読んでいる本、街と自然の写真、ときたま映画やテレビの感想なんかを呟いていきます。
著書:『モヤモヤする正義:感情と理性の公共哲学』(2024/9/25 発売しました!)
https://x.gd/BvKrY
『21世紀の道徳:学問、功利主義、ジェンダー、幸福を考える 』(現在4刷)
https://x.gd/veSGl
連絡先:davitrice0102@gmail.com
とくに終章の「これからの『公共性』のために」で、インターネットと政治との問題についてあれこれと論じております。
amzn.asia/d/1hpLMcA
www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-978...
水曜(祝)に流し読み。
芸術哲学に入門したい気持ちはあるんだけど、文庫クセジュにありがちな、読者が知っている・理解している前提で色んな哲学者の名前や議論を持ち出すという教養をひけらかすパートが多い、体系だった説明が不在で知識・理解への導入をさせる気がないタイプの本でした。
こういう本を読むとやっぱり英語圏の哲学がいいなと思ってしまうね。ノエル・キャロルの芸術哲学入門を翻訳キボンヌです。
ただし、最終章で触れられていたメルロ=ポンティの絵画論は興味深かったです。
www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-978...
水曜(祝)に流し読み。
芸術哲学に入門したい気持ちはあるんだけど、文庫クセジュにありがちな、読者が知っている・理解している前提で色んな哲学者の名前や議論を持ち出すという教養をひけらかすパートが多い、体系だった説明が不在で知識・理解への導入をさせる気がないタイプの本でした。
こういう本を読むとやっぱり英語圏の哲学がいいなと思ってしまうね。ノエル・キャロルの芸術哲学入門を翻訳キボンヌです。
ただし、最終章で触れられていたメルロ=ポンティの絵画論は興味深かったです。
道中でこれから美術館に行く途中のネット上の知り合いにでくわしたけど、都心のど真ん中にありながらも六本木の中心地から国立新美術館までは「美術館に行くための参道」として導線が設計されているという感があり、非日常で良いと思う。
道中でこれから美術館に行く途中のネット上の知り合いにでくわしたけど、都心のど真ん中にありながらも六本木の中心地から国立新美術館までは「美術館に行くための参道」として導線が設計されているという感があり、非日常で良いと思う。
まあまあ期待していたけど、イギリス・90年代という点で括られているほかはテーマやトピックがバラバラで、ぼんやりした展示、という印象…。昨年夏の『リビング・モダニティ』が1階と2階の両方を利用したスケールの大きい展示だった分、2階だけの今回はちょっとショボさも感じた。
作品としては、死の象徴であるタバコが乗ったオフィステーブルのやつと、家事負担や性別役割分業の問題を指摘するために電流流しているやつが印象に残ってよかったです
www.nact.jp/exhibition_s...
まあまあ期待していたけど、イギリス・90年代という点で括られているほかはテーマやトピックがバラバラで、ぼんやりした展示、という印象…。昨年夏の『リビング・モダニティ』が1階と2階の両方を利用したスケールの大きい展示だった分、2階だけの今回はちょっとショボさも感じた。
作品としては、死の象徴であるタバコが乗ったオフィステーブルのやつと、家事負担や性別役割分業の問題を指摘するために電流流しているやつが印象に残ってよかったです
www.nact.jp/exhibition_s...
日本では教条的なリベラリズムは学界ではまだ異端・マイナー寄りだと思うけど(ネット民や論客レベルだと「我こそ真のリベラル」みたいなのはいっぱいいるが)、アメリカだと非英語圏に由来する思想や観点を一切考慮しないまま学者としてキャリア積めてしまうのが問題なのかもしれない。
gendai.media/articles/-/1...
日本では教条的なリベラリズムは学界ではまだ異端・マイナー寄りだと思うけど(ネット民や論客レベルだと「我こそ真のリベラル」みたいなのはいっぱいいるが)、アメリカだと非英語圏に由来する思想や観点を一切考慮しないまま学者としてキャリア積めてしまうのが問題なのかもしれない。
gendai.media/articles/-/1...
