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断然文庫派. 本とその周辺. 岩波文庫/講談社文芸文庫/学術文庫/光文社古典新訳文庫/ちくま学芸文庫/平凡社ライブラリー
カール・マルクス
今村仁司, 三島憲一, 鈴木直 訳
『資本論 第一巻 下』
ちくま学芸文庫, 2024年

労働者が資本への屈従を強いられるようになったのはいつからなのか。
商品と貨幣への理論的問いから始まった『資本論』は、ここで産業革命の出発点をなす機械装置の歴史的意味を問う。経済成長が貧困を増大させる——今日なおわれわれを苦しめるこの逆説の由来を、マルクスは剰余価値論と蓄積論により解明していく。
資本主義が地球的包摂を進めるなか、根源的批判への手だてを得るには今も本書を紐解くほかはない。原文の躍動感を再現した翻訳で『資本論』の不朽性を開示する。
March 12, 2024 at 3:07 PM