◆『映画検閲』🇬🇧
サッチャー政権時の映画のレーティング問題を背景に、ホラー映画における女性へのキモい眼差しを粉砕する血みどろのフェミニズムホラーだった。主人公がつらすぎるけれど……
◆『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』🇨🇦🇬🇷
見逃していたクローネンバーグ監督のボディホラー。ヴィゴ・モーテンセンにクリステン・スチュアートにレア・セドゥという最高キャスティング!
◆『悪魔と夜ふかし』🇦🇺
深夜のトークショーでありえない放送事故を目撃してしまった……な悪魔ホラー。トーク番組部分がちゃんと面白い。
◆『映画検閲』🇬🇧
サッチャー政権時の映画のレーティング問題を背景に、ホラー映画における女性へのキモい眼差しを粉砕する血みどろのフェミニズムホラーだった。主人公がつらすぎるけれど……
◆『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』🇨🇦🇬🇷
見逃していたクローネンバーグ監督のボディホラー。ヴィゴ・モーテンセンにクリステン・スチュアートにレア・セドゥという最高キャスティング!
◆『悪魔と夜ふかし』🇦🇺
深夜のトークショーでありえない放送事故を目撃してしまった……な悪魔ホラー。トーク番組部分がちゃんと面白い。
記録魔なわりに日記を付けたことは人生で一度もなかったのだけど、昨年は手帳の右ページに短くその日の所感的なものを書くようにしてみたら何だかとても良かったので、今年も続けようと一日毎にスペースが決まっているブロックタイプを使ってみることに。12月から毎日書いてきて、埋まったページを見ると気持ちいい。
ToDoとタスクの詳細はミロコマチコさんのスリム手帳のほうで管理。
記録魔なわりに日記を付けたことは人生で一度もなかったのだけど、昨年は手帳の右ページに短くその日の所感的なものを書くようにしてみたら何だかとても良かったので、今年も続けようと一日毎にスペースが決まっているブロックタイプを使ってみることに。12月から毎日書いてきて、埋まったページを見ると気持ちいい。
ToDoとタスクの詳細はミロコマチコさんのスリム手帳のほうで管理。
SNSで見えるものに捉われて自縄自縛に陥るのは不健康だと分かっているが、でもSNS空間限定のまやかしなんかじゃないよね。どれだけ自分らの生活が破壊されても変わらない選挙結果にも現れてるよね。
自称「リアリスト」や“どっちもどっち”と嘯き続ける「ノンポリ」の冷笑/無関心人間への軽蔑と嫌悪感でどうにかなりそうだが、この切実なしんどさを「分断を生むだけ」などと冷静に諌められるのも辛いし辟易する
SNSで見えるものに捉われて自縄自縛に陥るのは不健康だと分かっているが、でもSNS空間限定のまやかしなんかじゃないよね。どれだけ自分らの生活が破壊されても変わらない選挙結果にも現れてるよね。
自称「リアリスト」や“どっちもどっち”と嘯き続ける「ノンポリ」の冷笑/無関心人間への軽蔑と嫌悪感でどうにかなりそうだが、この切実なしんどさを「分断を生むだけ」などと冷静に諌められるのも辛いし辟易する
宇宙から飛来した物質により地上に住めなくなった人類が地下へと移住したディストピア世界で、地上へ探査に赴く「派遣者」を目指す女性テリンが主人公。
自我とは、他者との共生とは、に思いを巡らす柔らかなSFで好き。
世界に敷かれたルールや常識を変えうる可能性を秘めた特異点としての存在という、ざっくり「救世主」系物語の類型のひとつではあるけど、これを女性主人公でやる物語をもっとたくさん見たいよ。
宇宙から飛来した物質により地上に住めなくなった人類が地下へと移住したディストピア世界で、地上へ探査に赴く「派遣者」を目指す女性テリンが主人公。
自我とは、他者との共生とは、に思いを巡らす柔らかなSFで好き。
世界に敷かれたルールや常識を変えうる可能性を秘めた特異点としての存在という、ざっくり「救世主」系物語の類型のひとつではあるけど、これを女性主人公でやる物語をもっとたくさん見たいよ。
「傲慢なリベラルが分断を生んでいる」的な指摘・苦言にも本当に辟易する。
