大陸四部
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保坂三四郎、またやってたのか
November 19, 2025 at 7:31 AM
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本日、拙著『天才作戦家マンシュタイン』(角川新書)が、猪木正道賞特別賞を授けられました。
有り難うございます。
imaf.jpn.org/bbses/bbs_ar...
 猪木正道記念・安保研究会 - 猪木正道賞基金
日本防衛学会猪木正道賞基金(NPO)の公式ホームページです。(Specified Non-profit Corporation, Japan Society for Defense Studies Inoki Masamichi Award Fund)
imaf.jpn.org
November 16, 2025 at 1:54 PM
「さて、大飢饉については、農業集団化強行と過酷な穀物調達、飢餓輸出に因るものであることに異論はなく、その死者数についても専門家が確定に努めている。ただし、ソ連崩壊に伴ってウクライナではこの飢饉をスターリンによる意図的なエスノサイド(民族絶滅)政策だとする主張が支配的になり、この点が国際的な論争を呼んでいる。この飢饉でロシア人やカザフスタン人なども大量に死亡した事実からエスノサイド論は成立し難いが、1932年夏にウクライナ共産党から民族主義的な傾向のものが排除され(スクルィプニクが自殺に追い込まれ)てから、過酷な穀物調達が実行された点には留意してよい。」
ロバート・コンクエスト(元英国諜報部員、『悲しみの収穫・ウクライナ大飢饉』著者)は200~300万程度の「ホロドモール」における死者を700~1000万人に誇張している、と下斗米伸夫先生が『プーチン戦争の論理』に書いているな 「ホロドモール」については一橋大学の雲和広先生が人口喪失を他のソ連圏と比較してジェノサイドとも虐殺とも言えないとポストされていたけど、論文化にあたってはこの点にもぜひ触れて欲しい
November 16, 2025 at 1:56 AM
Reposted by 大陸四部
「かつての少女漫画には『白人だけが住んでいる幻想郷としての欧州」への憧れがあり、『移民が増えて治安が悪化した。イスラームが悪い』という言説に絡め取られる遠因のひとつではないか」
「日本におけるサブカルチャーの『あるべき欧州』像が、19世紀の名作文学、白人の中産階級以上のために書かれた作品で止まってはいないか」
という意見を目にし、なるほどなあと思う夜。
少女漫画に限らず昔の教養小説に遡る話ではあろうし、個々の作品への批判ではないのだけども。

今の中年以上が慣れ親しんだ欧州像(それが幻想であれ)と現代とのコンフリクトはありそう。
ほとんどの人(僕も含めて!)は現代の欧州を知らないのだけど。
November 14, 2025 at 3:11 PM
下斗米伸夫『プーチン戦争の論理』(インターナショナル新書、2022年)読了
ややロシア擁護な面はあるものの、両国の歴史や文化や宗教、開戦経緯、ロシアの思考については「インテリジェンス」や国際政治学と異なる観点から詳しく書かれていて、大変勉強になった

ただ「ネオコン」については、アメリカの政策にそれほど影響力を持っているのか&ここまで過激な反ロシア派(開戦以前からロシア解体や、文明の破壊を公言)なのか?正直疑問
マイダン革命の狙撃事件、あれは確かに革命側の自作自演説が有力だが、米の偽旗作戦と断言するのは...
NATO東方不拡大についても約束があったと明記しているが、これも現状では議論が...
November 11, 2025 at 12:29 PM
ソ連の時期別逮捕者、うち反国家罪逮捕者と被処刑者(和田春樹『スターリン批判』作品社、2016年)

1936〜37年の被処刑者約34万人/年はどう見ても異常だが、1921〜29年は約2600人/年、30〜36年は約5700人/年、39〜53年は約3600人/年で、イメージほど多くない...いや多いな
November 7, 2025 at 7:55 AM
Reposted by 大陸四部
吉川英治は、戦後すぐの時代に、辻政信に逃走資金を渡したりしている(自分で書いている)。
この吉川の政治的な動きについては、誰か研究しないかと思っています。
なお、『宮本武蔵』も戦中の版で書かれていたことが、戦後の版ではnaoされているところがあるというのは、すでに指摘されているところであります。
そのへんのことは、来年刊行予定の鼎談本で詳しくしゃべりました。
ちなみに、海軍が一般向けに出す予定だった大東亜戦争公刊戦史の執筆を委嘱したのは、吉川英治。
山岡荘八「アラカン山脈の鬼」『大衆文芸』1949年11月号

