B2 Mycology / Taxonomy 🍄🔬
担子胞子は4.1μm×2.8μm。Q値=1.5-1.8の楕円形。無色で嘴状突起をもち、まれに油滴をもつ。
担子胞子は4.1μm×2.8μm。Q値=1.5-1.8の楕円形。無色で嘴状突起をもち、まれに油滴をもつ。
担子胞子と厚壁胞子です。
担子胞子と厚壁胞子です。
1.傘断面
2.柄断面
3.柄下部表面
4.傘縁
です。記載し忘れましたが、顕微鏡写真は×2000で観察し、フロキシンで染色しています。
鳥取市. 2023/12/10.
1.傘断面
2.柄断面
3.柄下部表面
4.傘縁
です。記載し忘れましたが、顕微鏡写真は×2000で観察し、フロキシンで染色しています。
鳥取市. 2023/12/10.
日本国内では「晩秋から冬にかけて落ち葉上から発生する、柄が極めて長く、柄表面に条線をもち、全体が褐色〜灰褐色のクヌギタケ型(mycenoid)菌」をまとめてアシナガタケとしているケースが散見されますが、慎重になった方が良い気がします。
市販の図鑑では「きのこ大図鑑」に掲載されたアシナガタケが他のものとかなり特徴が異なる点に留意が必要です。
日本国内では「晩秋から冬にかけて落ち葉上から発生する、柄が極めて長く、柄表面に条線をもち、全体が褐色〜灰褐色のクヌギタケ型(mycenoid)菌」をまとめてアシナガタケとしているケースが散見されますが、慎重になった方が良い気がします。
市販の図鑑では「きのこ大図鑑」に掲載されたアシナガタケが他のものとかなり特徴が異なる点に留意が必要です。
アシナガタケとされるものは複数の種が混ざってるか、あるいは種差がかなり大きいと思われる(主観)のですが、本学でよく見られるのは、側シスチジアの先端がよく伸びる特徴を有しています。
・スイスのキノコ図鑑に掲載されている𝘔𝘺𝘤𝘦𝘯𝘢 𝘱𝘰𝘭𝘺𝘨𝘳𝘢𝘮𝘮𝘢と日本産アシナガタケは明らかに別種です。
・原記載は情報が少なく、文章のみで比較するのは困難ですが、日本産の方と類似性があるので、スイス図鑑の方に誤りがある可能性があります。
・青木図版などの仮称種は胞子の大きさなどで区別されており、種差なのか別種なのかが少し微妙です。
アシナガタケとされるものは複数の種が混ざってるか、あるいは種差がかなり大きいと思われる(主観)のですが、本学でよく見られるのは、側シスチジアの先端がよく伸びる特徴を有しています。
・スイスのキノコ図鑑に掲載されている𝘔𝘺𝘤𝘦𝘯𝘢 𝘱𝘰𝘭𝘺𝘨𝘳𝘢𝘮𝘮𝘢と日本産アシナガタケは明らかに別種です。
・原記載は情報が少なく、文章のみで比較するのは困難ですが、日本産の方と類似性があるので、スイス図鑑の方に誤りがある可能性があります。
・青木図版などの仮称種は胞子の大きさなどで区別されており、種差なのか別種なのかが少し微妙です。
シスチジアは菌糸先端に見られる異型"細胞"という認識だったので、これもシスチジア(つまり、骨格菌糸は分岐や隔壁を持たない・持ちにくいので1細胞が非常に大きく、シスチジアに該当する部分が極めて大きいので少し疑問)になるのか〜と思いました。
なぜ骨格菌糸先端と言わずシスチジアというのでしょう。どっちでも良いのかな。
菌学会発行の用語集パラパラめくってみます。
シスチジアは菌糸先端に見られる異型"細胞"という認識だったので、これもシスチジア(つまり、骨格菌糸は分岐や隔壁を持たない・持ちにくいので1細胞が非常に大きく、シスチジアに該当する部分が極めて大きいので少し疑問)になるのか〜と思いました。
なぜ骨格菌糸先端と言わずシスチジアというのでしょう。どっちでも良いのかな。
菌学会発行の用語集パラパラめくってみます。
菌糸には主に厚壁で隔壁・分岐を持たない(もちにくい)骨格菌糸(2枚目)と、薄壁で隔壁・分岐をたくさん持つ生殖菌糸(3枚目)があり、この2つの菌糸を持つタイプを2菌糸型と言います。
カミウロコタケ・スミレウロコタケ・ツクシカワタケなどを肉眼的形質のみで見分けている情報も多いですが、本来的にはここも確認するべきだと思います。
カミウロコタケは2菌糸型です。
紫で可愛いです。
菌糸には主に厚壁で隔壁・分岐を持たない(もちにくい)骨格菌糸(2枚目)と、薄壁で隔壁・分岐をたくさん持つ生殖菌糸(3枚目)があり、この2つの菌糸を持つタイプを2菌糸型と言います。
カミウロコタケ・スミレウロコタケ・ツクシカワタケなどを肉眼的形質のみで見分けている情報も多いですが、本来的にはここも確認するべきだと思います。
カミウロコタケは2菌糸型です。
紫で可愛いです。
もしかすると近所だったかもしれませんね笑
もしかすると近所だったかもしれませんね笑
菌類好きとして、そろそろ地衣類も勉強しなきゃなと思ってはいます。思ってはいます。
可愛いですしね。
菌類好きとして、そろそろ地衣類も勉強しなきゃなと思ってはいます。思ってはいます。
可愛いですしね。
勉強になります...!!
