Lightnews — Scholar-powered news

mukari

@arafif53.bsky.social

うん、確かに九州場所のマナーは気になった。やはり大阪、名古屋、福岡場所は前からちょっと気になってた。
待った無し！の後、まだいろいろ声援が飛ぶのよなぁ…子供の声とかも。
さすが両国は割と静かだと思います。
協会もお客さんに「黙れ」とは言いにくいだろうし、マナーは守って欲しいものです。
立ち合い前のあの張り詰めた緊張感、ドキドキします。
一度も見に行ったことがないから、言う資格も無いんだけど、テレビ観戦だとすごく気になる💦

November 25, 2025 at 1:54 PM

ゆき（そうめん）

@human-le.bsky.social

今日は
正倉院展に行ってきました✨

本物の瑠璃坏を
間近で見ることができて
本当に幸せでした💞

目録以外に瑠璃坏関連グッズを
沢山購入しました🤭🎶

あの空間は
私にとって幸せな場所であり
年に一度の楽しみでもあるのです😊

来年も行けるように頑張ります(ง •̀_•́)ง

October 29, 2025 at 10:19 AM

OP㌠ @ 11/16東7Ｗ18a

@gomiatsume.bsky.social

（4/4）

彼はそう言った。他のお客様がいない時間帯で本当に良かったと、私は心の底から思った。拍手が巻き起こっていたかもしれない。あるいは涙する人が出てしまっていたかも。
「すごい、すごい決意ですね……」
　それ以上のことは言えなかった。彼と私とでは、結婚が意味すること、指輪の交換が持つ概念はとてもかけ離れていた。
「そうですかね。決意か。そうか。まぁ、確かにそうかもしれないです」
　彼は先ほどの情熱的なスピーチを水に流そうとするように、そそくさとレジの前にきてクレジットカードを差し出した。私は慌てて商品の金額を打ち込み、手元のＰＯＳ端末を操作する。
「ところで中田さん、ニワトリの止まり木って知ってます？」
　彼が暗証番号の入力を終えたタイミングで、私は彼に問いかける。
「いえ。初めて聞きました」
「たまに卵の調子を見にいくために養鶏場を訪問するんですけどね、僕も初めて鶏の飼育小屋を見せてもらった時に知ったんですよ。ニワトリの止まり木。ニワトリって昼間は健康のために庭を走り回ってるんですよ。それで夜になると、みんな小屋におとなしく戻ってくるんです。なんとなくイメージつきますよね。でも、寝る時になると小屋の中にあるちょっと高いところにある木に、みんなで横並びになりながら捕まってじっと

眠るんです。聞いてみたら、夜は目が効かないので、安全な場所で休もうとする習性に従って、そうするみたいなんですよ」
　ビーッとレシートを切ってお預かりしていたブラックのカードと一緒に手渡す。店内にいて体が温まってきたのか、彼の頬は少し赤みを帯びている。ラッピングされた二つの容器と、ラッピングのないシンプルなペーパーボックスは、それぞれ別のショップバッグに分けてレジ横に並べておいた。
「へぇ、木の上で寝るなんてニワトリも鳥なんですね。ってそりゃそうか」
「ね。なんか今さらびっくりしますよね」
　彼は中身を一度チェックして、注文に間違いがないことを確認した。
「うちは奥さんが美容院で仕事をしているので、夜がずっと遅いんです。ほんとによく働く人で、しかも後輩の面倒を見るのも好きだから、まぁ家に帰ってくるのが遅くて。外では頼れる先輩って感じなんでしょうけど、家ではまぁ、化粧も落とさずにソファで寝落ちしたり、脱いだものを洗濯かごに入れずにその辺にほっぽったり。まぁやりたい放題ですよ」
　中田さんは困ったように、でも面白いものを見たとでも言うように肩を揺らして笑った。
「でもそういう人が、夜になって家に帰ってきて、怖いものとかしんどいことからちょっと離れて家で休んでいるところを見ると、僕は結構嬉しくなっちゃうんですよね」

