読んでいる本、街と自然の写真、ときたま映画やテレビの感想なんかを呟いていきます。
著書:『モヤモヤする正義:感情と理性の公共哲学』(2024/9/25 発売しました!)
https://x.gd/BvKrY
『21世紀の道徳:学問、功利主義、ジェンダー、幸福を考える 』(現在4刷)
https://x.gd/veSGl
連絡先:davitrice0102@gmail.com
とくに終章の「これからの『公共性』のために」で、インターネットと政治との問題についてあれこれと論じております。
amzn.asia/d/1hpLMcA
www.ben54.jp/news/3062
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年末年始こそ哲学の本をゆっくり、といきたいところだがここ最近は哲学の本ばかりで飽きてきたので、そろそろ進化や人類学系の本も読んでおこうかな。
年末年始こそ哲学の本をゆっくり、といきたいところだがここ最近は哲学の本ばかりで飽きてきたので、そろそろ進化や人類学系の本も読んでおこうかな。
土曜日は相模大野のカフェに行ったりしました。
土曜日は相模大野のカフェに行ったりしました。
www.kyobunkwan.co.jp/publishing/a...
21日に読み始め、26日に読み終わり。クリスマスシーズンなので。
哲学者・思想家の入門書は英語圏のが優れていることが多いという考えだけど、キリスト教思想家については前提となる知識・問題意識が日本と英米とで変わってくるので、日本人による入門書の方が導入としては良いかな、と思うことになった。
とはいえ、1章「アウグスティヌスの精神的形成」の伝記的・歴史的な記述は、ローマ帝国末期の北アフリカという珍しい時代・場所なこともあり読み物として面白い。
www.kyobunkwan.co.jp/publishing/a...
21日に読み始め、26日に読み終わり。クリスマスシーズンなので。
哲学者・思想家の入門書は英語圏のが優れていることが多いという考えだけど、キリスト教思想家については前提となる知識・問題意識が日本と英米とで変わってくるので、日本人による入門書の方が導入としては良いかな、と思うことになった。
とはいえ、1章「アウグスティヌスの精神的形成」の伝記的・歴史的な記述は、ローマ帝国末期の北アフリカという珍しい時代・場所なこともあり読み物として面白い。
www.keisoshobo.co.jp/book/b26851....
クリスマスシーズンということで先週の木曜日あたりに読み始め、日曜日に読み終わり。
神学で扱われるようなトピックを分析哲学的な手法で、またあくまで特定の宗教の観念を前提とはしない……というのが「宗教の哲学」というジャンルだけど、とはいえ、やはり前提や問題意識はユダヤ-キリスト教的。
4章「悪の問題」は「神は完璧だというならなぜこのよに悪や悲惨が存在するのか」というテーマを扱っているけど、文学でもよく出てくる題材なだけあって、他の章より面白く読めました。
www.keisoshobo.co.jp/book/b26851....
クリスマスシーズンということで先週の木曜日あたりに読み始め、日曜日に読み終わり。
神学で扱われるようなトピックを分析哲学的な手法で、またあくまで特定の宗教の観念を前提とはしない……というのが「宗教の哲学」というジャンルだけど、とはいえ、やはり前提や問題意識はユダヤ-キリスト教的。
4章「悪の問題」は「神は完璧だというならなぜこのよに悪や悲惨が存在するのか」というテーマを扱っているけど、文学でもよく出てくる題材なだけあって、他の章より面白く読めました。
あと気候変動や動物が関わってくる映画がちらほらあったのも印象的。
私は(アメリカの)制作陣や世間と問題意識や前提知識を共有できていたので楽しめたけど、そうじゃない相手との感想や評価のズレがけっこう目立ってしまったな(分断…)。
俳優MVPはセバスチャン・スタンですね。
あと忘れていたけど『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』も年内に観るかもしれないので、同作がランクインする可能性もあるか。
①『スーパーマン』
②『ワン・バトル・アフター・アナザー』
③『サンダーボルツ』
④『教皇選挙』
⑤『ジェイ・ケリー』
⑥『ブルータリスト』
⑦『WEAPONS/ウェポンズ』
⑧『罪人たち』
⑨『ANORA アノーラ』
⑩『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』
⑪『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』
⑫『Flow』
⑬『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』
⑭『顔を捨てた男』
⑮『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』
あと気候変動や動物が関わってくる映画がちらほらあったのも印象的。
私は(アメリカの)制作陣や世間と問題意識や前提知識を共有できていたので楽しめたけど、そうじゃない相手との感想や評価のズレがけっこう目立ってしまったな(分断…)。
俳優MVPはセバスチャン・スタンですね。
あと忘れていたけど『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』も年内に観るかもしれないので、同作がランクインする可能性もあるか。
①『スーパーマン』
②『ワン・バトル・アフター・アナザー』
③『サンダーボルツ』
④『教皇選挙』
⑤『ジェイ・ケリー』
⑥『ブルータリスト』
⑦『WEAPONS/ウェポンズ』
⑧『罪人たち』
⑨『ANORA アノーラ』
⑩『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』
⑪『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』
⑫『Flow』
⑬『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』
⑭『顔を捨てた男』
⑮『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』
①『スーパーマン』
②『ワン・バトル・アフター・アナザー』
③『サンダーボルツ』
④『教皇選挙』
⑤『ジェイ・ケリー』
⑥『ブルータリスト』
⑦『WEAPONS/ウェポンズ』
⑧『罪人たち』
⑨『ANORA アノーラ』
⑩『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』
⑪『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』
⑫『Flow』
⑬『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』
⑭『顔を捨てた男』
⑮『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』
www.koyoshobo.co.jp/book/b667334...