これもさび病なんですね!
一応標本はとってあるので、おうち帰ったら顕微鏡観察してみようと思います!
ありがとうございます!!
勉強になります...!!
これもさび病なんですね!
一応標本はとってあるので、おうち帰ったら顕微鏡観察してみようと思います!
ありがとうございます!!
名古屋市. 2024/2/22.
いつも見るササ類のごま黒やに病菌とは目で見た病徴が異なります。
これが ササ類黒やに病菌 なのか!(出先なので帰ったら日本植物病害大事典で調べます)
名古屋市. 2024/2/22.
いつも見るササ類のごま黒やに病菌とは目で見た病徴が異なります。
これが ササ類黒やに病菌 なのか!(出先なので帰ったら日本植物病害大事典で調べます)
鳥取市. 2023/12/2
シスチジアの先端が頭状に膨れるという面白い特徴を持ってます。学名の種小名もここから来てるぽいですね。
全長は3-5mmで極めて小型です。
【顕微鏡的特徴】
胞子: 7.75μm×4.13μm(avg.)。嘴状突起を持ち、油滴を少量含み平滑で無色。Q値は1.9-2.3程度で長楕円〜円筒形(n=50)。
シスチジア: 45μm×9μm(avg.)で、先端が頭状。側シスチジアや傘シスチジアも同形(n=6)。
共に×2000でフロキシン封入.
鳥取市. 2023/12/2
シスチジアの先端が頭状に膨れるという面白い特徴を持ってます。学名の種小名もここから来てるぽいですね。
全長は3-5mmで極めて小型です。
【顕微鏡的特徴】
胞子: 7.75μm×4.13μm(avg.)。嘴状突起を持ち、油滴を少量含み平滑で無色。Q値は1.9-2.3程度で長楕円〜円筒形(n=50)。
シスチジア: 45μm×9μm(avg.)で、先端が頭状。側シスチジアや傘シスチジアも同形(n=6)。
共に×2000でフロキシン封入.
できるだけ、色々な形質や特徴に着目して観察する癖をつけたいと思います...!!
安定した形質としてそれらが現れているのか、あるいは例外的にそれらが現れているのかという判断には同種と思われるサンプルをいくつも観察することも重要そうですね。
根気が要りそうですが、できる範囲で観察をしていきたいと思います!
本当にありがとうございます。
できるだけ、色々な形質や特徴に着目して観察する癖をつけたいと思います...!!
安定した形質としてそれらが現れているのか、あるいは例外的にそれらが現れているのかという判断には同種と思われるサンプルをいくつも観察することも重要そうですね。
根気が要りそうですが、できる範囲で観察をしていきたいと思います!
本当にありがとうございます。
たまたまこうなることもあるんですね...勉強になります。
であれば、こういう形質が見られるからといって広義のアワタケ属であると判断するのはあまりにも早計そうですね...
色々な観点から判断するようにしたいと思います。
ありがとうございます...!!
たまたまこうなることもあるんですね...勉強になります。
であれば、こういう形質が見られるからといって広義のアワタケ属であると判断するのはあまりにも早計そうですね...
色々な観点から判断するようにしたいと思います。
ありがとうございます...!!
たしかにそうですね
集計に関する手法は変わってしまいますが、上手くいけば集計できるかもしれませんね!!
たしかにそうですね
集計に関する手法は変わってしまいますが、上手くいけば集計できるかもしれませんね!!
