何かピントのずれた話を読まされてる感じがあるけど、途中だからかもしれない。
公平や平等をあまり考えずに冷笑する現代感覚に似たものを過敏に感じ取ってしまってるかもしれない。
巨大コンテンツだから履修はしときたいけどあくまでサブカルだからあまり期待しすぎても仕方ないかもしれない……でもそれならさらりと流して欲しい気も……。

スキップしつつストーリー的な部分について思うんだけど
Fateのスタート地点がデスゲームものなことが現在まで影響し続けてるように思う
7人+αのデスゲームを、7つの世界との闘争に拡大して話の構造を作ってるのが特徴で
それによって安易なハッピーエンドを許さずに、みんな大好きなシリアスでハードな展開ができるのがメリットなんだけど
闘争そのものを肯定するのがどうしても根本にある
それでいてFGOはFateに比べてもいい話に収めようとするので、若干グロテスクな匂いを嗅ぎ取ってしまう

『酔っぱらいの歴史』、古代ローマ時代の宴「コンウィウィウム」を紹介するくだりとか（辛口の酒のように）筆が冴えている。
古代ギリシャの饗宴「シュンポシオン」が平等な者たちが集う場所だった（女性は参加できなかったけど）のと対照的に、コンウィウィウムは富の見せびらかしと権力のマウンティングの場で、現代の酔っぱらいが行って楽しい場ではない、どころか当時のローマの文筆家のほぼ全員（ホラティウスが数少ない例外だったらしい）から忌み嫌われていたという。ボロカスに言いながらも一応出席はしていたようで、おかげで当時の様子が図解にできるくらい非常にくわしく残っている。もはや宴なのか？と言いたくなる絵面ではあるが…