月曜朝に読み始め、火曜に流し読んでの読み終わり。
あまり知らない哲学者たちが登場する前巻に比べると知っている3人なのはいいのだが、3人にしかいないのに前巻よりページ数は多く、一人当たりの哲学者に付き数十ページ、節や見出しが一切付けられることもなくダラダラとまとまりのない説明が続くのがとにかくキツい。
ぜんぜん明快じゃないし、ユーモアは相変わらず滑っていてつまらない!今年読んだ邦訳書でもワーストに入るかも。けっこう期待していただけに悲しい…
www.koyoshobo.co.jp/book/b667334...
月曜朝に読み始め、火曜に流し読んでの読み終わり。
あまり知らない哲学者たちが登場する前巻に比べると知っている3人なのはいいのだが、3人にしかいないのに前巻よりページ数は多く、一人当たりの哲学者に付き数十ページ、節や見出しが一切付けられることもなくダラダラとまとまりのない説明が続くのがとにかくキツい。
ぜんぜん明快じゃないし、ユーモアは相変わらず滑っていてつまらない!今年読んだ邦訳書でもワーストに入るかも。けっこう期待していただけに悲しい…
yorunoyohaku.com/items/69319c...
日々、ニュースやSNSを見てはモヤモヤしてませんか…?
そんな方におすすめの本です。
少し厚いですがそれだけ内容も充実。年末年始にゆっくり読むのもおすすめです。
とくに終章の「これからの『公共性』のために」で、インターネットと政治との問題についてあれこれと論じております。
amzn.asia/d/1hpLMcA
yorunoyohaku.com/items/69319c...
日々、ニュースやSNSを見てはモヤモヤしてませんか…?
そんな方におすすめの本です。
少し厚いですがそれだけ内容も充実。年末年始にゆっくり読むのもおすすめです。
キャストは豪華だし、予告も内容が面白そうだったので結構期待していたが、前半はアリ・アスターらしく(?)コロナ禍や現代のSNSの諸々におけるイヤーな感じを上手く描いていてよかったし、主人公(ホアキン・フェニックス)の問題のある人間性と共感できる要素を同時並行的に上手に描けていてよかったと思うけど、BLMのデモ描写とかはさすがに戯画的過ぎてよろしくないと思った。
後半のサスペンス展開はダラダラし過ぎている撮影も良くないし、結局いろんなトピックが投げっぱなしの取っ散らかりで、総合的にはビミョーだね。
キャストは豪華だし、予告も内容が面白そうだったので結構期待していたが、前半はアリ・アスターらしく(?)コロナ禍や現代のSNSの諸々におけるイヤーな感じを上手く描いていてよかったし、主人公(ホアキン・フェニックス)の問題のある人間性と共感できる要素を同時並行的に上手に描けていてよかったと思うけど、BLMのデモ描写とかはさすがに戯画的過ぎてよろしくないと思った。
後半のサスペンス展開はダラダラし過ぎている撮影も良くないし、結局いろんなトピックが投げっぱなしの取っ散らかりで、総合的にはビミョーだね。
●タレスの重要さは「世界は水でできている」と言ったこと自体ではなく自分の主張に「理由」を与えようとしたこと、ミレトスは世界を把握するために自分たちの「理性」を用いた、などの説明は「哲学のはじまり」がわかりやすくて印象的です。
●文字も重要だけど「競争的な公的論争」が普及していたことがギリシア都市国家で哲学が発展した背景にあるとのこと。
●「数」を重視してラッセルも賛辞していたピュタゴラス派は神秘主義的な思想をしていたのは有名
www.koyoshobo.co.jp/book/b458151...