この写真のものは、アワタケ属に特徴的な「管孔壁が柄に長く垂生する」に該当しますか?
他の写真のオオダイアシベニイグチではそういう様子をあまり感じなかったので気になりました。
この写真のものは、アワタケ属に特徴的な「管孔壁が柄に長く垂生する」に該当しますか?
他の写真のオオダイアシベニイグチではそういう様子をあまり感じなかったので気になりました。
大阪市内でもこの子だけはよく見かけます。
それ以外の地下生菌(ニセショウロ属を除く)は見たことがないですね。
大阪市内でもこの子だけはよく見かけます。
それ以外の地下生菌(ニセショウロ属を除く)は見たことがないですね。
オツネンタケとニッケイタケはアミロイド反応に差があるとする情報がどこかにあったはずですが、それらも今後ぜひ観察してみたいです。
オツネンタケとニッケイタケはアミロイド反応に差があるとする情報がどこかにあったはずですが、それらも今後ぜひ観察してみたいです。
オツネンタケとの違いが、いまいちわかっていません(教科書通りの光沢の有無や色合い、発生場所の差といった違いは知ってるのですが、いまいちピンと来ない違いなんですよね...)。
原記載も目を通しましたが、明確な差は読み取れず。
学名で検索する限り、発生地の違い(オツネンタケは砂地や焼け跡に発生すると言われることがある)はあまりあてにならなくて、光沢の有無が識別として有用なのかな...??という印象です。色合いも絶妙に違いますね。
しっかりとした違いが気になるところではあります。
オツネンタケとの違いが、いまいちわかっていません(教科書通りの光沢の有無や色合い、発生場所の差といった違いは知ってるのですが、いまいちピンと来ない違いなんですよね...)。
原記載も目を通しましたが、明確な差は読み取れず。
学名で検索する限り、発生地の違い(オツネンタケは砂地や焼け跡に発生すると言われることがある)はあまりあてにならなくて、光沢の有無が識別として有用なのかな...??という印象です。色合いも絶妙に違いますね。
しっかりとした違いが気になるところではあります。
肉色っぽく見える...??じゃなくて、明らかに「アカハ」なんですよね。
なので、っぽく見えるは全部ツルタケダマシ(と思われるもの)だと思っています。
ツバがなければバライロツルタケ(仮)と思うほどちゃんと赤いです。
肉色っぽく見える...??じゃなくて、明らかに「アカハ」なんですよね。
なので、っぽく見えるは全部ツルタケダマシ(と思われるもの)だと思っています。
ツバがなければバライロツルタケ(仮)と思うほどちゃんと赤いです。
ツルタケダマシ𝘈𝘮𝘢𝘯𝘪𝘵𝘢 𝘴𝘱𝘳𝘦𝘵𝘢
だと思ってるやつです。アカハテングタケは確実にそうだと思える子に出会ったことがあるのでよくわかるんですが「ひだが肉色っぽいように見える」は多分全部ツルタケダマシ(と呼ばれているもの)だと思います。
アカハテングタケのひだの赤さは目に見てはっきり分かります。
経験則になりますが、ツルタケダマシの方が小さい気がします...??(胞子はよく観察されるので成熟はしている)
ツルタケダマシ𝘈𝘮𝘢𝘯𝘪𝘵𝘢 𝘴𝘱𝘳𝘦𝘵𝘢
だと思ってるやつです。アカハテングタケは確実にそうだと思える子に出会ったことがあるのでよくわかるんですが「ひだが肉色っぽいように見える」は多分全部ツルタケダマシ(と呼ばれているもの)だと思います。
アカハテングタケのひだの赤さは目に見てはっきり分かります。
経験則になりますが、ツルタケダマシの方が小さい気がします...??(胞子はよく観察されるので成熟はしている)
緑変性が弱く、子実体が小型で晩冬〜初春(僕が見かけたのは3月です)に発生することを特徴としているようです。
緑変性が弱く、子実体が小型で晩冬〜初春(僕が見かけたのは3月です)に発生することを特徴としているようです。
特に写真右側のタイプのものは、子囊殻が極めて大きく、肉眼的で球状である点で左側のタイプとは大きく異なります。これらは共にクロコブタケとして投稿されているのをよく見ますが、顕微鏡下でもかなりの差があり、謎です。
特に写真右側のタイプのものは、子囊殻が極めて大きく、肉眼的で球状である点で左側のタイプとは大きく異なります。これらは共にクロコブタケとして投稿されているのをよく見ますが、顕微鏡下でもかなりの差があり、謎です。