#大祖国戦争史
ロシア帝国時代に第一次世界大戦も前線の兵隊の間で散発的に「大祖国戦争」と呼ばれていたらしいんですが、第二次世界大戦の方が呼び名として定着したのはソ連時代にラジオとか、恐らくスターリン本人は(そういう方向では)あまり意識していなかっただろうが「共通の記憶」を住民の間に刷り込む能力がボリシェヴィキ国家に備わったからであろうと論じたのがBrandenbergerの『National Bolshevism』という本ですが見事に絶版です。あと冬戦争も「祖国戦争」と呼ばれていたらしい。もう何でもありだな。たぶん我がロシア史の先生が厳格に論じられた通りあの国体は「社会主義」でも何でもなかったんでしょう。
April 7, 2024 at 11:05 AM
●売れています!
・ソ連軍作戦術 作品社3,800円+税

トハチェフスキーが提唱し後継者達が大祖国戦争で磨いたソ連軍作戦術。
ソ連軍の勝利は物力だけなく綿密な作戦術と思想があったと解く退役米陸軍大佐、軍事史の大家グランツによる名著。
February 7, 2024 at 10:51 AM