「あぁ……。それなら、すごく、すごくわかります」
「僕は結婚してからより一層、僕はあの人にとっての止まり木みたいなもんなんだろうな、って思うようになりました。子供ができてからは、彼女たちみんなが夜に身を休めるところが家なんだなぁって、より強く実感するようになったりして」
　中田さんは何度もわかるなぁ、止まり木っていい表現ですねと私の言葉を反芻した。
「中田さんにもそういう人がいるんだなぁって思うと、やっぱり、嬉しくなっちゃいます」
「なんか………田所さん格好いいですね」
「本当ですか？　普段誰もそんなこと言ってくれないから嬉しいです」
　中田さんは荷物を丁寧にしまうように、革のよく馴染んだ手袋を両手に着け直した。
「俺はちょっといろいろ足りないところがあって、その人には迷惑をかけまくってしまってるんですよ。それで、俺がなんとか上手くやれるようになるまで、何回も待たせてばっかりなんです」
「でも待ってくれてるんでしょう？」
　私の言葉に、彼は少し驚いたようだった。そんなこと気付きもしなかったというような顔をする彼は、なんだか出会った頃のちょっと抜けたところのある大学生みたいだった。
「はい。待ってくれてます」

「だったら心配いらないですよ。もし不安だったら、ぜひうちのお菓子を手土産に持って行ってください。一緒に食べながら話し合えば、きっとうまく行きます」
　そのために私はお菓子を作っているのだから。
　彼は一度顔を覆って小さく呻くと、決意を新たにしたように顔を上げてにかっと笑った。太陽のようだった。そして「すごく心強いです」と告げてラッピングのないペーパーボックスが入った方の手提げ袋を小さく掲げた。私はきっとこのことを一生忘れないだろうと思った。自分に向けて放たれる、こんなにも真っ直ぐで泣きたくなるような感謝を、私はきっとこの先ずっと覚えているだろう。だから私は、店を後にする彼にも小さくエールを送り返した。

October 13, 2025 at 6:42 AM

qbc｜無名人インタビュー🐕

@unknowninterview.bsky.social

“インタビュー活動を通じて相手との関係性は変わったか？”
「人」がいるから「町」になる｜ゆいぴ
note.com/yuips_bblog/...
note #一度は行きたいあの場所

「人」がいるから「町」になる｜ゆいぴ

どうも、ゆいぴです。インタビュー、ローカル、コミュニティ。これらについて語り合う時間のなんと有意義なことか。今回はこのインタビューの二次会的記事ですなぜインタビューを始めたのか今さら語ることでもないですが…。（いろんなとこでお話してるので）今年の春、磐梯町に移住してきたときに、住む人や関係する人たちが面白いと感じたんですよね。人が良いなって。その面白さとか良さとかをもっと...

note.com

November 5, 2024 at 7:57 AM

qbc｜無名人インタビュー🐕

@unknowninterview.bsky.social

“もしかして『無名人インタビュー』ってロックンロールなんじゃないか？”
【磐梯町】あとがき集②｜ゆいぴ @73_0kay #note #一度は行きたいあの場所 note.com/yuips_bblog/...

【磐梯町】あとがき集②｜ゆいぴ

どうも、ゆいぴです。本当は記事一つひとつの紹介文を考えて書きたいんですが…。あとがき集で茶ァ濁してます。でも全部面白いですからね！ぜひぜひご覧くださいませ～！あとがき集①はこちら！磐梯町の人たち人を成長させるのは人と旅と本。人　日々旅にして旅を栖とす。⸺毎日の生活が旅そのもので、旅が住まいのようなものだ。松尾芭蕉『おくのほそ道』序文にあるこの文章が好きで、私は旅に生...

note.com

October 14, 2024 at 6:20 AM

しゃほ/卵の黄身

@pknayolk.bsky.social

無事東京に帰ってきた！
ブージィ＆エルカ 2024/03/12｜しゃほ #note #一度は行きたいあの場所 note.com/yolkwhite/n/...