原作者が監督に嫉妬したとか、声優が枕営業だとか、根も葉もない噂が止まらなくなり株主総会の争点にまで発展した
あれが今起こっていることの準備運動だったんだなと思う
2018年ごろのこと
高市はもちろんなんだが、産経新聞出版が『トランスジェンダーになりたい少女たち』の際に脅迫メールが出されたことを宣伝に利用していた件も思い出した。
振り返ってみると暇空の「公金チューチュー」のレトリックも「非現実」を撒き散らして「我々vsやつら」の分断を煽るプロパガンダであり、あっさりひっかかるアホの教授や物書きが大量に居たわけで、日本国内のSNSとか言論界隈に的をしぼっても、以前からファシズムの土壌はあったんだなと思う(選挙結果の大勢に影響を与えたのはショート動画の層だろうが)。
原作者が監督に嫉妬したとか、声優が枕営業だとか、根も葉もない噂が止まらなくなり株主総会の争点にまで発展した
あれが今起こっていることの準備運動だったんだなと思う
2018年ごろのこと
www.seidosha.co.jp/book/index.p...
日曜日に読み始め、水曜日に読み終わり。
第一次トランプ政権のど真ん中である2018年に書かれた本。当時のトランプ政権の手口やレトリックとナチズムや過去のアメリカ(リンドバーグが「アメリカ・ファースト」をうたっていた時代など)の共通点を指摘しつつ、ファシズムの「10の柱」を示して警鐘を鳴らす。
・神話的過去
・プロパガンダ
・反知性主義
・非現実性
・ヒエラルキー
・被害者意識
・法と秩序
・性的不安
・ソドムとゴモラ(反・都市)
・働けば自由になる(反福祉)
www.seidosha.co.jp/book/index.p...
日曜日に読み始め、水曜日に読み終わり。
第一次トランプ政権のど真ん中である2018年に書かれた本。当時のトランプ政権の手口やレトリックとナチズムや過去のアメリカ(リンドバーグが「アメリカ・ファースト」をうたっていた時代など)の共通点を指摘しつつ、ファシズムの「10の柱」を示して警鐘を鳴らす。
・神話的過去
・プロパガンダ
・反知性主義
・非現実性
・ヒエラルキー
・被害者意識
・法と秩序
・性的不安
・ソドムとゴモラ(反・都市)
・働けば自由になる(反福祉)
ティモシー・スナイダーの『暴政』を読んだ時には「言いたいことはわかるし同意や共感もするけど、主張に根拠や論理があるとは言えないな…」と思わされたが、この根拠の薄さや論理のぼんやりさは『暴政』の元ネタであるアーレントの思想そのものに備わっている弱点というのが、本書のなかでも指摘されています。
アーレントの主張や理論を丸々真に受けるのではなく、全体主義の時代を我が身で経験した哲学者の思索として扱い、自分で考える材料にしましょう…というのがカノヴァンの立場であり、バランス取れた視点が素晴らしい。
bsky.app/profile/benj...
通勤電車で読み始め、退勤電車で読み終わり。
話題になっていたので思わず新品で注文したけれど、届いてみたら文庫本サイズの薄い本で「これで1320円かい」とけっこうムカつきました。いや本書のなかでも「信頼できるジャーナリズムには金を落とそう」という話はされているので、あんまりケチケチするのも良くないんだけれど。
内容としては、ハンナ・アーレントを中核とするような反・全体主義や反・権威主義、反・ポピュリズムな思想のエッセンスをわかりやすく表現した感じです。
www.keio-up.co.jp/kup/gift/bou...
ティモシー・スナイダーの『暴政』を読んだ時には「言いたいことはわかるし同意や共感もするけど、主張に根拠や論理があるとは言えないな…」と思わされたが、この根拠の薄さや論理のぼんやりさは『暴政』の元ネタであるアーレントの思想そのものに備わっている弱点というのが、本書のなかでも指摘されています。
アーレントの主張や理論を丸々真に受けるのではなく、全体主義の時代を我が身で経験した哲学者の思索として扱い、自分で考える材料にしましょう…というのがカノヴァンの立場であり、バランス取れた視点が素晴らしい。
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通勤電車で読み始め、退勤電車で読み終わり。
話題になっていたので思わず新品で注文したけれど、届いてみたら文庫本サイズの薄い本で「これで1320円かい」とけっこうムカつきました。いや本書のなかでも「信頼できるジャーナリズムには金を落とそう」という話はされているので、あんまりケチケチするのも良くないんだけれど。
内容としては、ハンナ・アーレントを中核とするような反・全体主義や反・権威主義、反・ポピュリズムな思想のエッセンスをわかりやすく表現した感じです。
www.keio-up.co.jp/kup/gift/bou...
通勤電車で読み始め、退勤電車で読み終わり。
話題になっていたので思わず新品で注文したけれど、届いてみたら文庫本サイズの薄い本で「これで1320円かい」とけっこうムカつきました。いや本書のなかでも「信頼できるジャーナリズムには金を落とそう」という話はされているので、あんまりケチケチするのも良くないんだけれど。
内容としては、ハンナ・アーレントを中核とするような反・全体主義や反・権威主義、反・ポピュリズムな思想のエッセンスをわかりやすく表現した感じです。
www.keio-up.co.jp/kup/gift/bou...
