「大地に生きる」
#TOKYOFILMEX
「大地に生きる」
#TOKYOFILMEX
「この世界に生きること」スパイラル
「この世界に生きること」スパイラル
彼が祈りの果てに得たものは、神に愛されたという万能感だったのかもしれない。それも、ドラッグでハイになってる状態に近いような、そんな万能感。祈りとはなんなのか。神を思い続けた先にあったのは、新しいドラッグなのか。そんな疑念がわいてきてしまった。
大寺さんの解説を聞きたかった(事情で帰らざるを得ず)。もやもやが募る。とはいえ今年ベスト級の良作。素晴らしい作品。見れてよかった。
彼が祈りの果てに得たものは、神に愛されたという万能感だったのかもしれない。それも、ドラッグでハイになってる状態に近いような、そんな万能感。祈りとはなんなのか。神を思い続けた先にあったのは、新しいドラッグなのか。そんな疑念がわいてきてしまった。
大寺さんの解説を聞きたかった(事情で帰らざるを得ず)。もやもやが募る。とはいえ今年ベスト級の良作。素晴らしい作品。見れてよかった。
つまりは、それほどのめりこめる本だったわけだけれど。霧雨のそぼ降る日に読むんじゃなかった。薄ら寒い。
『禁忌の子』
つまりは、それほどのめりこめる本だったわけだけれど。霧雨のそぼ降る日に読むんじゃなかった。薄ら寒い。
『禁忌の子』
最後、隔世の感があるほど近代化した大洞の街で、ロボットにトドメを刺してもらったんじゃないかと思う。見れてよかった。大変良かった。
「新世紀ロマンティクス」
#映画
最後、隔世の感があるほど近代化した大洞の街で、ロボットにトドメを刺してもらったんじゃないかと思う。見れてよかった。大変良かった。
「新世紀ロマンティクス」
#映画
牛と人の間を行ったり来たりしながら牛を見続けていた。別に映画の見方に正解はないけど、これは牛の日常、搾乳や生殖や出産や放牧を監督の目を通して徹底して観察した作品であって、人間の感情が入る余地はないんだけど、どうしても入れてしまう人間(私)は弱いし、牛が感情を持ちつつ管理されていると見て自分を投影しているのは、もはや愚かだし、と隅っこで思いながら見るのは割と辛かった。この監督が人間を撮った作品は、良作だろうけど、きっとえぐいだろうな、とか思ったり。
「COW」
牛と人の間を行ったり来たりしながら牛を見続けていた。別に映画の見方に正解はないけど、これは牛の日常、搾乳や生殖や出産や放牧を監督の目を通して徹底して観察した作品であって、人間の感情が入る余地はないんだけど、どうしても入れてしまう人間(私)は弱いし、牛が感情を持ちつつ管理されていると見て自分を投影しているのは、もはや愚かだし、と隅っこで思いながら見るのは割と辛かった。この監督が人間を撮った作品は、良作だろうけど、きっとえぐいだろうな、とか思ったり。
「COW」
素描、習作の類が無類に好きで、それは作者の検討や思考の跡、視点が見れて面白いからだ。何を考えていたか透けて見えそうな作品を前にすると、作者と対話してる気になる。今回特に天使の羽を描く場所を検討したんじゃないかと思う作品が秀逸で、現実に羽を生やした人間なんていないから、羽が生えるならやはり肩甲骨のあたりだろうか?などと、少し薄めのタッチで描き入れてるあたりが興味深かった(違うかもだけど)。
こんなにまとまって見る機会がないから後ろ髪をガッツリ引かれながら後にした。面白かった。
素描、習作の類が無類に好きで、それは作者の検討や思考の跡、視点が見れて面白いからだ。何を考えていたか透けて見えそうな作品を前にすると、作者と対話してる気になる。今回特に天使の羽を描く場所を検討したんじゃないかと思う作品が秀逸で、現実に羽を生やした人間なんていないから、羽が生えるならやはり肩甲骨のあたりだろうか?などと、少し薄めのタッチで描き入れてるあたりが興味深かった(違うかもだけど)。
こんなにまとまって見る機会がないから後ろ髪をガッツリ引かれながら後にした。面白かった。
蟻の巣で国旗を表す試みは、蟻(小さなもの)に国旗が「喰い散らかされる」ことで国という枠組みの取るに足らなさを、反面外来から侵入されること(「外」があること)で国がより意識されてしまうことも気付かされ、また蟻によって「他国」の砂が持ち込まれ道ができることはグローバル化や共生への希望にも思え、でも行き場のない砂が空白に山を作っていて、その空白にしか集えない砂はどうするんだろうと愕然としたりした。多義性があった。
まだ蟻生活してんのかな。
蟻の巣で国旗を表す試みは、蟻(小さなもの)に国旗が「喰い散らかされる」ことで国という枠組みの取るに足らなさを、反面外来から侵入されること(「外」があること)で国がより意識されてしまうことも気付かされ、また蟻によって「他国」の砂が持ち込まれ道ができることはグローバル化や共生への希望にも思え、でも行き場のない砂が空白に山を作っていて、その空白にしか集えない砂はどうするんだろうと愕然としたりした。多義性があった。
まだ蟻生活してんのかな。