ブージィ＆エルカ 2024/03/12｜しゃほ

今日は伊勢神宮まわりを歩きました！新幹線待ちで書き終わるぜ無理でした新幹線の時間いっぱいいっぱい書きました4000文字あります ---------- おはよう8時早く起きよう！などと言いつつ、いつも通りに起きた。いや、でも、そのさあ… ホテルなんですけどね、ミニマルながら過不足ない感じのお部屋でよかったのですけれど、1つだけ不満がありまして… おい！！！燦々と輝くエアコンのリモコン...

note.com

March 12, 2024 at 1:25 PM

剽乙 ODYSSEY

@taiyu1212.bsky.social

「伊能タッタカター」ピクミン日記4/28｜月亭太遊 #note #一度は行きたいあの場所 note.com/neorakugo/n/...

#ピクミン
#ピクミンブルーム
#pikminbloom

April 29, 2024 at 3:30 AM

ショウジ

@syojinote.bsky.social

【note】『デ・キリコ展』へ行く #デ・キリコ展 #note #一度は行きたいあの場所 note.com/syoji724/n/n...

東京都美術館のデ・キリコ展へ行きました。
ああ楽しかった。何度でも行きたい。

『デ・キリコ展』へ行く｜ショウジ

東京都美術館の『デ・キリコ展』へ行きました。『デ・キリコ展』公式サイト 20世紀美術に衝撃を与えた孤高の画家！『デ・キリコ展』東京都美術館にて、2024年4月27日開幕 dechirico.exhibit.jp 絵画や彫刻等の美術品には詳しく無くて知識はほぼ皆無なのですが、単純に見ることが好きなのでたまに美術館や博物館に行きます。ジョルジョ・デ・キリコの作品はとて...

note.com

May 18, 2024 at 12:57 PM

塩

@lonelyohseven.bsky.social

nrmの彼女とhsnとokngちゃん

※なんでも許せる方向け、拙宅設定、ナマエ固定、途中で終わる
#怪8プラス #怪8夢
1/2

印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「workaholic?」、「lonelyohseven」と記載されています。
以下は本文の内容です。

「いやさすがに僕と小此木ちゃんが２人でご飯っていうのは……コンプラ的にあれやん？実はこの間長谷川さん主催のコンプラ研修が」
「そんな！私は副隊長をハラスメントで訴えたりなんてしませんよ！」
「それどんな研修だったんですか？」
「いやなんか……〝部下が挨拶をしてきたり微笑みかけてきたとしても、あなた方に気があるわけではありません。勘違いです。勘違いして食事に誘ったり個人的な連絡先を聞いても立場上、部下は断れません。勘違いです〟て耳にタコができるくらい言われたわ」
「いや保科副隊長は爆モテで最高だから勘違いではないのでは？」
「確かに。副隊長に憧れる隊員は沢山いますし」
「討伐マジックやろ。しかも漫才スーツのおかげで最近はそれもないと思うし」
「逆に……ギャップ萌えなのでは！？」
「たしかに。隙がある保科副隊長可愛いってなるのかも」
「なるかい」

　今日はふたりはミナと３人で食事に行く予定だったらしいのだけれど、ミナが残業になりたまたまその辺にいたわたしが誘われて食事に行くことになったのである。なんでも２人で食事はコンプラ的にアウトではと保科副隊長が気にしているらしい。小此木さんとは初対面だけど、ナンバーズのスーツのことで開発チームの意見も聞きたいとのことだったのでありがたく同伴させてもらうことにした。彼女が優秀なオペレーターだということは耳に入っているので、勉強熱心で偉いなあと思いながら保科副隊長に「無礼講や」と言われながらお酒を注がれている様子を見る。わたしは今日もウーロン茶である。

「飲まんの？」
「あ、はい」
「ナマエさんお酒苦手ですか？」
「飲めるんですけどその」
「彼氏がうるさいんやって」
「あ、そっか……ナマエさんって鳴海隊長の……！」
「彼氏、この会知っとる？店の場所教えてないよな？」
「知ってます知ってます。終わったら機嫌を取りにゆくので大丈夫です」
「あ、あの！」
「はい小此木さん」
「学校？」

