この世界では見慣れない字体で、丸かったり角張っていたりする。何を書いてあるかわからなかったけれど、雲母は朧のその右上がりの癖がある文字を見るのが好きだった。
この世界では見慣れない字体で、丸かったり角張っていたりする。何を書いてあるかわからなかったけれど、雲母は朧のその右上がりの癖がある文字を見るのが好きだった。
竜、朧、雲母、魚塚あたりは確定で、
本をめくって見てるだけなのは
黒澤、あい、煌くん、あたりかな?
「読む」までする子はそんなにいなさそう。
竜、朧、雲母、魚塚あたりは確定で、
本をめくって見てるだけなのは
黒澤、あい、煌くん、あたりかな?
「読む」までする子はそんなにいなさそう。
魔「仕舞われに来たぜ!」
朧「帰れ!!!!」
魔「仕舞われに来たぜ!」
朧「帰れ!!!!」
楽園あたりの砂浜でさ~波に足をさらしたり蹴って水飛沫をかけ合ったりしてたら末っ子のあいに黒澤がハグ突き飛ばされて頭からずぶ濡れになって、あーあってしながら帽子を外してほつれた前髪かき上げたかと思ったら帽子に水入れておらぁ!ってふたりにぶっかけてキャッキャする話が読みたいんですよ。
楽園あたりの砂浜でさ~波に足をさらしたり蹴って水飛沫をかけ合ったりしてたら末っ子のあいに黒澤がハグ突き飛ばされて頭からずぶ濡れになって、あーあってしながら帽子を外してほつれた前髪かき上げたかと思ったら帽子に水入れておらぁ!ってふたりにぶっかけてキャッキャする話が読みたいんですよ。
浮き輪に仰向けで浮かぶ黒澤…
その浮き輪に掴まってバタ足進行するあい…
近くで潜水しては小さな貝殻集めに勤しむ魚塚…
浜辺で監視員ごっこする魔王くん…
その奥のパラソルでくつろぐ雲母ちゃん…
その雲母ちゃんへドリンクを持ってく雀B…
夏だ!!!!!!!!(残暑。……え?残…?)
浮き輪に仰向けで浮かぶ黒澤…
その浮き輪に掴まってバタ足進行するあい…
近くで潜水しては小さな貝殻集めに勤しむ魚塚…
浜辺で監視員ごっこする魔王くん…
その奥のパラソルでくつろぐ雲母ちゃん…
その雲母ちゃんへドリンクを持ってく雀B…
夏だ!!!!!!!!(残暑。……え?残…?)
朧「うるさい」
マ「どうしたの~!いつものキレないじゃん。ナンパでも失敗した?」
朧「…………」
マ「エッ、マジ?」
朧「ひとめぼれした子が学生だった……」
マ「がくせい…おれたちも学生………未…?」
朧(こくり)
マ「ワッ、……つうほうしました」
朧「しょうがないじゃんひとめぼれだったんだよ割と必死だったんだよ声かけたあとに制服だって気付いてすぐ謝ったんだけどなんか連絡先交換出来ちゃったしこれってやばいよ心象最悪だよ!!」
マ「しかも成功してる」
マ=魔
朧「うるさい」
マ「どうしたの~!いつものキレないじゃん。ナンパでも失敗した?」
朧「…………」
マ「エッ、マジ?」
朧「ひとめぼれした子が学生だった……」
マ「がくせい…おれたちも学生………未…?」
朧(こくり)
マ「ワッ、……つうほうしました」
朧「しょうがないじゃんひとめぼれだったんだよ割と必死だったんだよ声かけたあとに制服だって気付いてすぐ謝ったんだけどなんか連絡先交換出来ちゃったしこれってやばいよ心象最悪だよ!!」
マ「しかも成功してる」
マ=魔
魚塚視点に調え直しました再掲。黒澤はガンたれ担当です。
黒「……おれってそんなに目つき悪い?」
あ「うーん、見慣れてるからわかんないや」
魚「たまに……」
黒「たまに!?」
魚塚視点に調え直しました再掲。黒澤はガンたれ担当です。
黒「……おれってそんなに目つき悪い?」
あ「うーん、見慣れてるからわかんないや」
魚「たまに……」
黒「たまに!?」
黒「ん? ……あ、あーー…」
あ「なに? どういうこと?」
魚「黒澤と初めて、空から降りてきたとき迎えられた格好は小さな王さまだったなって」
あ「そうなの?」
黒「……あん時ね、というかあの頃か。まだおれがおれとして今の服装になる前の話だよ。名前も無かったし」
あ「そうなの!?」
黒「そうなの。んでこいつの名前決める時におれも付けて、……そっからしばらくはお揃いの格好してたかな」