服部卓四郎(藤原岩市執筆)『大東亜戦争全史』1953年

成田利一「運命の会戦」『秘録大東亜戦史 マレー・ビルマ篇』1954年

服部卓四郎閲(監修)・秋永芳郎著『物語太平洋戦争2 ビルマ大ジャングル戦』1956年

伊藤正徳『帝国陸軍の最後3 死闘編』1960年

『ビルマ戦線 : 歩兵第五十八連隊の回想』(佐藤・河田31D長の「序にかえて」、宮崎、福永58i長の「序」あり)1964年

大木毅先生が、山岡は戦時中陸軍から戦後発行予定の「大東亜戦史」の執筆を依頼されていて、それを元に戦後いろいろ出したと言っていたが...
November 2, 2025 at 2:53 PM
Reposted by 大陸四部
そのへんのことは、来年刊行予定の鼎談本で詳しくしゃべりました。
ちなみに、海軍が一般向けに出す予定だった大東亜戦争公刊戦史の執筆を委嘱したのは、吉川英治。
山岡荘八「アラカン山脈の鬼」『大衆文芸』1949年11月号

服部卓四郎(藤原岩市執筆)『大東亜戦争全史』1953年

成田利一「運命の会戦」『秘録大東亜戦史 マレー・ビルマ篇』1954年

服部卓四郎閲(監修)・秋永芳郎著『物語太平洋戦争2 ビルマ大ジャングル戦』1956年

伊藤正徳『帝国陸軍の最後3 死闘編』1960年

『ビルマ戦線 : 歩兵第五十八連隊の回想』(佐藤・河田31D長の「序にかえて」、宮崎、福永58i長の「序」あり)1964年

大木毅先生が、山岡は戦時中陸軍から戦後発行予定の「大東亜戦史」の執筆を依頼されていて、それを元に戦後いろいろ出したと言っていたが...
山岡荘八「アラカン山脈の鬼」『大衆文芸』1949年11月号かもしれない こっちは遠隔複写サービス使わないと見れないか...
November 2, 2025 at 2:50 PM
山岡荘八「アラカン山脈の鬼」『大衆文芸』1949年11月号

服部卓四郎(藤原岩市執筆)『大東亜戦争全史』1953年

成田利一「運命の会戦」『秘録大東亜戦史 マレー・ビルマ篇』1954年

服部卓四郎閲(監修)・秋永芳郎著『物語太平洋戦争2 ビルマ大ジャングル戦』1956年

伊藤正徳『帝国陸軍の最後3 死闘編』1960年

『ビルマ戦線 : 歩兵第五十八連隊の回想』(佐藤・河田31D長の「序にかえて」、宮崎、福永58i長の「序」あり)1964年

大木毅先生が、山岡は戦時中陸軍から戦後発行予定の「大東亜戦史」の執筆を依頼されていて、それを元に戦後いろいろ出したと言っていたが...
山岡荘八「アラカン山脈の鬼」『大衆文芸』1949年11月号かもしれない こっちは遠隔複写サービス使わないと見れないか...
おそらく宮崎を高く評価する論の初出は、服部卓四郎(担当部分:藤原岩市)「大東亜戦争全史」(鱒書房、1953年)と「秘録大東亜戦史 マレー・ビルマ編」(富士書苑、1954年)ではないだろうか
なお再編集前の「秘録大東亜戦史 ビルマ篇」(1954年)には成田利一記者による宮崎高評価記事はない

「宮崎少将の犠牲的敢闘」p.225
「独り6月22日以来20日間に亘って消息を絶っていた宮崎支隊は、支隊長以下一丸となり、全患者を擁し、敵中を突破しつつフミネ南方に後退してきた。(中略、33Dの遅滞戦闘)この毅然たる行動は全軍を感動せしめた。」p.227
服部卓四郎『大東亜戦争全史 第3巻』(続)
November 2, 2025 at 8:08 AM
ロバート・コンクエスト(元英国諜報部員、『悲しみの収穫・ウクライナ大飢饉』著者)は200~300万程度の「ホロドモール」における死者を700~1000万人に誇張している、と下斗米伸夫先生が『プーチン戦争の論理』に書いているな 「ホロドモール」については一橋大学の雲和広先生が人口喪失を他のソ連圏と比較してジェノサイドとも虐殺とも言えないとポストされていたけど、論文化にあたってはこの点にもぜひ触れて欲しい
October 28, 2025 at 11:02 AM
Reposted by 大陸四部
ロシア民話の魔人、不死身のコシチェイ。「靴ずれ戦線」では太っちょキャラだったけど、「骨」に由来する名前で本当はやせ細った老人の姿なのです。というわけで正統派コシチェイ。
バーバ・ヤガーと双璧を張る古い古いキャラクターで、スラヴ人の移動以前にルーツを持ち、ロシア以外のスラヴ系諸民族にも彼の伝承があります。そういうのわくわくしませんか。
いっぽう、ときとして人間の味方をするマージナルなヤガー婆さんに対して彼はあくまで邪悪な奴なのだ。乙女をかどわかすぞ。