小此木さんが手をあげたので名前を呼ぶと、小此木さんは顔を真っ赤にして呟いた。これは照れているのか酔っているのかどっちなんだろう。

「おふたりの馴れ初めは！？」
「どーせ鳴海隊長の一目惚れやろ」
「え！そうなんですか！？」
「いや勘。ナマエちゃん見た時に〝あーあの人こういう子好きそーやな〟って思った」
「たしかに……！」
「いや普通にわたしから、仕事終わったらご飯行きましょって誘いました」
「え！じゃあナマエさんが一目惚れ的な！？」
「そうそう」
「絶対嘘やん」

　まああの時は別に好きではなかったしなあ。嘘と言えば嘘かも。そう思いながらウーロン茶を飲む。

「それでまあ……仕事終わりにご飯行ったり。作りすぎたものをお裾分けしてみたりとかしていくうちに」

「お裾分け！？つ、妻じゃないですか！」
「何作るん？僕も食べたいわ」
「保科副隊長、それコンプラ違反ですよ」
「鳴海隊長、出された料理に文句言いそうやん。そっちの方がコンプラやろ」
「むしろ料理渡す方がコンプラですかね」

　弦くんはそもそも料理に興味がない。食べられればいいくらいにしか思っていないのである。三日連続カレーをタッパーに入れて持って行っても普通に何も言わずに食べる。タッパーを洗って返してくれないと２度と作らないと言うと洗って返してくれるけど、洗い方が普通に甘いのでもう一回部屋で洗う。メニューに文句言いそうだけど言わないんだよなあ。まあそれもそうか。その日のメニューに文句を言えば別のものが出てくるような生活を、わたしも彼も送ったことはないのだから。

「あ、あの！こんなこと聞くのはコンプラかもしれないんですけど！」
「はい小此木さん」
「みんなコンプラにびびりすぎてておもろいわ」
「鳴海隊長って、夜も最強なんですか？」
「……小此木、アウトー」
「え……小此木ちゃんってそういうこと言うん……？大丈夫？酔ってる？」
「酔ってないれす！」
「保科副隊長、飲ませすぎですよ。コンプラ違反」
「え、僕？」

　女子会のノリになってきたところでお開きになった。保科副隊長が女子ノリに引いてたの、面白かったなと思いながらタクシーに乗る。歩いて帰れるけどなんやかんや彼氏がうるさいので基地内まで入ってもらい、降りて清算した後に彼氏の部屋に向かう。タクシー

乗ったかうるさいから領収書もらっておけばよかったな。てゆかタクシー代を保科副隊長に出してもらったって言ったら怒られそうだな。おつりは今度返そう。いらないって言われそうだけど。そう思いながら部屋に向かい扉をコンコンするけれど一向に返事がない。扉を開けようとしたら鍵がかかっていたので、とりあえず電話をかけた。

「弦くん？いまどこ？」
「部屋にいる」
「いま弦くんの部屋の前にいるけど鍵かかってる」
「……ナマエちゃん、どこの部屋の前にいる？」
「隊長室の前」
「ち、ちがーう！ボクの！部屋だ！」
「え、珍し」
「ナマエちゃんが……そ、その……」

　言い淀んだ様子を聞きわたしは目を瞬かせた。そう言えば付き合うことになってから隊長室で迫ってくるたびに「ここじゃ絶対無理」「本当に嫌」って拒否しまくったなと思い出したのである。最近忙しいから忘れてた。

「いまから行くから待っててね」
「……うん」

　早く来いとか言われるかと思いきや言われなかったのでそのまま通話を切り、彼の私室の方へ向かう。最初からどっちか聞いておけばよかったなと思いながら部屋の前に辿り着き、鞄から鏡を取り出して念のために顔を確認しておく。リップがちょっと取れてる。飲み会リップって嘘じゃん。普通に落ちるし。高かったのに。そう思いながら塗り直そうか迷い、グロスでつやつやてかてかしてると弦くんはキスする時に嫌がる

September 27, 2025 at 11:38 AM

鉱物らぶこ

@kobutsuloveko.bsky.social

確定申告進まないからnote書いてた。

もはや異世界！大阪府堺市・方違神社！引越し前に訪れたい神社の一つ｜鉱物らぶこ @kobutsu_loveko #note #一度は行きたいあの場所 note.com/kobutsu_love...

