今までの行動を誰に何と言われようと、気にしなかったのは、一番関心がある人が味方だって思ってたから、それが強かった。その唯一が見放したということはこれまでの全てを否定することに等しく、俺は初めて他人からいかに厭われているかという問題に直面しなきゃいけない。
それは辛いよね。それを辛いと感じるのは普通だ。
あの人が認めてくれなかったら、じゃあ俺のこと好きな人ってどこにいるの？って考えなきゃいけない。その1人さえ好きになれないのなら、俺の方針が間違っていることを認めて反省しなきゃいけない。本当はそんなことしたくなかった。ありのままの俺のファンになってくれたその唯一がいないことそれが本当の不幸なんだ。

シコっティでも芋でもそれらの勝ちでいい。流石にこの状態で敗北以外はあり得ない。
俺以外の全員が正しいと認め、早く次に行きたい。

次は、クリオネとか、ミカヅキモとか喜びも昂りもなくただし悲しみも深い苦しみも存在しないそのような生物になりたい。
いや寧ろ生物以前ですらいい、シコっティの報われない魂以前でもいい。自我を得る前に日の目を浴びることのなかった魂依然としてシコっティの報われぬ快感と共に、ゴミ箱に飛び込みながらまた次の一生に望む。