販売当初から気になっていた(帯に書いてある通りタブッキ激賞、そして交流もあったため)こちらの本、去年のクリスマスに自身へのプレゼントとして買い、年明けから少しずつ読み進めていましたが、最高のクリスマスプレゼントとなりました。
淡々とした語り、奔流する記憶の流れから生まれる浮遊感。心地いいの一言に尽き、終わりは圧巻。
タブッキ好きな人にはかなりおすすめ、新年からいい本読んだなー。
販売当初から気になっていた(帯に書いてある通りタブッキ激賞、そして交流もあったため)こちらの本、去年のクリスマスに自身へのプレゼントとして買い、年明けから少しずつ読み進めていましたが、最高のクリスマスプレゼントとなりました。
淡々とした語り、奔流する記憶の流れから生まれる浮遊感。心地いいの一言に尽き、終わりは圧巻。
タブッキ好きな人にはかなりおすすめ、新年からいい本読んだなー。
カール・クラウス『人類最期の日々』
須藤輝彦『たまたま、この世界に生まれて─ミラン・クンデラと運命─』
ドニ・ディドロ『運命論者ジャックとその主人』
アントニオ・タブッキ『イザベルに─ある曼荼羅─』
ヴィスワヴァ・シンボルスカ『終わりと始まり』
永井玲衣『世界の適切な保存』
へルマン・バール『世紀末ウィーン文化評論集』
アナトール・フランス『シルヴェストル・ボナールの罪』
チョン・イヒョン『優しい暴力の時代』
カール・クラウス『人類最期の日々』
須藤輝彦『たまたま、この世界に生まれて─ミラン・クンデラと運命─』
ドニ・ディドロ『運命論者ジャックとその主人』
アントニオ・タブッキ『イザベルに─ある曼荼羅─』
ヴィスワヴァ・シンボルスカ『終わりと始まり』
永井玲衣『世界の適切な保存』
へルマン・バール『世紀末ウィーン文化評論集』
アナトール・フランス『シルヴェストル・ボナールの罪』
チョン・イヒョン『優しい暴力の時代』
両大戦間期を強靭な精神力と豊饒な創造力で表現し続けたオーストリア人作家やその作品を文学、文化、異次元、日常の四つの章から論証した一冊。多面的で多種多様な帝国の激動の時代を異なる視座から見ることができて面白かったです、知識欲や探究心が刺激されました。ヘルマン・バールの「一つの芸術・時代が花開くとき、それは一つの芸術・時代が朽ちるときだ」みたいな意味合いの言葉を思い出した、めちゃくちゃうろ覚えだけど。
両大戦間期を強靭な精神力と豊饒な創造力で表現し続けたオーストリア人作家やその作品を文学、文化、異次元、日常の四つの章から論証した一冊。多面的で多種多様な帝国の激動の時代を異なる視座から見ることができて面白かったです、知識欲や探究心が刺激されました。ヘルマン・バールの「一つの芸術・時代が花開くとき、それは一つの芸術・時代が朽ちるときだ」みたいな意味合いの言葉を思い出した、めちゃくちゃうろ覚えだけど。
東欧づくし。お目当ての『チェコの映画ポスター』は技術や芸術・文化の発展や流行の変化がわかって面白いしパラパラ見てるだけでも楽しい。オルランドは岩波文庫の『ウィーン世紀末文学選』に収録されている小説がへんてこで面白かったので期待大。帯の「作品はノートの仮の姿」って言葉いいね。ずっと歩き回って疲れたけどいい一日になったわ。
東欧づくし。お目当ての『チェコの映画ポスター』は技術や芸術・文化の発展や流行の変化がわかって面白いしパラパラ見てるだけでも楽しい。オルランドは岩波文庫の『ウィーン世紀末文学選』に収録されている小説がへんてこで面白かったので期待大。帯の「作品はノートの仮の姿」って言葉いいね。ずっと歩き回って疲れたけどいい一日になったわ。
『世界の適切な保存』が面白かったので永井玲衣の別の本も購入。
『世界の適切な保存』が面白かったので永井玲衣の別の本も購入。
雨。肌寒くなってきたのでフラットホワイトをお供にヤモリの語りでアンゴラへ。
"田舎道をバイクで疾走する若者を想像してみよう。風が頬を打つ。若者は目を閉じて両手を広げ、映画のワンシーンのように、世界との一体感を生き生きと感じる。その先の十字路に近づいているトラックは見えない。幸福な死だ。幸福とは、たいていの場合、無責任だ。わたしたちは、目を閉じているほんの数秒間は、いつも幸福なのだ。"
雨。肌寒くなってきたのでフラットホワイトをお供にヤモリの語りでアンゴラへ。
"田舎道をバイクで疾走する若者を想像してみよう。風が頬を打つ。若者は目を閉じて両手を広げ、映画のワンシーンのように、世界との一体感を生き生きと感じる。その先の十字路に近づいているトラックは見えない。幸福な死だ。幸福とは、たいていの場合、無責任だ。わたしたちは、目を閉じているほんの数秒間は、いつも幸福なのだ。"
クレー曰く「芸術は、眼に見えるものを再現するのではなく、眼にみえるようにすることだ」。
クレー曰く「芸術は、眼に見えるものを再現するのではなく、眼にみえるようにすることだ」。