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@fumitaka1948.bsky.social
Ми ся любит Карпатьска Русь. Єден русинофіл.
アメリカがハイチやニカラグアを占領したのち、道路を敷設したり水道を引いたり、さながらドイツ帝国がロシア帝国の占領地に設置したオーバー・オストのような態度を取っていたことは有名ですが、Constabularyという警察機能を持つ準軍事組織をしばしば設置したらしく、それらの組織は当初の「民主制の助成」という目標よりも親米右翼の利益に沿わない勢力を弾圧するべく活躍し、しばしば新体制の軍に後で変じたとのことで、まさか日本語で警察予備隊と呼ばれる組織と何か関係があるのかと日本人の僕は一瞬考えてしまいましたが今のところ特に関連は指摘されていませんでした。
ただアメリカの外交政策に癖があるのは事実だと思う。
November 17, 2025 at 10:16 AM
ローランド・エメリッヒ監督の『パトリオット』で、イギリス軍が村人を教会に閉じ込めて火をつけるという場面があり、これについてはイギリス史学者とアメリカ史学者から「確かにアメリカ革命中に放火事件があるがそういうナチス・ドイツみたいな事例はない」と言われているらしく、確かにエメリッヒは自分がドイツ人であるからか、アメリカの国粋主義に訴えるような描写がしばしば見られる監督なのだが、もしかしてこれは『炎628』からの引用だろうか。正確には『炎628』も『燃える村からやって来た私』という邦訳がない本の引用である。
November 17, 2025 at 9:52 AM
19世紀にパリがオースマンの都市計画によってだいぶ作り変えられたというのは有名で、美術史の授業でよく出てきたんですが、大通りの増設や細い裏道を拡充するなどデモ隊がバリケードを作りにくくするような手がしばしば加えられているという点については美術史の授業ではなく柴田三千雄先生の本で初めて読んだように思います。
昨今ではスラム街を叩き潰して低所得層を追い出すような排除アート的側面もあったのではないかと指摘されているそうで、19世紀に資本主義という考え方への強烈な反発が生じた背景のようなものを窺い知れるような気がするときもあります。
November 16, 2025 at 11:39 AM
どこのオモチャ屋に行ってもシラリーの人形ばかりでコダラーがないのでコダラーについては「存在自体がないもの」と思っていたらまんだらけで3500円で売っているのを見つけましたが小学生の時に教えて欲しかったものです。
November 16, 2025 at 3:48 AM
小島文美先生という『悪魔城ドラキュラ』のキャラクターデザインを担当された装画家の原画展に赴いたことがあり、そこで僕はロンドン空襲を思わせる光景の下に悠然と座す男性を描いた絵を見つけ、「第二次大戦っぽいが何の作品か知らない」とだけ思ったのですが、何年も経ったのち赤城毅先生という不世出の作家の〈書物狩人〉のある巻を飾った作品と知りました。
小島文美先生の絵は不滅、半井准教授が不滅であるが如く。
«Наша армия в битвах бессмертна,
Как бессмертен Советский Народ.»
(«Несокрушимая и легендарная», 1943)
November 15, 2025 at 4:08 PM
『ウルトラマンG』最終話で、天から舞い降りた存在が深海の闇から蘇った片割れと視線を交わして数億年に一度の再会と地球という生きた宝石を守るという使命とを確認し合う場面は何度見ても忘れがたい荘厳さです。
筆ペンで描いていると次に描く線が見えるんですがパソコンで描いているときにはあまりそういう経験をしたことがありません。
November 15, 2025 at 3:25 PM
満州とか大連の軍港とかは珍しく行ってみたいものだと思っていますが果たして生きているうちに行けるんだろうかと微妙な気分になってきました。
November 15, 2025 at 4:20 AM
井浦伊知郎先生がカダレの小説やアルバニア文学を完全に私的な活動として翻訳してご自身のHPに載せておられることの方がいかなる勲章によっても称えきれぬ偉業だ。
空も山も歌え。いかなる言葉も称えきれぬ井浦伊知郎先生の名を。
November 14, 2025 at 11:05 AM
我がウクライナ史の先生が「切羽詰まってる政府ほどやけくそ気味に大きな目標を掲げることが多い」として、日中戦争中に大東亜共栄圏という言葉が持ち出されたことや、ロシア内戦中に戦時共産主義と宣言された例を挙げておられましたがNS国家も「大ドイツ帝国」と国号を変えたのは1943年だそうで「人類みな兄弟」と思うこともあります。
そういえば朝鮮戦争のときも毛沢東が「国際共産主義の実現は近い」と言っていたとアボット・グリースンが‘Totalitarianism: The Inner History of the Cold War’で書いていた。自衛隊の名称変更がそういった例に該当するかはわかりません。
November 14, 2025 at 10:28 AM
チェコのヤン・マサリク転落死事件が、明らかに昨今の事件に影響されて再調査が始まったという報せが入りましたがその後の展開がまったく入って来ずよくわからないことになっています。
