ただ、それはあくまで可能性ではある。それに、もし自分がレイプ被害を受けたとして、加害者から自分がホテルへ連れ去られる映像が残っていたら、それはドキュメンタリーにも使いたい気持ちを想像はできる。
そもそも、弁護代理人と被害当事者は知識にも立場にも圧倒的な権力勾配があり、決して対等ではない。

前之園和喜著『性暴力をめぐる語りは何をもたらすのか——被害者非難と加害者の他者化』（勁草書房、2022年）は今こそ読まれるべき名著。
www.keisoshobo.co.jp/book/b607052...

でも、裁判傍聴をしてるとかいいながら、「ライター」とかはこういう地味な裁判にはこないのだよな……来てくれた人はみんな被害当事者だった。きてくれた人たちへの恩義は一生わすれない。

まあキャンパス・セクハラなんて地味だしね。闘う労力に対して得られるものあまりに少ないし。

世の中たくさん性暴力の被害当事者がいるなかで、あえて彼女をカリスマ化し、被害に序列を付けつきたのは何よりもあなたたちだろうが、と今になって伊藤詩織さんのカリスマ化を批判してるいろんなライターや「フェミニスト」の顔が浮かぶ。