雪屋兎々まる
yukiynagi.bsky.social
雪屋兎々まる
@yukiynagi.bsky.social
【ゆきやととまる】と申します!
とあるうさぎの文字書き用アカウント!
3Lなんでも美味しくもぐもぐする!
「それでも私はアリスじゃないんだけれど。」
「こら、あまり馬鹿な事を言い過ぎては物語が崩壊してしまうよ。」
「もう少し大丈夫じゃない?今からまた捲られるんだから。こんなページの奥に忘れ去られたキャンディの包み紙みたいな隙間、誰も気にしないわ。」
「はぁ、君は困ったアリスだな……。前の君はそれは大層従順で反抗的で臆病で怖いもの知らずだったのに。」
「あら?言ってる事がちぐはぐね、イカレ帽子屋さん。あなたもそろそろ頭の取替時期かしら?」
「失礼な。まだ五千九百七十二回目だぞ。廃棄するにはまだ早いさ。」
April 18, 2024 at 5:23 PM
「だってこの後は女王のお城に行って、クロッケーをやって、裁判で冤罪をかけられて、逃亡して、夢から覚めなきゃいけないのよ。ここからが一番疲れるんだもの。」
「ウミガメモドキに話を聞きに行くのを忘れてはいけない。君はアリスなのだよ。」
「ああ、そうだったわ。女王が命令するのよ。おかしいわよね、あれだってうんざりしてるはずなのに。」
「まぁ、あまりにも発狂するものだから頭の取替が起こったのだしな。」
「次の女王はどれくらいもつのかしら?百?それとも千?」
「さぁ?さすがに万はもつんじゃないか?」
「へぇ、今度は気が長いといいわね。」
April 18, 2024 at 5:15 PM
「だってここは不思議の国だからね。変なキノコ、喋るウミガメモドキ、食べられたがりのケーキ達、お節介な芋虫、笑いだけを残して消える猫。そしてイカれたお茶会にイカれた帽子屋。」
「だって仕方ないじゃない。これは本なんだから。」
「そうさ、これは本の中だ。だれかの指先がページを繰る度に同じ場面を繰り返す。だから君はアリスでいなければならない。僕が帽子屋でいなければならないように。」
「もうそろそろ飽きたわ。いったいいくつ繰り返せばいいのかしら。」
「おや、そんなため息をつくものではないよ。君は純粋無垢なアリスなのだから。」
April 18, 2024 at 5:07 PM
わたしの決意を鈍らせて、ゆるやかな地獄へと引き戻していく。

首元にまとわりついた蜘蛛の糸。それを垂らしたのはあなたで、でも締め付けるのもやっぱりあなたで。
いかしてくれないのに、ころしてもくれない。酷いひと。

わたしの目も耳も口も呼吸も心臓も手足も、すべてじぶんの手から離れてしまう。

ねぇ、おねがい。
ゆめをみさせてほしいの。
すきなひとがわたしをすきになってくれる、そんな甘い甘い甘い甘い甘いあまい夢がみたいのよ。
April 18, 2024 at 4:55 PM
「で、でもほら!!綺麗なドレスとか楽しいダンスとか素敵な王子様との出逢いとか!色々あるよ!美味しい食べ物もあるだろうし!女の子の夢がいっぱい詰まってるよ!」
「全部いいわ。掃除終わってないし何より面倒臭い。」
「ぇ、ええ~……どうしよう……。」

あれやこれやと言い繕って何とか私を舞踏会に出させたい気持ちは伝わってきたけれど、ネタが底を尽きたのか「シャンデリアはきらきらして眩しいよ!!」だのなんだの何が言いたいのかよく分からなくなっている。
シャンデリアはそりゃあ眩しいでしょうよ。
February 21, 2024 at 5:53 PM