February 13, 2024 at 6:05 AM

qbc｜無名人インタビュー🐕

@unknowninterview.bsky.social

うー埋まらない！！！！

“3/9まだインタビュー募集枠残ってます！”

【残3/9のみ！】【大募集】海士町イン旅ュー2025年3月🌟参加者募集🌟｜無名人インタビュー @unknown1ntervu #note #一度は行きたいあの場所 note.com/unknowninter...

【残3/9のみ！】【大募集】海士町イン旅ュー2025年3月🌟参加者募集🌟｜無名人インタビュー

3/9まだインタビュー募集枠残ってます！ご興味ある方、ぜひこの機会にご参加くださいませ！！海士町に住んでいるみなさんにお知らせです！！！ 3/9にて海士町イン旅ュー第３弾の参加者を募集しています！テーマは「海士町に住んでいるみなさんのこと」！　です。ぜひご参加くださいませー！！！！！海士町無名人イン旅ュー参加者募集要項・「無名人イン旅ュー」を受けていただく方を募集します。...

note.com

March 3, 2025 at 11:56 PM

ねんど

@r7cyu.bsky.social

3スパダウ(デキてる)の上着貸す話。

印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「r7cyu」と記載されています。
以下は本文の内容です。

「アンタはこれ着てそこに居てください。ぜっっったいにウロウロすんなヨ」と恋人から押し付けられたパーカーにおとなしく袖を通す。ふだんは棘との相性が悪くてフード付きの服なんかまず着ない。傍目にも合わない服を羽織っているように見えるだろうし、そういう狙いで渡されたのだとも思う。
　日が落ちて風が冷たいし、腰掛けているコンクリは冷たいし、昼間は暑かったから薄着だし、上着を渡されたのは正直ありがたい。
　パーカーを脱いだ当人はタンクトップとダボついたカーゴパンツというややオラついた身なりで、片手でくるっと器用にスケートボードを持ち替えながら、一度だけこちらを見やり、あとは振り返らずに歩いていった。すっかり落ち着いて、集中しているように見える。さきほど「来ちゃった♪」と声を掛けた時は、ただでさえ大きな目をひん剥いて火花が飛び散るのが見えるようだったが。
　見に来たいなら前もって言ってほしいとは言われていた。しかし急にヒマになって、そういえばアイツ今日スケボーの大会じゃなかったっけと思い出して、客を入れない身内だけのゲームとか何とか言ってた気もするがまぁ追い出されはしないだろうと踏んでノーアポで飛び込んでみたわけだが、それくらいであんなにキレるかフツー？

パーカーからは嗅ぎ慣れた汗のにおいがしている。脱いでしまって寒くはないだろうか。剥き出しの肩や首の上を棘が揺れているのが遠目に見える。仲間たちとちょっと喋ったりしながら自分の番を待っている……のだろう、たぶん。ふだん自分には見せない顔をしているナと思う。イカつい雰囲気の奴ばかりの中によく馴染んでいる。
　やがて出番になった。
「橙色（チャンシ）！」と次々に声が掛けられる。ニックネームなのだろう。手を振って返している。一瞬こちらのほうを見た。ニヤっと小さく笑んで、すぐ前を向いた。不覚にも少しときめいてしまったが、そんな小さなときめきに浸っている暇は無かった。
　硬い音を立てて滑り出す。跳ぶたびに歓声と口笛。技の巧拙は分からない。重力を忘れたように宙を舞うオレンジ色を夢中で追う。剥き出しの肩や首の上を棘が踊る。大きな一つ目が次に跳ぶ方向を見つめている。どくどくと全身が脈打つような心地がした。パーカーから立ち上る僅かなにおいを余さず吸い込む。早く、早くあの目に射抜かれたい。
　
　滑り終え、隣に戻ってきたタイミングでパーカーを返そうとしたが、まだ暑いからと

