソヌなどの韓国文学を読んだ。あと、ショーン・タンや我喜屋位瑳務のイラスト、高山羽根子『パンダ・パシフィカ』や小山田浩子『ものごころ』などに出てくる動物たちからも、弱さとケアを考える。
December 31, 2025 at 9:55 AM
【名著再読】『ジェイムズ』を読む前に、元ネタになっている『ハックルベリー・フィンの冒けん』を柴田元幸訳で再読。これがとても楽しくて、翻訳ってすげーなと改めて思った次第。副読本『『ハックルベリー・フィンの冒けん』をめぐる冒けん』まで読んで、ハック→ジェイムズの世界をたっぷり堪能。それから、カフカも頭木弘樹編『決定版カフカ短編集』『カフカ断片集』で再読。カフカのしょぼくれっぷりにグッときまくり。
December 31, 2025 at 9:52 AM
【初読み作家2冊読み】初めて読む作家が気にいると、他の作品も読んでみたくなるわけで。今年は、陳思宏の時間と空間を行き来する物語構成の見事さにやられ、カン・ファギルの女性が感じる恐怖の解像度の高さやルーシー・ウッドのひたひたと押し寄せる孤独にやられた。んで、それぞれ2冊読み。好きな作家が増えるのはうれしいな。あと初読みじゃないけど好きな作家、キム・チョヨプやチョン・セランもそれぞれ2冊読んだ。
December 31, 2025 at 9:50 AM
【渦巻く声を聞く】『マーリ・アルメイダの七つの月』と陳思宏『亡霊の地』は、死者たちの声が渦巻いているような作品だった。『失われたスクラップブック』には無名の市民たちの声が、豊永浩平『月ぬ走いや馬ぬ走い』には沖縄の人々の声が、李龍徳『あなたが私を竹槍で突き殺す前に』には排外主義に抗う若者たちの声が渦巻いている。『物語ることの反撃 パレスチナ・ガザ作品集』は、書き手の多くが現在連絡を取れないままだというアンソロジー。ガザの声を聞け。
December 31, 2025 at 9:46 AM
【アメリカ考】『トピーカ・スクール』『松明のあかり』は、トランプ以降のアメリカについて書かれた小説。特に『トピーカ・スクール』には感銘を受けた。『失われたスクラップブック』『ヴァインランド』は、書かれたのはずいぶん前だけど今のアメリカの根っこにあるものが窺える。『ジェイムズ』『チェーンギャング・オールスターズ』は、アメリカの奴隷制や人種差別をグロテスクなユーモアでもって抉った作品。
December 31, 2025 at 9:43 AM
2025年に読んだ本ベスト、つづき。プッシー・ライオットのメンバーの無事を祈りたい。
11『この世界からは出ていくけれど』キム・チョヨプ
12『ヴァインランド』トマス・ピンチョン
13『クリーチャー 絵、スケッチ、そしてエッセイ』ショーン・タン
14『死なない猫を継ぐ』山中千瀬
15『読書と暴動 プッシー・ライオットのアクティビズム入門』ナージャ・トロコンニコワ
16『誓願』マーガレット・アトウッド
17『わたしは楳図かずお マンガから芸術へ』楳図かずお/石田汗太
18『ソングの哲学』ボブ・ディラン
19『他なる映画と 1・2 』濱口竜介
20『コード・ブッダ 機械仏教史縁起』円城塔
December 31, 2025 at 9:41 AM