有志舎
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有志舎
@yushisha.bsky.social
東京・高円寺にある「一人出版社」有志舎です(中の人は社長の永滝稔です)。
歴史書・人文社会科学書を出版してます。
青山学院大学文学部史学科(沼田哲ゼミ)卒業→吉川弘文館編集部勤務→独立して2005年に有志舎を起業。
地元・高円寺で学術書などの読書会も開催。学問や「知」を街中から広めていきたいと思っています。
私は、この三宅さんの論説の中で「3.「労働者の労働時間は減ったが、自己研鑽の時間も減った」への反論」が一番興味深かったです。

三宅さんが言うように、「新自由主義的な不安に駆られた人々が救いを求めて」、社会的成功や仕事での評価を得るため、スキルアップのために必死に取得を目指す「ファスト教養(歴史関係のyoutube動画含めて)」ではなく―その不安自体は私にもあるのでよく分かりますが―、どうすればその新自由主義社会自体を構造的に把握・批判し、自らの人間性の芯を形成するための硬派な学術教養とそれによる批評精神を自らのものにできるか。
note.com/nyake/n/na2d...
(続く)
「『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』はどこが間違っているのか」はどこが間違っているのか |三宅香帆
飯田一史さんの「『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』はどこが間違っているのか(抄)」という記事を拝読しました。飯田さんの、出版業界の現状について統計データを用いて検証しようとする姿勢に、あらためて敬意を表したいです。 なのですが、拙著を「間違ってる」と言い切るにしては、データの定義のズレや、ダブルスタンダードと指摘せざるを得ない箇所が多々ありました。 あくまで建設的な議論のために、そしてな...
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December 14, 2025 at 12:05 AM
今年は結構、読書会や本に関するトークイベントを頑張りました。
なかでも歴史書の読書会をやるとき、私は出来るだけその本の著者の方にも参加いただきたいと思っています。まあ、自社の本の場合は著者にお願いしやすいのですが、他社の本の著者の場合はなかなかそうもいきませんが。

また、今までの読書会を見ていると、著者(研究者)にとっても、その本をきちんと読んできた一般読者(自分が教えている学生ではない人)のナマの声を聴けるという機会はそうはないし、「この概念が専門的で難しくて分からない」「ここをもう少し説明してほしい」「ここはこういう理解で合っていますか」
December 12, 2025 at 4:25 AM
新刊の髙村竜平さん著『土と石の記憶―済州島四・三事件と人びとの日常生活史』。
アマゾンではまだ予約受付中になっていますが、
リアル書店ではすでに発売しております。
たとえば、くまざわ書店八王子店さんとか。
x.com/kuma_hachiou...
くまざわ書店八王子店 on X: "【注目書】高村竜平『土と石の記憶』有志舎。1948年の済州島四・三事件。制憲選挙反対の蜂起を米軍政と韓国政府が苛烈に鎮圧し、多くの民間人が犠牲となった。本書は生活史から虐殺の現場となった日常と、その後を見つめ、日本との関係も考察する。 https://t.co/GC6hTRTezW" / X
【注目書】高村竜平『土と石の記憶』有志舎。1948年の済州島四・三事件。制憲選挙反対の蜂起を米軍政と韓国政府が苛烈に鎮圧し、多くの民間人が犠牲となった。本書は生活史から虐殺の現場となった日常と、その後を見つめ、日本との関係も考察する。 https://t.co/GC6hTRTezW
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December 9, 2025 at 12:54 AM
髙村竜平さん(秋田大学)著『土と石の記憶―済州島四・三事件と人びとの日常生活史』が配本。
今週中にはリアル書店さんには並び始めると思います。ネット書店は来月になるかも。
世界中で日常生活が暴力・戦争で引き裂かれている今こそ、本書を読んで暴力・戦争のない世界への道筋を考えて欲しいです。
November 26, 2025 at 1:02 AM
10月18日に行った「有志舎創立20周年トークイベント」の動画を「チャンネル有志舎」で公開しています。
youtu.be/sNE_Sfd_8lE
関連資料はこちらからDLしてください。
yushisha.webnode.jp/cross-roads/

『朝日新聞』「好書好日」の有志舎創業20周年記事も(無料で読めます)。
book.asahi.com/article/1613...
November 20, 2025 at 12:02 AM
『朝日新聞』「好書好日」の有志舎創業20周年記事です(無料で読めます)。

