あるところへ行った人を待って師走〈しはす〉の晦〈つごもり〉に詠んだ歌
我が待たぬ年は来ぬれ〈きぬれ〉ど冬草のかれにし人は訪れ〈おとづれ〉もせず
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
あるところへ行った人を待って師走〈しはす〉の晦〈つごもり〉に詠んだ歌
我が待たぬ年は来ぬれ〈きぬれ〉ど冬草のかれにし人は訪れ〈おとづれ〉もせず
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる(藤原敏行)
道知らばたづねもゆかむもみぢ葉をぬさとたむけて秋はいにけり(凡河内躬恒)
秋は四季の中で一番人間に近い季節かもしれない。
もっとしみじみと付き合いたいのに、すぐに去ってしまうんだよなあ。
今年こそは…と毎年思う。
秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる(藤原敏行)
道知らばたづねもゆかむもみぢ葉をぬさとたむけて秋はいにけり(凡河内躬恒)
秋は四季の中で一番人間に近い季節かもしれない。
もっとしみじみと付き合いたいのに、すぐに去ってしまうんだよなあ。
今年こそは…と毎年思う。
あるところへ行った人を待って師走〈しはす〉の晦〈つごもり〉に詠んだ歌
我が待たぬ年は来ぬれ〈きぬれ〉ど冬草のかれにし人は訪れ〈おとづれ〉もせず
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
あるところへ行った人を待って師走〈しはす〉の晦〈つごもり〉に詠んだ歌
我が待たぬ年は来ぬれ〈きぬれ〉ど冬草のかれにし人は訪れ〈おとづれ〉もせず
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
甲斐国〈かひのくに〉へ下向する途中で詠んだ歌
夜を寒み〈さむみ〉置く初霜を払ひつつ草の枕に数多〈あまた〉旅寝ぬ
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
甲斐国〈かひのくに〉へ下向する途中で詠んだ歌
夜を寒み〈さむみ〉置く初霜を払ひつつ草の枕に数多〈あまた〉旅寝ぬ
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
甲斐国〈かひのくに〉へ下向する途中で詠んだ歌
夜を寒み〈さむみ〉置く初霜を払ひつつ草の枕に数多〈あまた〉旅寝ぬ
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
甲斐国〈かひのくに〉へ下向する途中で詠んだ歌
夜を寒み〈さむみ〉置く初霜を払ひつつ草の枕に数多〈あまた〉旅寝ぬ
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
あるところへ行った人を待って師走〈しはす〉の晦〈つごもり〉に詠んだ歌
我が待たぬ年は来ぬれ〈きぬれ〉ど冬草のかれにし人は訪れ〈おとづれ〉もせず
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
あるところへ行った人を待って師走〈しはす〉の晦〈つごもり〉に詠んだ歌
我が待たぬ年は来ぬれ〈きぬれ〉ど冬草のかれにし人は訪れ〈おとづれ〉もせず
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
弥生の晦〈つごもり〉の日に、花摘みから帰る女たちを見て詠んだ歌
留む〈とどむ〉べきものとはなしに儚くも散る花ごとにたぐふ心か
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
弥生の晦〈つごもり〉の日に、花摘みから帰る女たちを見て詠んだ歌
留む〈とどむ〉べきものとはなしに儚くも散る花ごとにたぐふ心か
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
ほととぎすが鳴いたことを聞いて詠んだ歌
ほととぎす我とはなしに卯の花のうき世の中に鳴き渡るらむ
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
ほととぎすが鳴いたことを聞いて詠んだ歌
ほととぎす我とはなしに卯の花のうき世の中に鳴き渡るらむ
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
桜が散るのを詠んだ歌
雪とのみ降るだにあるを桜花いかに散れとか風の吹くらむ
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
桜が散るのを詠んだ歌
雪とのみ降るだにあるを桜花いかに散れとか風の吹くらむ
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
隣から常夏の花が欲しいと人を遣わせたので、惜しんでこの歌を詠んで遣わした歌
塵をだに据ゑじとぞ思ふ咲きしより妹〈いも〉と我が寝る〈ぬる〉とこ夏の花
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
隣から常夏の花が欲しいと人を遣わせたので、惜しんでこの歌を詠んで遣わした歌
塵をだに据ゑじとぞ思ふ咲きしより妹〈いも〉と我が寝る〈ぬる〉とこ夏の花
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
移ろう花を見て詠んだ歌
花見れば心さへにぞ移りける色には出でじ人もこそ知れ
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
移ろう花を見て詠んだ歌
花見れば心さへにぞ移りける色には出でじ人もこそ知れ
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
家に藤の花が咲いたのを人が立ち止まって見るのを詠んだ歌
我が宿に咲ける藤波立ちかへり過ぎがてにのみ人の見るらむ
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
家に藤の花が咲いたのを人が立ち止まって見るのを詠んだ歌
我が宿に咲ける藤波立ちかへり過ぎがてにのみ人の見るらむ
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
題知らず
消え果つるときしなければ越路〈こしぢ〉なる白山〈しらやま〉の名は雪にぞありける
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
