緊急連絡も出来る。
遭難しちゃったよ〜!たすけて〜!と送りたい時にうっかりよその会話が耳に入ってしまうのはしかたがないじゃん?
援軍の電波だと思うじゃん?よく聞こえないからずっと聞いちゃうじゃん?耳澄ませちゃうじゃん?
だいたいデフォルトでドラレコつける時代になったじゃん?
会話を録音するのなんて常識じゃん??
砂漠エリアのメモ
緊急連絡も出来る。
遭難しちゃったよ〜!たすけて〜!と送りたい時にうっかりよその会話が耳に入ってしまうのはしかたがないじゃん?
援軍の電波だと思うじゃん?よく聞こえないからずっと聞いちゃうじゃん?耳澄ませちゃうじゃん?
だいたいデフォルトでドラレコつける時代になったじゃん?
会話を録音するのなんて常識じゃん??
砂漠エリアのメモ
今、というのはある程度の年齢だとか大人になったと感じただとかそういうぼんやりとしたなんだかフワッとした気分だか期間だかそういう曖昧なああそう言えばこんな事もあったなあフフフとかいうやつではなく今だ。今。
浴槽を出る、浴室の扉を開ける、一歩踏み出して外へ出る、振り返って扉を閉める。と見せかけてふと浴室の天井を見上げわあなんか黒くなってるなカビかなとか思いながら。
(わたしの目線だいたい下だな。)
はい、この今。
今、というのはある程度の年齢だとか大人になったと感じただとかそういうぼんやりとしたなんだかフワッとした気分だか期間だかそういう曖昧なああそう言えばこんな事もあったなあフフフとかいうやつではなく今だ。今。
浴槽を出る、浴室の扉を開ける、一歩踏み出して外へ出る、振り返って扉を閉める。と見せかけてふと浴室の天井を見上げわあなんか黒くなってるなカビかなとか思いながら。
(わたしの目線だいたい下だな。)
はい、この今。
こんな感情は知らないので扱い方が分からないのだ。
こんな感情は知らないので扱い方が分からないのだ。
おもろいやないか……
おもろいやないか……
机上のコーヒーは冷えていて味は良くなさそうだ。
ため息をついてキッチンへ向かう。
湯を沸かしながらスティックコーヒーを探すがどこにも見当たらない。冷えたこれが最後のひとつだったようだ。
今日はどうにもツキがない。今夜は寝ずの仕事になりそうだともう一度ため息をつく。ポケットから小さな箱を取り出しひっくり返す。
思いのほか多く出たミントタブレットを口に放り込んでキッチンを後にした。
#佐藤のメモ
机上のコーヒーは冷えていて味は良くなさそうだ。
ため息をついてキッチンへ向かう。
湯を沸かしながらスティックコーヒーを探すがどこにも見当たらない。冷えたこれが最後のひとつだったようだ。
今日はどうにもツキがない。今夜は寝ずの仕事になりそうだともう一度ため息をつく。ポケットから小さな箱を取り出しひっくり返す。
思いのほか多く出たミントタブレットを口に放り込んでキッチンを後にした。
#佐藤のメモ
・水路用のレンガにするための浅い地層にある魔石を納品した帰り
・奥行きがある階段のど真ん中を通るむき出しの水路
・新しい家の方向を示すコンパスを壊してしまってしょんぼりしている階段の端に座った迷子の女の子
・寝不足で頭が痛いけど声をかける
・見上げた弾みで泣くのを我慢してたうるうるの目から涙がひと粒こぼれる
・きっかけにぽろぽろ溢れるのを膝を抱き込んで隠そうとするのでハンカチを渡す
・いつでも差し出せるようにしなさいと昔言われたのを守っている
・だってそうしたらモテるよって言うからさあ
・間隔を開けて隣に座る
・ちょっとずつ会話をして得た情報から目的地のあたりをつける
・水路用のレンガにするための浅い地層にある魔石を納品した帰り
・奥行きがある階段のど真ん中を通るむき出しの水路
・新しい家の方向を示すコンパスを壊してしまってしょんぼりしている階段の端に座った迷子の女の子
・寝不足で頭が痛いけど声をかける
・見上げた弾みで泣くのを我慢してたうるうるの目から涙がひと粒こぼれる
・きっかけにぽろぽろ溢れるのを膝を抱き込んで隠そうとするのでハンカチを渡す
・いつでも差し出せるようにしなさいと昔言われたのを守っている