その代わり僕が「どうしてこのテレビはこの政治家が日系人なのにチェコの民族衣装を着て活動をしているのか紹介しないのだろう、このテレビを作った人は政治家を扱う際に政策を紹介する必要はないと思っているのか」と日本のテレビに見限りをつけるべきか考えさせられた政治家が本当に出来そこないであったらしいニュースは段々と流れてくるようになり、あの政治家がチェコにおける対日感情の悪化に一役買いはしまいかと戦々恐々としています。
November 13, 2025 at 4:17 PM
ホアキン・コシーニャ/クリストバル・レオン監督の短編映画『名前のノート』は僕が「この先ピノチェト擁護論者を永遠に敵とみなすであろう」と思った作品ですが、現在のボリッチ大統領が推進した、ピノチェト時代の憲法の改正を問う国民投票は現状維持という結果になり、これを某国には幸先の良い前例と見るべきか、先月フランコの像がスペインで撤去されることになったら国粋派の残党が「我々がスペインを救ったことを忘れるな」と寝言をぬかしてやがる様が流れてきたことの類例とみなすべきかは意見が分かれるのではないかと思います。
それにしても左派のボリッチ大統領はクロアチア系だそうで思わず応援してしまいます。世界は東欧圏。
November 10, 2025 at 4:21 PM
ウルトラマンという地球を救う理由も義理もない宇宙人が、いかなる利益も求めず地球人の側に立って命さえ賭すという姿勢をウルトラシリーズを見た者が忘れることはないでしょう。
November 9, 2025 at 4:21 AM
「硬いもの」を描くのが本当に苦手なのでジェイソンはあんまり描いて来なかったが初めて俺が求めるジェイソンっぽい仮面を描けた気がする。
November 8, 2025 at 7:05 PM
はるかな昔に占領軍の尋問官を主人公にした同人小説を読んだことがあり、その作品は男女の閨事が目玉の、あまり万人向けでない内容ですが、レジスタンスの協力者が有名な歌手という設定で、宣伝映画を「誰かが殺されないと戦う理由にならないのか、自国が占領下にあって抵抗しない理由があるか」と酷評する場面は「そういう考え方をしたことがなかった」と主人公と一緒に感心したので、もちろんボヘミア・モラヴィア保護領や各地の帝国弁務官領の実際はさらに複雑ですが今も理屈でなく頭のどこかに蘇ります。
あと主人公が「実際そういう人がおり、彼らにとっては陳腐ではない」と返す場面は歌手と一緒に「今のは私のミスだ」と思いました。
November 8, 2025 at 2:37 PM
カミュの『ペスト』には、疫病を「神の裁き」だと喜ぶ神父が登場し、あの小説が1940年に着想を得ていることは明白で、この人物が第三共和制に敗戦の原因を見て取り、ヒトラーに希望を託した人々の象徴であることは明らかなわけですが(パクストン『ヴィシー時代のフランス』)、フランスにはセリーヌという、猥雑な文体と反ユダヤ主義の檄文によってきわめて論争的な作家がおり、しかし彼の現在の評価が留保か全否定のみという極端な形になっているのは、ヴィシー体制が第三共和制への怒りとフランスの「国家至上主義」という政治文化によって、当時は「正当なフランス国家」として受け入れられていたことを体現しているように思います。
November 5, 2025 at 12:13 PM
「闇の存在は、夜に渉猟するものだ。
 夜は、何であれ、息をひそめる獣の不運な犠牲者が、日中のように見通すことができない時間である。
 殺しには最適の時間だ。
 ひとつの闇の存在が、クリスタル・レイクの森の奥で目覚めていた。
 果てしなく、それは歩き続けている。それは痛みを感じなかった。疲れも感じることはなかった。推論も、理解も、世界的な懸念の大きな問いを把握することとも無縁だった。
 求めるのは、ただ獲物を屠ることのみ。
 ……ジェイソンは正義の意味を知らなかったが、その感覚は知っていた」
(L. Turner's unofficial novelization)
November 4, 2025 at 5:14 PM
「換言すれば、この像〔アーリントン墓地の像〕の真の主題は……第二次世界大戦と関係のあるものでもないのだ。この記念碑に真の意味を与えているのは国旗である。……ヨーロッパとアメリカは……異なる教訓を学んだ。……ヨーロッパは旗を振ることのあらゆる危険性にさらされた。……ナショナリズムが制御不能に陥った時、何が起こるのかを身をもって経験した。……ヨーロッパでは、自国の国旗に対して過度の情熱を示す者は、一般的に疑いの目で見られる。異国の地に自らの国旗を立てることを讃える記念碑を設けるという発想は……考えられないことなのだ」
(キース・ロウ『戦争記念碑は物語る』田中直訳、白水社、2022年、p. 48)
November 3, 2025 at 3:07 PM
『サイボーグクロちゃん』の第五巻(細かいところまで覚えているものだ)で剛くんがミーくんに「北海道の冬をなめちゃだめだよ!」と厳しく窘められる場面が「冬の北海道で油断してはいけない」と僕が知った最初の文学上の事例だったのではないかと思います。
自動的にミーくんがチーズフォンデュを作る場面を思い出したので食いたくなってきたがチーズフォンデュは現時点で手元にはない。
November 1, 2025 at 3:14 PM
"What're you, like, the night watchman?"
