お茶会授業の時に自分が1番良いと思うものを出したかったと言っていたのも素直でいいなって思う。ラナが陰口でも面と向かっても成金と言われているのに、その口実を与えるような振る舞いをすることに躊躇がなさそうなのは、本当に自分でそれが良いと考えているんだろうと思える。

気になったのは、ちょっと歌唱が演奏に負けてるように感じるところがあった。あと、戴冠式の時のアナの衣装がボテッとしていたところ。映画だとあの衣装でくるくる動き回っているアナが魅力的だったからもうちょっとスタイリッシュな感じにして欲しかった。見ていて正直どうかと思うアナの浮かれポンチなふるまいもあるし、演者さんの年が気になるからそこは最大限衣装や演出で魅力的にみせて欲しい。

直前のデルミンの「触れるべき時もある」はどういう意味だろう。ほわんは明らかに触れていないように感じるんだけど、それは「触れる」の解釈が違うのかな。触れられたくない事は事象を指しているから過去にあった色々の事だと思うけど、あくまでも感情とかの話なのか

ここのほわんの凄いところは、マシマさんが過去に何かあったことを示唆する発言をしたのにそこに飛びつかなかったこと。普通の人はそこに飛びついて何があったのか聞いちゃうと思う。ほわんはマシマさんの孤独感の話を捉えて自分の今までのふるまいを省みて、自分も、一緒に居たはずなのにマシマさんを一人にしていたというところに思い至れたのが凄い。カウンセリングではないし、目の前にいるあなたと私の話なのだから過去にあった自分と関係の無い事柄について知る必要は無い。

こういうゲーム題材の映画って大体ドット絵とかゲーセン華やかりし頃のノスタルジックな世界感が鼻につくこと多いんだけど、その点もDの世界感で気にならなかった。