「歴史書ひとり出版「有志舎」20年 植民地支配や戦争テーマに「問いつづける民衆史」
として、一人学術出版社・有志舎の創業理念からこれからやりたい事まで、丁寧に書いていただきました。
出版の中でも特に目立たない学術分野ですが、それをどうアウトリーチしていくかに挑戦していきたい。
book.asahi.com/article/1613...
歴史書ひとり出版「有志舎」20年 植民地支配や戦争テーマに「問いつづける民衆史」|好書好日
歴史書の「ひとり出版社」、有志舎(ゆうししゃ)が今月、創立20周年を迎えた。編集者の永滝稔さん(61)は「現代社会に生きる一人ひとりにとって大事な歴史学の追究と歴史書の出版」を志し、数多くの個性ある歴史書を出版してきた。10月18日...
book.asahi.com
November 15, 2025 at 2:57 AM
11月新刊の髙村竜平さん(秋田大学)著『土と石の記憶―済州島四・三事件と人びとの日常生活』の見本分が出来てきました。

韓国現代史上、忘れられない悲劇である四・三事件。その被害者をめぐる日常生活史と慰霊の在り方、また日本の植民地支配や戦後日本社会と済州島との関係から、暴力・虐殺とその影響について考える本。
配本は11月下旬です。しばらくお待ちを。
www.hanmoto.com/bd/isbn/9784...
土と石の記憶 髙村 竜平(著) - 有志舎
1948年の大韓民国成立直前、米軍が占領する北緯38度以南のみの制憲議会選挙に反対し、4月3日に朝鮮半島南部の済州島で武装蜂起が始まった。米軍政とのちの韓国政府は蜂起を鎮圧しただけでなく、全島… - 引用:版元ドットコム
www.hanmoto.com
November 13, 2025 at 2:27 AM
東京科学大学が始める「もしも:まちと未来の実験室」。
ここは「まちに開かれた大学の「縁側」」とのこと。
シェア型書店・図書館・コーヒーコーナーなどもあって、地域と大学を結ぶサードプレイスになるといいなと思う。

『ポスト島ぐるみの沖縄戦後史』著者である古波藏契さん(東京科学大学准教授)も関わっていて、彼が沖縄でやっている栄町共同書店の経験などが生かされているのだろうな、と。
地域から「知」をどうアウトリーチしていくかという事については、私も古波藏さんと話していて色々と刺激を受けています。

www.initiative.ifs.isct.ac.jp/event/pid771/
「もしも:まちと未来の実験室」オープニングウィーク ―最先端の科学と想像力で“未来”を考える― | IFs
2025年11月、未来社会創成研究院(IFs)は、大岡山地区に学外共創拠点「もしも:まちと未来の実験室」をオープンします。ここは、まちに開かれた大学の「縁側」で
www.initiative.ifs.isct.ac.jp
November 12, 2025 at 10:12 PM
「昔、部落差別というものがあった」という言説をたまに見るけど、過去の問題ではありません。
それは人種主義(レイシズム)と一体化した差別として、明治期から現代まで一貫してあり続けている。
昔の事でもなく、すでに終わったことでもありません。
それどころか、排外主義の動きはそれと連動しているように思いますので、きわめて現代的な問題です。

黒川みどりさん著『創られた「人種」―部落差別と人種主義(レイシズム)』を読んで欲しい。
www.hanmoto.com/bd/isbn/9784...
November 6, 2025 at 11:46 PM
『朝日新聞』11月5日夕刊に、有志舎創立20周年と記念トークイベントに関する記事が掲載されました。
【asahi.comの記事は以下】
www.asahi.com/articles/DA3...

なお、この記念トークイベントの動画全編は以下リンクから観られます。
www.youtube.com/watch?v=sNE_...
歴史書ひとり出版、こだわって20年 「有志舎」永滝稔さん、植民地支配や戦争テーマに:朝日新聞
歴史書の「ひとり出版社」、有志舎(ゆうししゃ)が今月、創立20周年を迎えた。編集者の永滝稔さん(61)は「現代社会に生きる一人ひとりにとって大事な歴史学の追究と歴史書の出版」を志し、数多くの個性ある…
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November 5, 2025 at 9:58 PM
『図書新聞』3710号(11月1日発売)に、
佐原徹哉さん著『極右インターナショナリズムの時代』の書評が掲載されました。
評者は松尾秀哉さん(龍谷大学)です。
写真は部分ですので、詳しくは本誌をご購入願います。
November 4, 2025 at 2:05 AM
昨日は、志賀美和子さん著『闘う「不可触民」』の公開書評会でした。
とても内容の濃い書評会で、同書の編集者としても改めて勉強になったことが多く、知的興奮に満ちたものでした。