線ではなく層としての連続性。同じ写真やstone paperを層状にして、そこに彫るという行為で新たなイメージを生み出す。いや、連続性ではなく同一性か?いや、木の表面に錫を流したり、木を切って貼ったのは同一性ではなく連続ではないか……
だから、ポッカリとあいた空間が異様に心地よかった。不在が、ここが「つながってない」ことが、よかった。
……確かに木でつながっているようにも思う。けど、この空間に安心を見た。
Nerhol「種まきと烏」埼玉県立近代美術館
線ではなく層としての連続性。同じ写真やstone paperを層状にして、そこに彫るという行為で新たなイメージを生み出す。いや、連続性ではなく同一性か?いや、木の表面に錫を流したり、木を切って貼ったのは同一性ではなく連続ではないか……
だから、ポッカリとあいた空間が異様に心地よかった。不在が、ここが「つながってない」ことが、よかった。
……確かに木でつながっているようにも思う。けど、この空間に安心を見た。
Nerhol「種まきと烏」埼玉県立近代美術館
ロッカクアヤコは「ロッカクアヤコみ」が増してた気がしたし、興味がなかった塩田千春が初めて身近に思えたし、李禹煥はらしさが全く損なわれていなかった。
絵師の個性そのままを彫師や摺師が再現しつつ、彼らが間に入ることで、咀嚼され、親しみやすくなっている気がする。特に全く謎だった塩田千春を、初めて見てみたい、いや、見なければ、と思えたほどには。すごかった。
#浮世絵現代
ロッカクアヤコは「ロッカクアヤコみ」が増してた気がしたし、興味がなかった塩田千春が初めて身近に思えたし、李禹煥はらしさが全く損なわれていなかった。
絵師の個性そのままを彫師や摺師が再現しつつ、彼らが間に入ることで、咀嚼され、親しみやすくなっている気がする。特に全く謎だった塩田千春を、初めて見てみたい、いや、見なければ、と思えたほどには。すごかった。
#浮世絵現代
どうらや今日、頭と体が「疲れている」という認識で一致したらしい。
確かにここ最近、眠れないしお腹は空かないし食べる気力もないし、でも動かなきゃでキリキリ舞いだった。それでも「疲れている」という意識は全くなかった。
体は相当へばってたらしい、今日、しんどさというしんどさが一気に襲いかかってきてやっと、疲れていたんだと気づいた。
そうしたら食べれた。そうしたら息を吸えた。大きく息を吸ってはいて、初めてツツジが香ることに気づいた。目に痛いほどのピンクのツツジが、むんっと香った。美しかった。
#記憶を飼う 8
どうらや今日、頭と体が「疲れている」という認識で一致したらしい。
確かにここ最近、眠れないしお腹は空かないし食べる気力もないし、でも動かなきゃでキリキリ舞いだった。それでも「疲れている」という意識は全くなかった。
体は相当へばってたらしい、今日、しんどさというしんどさが一気に襲いかかってきてやっと、疲れていたんだと気づいた。
そうしたら食べれた。そうしたら息を吸えた。大きく息を吸ってはいて、初めてツツジが香ることに気づいた。目に痛いほどのピンクのツツジが、むんっと香った。美しかった。
#記憶を飼う 8
スーパーに入った途端目に飛び込んできた、3割引の茶色いバナナ。熟成派ではあるけど、明日まで持つかなと思いつつ、でも、かわいい。かわいすぎる。買った。食べた。甘い。コクのある柔らかでとろけるような滋養のある甘さ。体が安心してほぐれるのがわかる。力の入りがちな顔面がフニャって笑い顔になる。おいしかった。嬉しかった。楽しかった。完璧だった。
#記憶を飼う 2
スーパーに入った途端目に飛び込んできた、3割引の茶色いバナナ。熟成派ではあるけど、明日まで持つかなと思いつつ、でも、かわいい。かわいすぎる。買った。食べた。甘い。コクのある柔らかでとろけるような滋養のある甘さ。体が安心してほぐれるのがわかる。力の入りがちな顔面がフニャって笑い顔になる。おいしかった。嬉しかった。楽しかった。完璧だった。
#記憶を飼う 2
面白かったんだけど、ずっと違和感があって、それは「娘が母親にとってあんなに「良い子」でよかったのか?」という事かもと今気づいた。
母親のことが大好きで、母親と一緒にいたいと思っているし、自分の死の恐怖よりも残された後の母親を心配して、なんなら死後も(鳥を介して)導いてくれる。基本無欲だし、ティーンらしい反抗も見せるけど、それすら傷にはならず思い出になる程度。残される側にはありがたい子、みたいな。そんな扱いに見えてしまった。
母親のことが好きで、死にゆく前に少しでも長く一緒にいることこそが彼女の幸せであり願いだったのなら、いいんだけど。
#映画
面白かったんだけど、ずっと違和感があって、それは「娘が母親にとってあんなに「良い子」でよかったのか?」という事かもと今気づいた。
母親のことが大好きで、母親と一緒にいたいと思っているし、自分の死の恐怖よりも残された後の母親を心配して、なんなら死後も(鳥を介して)導いてくれる。基本無欲だし、ティーンらしい反抗も見せるけど、それすら傷にはならず思い出になる程度。残される側にはありがたい子、みたいな。そんな扱いに見えてしまった。
母親のことが好きで、死にゆく前に少しでも長く一緒にいることこそが彼女の幸せであり願いだったのなら、いいんだけど。
#映画