・だってそうしたらモテるよって言うからさあ
・間隔を開けて隣に座る
・ちょっとずつ会話をして得た情報から目的地のあたりをつける
未送信メールフォルダの中身を
未送信メールフォルダの中身を
人の身を得て数ヶ月、日々何事にも翻弄されている自覚はある。何をするにも、それこそ視界に掛かる前髪を払うのに指先を動かすのも一歩踏み出した畳の感触も、そこから立ち昇る藺草の匂いのどれもかにも浮き足立つ。何をしても高揚感がやまない。
濡れ縁まで届いた陽光で温まっている
人の身を得て数ヶ月、日々何事にも翻弄されている自覚はある。何をするにも、それこそ視界に掛かる前髪を払うのに指先を動かすのも一歩踏み出した畳の感触も、そこから立ち昇る藺草の匂いのどれもかにも浮き足立つ。何をしても高揚感がやまない。
濡れ縁まで届いた陽光で温まっている
主は何の変わったところも無い平凡な男だ。
稀に風の噂で聞く他所の本丸の審神者のように犬であったり猫であったり豚であったり雀であったり、はたまた這い寄る混沌であったりは決してない、全く以って普通の人間であった。
霊力は可もなく不可もない。特別な能力を持つではなく、身体つきもやや細身ではあるがひ弱ではない中肉中背と言える範囲で、まあ有態に、どうしようもなく普通なのである。ちなみに出自も、先祖代々一般の中流階級だと、これは会話の流れで本人の口から聞いた。
主は何の変わったところも無い平凡な男だ。
稀に風の噂で聞く他所の本丸の審神者のように犬であったり猫であったり豚であったり雀であったり、はたまた這い寄る混沌であったりは決してない、全く以って普通の人間であった。
霊力は可もなく不可もない。特別な能力を持つではなく、身体つきもやや細身ではあるがひ弱ではない中肉中背と言える範囲で、まあ有態に、どうしようもなく普通なのである。ちなみに出自も、先祖代々一般の中流階級だと、これは会話の流れで本人の口から聞いた。
我等が審神者は小さい。
短刀の中に違和感無く溶け込み、溶け込まれた短刀もそれに気が付かない。つい先日は彼らで構成された遠征隊に紛れてまんまと本丸から抜け出し何事も無いばかりか、普段よりも良い成果を上げて帰還した。
流石に短刀も道中で審神者に気付き本丸へ引き返そうとしたが審神者がそれに頑として首を縦に振らなかった。
そうなってしまうと彼等には何も出来ない。
我等が審神者は小さい。
短刀の中に違和感無く溶け込み、溶け込まれた短刀もそれに気が付かない。つい先日は彼らで構成された遠征隊に紛れてまんまと本丸から抜け出し何事も無いばかりか、普段よりも良い成果を上げて帰還した。
流石に短刀も道中で審神者に気付き本丸へ引き返そうとしたが審神者がそれに頑として首を縦に振らなかった。
そうなってしまうと彼等には何も出来ない。
サクが爪を噛んでる。かり、かり、かり、かり。この部屋にはもうサクの爪が傷む音
しかしないんじゃないだろうか。実際そんなことはないんだけど。俺も居るし。鼻
啜ったりするし。
初めは甘噛みでむぐむぐしてたのが、何度も何度も同じところを噛むもんだからそこ
だけ薄く弱くなって唾液が絡んで、小さな親指の小さな爪が、白い前歯に挟まれて削
れていく。もっと小さくなる。ひび割れた下唇に千切れて粉になった爪がついてい
る。
サクが爪を噛んでる。かり、かり、かり、かり。この部屋にはもうサクの爪が傷む音
しかしないんじゃないだろうか。実際そんなことはないんだけど。俺も居るし。鼻
啜ったりするし。
初めは甘噛みでむぐむぐしてたのが、何度も何度も同じところを噛むもんだからそこ
だけ薄く弱くなって唾液が絡んで、小さな親指の小さな爪が、白い前歯に挟まれて削
れていく。もっと小さくなる。ひび割れた下唇に千切れて粉になった爪がついてい
る。
○月○日
今日も逢坂君は私を見ている。
彼はシャイだから画面越しでしか私を真っ直ぐ見てくれない。
でも昨日は廊下で目が合った。すぐに逸らされたけど仕方ない。
耳を赤くしている彼はかわいかった。
違法電波が飛んでいる。
あの女が悪いのよ。私はあの女から逢坂君を守ってあげてるのよ。あの女が逢坂君を