押し返された。額から滑り落ちる汗を眺めながら
「冷える前に着なネ」
　と呟く。
「そーっすね。汗冷える前に帰っちまいましょう。向こうには先帰るって言ってあるんで」
「エ、いーの？」
「ハイ」
　おそらくまだ大会は続いているし、結果発表などもあるはずだが、一緒に帰ってくれるらしい。
「んじゃ、行こーか」
「森のほうはダメです。遠回りだけどこっち……ってか分かって言ってんナ？　あの森がそういう場所って」
　もちろん気付いている。この会場はひらけて照明も明るいが、背後に広がる森は暗く怪しく、まぁ日が暮れてから周囲でヒマそうにしていると相手を探していると見なされる、そういう場なのだろう。だから怒ったり上着を羽織らせてきたりしたワケだ。恋人

の可愛らしさに頬が緩む。
「オレらもそういうコトしたらいーじゃん」
「ハァ？」
　やや苛立ったようすで、棘をかきあげる。ふわりと、パーカーよりもずっと濃い汗のにおいがした。
「あんな所で立ったままちょっと突っ込むぐらいで済むと思ってんスか？　早く帰りましょう。どんだけ時間あっても足んないんで」
　抑えた口調とは裏腹に、目だけで食い殺してきそうな眼差しにゾクゾクと身体の奥が震える。足早に歩き出したのを追って、そっと指を絡めると折らんばかりに握り返してきた。手を引かれながら片手に抱えたパーカーに顎を埋めてどうしても笑ってしまう口元を隠す。夜風が冷たくて気持ちいい。名前を呼ぶだけでなにかが破裂してしまいそうな予感がして、だから思いっきり甘い声で愛しい者の名を呼んだ。
　
　
『懲りない恋人はこうして出来上がる』２０２５０６３０

June 30, 2025 at 3:33 AM

qbc｜無名人インタビュー🐕

@unknowninterview.bsky.social

“高校でチアダンスで世界一を経験”
後継ぎと人　西本紫乃-001 2024/06/13-01｜無名人インタビュー @unknown1ntervu #note #一度は行きたいあの場所 note.com/unknowninter...

後継ぎと人　西本紫乃-001 2024/06/13-01｜無名人インタビュー

以前インタビューした西本紫乃さん。高校でチアダンスで世界一を経験して、実家は創業100年を超える地元から愛される料亭。今年大学卒業して、その料亭で仕事を始めたらしい。そんなおもしろそうな状況、記録しておくっきゃないよね企画！スタート！！！！！ということで、初回は、チア世界一に輝いた高校時代の話から。まえがき：qbc（無名人インタビュー主催・作家）参加いただいているのは西本紫乃さん...

note.com

July 15, 2024 at 12:17 PM

音宮二郎

@rmtlkl0202.bsky.social

先週に参加しました、 #スーパーカミキカンデ熊本ツアーをnoteに書きました。なんと1万5000字を超えました。暇なとき読んでいただければ、幸いです。
「スーパーカミキカンデファンミツアーin熊本」に参加してきた話！！｜音宮　二郎
#note #一度は行きたいあの場所
note.com/tsuyobi_haku...

「スーパーカミキカンデファンミツアーin熊本」に参加してきた話！！｜音宮　二郎

前置き　こんにちは。ONE PIECE大好き、音宮二郎です。　今回は「スーパーカミキカンデファンミツアーin熊本」に参加してきましたので、そのときのお話を書きます。1万5000字と、めちゃくちゃ長いので、目次から気になる項目を選んで読むか、バーーッとスクロールして気になる写真があった項目だけ読んでいただけるだけで幸いです。ツアーの説明　2024年3月9〜10日(土〜日)に開催されま...

note.com

March 17, 2024 at 3:48 PM

qbc｜無名人インタビュー🐕

@unknowninterview.bsky.social

地域系インタビュアーのみなさま、
インタビューを受けた経験、ありますか？
地域おこしインタビュアーの人　に、聞いてみた｜無名人インタビュー@文学フリマ東京12/1参加 @unknown1ntervu #note #一度は行きたいあの場所 note.com/unknowninter...