著者の志賀さん、評者の方々、参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
www.hanmoto.com/bd/isbn/9784...
闘う「不可触民」 志賀 美和子(著) - 有志舎
「不可触民」――それはヒンドゥー教的観点から「不浄」と見なされる職業に従事し、それゆえに差別の対象となってきた人びとをいう。そして現代インドでは、公式には「不可触民」は存在しないことにな… - 引用:版元ドットコム
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November 2, 2025 at 12:51 AM
米谷匡史さん(東京外国語大)が逝去されました。
ご著書をお願いしていましたが、ご入院中に「体調が厳しいので難しいかもしれない」とのメールをいただきました。でも、「私はあきらめ切れないのでお待ちします」とご返事しました。
しかし、残念ながら実現することは叶いませんでした。

米谷さんには、有志舎創業直後に若手研究者が集まる某研究会に誘っていただき、そのご縁からたくさんの研究者の方々のご著書を出版させていただくことができました。
米谷さんの本も出版したかった。実に残念です。

本当にありがとうございました。
ご冥福をお祈り申し上げます。
www.asahi.com/articles/DA3...
米谷匡史さん死去:朝日新聞
米谷匡史さん(よねたに・まさふみ=東京外国語大教授・日本思想史)25日、間質性肺炎で死去、58歳。葬儀は近親者で行った。喪主は妻順子さん。 東京大で哲学者の廣松渉に学び、丸山真男や三木清、和辻哲郎、…
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October 29, 2025 at 11:40 PM
11月新刊、髙村竜平さん(秋田大学)著『土と石の記憶―済州島四・三事件と人びとの日常生活史』は、
11月下旬刊行ですので、もう少しお待ち願います。
詳しい内容はこちら↓
www.hanmoto.com/bd/isbn/9784...
土と石の記憶 髙村 竜平(著) - 有志舎
1948年の大韓民国成立直前、米軍が占領する北緯38度以南のみの制憲議会選挙に反対し、4月3日に朝鮮半島南部の済州島で武装蜂起が始まった。米軍政とのちの韓国政府は蜂起を鎮圧しただけでなく、全島… - 引用:版元ドットコム
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October 28, 2025 at 2:44 AM
志賀美和子著『闘う「不可触民」―周縁から読み直すインド独立運動―』(シリーズ「問いつづける民衆史 2」)の公開書評会は11月1日(土)開催。

なお、ご予約必須なので、画像のQRコードもしくは以下リンクのフォームからお申込みください。
【お申込みフォーム】 forms.gle/gEmxcANvDfp2...
October 26, 2025 at 11:41 PM
昨日は、著者の佐原さんもご参加いただき『極右インターナショナリズムの時代』読書会を開催。

読書会なるものに初参加という方々が殆どでしたが、様々な問題意識を持つ方、若い方も多く、盛り上がりました。
やはり学術書読書会は楽しいなと思ったので、また企画したいです。
www.hanmoto.com/bd/isbn/9784...
極右インターナショナリズムの時代 佐原 徹哉(著) - 有志舎
なぜこの時代に「右傾化」が世界中で進行しているのか。欧米で広がる極右政党の台頭と反イスラムの風潮、中東を中心としたムスリム諸国での宗教右派の台頭、西側リベラル政治勢力の後退にもかかわら… - 引用:版元ドットコム
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October 25, 2025 at 10:44 PM
10月18日に行った「有志舎創立20周年トークイベント」の動画を「チャンネル有志舎」で公開しました。

youtu.be/sNE_Sfd_8lE

相変わらず、 私・永滝の活舌が悪くてお聞き苦しいところもあり恐縮ですが、よかったらご覧ください。
関連資料はこちらからDLしてください。
yushisha.webnode.jp/cross-roads/
October 24, 2025 at 6:45 AM
高市政権の誕生により、日本も極右インターナショナルの仲間入りとなったようです。

www.hanmoto.com/bd/isbn/9784...
極右インターナショナリズムの時代 佐原 徹哉(著) - 有志舎
なぜこの時代に「右傾化」が世界中で進行しているのか。欧米で広がる極右政党の台頭と反イスラムの風潮、中東を中心としたムスリム諸国での宗教右派の台頭、西側リベラル政治勢力の後退にもかかわら… - 引用:版元ドットコム
www.hanmoto.com
October 22, 2025 at 6:17 AM
お待たせしておりましたが、
佐原徹哉著『極右インターナショナリズムの時代』の第2刷が出来てきました。
ご注文、お待ちしております。