#Inktober2025
#Inktober
#厄除け画集
October 28, 2025 at 10:57 AM
和田春樹『北朝鮮現代史』(岩波新書、2012年)読了
金日成の誕生から金正日死去までの通史で、著者は北朝鮮の全否定からも全肯定からも距離を置いている
・良かった点
替え玉とか言われている金日成の抗日闘争を史料により実証している
李承晩の北進意欲、とくに49年初頭の対北攻撃は初めて知った
建国から1970年頃に体制が確立するまでの過程はたいへん勉強になった
・疑問点
社会主義、全体主義の国家では普遍的とはいえ、秘密警察や収容所の形成史、粛清などにもより多く触れた方がバランスが取れる気がする
北朝鮮の日朝交渉への意欲は過大評価してるのでは
横田めぐみ「遺骨」に関する評価はどうなんだろう
October 28, 2025 at 8:48 AM
山岡荘八「アラカン山脈の鬼」『大衆文芸』1949年11月号かもしれない こっちは遠隔複写サービス使わないと見れないか...
おそらく宮崎を高く評価する論の初出は、服部卓四郎(担当部分:藤原岩市)「大東亜戦争全史」(鱒書房、1953年)と「秘録大東亜戦史 マレー・ビルマ編」(富士書苑、1954年)ではないだろうか
なお再編集前の「秘録大東亜戦史 ビルマ篇」(1954年)には成田利一記者による宮崎高評価記事はない

「宮崎少将の犠牲的敢闘」p.225
「独り6月22日以来20日間に亘って消息を絶っていた宮崎支隊は、支隊長以下一丸となり、全患者を擁し、敵中を突破しつつフミネ南方に後退してきた。(中略、33Dの遅滞戦闘)この毅然たる行動は全軍を感動せしめた。」p.227
服部卓四郎『大東亜戦争全史 第3巻』(続)
豊田譲にしろ土門周平にしろ伊藤佳一にしろ、宮崎回想と58i回顧録をベースにしている関係上盛られた話もそのままアテにして、「保守派」としてインパール作戦を擁護したいが牟田口決死擁護は無理筋ゆえに宮崎を上げ→佐藤(と高木)下げ→牟田口上げに持っていこうとした結果あれになってる印象
October 27, 2025 at 9:37 AM
おそらく宮崎を高く評価する論の初出は、服部卓四郎(担当部分:藤原岩市)「大東亜戦争全史」(鱒書房、1953年)と「秘録大東亜戦史 マレー・ビルマ編」(富士書苑、1954年)ではないだろうか
なお再編集前の「秘録大東亜戦史 ビルマ篇」(1954年)には成田利一記者による宮崎高評価記事はない