政治の腐敗に最も影響を受けるにもかかわらず政治から疎外されている人たちや目の前の生活に精一杯の人たちを馬鹿にしてるわけじゃあないんだよ。
教育やメディアが作ってきた社会の空気感の影響だとしても、人を腐して冷笑するだけの輩への軽蔑と怒りくらい吐き出させてほしい。
「傲慢なリベラルが分断を生んでいる」的な指摘・苦言にも本当に辟易する。
政治の腐敗に最も影響を受けるにもかかわらず政治から疎外されている人たちや目の前の生活に精一杯の人たちを馬鹿にしてるわけじゃあないんだよ。
教育やメディアが作ってきた社会の空気感の影響だとしても、人を腐して冷笑するだけの輩への軽蔑と怒りくらい吐き出させてほしい。
(人文書、エッセイから)
◆『奔放な生、うつくしい実験』サイディヤ・ハートマン/榎本空訳
◆『傷ついた世界の歩き方 イラン縦断記』フランソワ=アンリ・デゼラブル/森晶羽訳
◆『AはアセクシュアルのA』川野芽生
◆『反中絶の極右たち』シャン・ノリス/牟礼晶子訳
◆『歴史修正ミュージアム』小森真樹
◆『クィアのカナダ旅行記』水上文
◆『ゆっくり歩く』小川公代
◆『学校では教えてくれないシェイクスピア』北村紗衣
◆『マイナーな感情 アジア系アメリカ人のアイデンティティ』キャシー・パーク・ホン/池田年穂訳
◆『戦争みたいな味がする』グレイス・M・チョー/石山徳子訳
(人文書、エッセイから)
◆『奔放な生、うつくしい実験』サイディヤ・ハートマン/榎本空訳
◆『傷ついた世界の歩き方 イラン縦断記』フランソワ=アンリ・デゼラブル/森晶羽訳
◆『AはアセクシュアルのA』川野芽生
◆『反中絶の極右たち』シャン・ノリス/牟礼晶子訳
◆『歴史修正ミュージアム』小森真樹
◆『クィアのカナダ旅行記』水上文
◆『ゆっくり歩く』小川公代
◆『学校では教えてくれないシェイクスピア』北村紗衣
◆『マイナーな感情 アジア系アメリカ人のアイデンティティ』キャシー・パーク・ホン/池田年穂訳
◆『戦争みたいな味がする』グレイス・M・チョー/石山徳子訳
男子校での5日間の夏休み特別授業「シェイクスピアを批判的に楽しむ」の講義をまとめた本で、高校生たちの反応もそのまま載った臨場感ある授業の様子がすごく面白かった。
シェイクスピアの各作品における社会や文化など歴史的背景の説明に加えて、シェイクスピア時代の劇場での上演方法や、劇団に演技達者なスターや女役の有望な若手が在籍しているかといった外的要因に作品内容が左右されること、当時のチケットの値段や観客の鑑賞スタイルなど、知らなかったことがいっぱい。
男子校での5日間の夏休み特別授業「シェイクスピアを批判的に楽しむ」の講義をまとめた本で、高校生たちの反応もそのまま載った臨場感ある授業の様子がすごく面白かった。
シェイクスピアの各作品における社会や文化など歴史的背景の説明に加えて、シェイクスピア時代の劇場での上演方法や、劇団に演技達者なスターや女役の有望な若手が在籍しているかといった外的要因に作品内容が左右されること、当時のチケットの値段や観客の鑑賞スタイルなど、知らなかったことがいっぱい。
子供時代から現在までを時系列に沿って振り返るのではなく、様々な出来事を行きつ戻りつしながらその際の自身の心の動きを辿ってゆく書き方で、内面を綴る言葉の美しさと鋭利な痛みに抉られた。
クィアやトランスの子供たちが、ほんの幼少時からどれだけ親や家族や周囲の無理解と様々な種類の攻撃によって傷つき苦しんでいるのか。それが要因となり、いかにして更なる暴力や搾取に巻き込まれてしまうのか。そしてそうした子供たちを狙う卑劣で邪悪な大人がすぐ隣に、どれほどたくさん存在しているのかに、暗澹たる気持ちになる。
子供時代から現在までを時系列に沿って振り返るのではなく、様々な出来事を行きつ戻りつしながらその際の自身の心の動きを辿ってゆく書き方で、内面を綴る言葉の美しさと鋭利な痛みに抉られた。
クィアやトランスの子供たちが、ほんの幼少時からどれだけ親や家族や周囲の無理解と様々な種類の攻撃によって傷つき苦しんでいるのか。それが要因となり、いかにして更なる暴力や搾取に巻き込まれてしまうのか。そしてそうした子供たちを狙う卑劣で邪悪な大人がすぐ隣に、どれほどたくさん存在しているのかに、暗澹たる気持ちになる。