題知らず
消え果つるときしなければ越路〈こしぢ〉なる白山〈しらやま〉の名は雪にぞありける
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
侍で殿上人どもが酒をいただいていたところ、お召しがあり、ほととぎすを歌を詠めと仰せがあったので詠んだ歌
ほととぎす声〈こゑ〉も聞こえずやまびこは他に鳴く音を応へやはせぬ
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
侍で殿上人どもが酒をいただいていたところ、お召しがあり、ほととぎすを歌を詠めと仰せがあったので詠んだ歌
ほととぎす声〈こゑ〉も聞こえずやまびこは他に鳴く音を応へやはせぬ
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
尚侍〈ないしのかみ〉の右大将藤原朝臣〈ふぢはらのあそん〉の四十の祝いをした時に四季の絵を描いた後ろの屏風に書いた歌、秋
千鳥鳴く佐保〈さほ〉の川霧立ちぬらし山の木の葉も色まさりゆく
素性法師〈そせいほうし〉?、凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
尚侍〈ないしのかみ〉の右大将藤原朝臣〈ふぢはらのあそん〉の四十の祝いをした時に四季の絵を描いた後ろの屏風に書いた歌、秋
千鳥鳴く佐保〈さほ〉の川霧立ちぬらし山の木の葉も色まさりゆく
素性法師〈そせいほうし〉?、凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
甲斐国〈かひのくに〉へ下向する途中で詠んだ歌
夜を寒み〈さむみ〉置く初霜を払ひつつ草の枕に数多〈あまた〉旅寝ぬ
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
甲斐国〈かひのくに〉へ下向する途中で詠んだ歌
夜を寒み〈さむみ〉置く初霜を払ひつつ草の枕に数多〈あまた〉旅寝ぬ
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
侍で殿上人どもが酒をいただいていたところ、お召しがあり、ほととぎすを歌を詠めと仰せがあったので詠んだ歌
ほととぎす声〈こゑ〉も聞こえずやまびこは他に鳴く音を応へやはせぬ
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
侍で殿上人どもが酒をいただいていたところ、お召しがあり、ほととぎすを歌を詠めと仰せがあったので詠んだ歌
ほととぎす声〈こゑ〉も聞こえずやまびこは他に鳴く音を応へやはせぬ
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
尚侍〈ないしのかみ〉の右大将藤原朝臣〈ふぢはらのあそん〉の四十の祝いをした時に四季の絵を描いた後ろの屏風に書いた歌、夏
住の江の松を秋風吹くからに声〈こゑ〉打ちそふる沖つ白波
素性法師〈そせいほうし〉?、凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
尚侍〈ないしのかみ〉の右大将藤原朝臣〈ふぢはらのあそん〉の四十の祝いをした時に四季の絵を描いた後ろの屏風に書いた歌、夏
住の江の松を秋風吹くからに声〈こゑ〉打ちそふる沖つ白波
素性法師〈そせいほうし〉?、凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
うぐいすが花の木で鳴いているの詠んだ歌
験〈しるし〉なき音〈ね〉をも鳴くかなうぐひすの今年〈ことし〉のみ散る花ならなくに
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
うぐいすが花の木で鳴いているの詠んだ歌
験〈しるし〉なき音〈ね〉をも鳴くかなうぐひすの今年〈ことし〉のみ散る花ならなくに
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
尚侍〈ないしのかみ〉の右大将藤原朝臣〈ふぢはらのあそん〉の四十の祝いをした時に四季の絵を描いた後ろの屏風に書いた歌、秋
千鳥鳴く佐保〈さほ〉の川霧立ちぬらし山の木の葉も色まさりゆく
素性法師〈そせいほうし〉?、凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
尚侍〈ないしのかみ〉の右大将藤原朝臣〈ふぢはらのあそん〉の四十の祝いをした時に四季の絵を描いた後ろの屏風に書いた歌、秋
千鳥鳴く佐保〈さほ〉の川霧立ちぬらし山の木の葉も色まさりゆく
素性法師〈そせいほうし〉?、凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
隣から常夏の花が欲しいと人を遣わせたので、惜しんでこの歌を詠んで遣わした歌
塵をだに据ゑじとぞ思ふ咲きしより妹〈いも〉と我が寝る〈ぬる〉とこ夏の花
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
隣から常夏の花が欲しいと人を遣わせたので、惜しんでこの歌を詠んで遣わした歌
塵をだに据ゑじとぞ思ふ咲きしより妹〈いも〉と我が寝る〈ぬる〉とこ夏の花
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
侍で殿上人どもが酒をいただいていたところ、お召しがあり、ほととぎすを歌を詠めと仰せがあったので詠んだ歌
ほととぎす声〈こゑ〉も聞こえずやまびこは他に鳴く音を応へやはせぬ
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
侍で殿上人どもが酒をいただいていたところ、お召しがあり、ほととぎすを歌を詠めと仰せがあったので詠んだ歌
ほととぎす声〈こゑ〉も聞こえずやまびこは他に鳴く音を応へやはせぬ
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
昔親しくさせていただいていた人が、秋の野に会って物語して、そして詠んだ歌
秋萩の古枝〈ふるえ〉に咲ける花見れば本の心は忘れざりけり
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
昔親しくさせていただいていた人が、秋の野に会って物語して、そして詠んだ歌
秋萩の古枝〈ふるえ〉に咲ける花見れば本の心は忘れざりけり
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