「宮崎少将の犠牲的敢闘」p.225
「独り6月22日以来20日間に亘って消息を絶っていた宮崎支隊は、支隊長以下一丸となり、全患者を擁し、敵中を突破しつつフミネ南方に後退してきた。(中略、33Dの遅滞戦闘)この毅然たる行動は全軍を感動せしめた。」p.227
服部卓四郎『大東亜戦争全史 第3巻』(続)
豊田譲にしろ土門周平にしろ伊藤佳一にしろ、宮崎回想と58i回顧録をベースにしている関係上盛られた話もそのままアテにして、「保守派」としてインパール作戦を擁護したいが牟田口決死擁護は無理筋ゆえに宮崎を上げ→佐藤(と高木)下げ→牟田口上げに持っていこうとした結果あれになってる印象
土門周平の宮崎繁三郎推しは架空戦記で主人公にしちゃうレベルまで飛び出している(土門「重慶進攻作戦 宮崎少将、突進す」『太平洋戦争のif』)ので、豊田譲による評価と同じぐらいアテにしてはいけない
October 26, 2025 at 3:54 PM
高木俊朗の「イムパール」初版(1949年)だと佐渡(佐藤)31D長に対する高評価と抗命撤退に関する話は多少あるが、宮崎に関しては名前すら出ていないな 33Dの214iが中心だから当然ではあるが...
豊田譲にしろ土門周平にしろ伊藤佳一にしろ、宮崎回想と58i回顧録をベースにしている関係上盛られた話もそのままアテにして、「保守派」としてインパール作戦を擁護したいが牟田口決死擁護は無理筋ゆえに宮崎を上げ→佐藤(と高木)下げ→牟田口上げに持っていこうとした結果あれになってる印象
土門周平の宮崎繁三郎推しは架空戦記で主人公にしちゃうレベルまで飛び出している(土門「重慶進攻作戦 宮崎少将、突進す」『太平洋戦争のif』)ので、豊田譲による評価と同じぐらいアテにしてはいけない
October 24, 2025 at 1:45 PM
Reposted by 大陸四部
歴史学者の平山優氏に、AIのウソ情報でもって議論しようとしたやばい人の事例を見たばかりだが、もうそういう悲劇があちこちで起きてるんだな。 / “AIが揺さぶるウィキペディアの理念 誤情報、ただ乗り…憤る編集者:朝日新聞” htn.to/4n8vVVMTsf
AIが揺さぶるウィキペディアの理念 誤情報、ただ乗り…憤る編集者:朝日新聞
誰でも編集できるインターネット上の無料の百科事典サイト「ウィキペディア(WP)」。サイトの運営をボランティアで行う通称「ウィキペディアン」たちの間で昨秋、ある記事に注目が集まった。「AI(人工知能)…
htn.to
October 24, 2025 at 11:58 AM
Reposted by 大陸四部
October 22, 2025 at 1:10 AM
一橋の雲先生はTwitterで炎上するより「ホロドモール」否定論の論文書きあげてほしい 賛否はともかく勉強になりそうなので(何か見た)
October 19, 2025 at 9:33 AM
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キューバ危機の際、派遣されたソ連兵は民間の農業技術者に偽装することとなり、私服を支給された結果似たようなチェックシャツを着た若者たちが集団行動しているという異様な情景になったそうです。計画経済!
このエピソードが大好きで、うちにとってチェックシャツといえばオタクではなくソ連兵。
October 16, 2025 at 9:09 AM
篠田っち、「親露派」「左翼」「老害」として松里、下斗米、和田の諸先生を誹謗中傷してた時とヤバさは変わってないのに、ウクライナ軍の敗勢を見て転向したら一斉に叩かれてるの、正直見てて面白い 嘘、大丈夫かあの人
シノダ=サン と同類だなコレw
October 15, 2025 at 8:33 AM
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もう一本、こちらはインパール作戦について。
rekishikaido.php.co.jp/detail/13049
October 14, 2025 at 7:07 AM
Reposted by 大陸四部
拙著『太平洋戦争』(PHP新書)の抜粋紹介が、WEB歴史街道にアップされました。
rekishikaido.php.co.jp/detail/13046
失策ばかりではなかった日本陸軍 昭和天皇も評価した南方攻略作戦
太平洋戦争で失策を重ねたイメージの日本陸軍。しかし昭和天皇や外国軍事筋も評価する南方攻略作戦があった。合理的戦略と巧緻な作戦の実態を現代史家・大木毅氏が解説。
rekishikaido.php.co.jp
October 14, 2025 at 7:06 AM
「またその(『必要ではなかった』インパール作戦の実施と失敗の)責任は各高級指揮官や関係幕僚も分担すべきであるが、その大半は第十五軍司令官牟田口中将の特異な性格による統帥に帰せられるべきことを明らかにしたいと考えるものである。」
磯部卓男「インパール作戦その体験と研究」(1984年6月)
「牟田口の個人的性格、またそのような彼の行動を許容した河辺のリーダーシップ・スタイルなどが関係していよう。(続)
October 13, 2025 at 3:04 PM
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先住民900人超の命奪った「無関係の戦争」、今も覇権の最前線で憂う生存者 「玉砕の島」サイパン、日本人の訪問は激減#戦争の記憶
先住民900人超の命奪った「無関係の戦争」、今も覇権の最前線で憂う生存者 「玉砕の島」サイパン、日本人の訪問は激減#戦争の記憶
 空と溶け合うように青く透き通った海がどこまでも続く。日本から南に約2400キロ、中部太平洋に浮かぶ米国の自治領・北マリアナ諸島のサイパン島。1944年6~7月、楽園のような島は、太平洋戦争の分岐点 ...
www.47news.jp
October 12, 2025 at 9:03 PM
作戦発起時インパールは無人だった(実際は空輸により増援された5D主力と7Dの1個旅団を除いても17、20、23Dに50AbnB、254TKB、軍団直轄の歩兵4大半)というデタラメ説ってどっから来たんだ ブンゾー?
October 12, 2025 at 3:38 PM