困らせて彼が嫌がってるのに毎日ベタベタくっついて彼は優しいから相手をしてあげ
てるの。それを勘違いしてあの女はまた調子に乗って
○月○日
今日も逢坂君は私を見ている。
彼はシャイだから画面越しでしか私を真っ直ぐ見てくれない。
でも昨日は廊下で目が合った。すぐに逸らされたけど仕方ない。
耳を赤くしている彼はかわいかった。
違法電波が飛んでいる。
あの女が悪いのよ。私はあの女から逢坂君を守ってあげてるのよ。あの女が逢坂君を
困らせて彼が嫌がってるのに毎日ベタベタくっついて彼は優しいから相手をしてあげ
てるの。それを勘違いしてあの女はまた調子に乗って
前後不覚と同じだろうに自覚があるのは、銅貨さんが録画をしていたからで、翌朝一番、担当の
銅貨さん
雅
宮尾先生
#佐藤のオリジのやつ
前後不覚と同じだろうに自覚があるのは、銅貨さんが録画をしていたからで、翌朝一番、担当の
銅貨さん
雅
宮尾先生
#佐藤のオリジのやつ
兄様兄様好きです。大好きです。愛しています。お慕いしております。兄様の事を想うと胸が詰まってどうしようもないのです。でも一人では呼吸すら儘ならない駄目な僕を助けてくれるのはいつだって兄様で、顔色の良くない僕に兄様が一言「どうした?」なんて
いけない事だと解っています。
僕が一度口に含んだスプーンで、兄様の紅茶をひと回し。
「なに泣いてるんだ、情けない顔するな」
「お兄ちゃんがお前を守るから、だからもう泣かなくていいんだ」
「俺は大丈夫だから」
「俺がお前を守るよ」
#佐藤のオリジのやつ
ネタ出しのやつ
多分これⅢ Ⅳ
兄様兄様好きです。大好きです。愛しています。お慕いしております。兄様の事を想うと胸が詰まってどうしようもないのです。でも一人では呼吸すら儘ならない駄目な僕を助けてくれるのはいつだって兄様で、顔色の良くない僕に兄様が一言「どうした?」なんて
いけない事だと解っています。
僕が一度口に含んだスプーンで、兄様の紅茶をひと回し。
「なに泣いてるんだ、情けない顔するな」
「お兄ちゃんがお前を守るから、だからもう泣かなくていいんだ」
「俺は大丈夫だから」
「俺がお前を守るよ」
#佐藤のオリジのやつ
ネタ出しのやつ
多分これⅢ Ⅳ
【よくわからないやつ】
平素と変わらぬ顔をしながらも鼓動は速く呼吸もやや乱れて、ああ彼は我慢をしているのだ。己を保とうと必死になっているのだ。なんと可愛らしいのだろう。
はふ、はふ、と熱い息を吐き出しているばかりで、酸素は足りているのだろうか。
口の端から粘度の低い唾液が垂れている。拭ってやろうと近付くと、いやいやと頭を振られた。
見た目に反して柔らかい髪が替えたばかりのシーツに散らかる。やはりこの色にして
良かった。艶のある彼の髪がよく映えている。
【よくわからないやつ】
平素と変わらぬ顔をしながらも鼓動は速く呼吸もやや乱れて、ああ彼は我慢をしているのだ。己を保とうと必死になっているのだ。なんと可愛らしいのだろう。
はふ、はふ、と熱い息を吐き出しているばかりで、酸素は足りているのだろうか。
口の端から粘度の低い唾液が垂れている。拭ってやろうと近付くと、いやいやと頭を振られた。
見た目に反して柔らかい髪が替えたばかりのシーツに散らかる。やはりこの色にして
良かった。艶のある彼の髪がよく映えている。
きょとんとして何で知ってるの?って返ってきた時は黙って手をつないだ。俺は冗談のつもりだったけど、この子には冗談じゃなかったらしい。
「あ、えっとあの、手」
「飛ばされたら困るからね」
「あ、そっかぁ」
「俺と居たら大丈夫だから」
「うん」
はにかむ顔がすっごいかわいい。
#佐藤のオリジのやつ
【sksrsw】サクソラショウ
きょとんとして何で知ってるの?って返ってきた時は黙って手をつないだ。俺は冗談のつもりだったけど、この子には冗談じゃなかったらしい。
「あ、えっとあの、手」
「飛ばされたら困るからね」
「あ、そっかぁ」
「俺と居たら大丈夫だから」
「うん」
はにかむ顔がすっごいかわいい。
#佐藤のオリジのやつ
【sksrsw】サクソラショウ