今日の予定はいろいろリスケしたけれど、ひと息ついた今はすでにもう眠い……
今日の予定はいろいろリスケしたけれど、ひと息ついた今はすでにもう眠い……
◆『チェーンギャング・オールスターズ』ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー/池田真紀子訳
◆『密やかな炎』セレステ・イング/井上里訳
◆『チャーチ・レディの秘密の生活』ディーシャ・フィルヨー/押野素子訳
◆『いつかどこかにあった場所』サラ・ピンスカー/市田泉訳
◆『ムーア人による報告』レイラ・ララミ/木原善彦訳
◆『三頭の蝶の道』山田詠美
◆『秘儀』マリアーナ・エンリケス/宮崎真紀訳
◆『美は傷』エカ・クルニアワン/太田りべか訳
◆『水棲生物 水の底のアフリカ』オズヴァルド・ルワット/大林薫訳
◆『赤く染まる木々』パーシヴァル・エヴェレット/上野元美訳
◆『チェーンギャング・オールスターズ』ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー/池田真紀子訳
◆『密やかな炎』セレステ・イング/井上里訳
◆『チャーチ・レディの秘密の生活』ディーシャ・フィルヨー/押野素子訳
◆『いつかどこかにあった場所』サラ・ピンスカー/市田泉訳
◆『ムーア人による報告』レイラ・ララミ/木原善彦訳
◆『三頭の蝶の道』山田詠美
◆『秘儀』マリアーナ・エンリケス/宮崎真紀訳
◆『美は傷』エカ・クルニアワン/太田りべか訳
◆『水棲生物 水の底のアフリカ』オズヴァルド・ルワット/大林薫訳
◆『赤く染まる木々』パーシヴァル・エヴェレット/上野元美訳
サラ・ピンスカー/市田泉訳
2025年のベスト短篇集その②
不思議でダークさもありつつ、苦境にあってなんとか状況を変えようと行動する女性や、理不尽に対して決然と闘う高齢女性が主人公のエピソードなどとても良かった。
最初の一篇目「二つの真実と一つの嘘」の不穏さも大好き。
サラ・ピンスカー/市田泉訳
2025年のベスト短篇集その②
不思議でダークさもありつつ、苦境にあってなんとか状況を変えようと行動する女性や、理不尽に対して決然と闘う高齢女性が主人公のエピソードなどとても良かった。
最初の一篇目「二つの真実と一つの嘘」の不穏さも大好き。
ディーシャ・フィルヨー/押野素子訳
2025年のベスト短篇集その①
黒人女性それぞれの生、性と信仰を通した母と娘の9編の語り。昨年の年始に読んだすごい本だったが、そのまま年間ベストに。
ディーシャ・フィルヨー/押野素子訳
2025年のベスト短篇集その①
黒人女性それぞれの生、性と信仰を通した母と娘の9編の語り。昨年の年始に読んだすごい本だったが、そのまま年間ベストに。
セレステ・イング/井上里訳
2025年のベスト本、もう一冊。
リチャードソン家の借家に越してきたミアとその娘の、一家との交流。登場人物それぞれの物事の捉え方や過去の経験、彼らの選択と行動の背景にある心の揺らぎが丁寧に描かれているからこそ、どんなに近しい間柄であっても腹を割って話したとしても他者の全てを理解することは出来ないし、多面的である他者の心の裡を全てそのままに知ることも決してできないという当たり前のことに、ものすごく切なくなる。
セレステ・イング/井上里訳
2025年のベスト本、もう一冊。
リチャードソン家の借家に越してきたミアとその娘の、一家との交流。登場人物それぞれの物事の捉え方や過去の経験、彼らの選択と行動の背景にある心の揺らぎが丁寧に描かれているからこそ、どんなに近しい間柄であっても腹を割って話したとしても他者の全てを理解することは出来ないし、多面的である他者の心の裡を全てそのままに知ることも決してできないという当たり前のことに、ものすごく切なくなる。
「フィデルマ」長編に「リディア&ビル」と「アイリス&グウェン」のシリーズ続編も嬉しい〜。
アン・クリーヴスの未訳だった『ヴェラ 信念の女警部』も出るそうで、ドラマはCS放送でずっと見ていたけど原作はどんな感じなんだろう。