金曜夜に電車読書で読み始め、土曜に読み進めて日曜日に読み終わり。
古代哲学史の邦訳本って意外とないし、そのなかでも最近のものなので期待していましたが、「ユーモア」や「ウィット」が滑り散らかして本文を理解するためのノイズにしかなっていない、というイギリス人が書いた本にたまにあるパターンに当てはまっており結構ガッカリ…。やたらとシェイクスピアが引用されているのもなんだかなあ。
●タレスの重要さは「世界は水でできている」と言ったこと自体ではなく自分の主張に「理由」を与えようとしたこと、ミレトスは世界を把握するために自分たちの「理性」を用いた、などの説明は「哲学のはじまり」がわかりやすくて印象的です。
●文字も重要だけど「競争的な公的論争」が普及していたことがギリシア都市国家で哲学が発展した背景にあるとのこと。
●「数」を重視してラッセルも賛辞していたピュタゴラス派は神秘主義的な思想をしていたのは有名
www.koyoshobo.co.jp/book/b458151...
金曜夜に電車読書で読み始め、土曜に読み進めて日曜日に読み終わり。
古代哲学史の邦訳本って意外とないし、そのなかでも最近のものなので期待していましたが、「ユーモア」や「ウィット」が滑り散らかして本文を理解するためのノイズにしかなっていない、というイギリス人が書いた本にたまにあるパターンに当てはまっており結構ガッカリ…。やたらとシェイクスピアが引用されているのもなんだかなあ。
www.koyoshobo.co.jp/book/b458151...
金曜夜に電車読書で読み始め、土曜に読み進めて日曜日に読み終わり。
古代哲学史の邦訳本って意外とないし、そのなかでも最近のものなので期待していましたが、「ユーモア」や「ウィット」が滑り散らかして本文を理解するためのノイズにしかなっていない、というイギリス人が書いた本にたまにあるパターンに当てはまっており結構ガッカリ…。やたらとシェイクスピアが引用されているのもなんだかなあ。
ドイツ(ナチス)の極右は「形而上学」を擁護し理性・論理を嫌悪していたみたいだけど、そうなると、同じく「ユダヤ的」とされたフランクフルト学派にとってはむしろナチスは理性主義だから駄目だったという見方をしていた点が気になる。実存主義や論理実証主義だけでなくフランクフルト学派についてもこういった群像劇てきな新刊本がほしいな(マーティン・ジェイの『弁証法的想像力』は古過ぎるしつまらなかったので…)。
www.shobunsha.co.jp?p=8986
日曜日から読み始め。8章を読み終わったところです。
時代的には『オックスフォードの女性哲学者たち』(や『実存主義者たちのカフェ』)の前段階、そしてテーマ的にはなんせ論理実証主義の人たちなので真逆であると、相補的な読書になっていいですね。この2冊の翻訳が同じ年に出たというのはやはり意義があることだな。
両方に共通して登場するウィトゲンシュタインだが、そのキャラクター性どころか語っている哲学すらまるで別のもののように思わされるところが面白い。いまのところノイラートとカルナップが魅力的。
ドイツ(ナチス)の極右は「形而上学」を擁護し理性・論理を嫌悪していたみたいだけど、そうなると、同じく「ユダヤ的」とされたフランクフルト学派にとってはむしろナチスは理性主義だから駄目だったという見方をしていた点が気になる。実存主義や論理実証主義だけでなくフランクフルト学派についてもこういった群像劇てきな新刊本がほしいな(マーティン・ジェイの『弁証法的想像力』は古過ぎるしつまらなかったので…)。
www.shobunsha.co.jp?p=8986
日曜日から読み始め。8章を読み終わったところです。
時代的には『オックスフォードの女性哲学者たち』(や『実存主義者たちのカフェ』)の前段階、そしてテーマ的にはなんせ論理実証主義の人たちなので真逆であると、相補的な読書になっていいですね。この2冊の翻訳が同じ年に出たというのはやはり意義があることだな。
両方に共通して登場するウィトゲンシュタインだが、そのキャラクター性どころか語っている哲学すらまるで別のもののように思わされるところが面白い。いまのところノイラートとカルナップが魅力的。
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日曜日から読み始め。8章を読み終わったところです。
時代的には『オックスフォードの女性哲学者たち』(や『実存主義者たちのカフェ』)の前段階、そしてテーマ的にはなんせ論理実証主義の人たちなので真逆であると、相補的な読書になっていいですね。この2冊の翻訳が同じ年に出たというのはやはり意義があることだな。
両方に共通して登場するウィトゲンシュタインだが、そのキャラクター性どころか語っている哲学すらまるで別のもののように思わされるところが面白い。いまのところノイラートとカルナップが魅力的。