【目次などはこちら↓】
www.hanmoto.com/bd/isbn/9784...
【『朝日新聞』掲載書評のリンク↓】
book.asahi.com/article/1603...
極右インターナショナリズムの時代 佐原 徹哉(著) - 有志舎
なぜこの時代に「右傾化」が世界中で進行しているのか。欧米で広がる極右政党の台頭と反イスラムの風潮、中東を中心としたムスリム諸国での宗教右派の台頭、西側リベラル政治勢力の後退にもかかわら… - 引用:版元ドットコム
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October 20, 2025 at 8:09 AM
ポピュリズムが猛威を振るう現代において民衆史の役割とは何か。
世界中で人びとが分断され、民衆が民衆を差別・攻撃し、また殺すようになってしまった現代だからこそ、民衆とは何か、我々とは何者なのかを問いつづけたい。
ぜひ「問いつづける民衆史」を読んで欲しいです。

yushisha.webnode.jp/%e5%95%8f%e3...
October 16, 2025 at 11:55 PM
【再掲 拡散希望】
志賀美和子著『闘う「不可触民」―周縁から読み直すインド独立運動―』(シリーズ「問いつづける民衆史 2」)の公開書評会を、シリーズ執筆メンバーを迎えて開催します。

本書をすでに読んだ方はもちろん、これから読もうと思っている方にも大いに参考になる書評会かと思います。加えて、排外主義が広まっている現代社会のなかで、民衆史や歴史学の果たす役割とは何かといったことも含めて議論できればとも考えています。

ご参加に当たってはご予約が必須となりますので、画像のQRコードか以下リンクのフォームからお申込みください。
【お申込みフォーム】
forms.gle/gEmxcANvDfp2...
October 14, 2025 at 11:29 PM
佐原徹哉著『極右インターナショナリズムの時代』は、現在重版中です。
10月20日に出来てくる予定ですので、少々お待ち願います。
www.hanmoto.com/bd/isbn/9784...
極右インターナショナリズムの時代 佐原 徹哉(著) - 有志舎
なぜこの時代に「右傾化」が世界中で進行しているのか。欧米で広がる極右政党の台頭と反イスラムの風潮、中東を中心としたムスリム諸国での宗教右派の台頭、西側リベラル政治勢力の後退にもかかわら… - 引用:版元ドットコム
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October 7, 2025 at 9:37 PM
【再掲】
高円寺で『闘う「不可触民」』の公開書評会トークイベントをやります。
【お申込みフォーム】
forms.gle/gEmxcANvDfp2...

私が高円寺のような街中で会う多くの人びとは、日常で研究者という存在に遭遇したことがないので親近感を持つ人は少なく、むしろ「どうせ象牙の塔に籠って自分勝手な研究だけやって偉そうにして、一般人には興味ないんでしょ」と思っている人が多い。それがまた学問・研究への白眼視や学問を日常生活から遠ざける要因にもなっているように思うのです。
だから私は、学問の面白さを伝えていく事を研究者の方と一緒に行う事で、
(続く)
志賀美和子著『闘う「不可触民」―周縁から読み直すインド独立運動―』(シリーズ「問いつづける民衆史 2」)の公開書評会を、シリーズ執筆メンバーを迎えて開催します。

本書をすでに読んだ方はもちろん、これから読もうと思っている方にも大いに参考になる書評会かと思います。加えて、排外主義が広まっている現代社会のなかで、民衆史や歴史学の果たす役割とは何かといったことも含めて議論できればとも考えています。

なお、ご参加に当たってはご予約が必須となりますので、画像のQRコードもしくは以下リンクのフォームからお申込みください。

【お申込みフォーム】
forms.gle/gEmxcANvDfp2...
October 7, 2025 at 2:29 AM
10月新刊はお休みで、
11月は、髙村竜平(秋田大学)著『土と石の記憶―済州島四・三事件と人びとの日常生活史―』です。
韓国現代史上、忘れられない悲劇である四・三事件。その被害者をめぐる日常生活史と慰霊の在り方、日本の植民地支配や戦後日本社会と済州島との関係から、暴力・虐殺とその影響について考えます。
カバーは試作段階です。
October 6, 2025 at 4:19 AM
ブログ「新・有志舎の日々」に新しい投稿をしました。

「私が好きな歴史書」と題して、私・永滝が好きな歴史書をご紹介していくシリーズ(になればいいな)というもの。
vol.1は、井上幸治編『世界の歴史12 ブルジョワの世紀』(中公文庫、1975年)です。
note.com/yushisha1890...
私が好きな歴史書 vol.1 井上幸治編『世界の歴史12 ブルジョワの世紀』(中公文庫、1975年)|有志舎
はじめに これから「私が好きな歴史書」と題して、できるだけ定期的に私が読んで面白かった歴史に関する本を紹介していこうと思います。果たしていつまで続くか分かりませんが、皆さんの読書のお役に少しでも立てれば嬉しいです。 でもまず最初に、私は歴史書編集者であって歴史学研究者のような専門家ではなく、かといって30年以上、歴史学の本を企画・編集・制作してきた者なので全くの素人とも言えない、何とも中途半端な...
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October 5, 2025 at 7:22 AM