最後の章で学者としての道義的・政治的役割について語るところも慎重でありつつ、学問の民主性への信頼が示されているのがよかったです。
最後の章で学者としての道義的・政治的役割について語るところも慎重でありつつ、学問の民主性への信頼が示されているのがよかったです。
www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-978...
先々週の日曜に読み始め、先週の土曜日に読み終わり。
この本は、特に前半は「アタリ」で、かなり面白い。科学革命の前、そして科学革命当時における西洋人の世界観……人間学と自然学と神学が「つながっている」、意味と目的に溢れた世界……を示しつつ、印刷術が普及して新大陸が発見され宗教改革が行われた16~17世紀は学識ある人々にとって「変化と斬新さの時代」であり「胸をわくわくさせる時代」(p.29)であったという導入が行われることで、読者の側もわくわくさせられる。
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先々週の日曜に読み始め、先週の土曜日に読み終わり。
この本は、特に前半は「アタリ」で、かなり面白い。科学革命の前、そして科学革命当時における西洋人の世界観……人間学と自然学と神学が「つながっている」、意味と目的に溢れた世界……を示しつつ、印刷術が普及して新大陸が発見され宗教改革が行われた16~17世紀は学識ある人々にとって「変化と斬新さの時代」であり「胸をわくわくさせる時代」(p.29)であったという導入が行われることで、読者の側もわくわくさせられる。
苅部 直
www.iwanami.co.jp/book/b268831...
土曜日に流し読みで読み終わり。
丸山眞男の評伝ではあるが、すでに丸山眞男について詳しく知っている人や丸山眞男に対する興味がとても強い人でないと楽しめないような、地味でトリヴィアルな側面の強い本だと思ってしまった。
・丸山は少年時代は四谷愛住町で過ごしたとのことで、荒木町に鮫河橋と四ツ谷の地名が多々出てくる第1章は四ツ谷過ごした4年弱を思い出せるのがよかったです。
・「事実上黙殺するだけじゃなくて、軽蔑をもって黙殺すると公言します」というセリフ、いつか自分も使いたい。
苅部 直
www.iwanami.co.jp/book/b268831...
土曜日に流し読みで読み終わり。
丸山眞男の評伝ではあるが、すでに丸山眞男について詳しく知っている人や丸山眞男に対する興味がとても強い人でないと楽しめないような、地味でトリヴィアルな側面の強い本だと思ってしまった。
・丸山は少年時代は四谷愛住町で過ごしたとのことで、荒木町に鮫河橋と四ツ谷の地名が多々出てくる第1章は四ツ谷過ごした4年弱を思い出せるのがよかったです。
・「事実上黙殺するだけじゃなくて、軽蔑をもって黙殺すると公言します」というセリフ、いつか自分も使いたい。
まあしかし、NISAとか外国株を考えるのはオワコン国家との一連托生とは真逆で防衛や逃避のためではあるだけど、きわめて合理的とはいえ世の中の改善よりも自分の利得を考えることを人生設計レベルで優先することを選択する、というのを周りの人々が平然と選択してきたという事実、ついには自分までもがそれを検討しているという事実にひどく居心地の悪さがある。
そしてどうせならマイナカードも作ってふるさと納税もやってしまおうかと思っているけど、ふるさと納税なんて始めたらいよいよ縁故主義で腐敗したオワコン国家と一蓮托生になって自分の中の大切な何かが失われてしまいそうな恐れもありますね。
まあしかし、NISAとか外国株を考えるのはオワコン国家との一連托生とは真逆で防衛や逃避のためではあるだけど、きわめて合理的とはいえ世の中の改善よりも自分の利得を考えることを人生設計レベルで優先することを選択する、というのを周りの人々が平然と選択してきたという事実、ついには自分までもがそれを検討しているという事実にひどく居心地の悪さがある。
そしてどうせならマイナカードも作ってふるさと納税もやってしまおうかと思っているけど、ふるさと納税なんて始めたらいよいよ縁故主義で腐敗したオワコン国家と一蓮托生になって自分の中の大切な何かが失われてしまいそうな恐れもありますね。
そしてどうせならマイナカードも作ってふるさと納税もやってしまおうかと思っているけど、ふるさと納税なんて始めたらいよいよ縁故主義で腐敗したオワコン国家と一蓮托生になって自分の中の大切な何かが失われてしまいそうな恐れもありますね。