地域おこしインタビュアーの人　に、聞いてみた｜無名人インタビュー@文学フリマ東京12/1参加

地域に根ざして活動する3人！それぞれの視点で描く「ローカル」の魅力について語り合う！こんにちは！　無名人インタビュー主宰の栗林（qbc）です！！！！！さあ！　今回は、島根県海士町の公式noteで記者として活躍している「しぶや」さんにご参加いただき、無名人インタビューでローカルテーマのインタビューを行っているナカザワさん、ゆいぴさんの2名でのグループインタビューを行いました！ローカルで活躍...

note.com

October 28, 2024 at 3:38 AM

マツザキ

@mat2nd.bsky.social

ごたくはいいからさっさとザキは書け。

どうして護るの？」
「……何でじゃろなァ、ヒヒッ」
「あっ、わるい笑い方したっ！」

　思えば、彼は、岡田以蔵は。
　いつも、そういつもだ、あの時ですら、小馬鹿にする態度の裏に隠した彼自身の本当の性格として『誰かの為に努力をして勝ち得た、しかし誰かから何度も蔑まれたその才能を、惜しみなく使う事』を、何処か望んでいたのかも知れなかったのだ。故にアサシンクラスとは思えない、鮮やかな太刀筋で敵を屠る。
　それにはデオンも、セイバーであるフランス白百合の騎士シュヴァリエ・デオンすらも圧倒されていた。『あれは緻密な動きの中で立ち回っているね』と。
　無論、あのクー・フーリンだって驚いていた、自分の間合いも得物の性質も全て理解しているからこその、本人が全く気が付けていない中で『先読み』すらしているヤツなんだ、と。

　燃えた街でのファーストオーダーが終わった、どことなく知っている街に似ていたのに最早全く知らない街の災禍。ドクターとダ・ヴィンチちゃんが精一杯ナビをしてくれて、白百合の騎士と青き魔法使いと堅牢な盾乙女と、そしてバンカラな侍が居たから。
　街の外れの昏い崖を見上げる、そこに立っていた真っ黒に染まったようなあの人はだれだったの。そしてどうして、憎悪に染まってしまったの。あなたは本来ならばもっと違うのではないの。色々な想いが絡まっては苦い後味がカラカラと口を奔る。

「……これで、いいですか……？」
「……及第点。よう踏ん張ったにゃあ」
「う……ううっ……、泣いちゃだめ、泣いちゃ」
「アホ、泣ける時に泣け、いっとう早い」

「先輩……お気持ちは……わかりますが」
「……おまんもじゃ、内気なクセにあれっぱあ無茶しちょったがじゃ、誰にも言う気はないき、泣け」

　岡田以蔵という男は綺麗事を言わない、こうやってあの燃え燻った街の瓦礫の中で啜り泣く私達にすら言わないのだから、のちのち彼の友人から聞いた話ですらウソを吐けず終いだった人だとも知る。あの最初のオーダーが無事終わって、そして泣いてもいいから黙って泣けと言い切った以蔵さんが居てくれたから、もしかしたら私たちは人理修復という無茶難題ができたのかも知れない――

　＊

　随分、色々な時代や場所を皆で懸命に駆け抜けた。フランスの大混乱と二人のジャンヌ。薔薇の皇帝が弾けるように微笑み絶やさぬ古代ローマの洛陽。海賊達が自分の信念だけで突き進む清々しき大航海時代。陰謀渦巻く霧の都の赤雷と二つの自我のデコボコ二人。色々、ふいと思い返すだけでも出会いと別れを数多重ねた。
　もちろんの事、カルデアに力を貸してくれるサーヴァントも多くなってはきた、それでも藤丸立香の心の中にある説明の難しいモヤモヤばかりがどんどん大きく、嵩を増して募るのだ。
――立香が持て余していた気持ちにはきちんと名前がある事を、藤丸立香本人が知らなかった。
　フランスで力を貸してくれ召喚に応じた姫君マリー、それとも同じくフランスにて出逢ったおてんばトラブル姫君エリザベートは簡単にその答えを出してしまうのだろう。そうしてエウリュアレという永遠の乙女神がその感情にぐっさりと抜けない矢をアッサリと穿つのだろう。