「フィデルマ」長編に「リディア&ビル」と「アイリス&グウェン」のシリーズ続編も嬉しい〜。
アン・クリーヴスの未訳だった『ヴェラ 信念の女警部』も出るそうで、ドラマはCS放送でずっと見ていたけど原作はどんな感じなんだろう。
今年も物語(小説)が読めなくなるターンが頻繁にあってしんどかったが、人文書やエッセイ本に救われた。来年はもっとノンフィクションや、あまり触れてこなかった分野の人文書も読みたいな。
写真は今年回したガチャガチャの中で一番お気に入りの魔法使いたち。
今年も物語(小説)が読めなくなるターンが頻繁にあってしんどかったが、人文書やエッセイ本に救われた。来年はもっとノンフィクションや、あまり触れてこなかった分野の人文書も読みたいな。
写真は今年回したガチャガチャの中で一番お気に入りの魔法使いたち。
サイディヤ・ハートマン/榎本空訳
小説以外からの、2025年ベスト本。
20世紀初頭にアメリカ南部から都市部へと移った若い黒人女性やクィアたちが辿った、奴隷制の延長のような苦役労働や不当逮捕と収監の運命を様々なアーカイヴの痕跡の中から見つけ出し、その顧みられなかった無数の名もなき女たちの生と声を蘇らせた本。
白人のみならず黒人エリートからも「問題」とされた人々の、政治的闘争ではなく日常の生を謳歌することで体現した闘いを映し出す言葉の奔流と激情に、今年一番打ちのめされた。
サイディヤ・ハートマン/榎本空訳
小説以外からの、2025年ベスト本。
20世紀初頭にアメリカ南部から都市部へと移った若い黒人女性やクィアたちが辿った、奴隷制の延長のような苦役労働や不当逮捕と収監の運命を様々なアーカイヴの痕跡の中から見つけ出し、その顧みられなかった無数の名もなき女たちの生と声を蘇らせた本。
白人のみならず黒人エリートからも「問題」とされた人々の、政治的闘争ではなく日常の生を謳歌することで体現した闘いを映し出す言葉の奔流と激情に、今年一番打ちのめされた。
ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー/池田真紀子訳
私の2025年のベスト本。釈放を懸けた囚人同士の殺し合いが国家公認の大人気配信ショーとなった近未来アメリカ。
一見するとエンタメ全開だが、読みながら頭にあったのは、人種主義と資本主義が絡み合う刑務所の実情を炙り出すアンジェラ・デイヴィスの『監獄ビジネス』。
黒人収監率の圧倒的高さが示す歪さ、警察の市民への暴力や差別、冤罪収監と死刑制度、配偶者や恋人を収監された家族の苦境や貧困、刑務所システムで儲ける巨大企業など、『監獄ビジネス』が指摘するグロテスクな現実を丸ごと描き出すような、ものすごい熱量の物語だった。
ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー/池田真紀子訳
私の2025年のベスト本。釈放を懸けた囚人同士の殺し合いが国家公認の大人気配信ショーとなった近未来アメリカ。
一見するとエンタメ全開だが、読みながら頭にあったのは、人種主義と資本主義が絡み合う刑務所の実情を炙り出すアンジェラ・デイヴィスの『監獄ビジネス』。
黒人収監率の圧倒的高さが示す歪さ、警察の市民への暴力や差別、冤罪収監と死刑制度、配偶者や恋人を収監された家族の苦境や貧困、刑務所システムで儲ける巨大企業など、『監獄ビジネス』が指摘するグロテスクな現実を丸ごと描き出すような、ものすごい熱量の物語だった。
個人的に続きを待望しているのは、7世紀アイルランドの女性弁護士フィデルマが各地で弱きを助け強きをくじくピーター・トレメインの「修道女フィデルマ」シリーズ。
翻訳者の方が亡くなりしばらく刊行が途絶えていたが、新しい訳者さんにバトンタッチされまた続きが出るようになり嬉しい。本国刊行分に追いついてほしい。
インド系イギリス人でレズビアンの刑事ハービンダーがボヤきながら事件捜査にあたる、エリー・グリフィスの「ハービンダー・カー」シリーズも好き。毎回ハービンダー以外にも事件関係者の複数人が視点人物となって展開し、警察小説とはちょっと違うタッチなのも良い。