魚「峡谷の大精霊のところまであれだったよね」
黒「けっこー覚えてんのね…」
魚「ふふ」
あ「へ〜なんでおうさまだったの?」
黒「…………黙秘だめ?」
あ「だめ」
黒「ん? ……あ、あーー…」
あ「なに? どういうこと?」
魚「黒澤と初めて、空から降りてきたとき迎えられた格好は小さな王さまだったなって」
あ「そうなの?」
黒「……あん時ね、というかあの頃か。まだおれがおれとして今の服装になる前の話だよ。名前も無かったし」
あ「そうなの!?」
黒「そうなの。んでこいつの名前決める時におれも付けて、……そっからしばらくはお揃いの格好してたかな」
魚「峡谷の大精霊のところまであれだったよね」
黒「けっこー覚えてんのね…」
魚「ふふ」
あ「へ〜なんでおうさまだったの?」
黒「…………黙秘だめ?」
あ「だめ」
裾に鶴と橋の描かれた黒の留袖。
生き人形が如く美しいマネキンが物憂げに俯き座る姿を飾られたショウウィンドウには、レトロさを感じさせる金地の字体で「観用人形」と彩られている。
その日朧は、気分転換にと足を伸ばした先で、運命と出会った。と、言っても気になったのは人形のサイズに合わせ作られた着物が物珍しく足を止めた、というのが最初の理由だ。
ウィンドウの床の高さに合わせられた台の上に横座りし、裾の絵を撫でるように添えられた手と悲しげに目を閉じ俯く人形。
泣くのを堪えているみたいだ。
よく出来ている。そう、展示されているそれに感慨無く思った。焼き物だろうか。
裾に鶴と橋の描かれた黒の留袖。
生き人形が如く美しいマネキンが物憂げに俯き座る姿を飾られたショウウィンドウには、レトロさを感じさせる金地の字体で「観用人形」と彩られている。
その日朧は、気分転換にと足を伸ばした先で、運命と出会った。と、言っても気になったのは人形のサイズに合わせ作られた着物が物珍しく足を止めた、というのが最初の理由だ。
ウィンドウの床の高さに合わせられた台の上に横座りし、裾の絵を撫でるように添えられた手と悲しげに目を閉じ俯く人形。
泣くのを堪えているみたいだ。
よく出来ている。そう、展示されているそれに感慨無く思った。焼き物だろうか。
嗚呼、
「 、…… っ」
何度呼んでもあなたに届かない。
「 ……!」
嗚呼、
「 、…… っ」
何度呼んでもあなたに届かない。
「 ……!」
雲「あら、アタシのこと好きなんだと思ってた」
朧「うん……? そりゃ好きだよ?」
雲「そうよね。アタシも愛してるわ」
朧「ははっありがとう嬉しいよ! 好きだあ〜雲母〜〜アッ!? えっ、いや、そんな好きだけど!?」
雲「ふふ、わかってるわよ」
朧「えぇ……気付かなかった」
雲「あら、アタシのこと好きなんだと思ってた」
朧「うん……? そりゃ好きだよ?」
雲「そうよね。アタシも愛してるわ」
朧「ははっありがとう嬉しいよ! 好きだあ〜雲母〜〜アッ!? えっ、いや、そんな好きだけど!?」
雲「ふふ、わかってるわよ」
朧「えぇ……気付かなかった」
そう言って朧が咥えていた煙草をさらって一吸い、吐き出すと握り焼き切りお茶の用意をする雲母。
「……ああ、一服しようと思って、」
朧はその後ろ姿見るともなく眺めた。
「そうそ、つまんない外ばっかり眺めてないでアタシを見てなさい」
それとも、一緒にイイ夢でも見る?
目隠しの下でまつ毛が擦れるのがわかった。
「ええっ」
瞼の裏に焼きついた夢が霧散する。
「いったい私をこれ以上夢中にさせてどうするんだい?」
誰がこんな子に育てた。私か。
【朧雲/ツリーハウスにて】
そう言って朧が咥えていた煙草をさらって一吸い、吐き出すと握り焼き切りお茶の用意をする雲母。
「……ああ、一服しようと思って、」
朧はその後ろ姿見るともなく眺めた。
「そうそ、つまんない外ばっかり眺めてないでアタシを見てなさい」
それとも、一緒にイイ夢でも見る?
目隠しの下でまつ毛が擦れるのがわかった。
「ええっ」
瞼の裏に焼きついた夢が霧散する。
「いったい私をこれ以上夢中にさせてどうするんだい?」
誰がこんな子に育てた。私か。
【朧雲/ツリーハウスにて】
ああ、やっと。これで。
【朧】
ああ、やっと。これで。
【朧】