("The Crow", 1994)
万霊節なので『チェンソーマン』に出てくるソヴェト同盟の暗殺者を描きましたが本当パソコンで線を引くという作業ができないのではるか古に問答無用で描いたエリックの方が数千億倍味がある気がしてならない。
October 31, 2025 at 12:51 PM
近所のコインランドリーに貼ってあった地図で見事にベラルーシとウクライナ以東がヨーロッパから外されている。ミルチャ・エリアーデだったかがオスマン帝国の地図を見て「うちの国がどう思われているか理解した」と言っていたという逸話を「心」で理解できた。
なおカルパチア山麓部を「ヨーロッパの中心」とするマゴチの観点についてはさすがの僕も支持していません。
October 31, 2025 at 5:08 AM
ジョージ・ソルト先生が戦後日本の経済成長はアメリカが固定為替レートなどで相当に恩恵を与えていたことが大きい(『ラーメンの語られざる歴史』野下洋子訳、国書刊行会、2015年、p. 146)とされていましたが、冷戦が終了した時点で日本人も「底力」という神話に浸かってしまっていたのだろうと最近は絶望しています。すなわち安定した基盤の提供が重要そうですが今の宰相はあまり好きではないでしょう。
「冷戦が日本にどのような影響をおよぼしたかを理解することなしに今日の日本を理解するのは不可能なのである」
(O. A. ウェスタッド『冷戦 ワールド・ヒストリー(上)』益田実監訳、岩波書店、2020年、vii)
October 28, 2025 at 1:40 PM
『GS美神極楽大作戦!!』という文学作品では、アルテミスが「狼」の女神となっていましたが、アルテミスという神名がギリシア語のἄρκτοςと関連することは明白であり、カリストーとアルカスの親子が大熊座と小熊座とに変じた神話がアルテミスに関連することと同じく「熊」です。カリストーはΚαλλίστη〔最も美しき〕で、おそらくはプロメーテーウス〔先に考える〕と同じく、アルテミス自身の添え名が別の神格として分けられたと思しく、ゼウスを主神とする異民族が先住民族を征服・同化した過程の残響ともいえます。
ἄρκτοςがサンスクリット語のरक्षस् (rákṣas)〔羅刹〕と同根というのはさすがに予想外だった。
October 28, 2025 at 12:05 PM
たぶん速水螺旋人先生の作品の中で麗しのヴァシリーサが森の主を呼ばわった名前はサンスクリット語より古いやつに違いあるまいと勝手に思っております。
October 28, 2025 at 11:25 AM
ペルシアの伝承のアストー・ウィーザートゥという魔物の名の前半部がкостьと同根で、ラテン語のcosta〔肋骨〕と同根と来ると「本当に印欧語族というのが存在するのか」と思うこともあります。
あとкошмарの後半部がnightmareの後半部と同じで「モリガン」やмёртвыйとmortalと同根。
October 28, 2025 at 11:12 AM
「原始的な人間は、現実と、空想の産物、夢、幻影、虚構、憶測、類推を区別しません。衝動的に行動し、また衝動的・恣意的に考えます。……それはいわば絶対主義の精神状態です。原始的な人間は、政治的には指導者に、宗教的には祭司に、盲目的に従います。この認識論的状態を、私は神話的と呼びます。……神話的な気質の人間は、ナイーヴな自己中心主義者であり、エゴイストです。彼にとって自分自身は謎ではなく、世界は謎ではないのです」
(チャペック『マサリクとの対話』石川達夫訳、2004年第三刷、p. 181)
こんな簡単なことに用心できないか、用心していると言ってはいるが実際にはそうでもないやつもいるのが現実世界です。
October 27, 2025 at 3:12 PM