個人的に続きを待望しているのは、7世紀アイルランドの女性弁護士フィデルマが各地で弱きを助け強きをくじくピーター・トレメインの「修道女フィデルマ」シリーズ。
翻訳者の方が亡くなりしばらく刊行が途絶えていたが、新しい訳者さんにバトンタッチされまた続きが出るようになり嬉しい。本国刊行分に追いついてほしい。
インド系イギリス人でレズビアンの刑事ハービンダーがボヤきながら事件捜査にあたる、エリー・グリフィスの「ハービンダー・カー」シリーズも好き。毎回ハービンダー以外にも事件関係者の複数人が視点人物となって展開し、警察小説とはちょっと違うタッチなのも良い。
③『鑑識写真係リタとうるさい幽霊』
ラモーナ・エマーソン/中谷友紀子訳
ニューメキシコ州アルバカーキのトハッチー出身である作者が描く、ナバホ族居留地出身の女性リタが主人公の物語。
元々は作者が回想録として発表するつもりだったという自身や家族の実体験が、章ごとに挟まれるリタの居留地で過ごした子供時代のエピソードとして語られ、そのパートがとても良かった。
作者の「ナバホ族の自分たちの物語を、白人作家から取り戻すつもりで本作を書いた」というインタビュー内容が重く忘れられない。
③『鑑識写真係リタとうるさい幽霊』
ラモーナ・エマーソン/中谷友紀子訳
ニューメキシコ州アルバカーキのトハッチー出身である作者が描く、ナバホ族居留地出身の女性リタが主人公の物語。
元々は作者が回想録として発表するつもりだったという自身や家族の実体験が、章ごとに挟まれるリタの居留地で過ごした子供時代のエピソードとして語られ、そのパートがとても良かった。
作者の「ナバホ族の自分たちの物語を、白人作家から取り戻すつもりで本作を書いた」というインタビュー内容が重く忘れられない。
②『ボストン図書館の推理作家』
サラーリ・ジェンティル/不二淑子訳
人気推理作家ハンナが執筆中のボストン公共図書館が舞台のミステリが作中作として提示される合間に、その原稿を読みハンナへフィードバックするレオのメールが挟まれるメタ構成。
レオのメール内容がどんどん不穏になってゆき……というスリラーでもあるのだが、作家志望のレオが「白人でシスジェンダー男性でヘテロセクシュアルの自分には特権など無いんだ!女性やマイノリティ属性の作家こそ有利な世界なんだ!」的な傲慢さで被害者意識を拗らせまくり暴走する様がものすごくキツイ。自分はレイシストでもセクシストでもないと言いながら。
②『ボストン図書館の推理作家』
サラーリ・ジェンティル/不二淑子訳
人気推理作家ハンナが執筆中のボストン公共図書館が舞台のミステリが作中作として提示される合間に、その原稿を読みハンナへフィードバックするレオのメールが挟まれるメタ構成。
レオのメール内容がどんどん不穏になってゆき……というスリラーでもあるのだが、作家志望のレオが「白人でシスジェンダー男性でヘテロセクシュアルの自分には特権など無いんだ!女性やマイノリティ属性の作家こそ有利な世界なんだ!」的な傲慢さで被害者意識を拗らせまくり暴走する様がものすごくキツイ。自分はレイシストでもセクシストでもないと言いながら。
①『魔女の檻』
ジェローム・ルブリ/坂田雪子監訳、青木智美訳
今年の『このホラーがすごい』とミステリランキングの両方に入っていたが、私はこの物語は最終的にはホラーではないと思うのでミステリのほうで。
ただ、読んでいる際にマジで戦慄したのはこの『魔女の檻』だった。
何が起きているのか全く分からないまま進み、超自然的事象としか思えない展開、ひたすら加速する状況の救われなさが恐ろしく、ぶっちゃけ前作『魔王の島』の作者なのでオチをかなり身構えて読んでいたのだが、それでも読んでいる間の怖さは今年読んだ本の中で一番だった。
①『魔女の檻』
ジェローム・ルブリ/坂田雪子監訳、青木智美訳
今年の『このホラーがすごい』とミステリランキングの両方に入っていたが、私はこの物語は最終的にはホラーではないと思うのでミステリのほうで。
ただ、読んでいる際にマジで戦慄したのはこの『魔女の檻』だった。