――それを人は恋心と呼ぶのだから。

　＊

　大昔と比べたら随分やかましい程に賑やかになったな、と、岡田以蔵は食堂の端の方で焼き魚をつついて食べている。そこへ来た緑色の弓兵、ロビンフットが『オタク、相変わらず真面目なメシ食ってんな』とテーブルの対面に陣取る。どことなく彼等は似ていた、面倒事の後始末によく駆り出されてしまったり喫煙ルームでよく見ていたりしていたら、そこそこ話すようにはなった。そこそこ貧乏クジタイプの類似項目。

「おるじゃろ、青い赤槍のにいやんが、ぶっとい魚が大漁やったんじゃと」
「あぁそういう……にしても旦那、綺麗に魚食べるタイプだったのな」
「そがな教育しかわしゃ受けちょらん」
「だからそこが偉いっつう話なんだけどコレ」

　しれっと話す間柄になったのも、顔を合わせて身構える事無くおはようを交わして中身の無い会話をする様になったのも、男同士だからなのか一度背中を預けたからなのか否か。
　アレはどうした金髪のガキ。と、バンカラが問うと、あいつまだ爆睡中。と、緑の弓兵が答える。サーヴァントは睡眠を必要としないらしいのだが、生前が人間だったサーヴァントは割と睡眠を好む、というよりも『寝てないと調子が狂う』との事で眠る。英霊とは呼ばれているものの、元々が人間だった類は飯を喰ろうて眠りを欲す事が『彼等の当たり前』だった故に、その轍を辿る生活を送るのだ。

「ごちそーさん。じゃ、行きますか」

「ごっそさん……おう、えいぞ」
「うーっすいたいた、行こうぜ」

　返却棚に食器を片付けていた二名の背後に、件の釣りバカ一本槍が一人手を振って待ち構えている。行き先は不健康ゾーン喫煙所、どうせタールニコチンなんかは毒にすらならない、エーテル体である以上、リセットさえすればハイ綺麗サッパリ。その辺だけをピックアップするなら禁煙してしまえにはなるのだが、生前スモーカー拗らせていた三名には禁煙概念が更に消えた。永久に吸える、ぐらいにしか思っていない。
　三匹の野郎共がゾロゾロと廊下を闊歩せし、一番身長の低いバンカラ侍ですら『大男分類』なのだから。すれ違った『ほぼ二メートル』の海賊、黒髭ことエドワード・ティーチすら大笑いで『今からカツアゲにでも行くワケ？　やだ拙者有金ジャンプさせられちゃう！』とふざけて声を掛ける。慣れたことなので無視決め込んで歩くと、やだぁー無視されたァーなどと気持ちの悪い声が背後から。

「……アホじゃの」
「……気にしたら負け」
「……この絡み通算何回目？」

いつものように呑気な日常、だがしかしこれは束の間の休息という『細切れの非日常』という事を三人は薄々と感じている、スタッフの歩行速度や態度や抱えたデータの類の量からしても。割とその辺を見てしまう様な抜かり無さの持ち主達は、黙って喫煙所にゾロゾロ入る。呑気な不健康大人がヤニチャージしにきましたという体で、感じ取った異常をボソボソと断片的に伝える、これもそれも仕事。

「……おまんら、どう思うながか？」

March 28, 2025 at 12:10 PM

めんちょ

@mencho.bsky.social

ﾂｲｯﾀにて、天河弁財天さんがどえらいことになってると知った。
天河弁財天さんは「玉置神社よりもさらに奥の場所のはずなのに、何しに行くねん」と驚いた。

夫さんが熊野信仰のおうちの人で、最低半年に一度はいくので、あの辺はよく知る場所。

熊野三山は古くからの参拝者がある場所なので、参詣しやすいつくりになってるけど
奥の院である玉置神社は、もはや修行の場という方がしっくりくるレベル。
今はかなり行きやすくなってるけど、行楽で行くような場所じゃないです。

そこから推測しても、天河弁財天さんも同様に、集落の人や行者向けの信仰の場所だと思うので、押しかけていい場所じゃないと思うんだけどな……。

January 4, 2025 at 3:41 PM