何が起きているのか全く分からないまま進み、超自然的事象としか思えない展開、ひたすら加速する状況の救われなさが恐ろしく、ぶっちゃけ前作『魔王の島』の作者なのでオチをかなり身構えて読んでいたのだが、それでも読んでいる間の怖さは今年読んだ本の中で一番だった。
これが3月まで続くので正直キツイし妹のことも心配なんだけど、とはいえ朝食をとり後片付けもして洗濯もメイクも終えた上に、フォームミルクを作りゆっくりチャイを淹れてもまだ8時になったばかりだと噛み締めるこの時間は、毎週いちいち感動してしまう。
セレッシャルのホリデー限定ブラックティーの甘いバニラの香りが好きなのだけど、今年はどこのお店に行っても無くて買えなかった。これが昨年のストックの最後のひと箱……
これが3月まで続くので正直キツイし妹のことも心配なんだけど、とはいえ朝食をとり後片付けもして洗濯もメイクも終えた上に、フォームミルクを作りゆっくりチャイを淹れてもまだ8時になったばかりだと噛み締めるこの時間は、毎週いちいち感動してしまう。
セレッシャルのホリデー限定ブラックティーの甘いバニラの香りが好きなのだけど、今年はどこのお店に行っても無くて買えなかった。これが昨年のストックの最後のひと箱……
各誌の年末ミステリランキングから買い逃してた読みたい本を選んでもらって、クリスマスに贈ることをこの数年続けている。
でもお母さんのセレクト=ほぼ私も気になっていた本なので、毎回自分へ買ってるみたいになっちゃってる。
各誌の年末ミステリランキングから買い逃してた読みたい本を選んでもらって、クリスマスに贈ることをこの数年続けている。
でもお母さんのセレクト=ほぼ私も気になっていた本なので、毎回自分へ買ってるみたいになっちゃってる。
シングルマザーで自閉スペクトラム症の特性が見られるサンデーが語る、あるひと夏について。
サンデーが内面で感じている他者や世界への眼差しと言葉はとても豊かで雄弁なのに、表情に感情が表れないことや独自のこだわりが強いことで周囲から「普通」と違うと線を引かれている彼女が直面する物事にひたすら抉られ、個人的には今年読んだ中でもすごく苦しい一冊だった。
ただ、煌めくも辛いひと夏が過ぎた後のサンデーが自ら選んだ心持ちや誇り、愛の在り方には深い衝撃と感動を覚え、読後感はすごく良かった。
シングルマザーで自閉スペクトラム症の特性が見られるサンデーが語る、あるひと夏について。
サンデーが内面で感じている他者や世界への眼差しと言葉はとても豊かで雄弁なのに、表情に感情が表れないことや独自のこだわりが強いことで周囲から「普通」と違うと線を引かれている彼女が直面する物事にひたすら抉られ、個人的には今年読んだ中でもすごく苦しい一冊だった。
ただ、煌めくも辛いひと夏が過ぎた後のサンデーが自ら選んだ心持ちや誇り、愛の在り方には深い衝撃と感動を覚え、読後感はすごく良かった。
キアヌとチャイナ・ミエヴィルの共著はお正月に読む!
ステレオタイプな黒人フィクションだけ受容する世間への皮肉も強烈だった映画『アメリカン・フィクション』の原作がパーシヴァル・エヴェレットの小説と今日知った。来年は『ジェイムズ』も読みたい。
◆『赤く染まる木々』パーシヴァル・エヴェレット/上野元美訳
◆『再誕の書』チャイナ・ミエヴィル、キアヌ・リーヴス/安野玲、内田昌之訳
◆『ディトランジション、ベイビー』トーリ・ピーターズ/吉田育未訳
◆『呪いのウサギ』チョン・ボラ/関谷敦子訳
◆『溺れる少女』ケイトリン・R・キアナン/鯨井久志訳
キアヌとチャイナ・ミエヴィルの共著はお正月に読む!
ステレオタイプな黒人フィクションだけ受容する世間への皮肉も強烈だった映画『アメリカン・フィクション』の原作がパーシヴァル・エヴェレットの小説と今日知った。来年は『ジェイムズ』も読みたい。
◆『赤く染まる木々』パーシヴァル・エヴェレット/上野元美訳
◆『再誕の書』チャイナ・ミエヴィル、キアヌ・リーヴス/安野玲、内田昌之訳
◆『ディトランジション、ベイビー』トーリ・ピーターズ/吉田育未訳
◆『呪いのウサギ』チョン・ボラ/関谷敦子訳
◆『溺れる少女』ケイトリン・R・キアナン/鯨井久志訳